杉山春のレビュー一覧

  • 児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか

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    子供を思い通りにできると思う「所有感」
    裏を返せば思い通りにならないと苛立つ。
    ハッとさせられます。
    娘にも息子にも所有感は感じます。
    でも強さが違うような気がする。
    娘は早くに自立したので同じフォローでも息子のフォローとは違うように思います。
    同じ塾の送り迎えでも娘の場合は主体が娘。
    頼まれてから動きます。
    しかし息子の場合は頼まれるより先に自分で動いてるような感じです。

    虐待する親もそんな感じなんでしょうね。
    親にもハンデがあれば余裕がなくなって。
    例えば
    子供時代に発見されなかった障害があったり
    虐待があったり
    シングルやったり
    けっこう子供に暴力が向かうリスクは身近なところにあるんで

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    2018年02月10日
  • 自死は,向き合える 遺族を支える,社会で防ぐ

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    ネタバレ

    自死関連の話の今。一緒に生きて、が言えるかどうか。関係を切ってもいい。これが押し付けにならないのは、それができる人だから。辛い。

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    2017年10月04日
  • ルポ 虐待 ――大阪二児置き去り死事件

    購入済み

    母親も元はひとりの子

    母性は枯れない泉でも、女なら誰しもが生まれ持つ能力でもない。
    子どもを、ひとりの人間を正しくベストに育てることは並大抵の努力では成し得ないし、ましてやたった一人でそれをやり遂げることは不可能に近い。
    この若い母親のしてしまったことは確かに間違っているけれど、彼女の周りには見て見ぬフリをした沢山の無責任者がいたことを忘れたくない。
    亡くなった命は尊い。でもそれと同様に母親の失われた20年、失われる30年も尊い。

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    2017年05月06日
  • ルポ 虐待 ――大阪二児置き去り死事件

    匿名

    購入済み

    読むべき。

    ニュースでは知ることの出来ないリアルが事細かく書いていて引き込まれていきました。
    ずっとこの事件が気になっていいたので本当に読んで良かったです。
    ただ私は母親です。
    だからこそ言えるのが生い立ちがこの殺人を招いたと言うわけではないと思う。
    育児は孤独に陥る。
    そして疲れから現実逃避もしたくなる。
    誘惑もたくさんある。
    だけど子供を放置したり殺したりは絶対にしない。
    どんな理由や原因を並べたところでそれは後付けにすぎない。
    私も人に驚かれるような凄まじ過去を経験しているが自分と向き合って必死で愛情を注いで育児をしている。
    この母親は自分が可愛くて仕方ないんだろう。
    自分本意

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    2016年11月18日
  • ネグレクト(小学館文庫)

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    育児放棄により女の子が亡くなった事件をとことん調べ尽くし、自らの育児体験と照らし合わせたり、データをいろいろ援用したりして、育児放棄という社会問題を多面的・立体的に浮かび上がらせる。両親やその親たちの育ちや心理といった面にまで取材は及んでいて、実に頭が下がる。読んで数日、子育てという行為の重さが肩にのしかかり、落ち込んだ。子どもを産むことが出来る女性だからこそ書けた本。すごい。

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    2015年09月29日
  • ネグレクト(小学館文庫)

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    なるほど

    こちらも読んで良かった。私の中で色々変わった。色々な環境で育った人がいる。それを再度実感した。
    そして子供が発する甘えたいをワガママと取らず、甘えるには理由があるのだと感じた。
    ついつい親の立場で、甘やかすと癖になると思い、発せられるサインを深読みする自分がいたことに気がついた。
    ありがとうございます。

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    2015年08月09日
  • ルポ 虐待 ――大阪二児置き去り死事件

    購入済み

    なるほど

    読む前→こんなことする母親は、頭がおかしいし、人間じゃない。あり得ない!
    読み終わった後→自分もこんな環境だったらしてしまうのかも。色んなものが重なりすぎてこっちまで辛くなる。
    いろいろ考えさせられる。読んでよかった。

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    2015年08月09日
  • ネグレクト(小学館文庫)

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    虐待の連鎖についてはなんとなくは知識があったけど、児童虐待の末の痛ましい事件を耳にすると、とりあえずはその親の異常性に恐怖し、憤った。
    だけど本書を読んで、親も子供時代に虐待を受けることにより心に深い傷を負っていたことによる連鎖ということが詳細な取材によってよく分かった。
    そして親の親も虐待を受けていて…という家族の終わらない病理。
    読んでいて辛くなるけれど、これ以上子供を死なせないために、虐待のメカニズムを知るために、とても素晴らしいルポタージュだと思った。

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    2014年06月02日
  • ルポ 虐待 ――大阪二児置き去り死事件

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    世間を大きく騒がせた大阪で起きた幼児の置き去り事件。
    起きてしまった結果は悲惨極まりなく、当事者である母親がその罪を償わなければならないことは自明の理だ。だが、母親を責めるだけではこの事件の本質は決して解決しない。

    母子家庭、貧困、虐待、児童相談所、行政の関わり、人と人との関わり、親子関係、生育環境、あらゆる事が少しずつ噛み合わない方へ噛み合わない方へと転がっていってしまった。もしかしたらどこかで救えていたのではないかと、今から見ればそう思えるが、その時はそこになかなか辿りつけなかった事が、この事件をここまで悲惨なものにしてしまった。

    懲役30年が確定したというが、果たしてそれは妥当な量刑

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    2021年08月09日
  • ネグレクト(小学館文庫)

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    感情を抑えた淡々とした筆致でなければ、受け入れがたい事実の羅列。心を閉じたまま、ということは、言い換えれば、救いようがないことだと気付く。

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    2013年10月20日
  • ネグレクト(小学館文庫)

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    大阪の2児のネグレクトの事件をきっかけに読みました。子育てに不安や悩み、葛藤を抱える親はたくさんいますが、虐待死という越えてはならない一線を越えてしまうのかと疑問に思っていました。普通の感覚では理解し得ないですが、この本を読むことでそれを理解する一助になると思います。悲しいことに虐待の事件は後を絶ちませんが、親子とも不幸になってしまうような事件が二度と起こらないようにと願います。

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    2010年08月11日
  • ネグレクト(小学館文庫)

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    育児放棄で死に貶めた背景と経緯、ネグレクトは異次元の事件ではなくもっと身近で深刻な問題です。一歩間違えたら私も当事者になってたかも・・・。妊娠、中絶、出産、育児についてもっと沢山の人に読んで欲しい。

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    2010年02月20日
  • ネグレクト(小学館文庫)

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    児童虐待は、只、冷酷とか可愛そうとか
    そんな簡単な言葉で片付けてはいけないと思う。
    沢山のことを考えさせられる事件。
    これからのことをちゃんと考えなくては。

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    2009年10月04日
  • ネグレクト(小学館文庫)

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    子供の虐待の事件を耳にすると、とても心が痛み、憤りを感じます。けれどその背景を知ることで見えてくるものがあります。
    それは、愛情への飢餓感であったり貧困であったり、孤独であったり。
    しばしば報道では一方的な側面から捉えられがちな事件を多方面から取材し検証されていて、著者の暖かな目線が感じられる素晴らしいノンフィクション。

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    2009年10月04日
  • ルポ 虐待 ――大阪二児置き去り死事件

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    子どもが大きくなるにつれ、子どもとは本当に手のかかるものであるということを実感している。

    乳幼児期の大変さは言わずもがなであるが、その後の気の使い様、また別の手のかかり具合を考えると、単身親が1人でで育てることの困難さは簡単に想像できる。

    子育ては大変で難しい。これは誰にでも当てはまることだと思う。だからこそ、育てている人を孤立させず、沢山の大人が守っていくことの大事さを痛感した。

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    2025年02月16日
  • ルポ 虐待 ――大阪二児置き去り死事件

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    この事件を知った当時は、衝撃だった。
    このようなことが何故起きたのか?
    何故、誰も気づけなかったのか?

    あまりにも酷い事件に真正面から見ることはできなかった。
    時が経ち、しばらく前にTVで放送されているのを見てこの事件を思い返した。

    2010年夏、3歳女児と1歳9ヶ月の男児の死体が大阪市内のマンションで発見された。
    母親は、懲役30年の判決が確定している。

    このルポは、事件の詳細とこの母の生い立ちから高校時代や結婚、離婚を経て子ども2人と暮らすまでを書いている。
    彼女が子どもと暮らすことが可能だと元夫や義母や実父は思っていたのだろうか。
    行政はどこまで知り、対応ができたのか?
    こうなった

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    2025年01月30日
  • ルポ 虐待 ――大阪二児置き去り死事件

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    本当に痛ましい事件。この母親は、非常に自分勝手で最低な母親だとテレビやマスコミを通して伝えられている。でも、このルポを読み、丁寧にこの事件が何故起きてしまったのかを紐解いていくと、この母親の生い立ちや取り巻く環境の冷酷さに愕然とする。この母親は確かに問題があるしやったことは決して許されることではないのだが、家族や社会から見捨てられて、全てを背負わされた悲劇の人でもあると思う。子どもは一番の被害者。元夫や親たちにも責任はある。SOSは出ていた。見てみぬふりをして切り捨てた罪はないのか?

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    2025年01月14日
  • ネグレクト(小学館文庫)

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    読書記録42.
    #ネグレクト

    第11回小学館ノンフィクション大賞受賞のルポルタージュ作品

    2000年12月愛知県武豊町で段ボール箱に入った3歳の女の子が餓死した事件

    当時初めての子供、同じ女児を産んで半年ほどの時期だったのでこのニュースはよく覚えていた
    両親は21歳、19歳の時に生まれた子供

    女児の祖父母ともに子供との関わり方が根本的に無関心で、女児の母親もネグレクト的に育ってきた背景
    女児の父親は母親からの過干渉もあり、コミュニケーションが歪んだ家族達が起こした事件だと感じる

    どんなにひもじく、どんなに淋しく悲しみに満ちた3年の生涯だったかと想像するたびに涙が滲む

    真奈ちゃん

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    2024年05月26日
  • ルポ 虐待 ――大阪二児置き去り死事件

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    山田詠美さんの「つみびと」を読み、こちらも拝読。
    育児放棄した母親が幼子を餓死させた、と聞くと残忍な事件ですが、その母親の生い立ちや背景を遡っていくことで、問題の本質が見えてくるのだと思います。身近な大人たちがなぜか手を差し伸べない。
    元夫からの養育費がもらえない。母親だけが悪者なのだろうか。色々考えさせられます。

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    2024年05月05日
  • 自死は,向き合える 遺族を支える,社会で防ぐ

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    自死遺族の葛藤や自死した人たちの葛藤、自死にまつわる現実とそれらにつきまとうタブーやスティグマを超え、研究を進めている人たちの存在を初めて知った。

    自殺は身勝手なものではなく追い詰められた結果生じるもの、他の死因と変わらないのだということをすっと自然に理解出来た。

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    2024年04月21日