ベリエ・ヘルストレムのレビュー一覧

  • 地下道の少女

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    ヒステリーおじさんグレーンスシリーズ4弾。
    スウェーデンの病院とかの地下には地下通路につながる扉があるってどういうこと?戦争時代の防空壕的なものかな。
    家庭のトラブルで家出した少女たちがこういう地下で生活したり、よその国から親のいない子が大型トラックで来て捨てられたり、北欧5か国ってそれほどいい国じゃないね~世界見渡してもどの国も一長一短あるよね~みたいな視野を手に入れられます。

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    2025年11月07日
  • 死刑囚

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    日本には死刑があるので、死刑がない国の死刑の考え方が新鮮だった。死刑がある国は野蛮だそうです。

    このグレーンス警部シリーズはスウェーデンの社会問題をよく扱ってて、最後も特に救いが無くて、甘くない感じがかなり好きです。

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    2025年11月07日
  • 地下道の少女

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     今回もスウェーデンの社会問題を深く掘り下げた作品であり、罪を犯した人間・罪を重ねる社会問題の原因を追い求めようとする者たちの話ではあるが、、、何にも増して、グレーンス警部の人生が切ない!ミステリーというよりも、彼が抱える〝喪失感”が大き過ぎて、人生小説として読んでしまう。切ない(泣)切なくてたまらない(泣)

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    2025年10月09日
  • 制裁

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    ネタバレ

    なんともやりきれないストーリーだけど、一気読み。検察官のそれでも殺人は罰さなければならないも分かるし、周りの気持ちも理解できる。フレデリックの行動やその後のどうでもいい気持ちも分かる気がする。救いのない終わりだけど、面白かった。

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    2025年02月17日
  • 三分間の空隙【くうげき】 下

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    前作でスウェーデン警察上層部から見放された潜入捜査員ホフマンが、今作ではアメリカ政府から見放されて、アメリカの殺害対象リストに載ってしまうが、ゲリラに拉致されたアメリカ下院議長を救出して見返りに殺害対象リストから除外してもらおうとするものの、やっぱりアメリカ政府からは見放されてしまう…という薄幸物語。
    ホフマンが生き延びて家族ともどもスウェーデンに帰還するために、グレーンス警部もパシリ役で奮闘する。
    アメリカ下院議長の救出に向かうあたりから話が駆け足っぽい印象を受けるが、過去作同様、今回も読み応えがあって楽しめた。
    けれど、世間の暗部を炙り出す社会派ミステリを読んだという印象ではなく、ショーン

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    2025年02月16日
  • 三分間の空隙【くうげき】 上

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    グレーンス警部シリーズ。
    前作「三秒間の死角」でピート・ホフマンはポーランドマフィアに潜入捜査をしていて刑務所から命がけで脱出したが、今作の冒頭ではいきなりアメリカ政府の潜入捜査員としてコロンビア麻薬ゲリラと行動を共にしているというスピード展開。
    麻薬のせいで娘が命を落としたというアメリカ下院議長が、麻薬を憎むあまりコロンビアの麻薬組織を部隊に襲撃させ、成果を確認しようと現地の視察に行ったところ、逆にゲリラに誘拐されてしまうというアホっぷり。
    その余波でアメリカ政府の殺害リストにホフマンが載ってしまって大ピンチ…というところで下巻に続く。

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    2025年02月15日
  • 地下道の少女

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    ネタバレ

    ストックホルム市警シリーズ第4弾。
    このシリーズはグレーンス警部たちの活躍ぶりを楽しむものではなく、「(スウェーデンの)社会はこんな問題を抱えていますよね」と提起するもので、今回のテーマはストリートチルドレン。
    家出した少女が、自分を探しに来た母親を刺し殺し、その死体を遺棄しに行く時に母の死体へ唾を吐く…というシーンは、読んでいて非常に胸が痛む。
    ルーマニアからバスで運ばれてきた43人の子供がストックホルム市内で置き去りにされるという集団捨て子事件も並行して発生し、その顛末も痛ましいが、グレーンス警部のプライベートにも前作から一変して不幸が訪れたり、もうお腹いっぱいと言うか、さすがに詰め込み過

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    2025年02月02日
  • 三分間の空隙【くうげき】 下

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    グレーンス警部シリーズ。前作「三秒間の死角」から続く。米国に雇われた潜入捜査官ピート・ホフマンが、下院議長の誘拐事件により、コロンビア・対麻薬最終戦争に巻き込まれる。政治家の狡猾や麻薬組織の残酷さ、ホフマンの勇気と強かさが見事に描かれている。グレーンス警部は、その繋ぎ役として物語に味わいをもたらす。スケールの大きな作品だ。

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    2024年09月19日
  • 制裁

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    プロローグからおぞましい。あまりのおぞましさに不意打ちで引き込まれてしまった。途中でもしかして別人を制裁した?と思ったけど、そんなことはなく。
    正義という名の下に市民によるリンチがどんどん増していく。
    死刑制度と社会と人間について考えさせられた。

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    2024年08月22日
  • ボックス21

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    グレーンス警部シリーズ第二作。リトアニアから騙されて売られた売春婦が、病院の遺体安置所に人質とともに立てこもる。社会に対する怒りや悲しみに満ち、気持ちを揺さぶられる小説だ。
    北欧ミステリー独特の暗さや残酷さ、濃厚な人間模様も味わって読んでほしい。

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    2024年03月04日
  • 制裁

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    つらい描写の続く話でした。
    なのに読まずにはいられませんでした。
    この描写は、読みたくないと思う人がいるかも…
    イアン・バンクスの蜂工場が大丈夫だった私でさえ、昼ごはんがつっかえました…

    ただのフィクションではなく、自分自身はどう対峙するか、世間はどう動くのか。
    自分の正義は本当にうまく何かを導けるのか…
    いろいろ考えさせられました。
    そして松本清張的なものを感じました。

    5にするには読み手を選ぶ…でも、スゴい作品でした。4では少ない、4.5くらい。
    シリーズを続けて読みたい…なんとかしたい…と思っています。
    原題はOdjuret 怪物、野獣という意味だそう。
    スカンジナビア語ですよね。

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    2023年05月16日
  • 制裁

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    女児暴行・殺害の罪で服役中の囚人が護送中に逃走
    事件はそこから始まる

    自己満足のために卑劣きわまりない犯行をおこす性犯罪者の視点

    子どもの頃に性的虐待を受け、その記憶を呼び覚ますあらゆるものを氷釘で刺そうとする囚人の視点

    最愛の娘を殺され、それでもなんとかして生きていかなければならない親の視点

    犯人を捕まえるために総力を挙げて行方を追う警察の視点

    物語は大きくこの4つの視点で進んでいく

    そして、それぞれが駆り立てられるようにして起こした行動が思わぬ結果を招き、悪夢のような憎しみの連鎖が展開されていく

    もちろん本作はフィクションだが、フィクションでも現実社会でも幼い子どもの死は本当

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    2022年12月21日
  • 地下道の少女

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    今回も社会問題を含んだ話。
    グレーンス警部辛いなー。けど情緒不安定過ぎて仲間も辛いよなー。
    最近読んだミステリも移民を大量にトラックで運ぶ話があったけど、ヨーロッパではよくある社会問題なのか。

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    2021年11月26日
  • ボックス21

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    シリーズ最初から再読している最中、もちろんタイトルだけで内容を思い出すのは無理なのだが読み始めると記憶がよみがえって二度目ならではの細部の読みも深くなる。それにしても2作目は後味の悪さがどんよりと立ち込めて気持ちが悪い。後でこれも決着がつくのだろうか、楽しみに読み進めたい。

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    2021年08月15日
  • 地下道の少女

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    うーん。

    このシリーズはいつもそうなんですが、ハッピーエンディングではないです。北欧の曇り空のような、重い結末です。この作品もそうです。

    興味深かったのは、ストックホルムの地下世界ですね。米ソ冷戦華やかなるころに整備されたものだと思うんですが、地下には軍用のトンネルまで整備されているんですね。寒い北欧なので地下で行動できるのは有用ですが、それだけではなく、核戦争の事も想定しての事だと思います。

    いやぁ、それにしても、このシリーズ面白いですね。

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    2021年03月30日
  • 三分間の空隙【くうげき】 下

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    ネタバレ

    エーヴェルト・グレースン警部シリーズだが、主人公はピート・ホフマン、前作「三秒間の死角」の続編である。

    シリーズの特長である圧倒的なリアリズムと物語のテーマである「復讐」は健在。今回もピート・ホフマンが良いように裏切られ、そして生きるために苦闘する。

    絶望、命の軽さ、そして麻薬で裏切られた人の悲しさが世界スケールで描かれる。シリーズを重ねるごとに予想を超える面白さとスケールアップ。

    今、一番面白いシリーズだ。

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    2021年03月14日
  • 三分間の空隙【くうげき】 下

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    無事に(?)グレーンスのミッションは完了したわけですが、最後の結末をみるとどうなんでしょうね?ピート・ホフマンも、なかなかしたたか。

    アメリカ下院議長の役回りが微妙に釈然としませんが、スウェーデン、アメリカ、コロンビアと、世界をまたぐ舞台はスケールが大きかったです。これにアジアが含まれれば、もっとすごいんですけどね。

    あとがきに、この物語の前日譚にあたる『三秒間の死角』から読んだ方がよいと書かれていましたが、この作品から読んてしまいました。『三秒間の死角』も読んでみたいと思います。

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    2021年01月24日
  • 三分間の空隙【くうげき】 上

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    北欧の作家でありながら、なぜかアメリカの下院議長が重要なポジションを占める上に、ゲリラ側にスウェーデンの人間がいるという謎の設定。当初、そういう複雑な設定に馴染めず中々読み進まなかったが、読んでいるうちに、不思議の物語にはまってしまいました。

    それもしても、①アメリカ下院議長が麻薬戦争のための部隊を率いることがあるのか?、②DEAの潜入捜査のためスウェーデンの元犯罪者が使われることがあるのか?、この2点が若干腑に落ちません。特に①。下院議長は、アメリカ大統領の軽症権限第2位(副大統領の次)なのは周知のことですが、こういう実働部隊の責任者になることは無いんじゃないかな。

    上巻で物語が動き始め

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    2021年01月18日
  • 三分間の空隙【くうげき】 下

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    三部作の二作目。『三秒間の死角』に連なる作品なので、前作を読んだいるとより楽しめる。舞台はコロンビア。麻薬戦争の緊迫感をベースに、主人公ふたりの苦悩や政治的駆け引きなども盛り込んだ、厚みのあるクライム・ノヴェル。

    麻薬戦争というとウィンズロウの三部作を連想してしまうが、本作品もウィンズロウに負けず劣らずリーダビリティが高い。麻薬地帯の現状、そしてそこに潜入した男の葛藤の日々などがリアルに描かれるが決して重くはない。スリリングな語り口と、疾走感のあるストーリーに引き込まれ、最後までページを繰る手が止まらなかった。この辺りの筆力は、違った個性を持つふたりの作者ならではだと思う。

    合衆国政府のス

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    2020年10月17日
  • 地下道の少女

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    舞台はスウェーデン。
    読後は少し消化不良気味となった。
    複数の話が平行して流れるがどちらも未解決で終わる。
    フィクションとノンフィクションが絡み合っていて複雑な社会問題を浮き彫りにしている。

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    2020年10月11日