あらすじ
この国では,多数の自死者を出しながら,自死遺族の「その後」はタブー視されてきた.「心理的瑕疵」を根拠とした賃貸業者からの高額賠償請求,自助グループの取り組み,専門家による心理的剖検など,自死問題のあらゆる入り口から取材をおこなう.国内のみならず国際的動向を取り入れ,自死と向き合う.
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Posted by ブクログ
「自死」の現状に多角的に踏み込んだルポ。
自死にまで追い込まれた人が最後まで逡巡すること、遺族に重い経済的負担がのしかかること、知らなかったことだらけで途方にくれる。
薄いブックレットだが、中身は重い。
Posted by ブクログ
自死遺族の葛藤や自死した人たちの葛藤、自死にまつわる現実とそれらにつきまとうタブーやスティグマを超え、研究を進めている人たちの存在を初めて知った。
自殺は身勝手なものではなく追い詰められた結果生じるもの、他の死因と変わらないのだということをすっと自然に理解出来た。
Posted by ブクログ
メモ、自殺学の父シュナイドマン、自殺研究の始まりは、1970年ごろから。2000年代にはカトリックが自殺者を責めてきた考え方を反省している。残された遺族が攻撃されたりするところが一番辛い。