売野機子のレビュー一覧

  • MAMA 3巻

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    今回はシオンが主人公。メガネ少年がメガネ少女と出逢います。ようはメガネが書きたかったんですねと。そんなわけでちょっと釣巻和の作品を思い出すところもありました。

    相変わらず人物にしても舞台にしてもよく描かれていて、読みようによって色々意味を引き出せるようにできている一方で、ストーリーは淡々と進んでいきます。

    彼を心配するレビはともかく当人(とデボラ)は僅かなシーンを除いて感情をまったく面に出さないように描かれています。そしてそれは彼らの「自然」な態度などではなくて彼らなりの選択に基づく意識的な振る舞いの結果であり……という葛藤を描ける(描かないことによって描くことができる)のも売野機子の魅力

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    2014年03月10日
  • しあわせになりたい─売野機子作品集・3─

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    びっくりするくらい面白かった。全体を通して、視点は鋭く、それでいて素敵なお話が集められていると思った。

    「不安定だったころのキミが好き」「ハネムーン」「しあわせになりたい」が個人的に好き。

    ある日起こった出来事というより、時間をかけて進んでいく話が多い。
    タイムスリップ、人の成長、ロボットが100年過ごして人間を見て思ったこと、など。

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    2014年01月26日
  • ロンリープラネット

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    少し寂しくて、とてもとても優しい機子さんの漫画。
    気が付いたら涙がぼろぼろ出てしまった……。
    でもね、みんなしあわせになるの。そんな正統派少女漫画。

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    2013年12月31日
  • 薔薇だって書けるよ─売野機子作品集─

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    大好きな売野機子さんの単行本、遡って読んでいます。
    どの短篇もたくさんの感情が詰まってて素敵でした。
    むかーし、「ぶ〜け」というちょっと先鋭的な少女漫画誌があって、長年の愛読者だったのですが、売野さんの漫画のテイストは「ぶ〜け」を彷彿とさせます。懐かしくて新しい。

    冒頭の表題作である、アスペルガー症候群(をモデルにしたと思われる)の幼妻と夫のすれ違いと愛の再興の話「薔薇だって書けるよ」からずっと胸をぎゅっと掴まれたまま最後の「晴田の犯行」まで一気に読んでしまいました。

    どれも好きですが 一番を選べと言われたら、自殺してしまったバンドマンとファンの女の子が夢で逢う「日曜日に自殺」、タイ

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    2013年09月28日
  • MAMA 1巻

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    一目惚れで買って大正解だった本です。
    そこまで、ショタが好きだとは思っていなかったのですが独特の雰囲気と絵柄にはまってしまいそうです。

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    2013年09月09日
  • しあわせになりたい─売野機子作品集・3─

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    とってもよかった。作風はやっぱり少し昔の少女漫画家さんを思い浮かばせる。
    曙くんと曙さんは続きそうで続かないのかな…べったべたでむしろグッときた

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    2013年08月28日
  • MAMA 2巻

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    「天使」となった者に与えられる周囲からの祝福。「天使」となれた者への憧れ。しこうしてその彼が召される瞬間の姿は、もっとも親しきものたちの目からは隠されていなくてはならない…。

    最期のときにあって、当人は物質としての身体の死の痛ましさを一室のうちに閉じ込めて、信仰上の幸福をただただ個人的なよろこびとして抱え込んだまま逝く。去る者には去る者の、送る者には送る者の悲喜がある、というわけだ。

    透明感のある画の妙とお話のうつくしさが相まってなんともかんとも…。ツアーの間中「マルタが、マルタが…」と浮ついてしまっている状態のガブリエルの描写が、実は沈鬱になりがちな本筋に対する中和剤のようなものとして、

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    2013年08月19日
  • しあわせになりたい─売野機子作品集・3─

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    この人の短編はやはりすごく魅力的だと思った。
    詩のようなセリフまわしが一番生きるのかな。

    「しあわせになりたい」はとくによかった!
    願ったら時間をスキップして小学生→高校生になっちゃった、という現実感ののないお話だけど、違和感や矛盾をあまり感じさせずそういうものか、で読めてしまう。これってきっと少女漫画クオリティなんだろうな、と最近思う(少年漫画や青年漫画だとそれなりの科学的説明を必要とすることが多い)。
    それ以外にも、すごく少女漫画的だなと感じる要素はたくさんあって、読んでいるだけで懐かしくなって胸がきゅうきゅうするのだけれど、こういう漫画をまだ読める自分であってよかった、とふしぎな安心の

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    2013年08月18日
  • しあわせになりたい─売野機子作品集・3─

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    待ちに待った、三冊目の短編集!
    様々な恋と愛が詰まっています。
    花火のように燃え上がれどあっけなく散る恋。見ず知らずの大人の女性との一時。ヒトとロボットの暮らし。時を跨いだ友情と恋愛。そして、描きおろしはBL風味に。(風味というかBLか)
    今回もお気に入りが生まれました。「不安定だったころの君が好き」「しあわせになりたい」が特に好き。

    ちなみに短編集ですが、「しあわせになりたい」だけは2話構成です。また、恋愛だけでなく友情も描かれていて、数ある短編の中でも密度の濃い話でした。

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    2013年08月04日
  • 薔薇だって書けるよ─売野機子作品集─

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    短編集。
    どれもよかった〜!フェローズ系好きな人は好きだと思う。

    薔薇だって書けるよ
    オリジン・オブ・マイ・ラヴ
    日曜日に自殺
    遠い日のBOY
    晴田の犯行

    切ない話が多かった。オリジン〜が一番すきかな。

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    2013年05月13日
  • MAMA 1巻

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    描きようによっては薄暗かったりどろどろしたりしそうな内容をわりときれいに描いてるから絵柄とあいまってするする読めてよかった〜 モブの少年たちがどう動いていくかが気になる

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    2013年03月14日
  • MAMA 1巻

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    このひとは単行本デビュー作もそうだったけれどほんとに画がうまい。ペンの走らせ方もトーンの使い方もきれいにまとまっていて、少年たちの心の機微から、光と影の描写、窓から入る風、小川のほとりの木立、石造りの街並みに降る雨、降り積もる雪までとてもよく表現されている。
    少年たちだけの閉じた世界を予想していたのだけれど、マルタ(マルグレーテ? マーガレット?)やサラといった少女たちも登場して、彼女たちの存在が少年たちの出自に関する事柄とともに、寄宿生たちの均一性とその固有のヒエラルキーとを揺さぶる要素となる模様。次巻にも期待・・・。

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    2013年03月09日
  • 同窓生代行─売野機子作品集・2─

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    装丁が素敵。青空。
    同級生代行、愛のけものにしたがいなさいがとても好き。
    買ったすぐのときは「ああ失敗したな面白くない…暗い…」と思ったのだけれど、しばらくして本棚を整理していて読み返したら、じんわり来る。
    作品集なので色々な作品が入っている。どの作品も記憶に残っている。忘れっぽいわたしからするとすごいことだ。

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    2013年02月09日
  • 同窓生代行─売野機子作品集・2─

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    表題作の電車のシーンが好きだ。
    ファミレスもいいな。

    寂しいかなあ。やさしくってひだまりみたいだよ。空気が澄んだ早朝の、清らかな陽ざしをかんじるよ。

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    2013年01月07日
  • 薔薇だって書けるよ─売野機子作品集─

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    少し懐かしい画風と独特のリズム、台詞回しに見事に心奪われました。
    タイトルも秀逸。読み終われば「なるほどね!」と唸らされてしまいました。

    表題作「薔薇だって書けるよ」と「晴田の犯行」が特に好き。

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    2012年12月01日
  • 薔薇だって書けるよ─売野機子作品集─

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    「晴田の犯行」という巻末のお話、
    個人的に今まで読んだ恋愛モノ短編の中で一番の傑作だと思ってます。
    同人誌として出された作品のようですが、もう本当にせつなくて、一度こういう失恋をした事のある方は凄く共感できるのではないでしょうか。

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    2012年10月15日
  • 同窓生代行─売野機子作品集・2─

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    何気なく手にとって読んでみたが大当たり。

    絵柄は古い感じがするが、作者の物語の世界観とマッチしていてよい。

    自分物の心情の描写がなかなかよいが、逆に一読しただけではわからないことも。

    短編だからこそのすっきりとした物語がよい。

    でも短編だけではなく、長編も読んでみたい。

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    2012年08月12日
  • 薔薇だって書けるよ─売野機子作品集─

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    何気なく手にとって読んでみたが大当たり。

    絵柄は古い感じがするが、作者の物語の世界観とマッチしていてよい。

    自分物の心情の描写がなかなかよいが、逆に一読しただけではわからないことも。

    短編だからこそのすっきりとした物語がよい。

    でも短編だけではなく、長編も読んでみたい。

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    2012年08月12日
  • ロンリープラネット

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    タイトルと、絵柄に惹かれて購入しました。
    すごく良かったです。
    何度も読み返して、その度に心象描写に深みが出てくる、これからも大切にしていきたい作品です。

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    2012年07月26日
  • ロンリープラネット

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    裏表紙の作品紹介に「売野機子が描くのは『偽占い師』と『秘家族』(偽と秘には○がついてる)」とあるが、編集学校的に言えば「『秘占い師』と『偽家族』」とも。2作収録。どちらも秀作。そして、私にしてみれば久々のヒット。

    どちらの作品も、人がエッジの上にいるような危うさで繋がっている。いつでも切れていていつでも繋がっているような。
    その絶妙さがとても痛い。し、辛い。

    ホントの自分を見て欲しい。でもホントの自分を見られたら、みんな逃げていくの。誰も信じてくれないの。
    ただただ、シンプルに。人とつながりたい。つながっていたい。それだけなのに。

    イケメンであるという特性を持つがゆえに、その部分に人が吸

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    2012年06月10日