横田増生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「潜入取材」の手法によって数々のノンフィクションを世に出してきた著者が、自分自身が「潜入取材」に着手するようになった来歴も含めて、あますところなく、その調査の手の内を詳らかにしてくれている本。
いかなる調査道具を用い、どのようなタイミングで、どのように記録を用いるのかといった、調査の具体を明らかにするだけでなく、なぜそのような調査道具・調査方法が選ばれた(選ばれざるを得なかった)のか、それを行うことの正当性はいかに説明しうるのか、といった点が記載されており、調査報道のための一つの取材手法として「潜入取材」という手法について考えていくことができる。 -
Posted by ブクログ
ユニクロの店舗従業員がこれほどまでに過酷だったのかとびっくり。斯様な企業がどうしてここまで成長できたのだろうか、と考えると、それはやはり日本がデフレで安い価格が支持された結果なのだろう。
昔に比べると品質は上がっていると思うので、製品開発をしっかり行ってきているのは間違いないし、手軽に高品質の商品を手に入れられる環境を作ってくれたユニクロには感謝。
しかし本書を読むと、ユニクロの成長がアルバイトや委託工場の犠牲の上に成り立っていることが分かった。柳井社長については、経営者だから事業環境に応じて朝令暮改になることも、それはしょうがないと思う。しかし、張りぼてというか砂上の楼閣というか、がたがたしている印象を受ける。指示が現場の課長レベルなので、現場従業員はしらける。この辺りを、著者が上手に描き出していると思う。
ユニクロにはいろいろお世話になっているが、これからは適度な距離感にしようかと。 -
Posted by ブクログ
ユニクロ創業者柳井正と、彼を取り巻く人々に光を当てたノンフィクション
柳井は、非情で、時に公正さを欠いてでもユニクロの規模を拡大させていく強引な経営者として描かれている。
部下にはファクトに基づいた報告とコミットメントを手厳しく求める割に、柳井の指示はざっくりしているし、必ずしも責任を取るわけではない。
店舗では、店長からアルバイトまで仕事は超多忙で、裁量は少なく、本部からの監視におびえる割に大して給料が良いわけではない。
ビジネスモデルはGAPのパクリ、工場はスウェットショップ(搾取工場)。
おそらく、それは事実なのだろう。
それでも、本書が示す通り、柳井の野心的なビジネスプランと厳格な品質基準によってユニクロは爆発的に成長した。
これもまたゆるぎない事実だ。
そして、地方のオーナー企業らしい強引な経営で成長していくユニクロを変革するため、柳井はに一流企業からエリートを雇い入れて経営を委ねようとするが、うまくいかず、自社内で次のリーダーを養成しようとするけれどもパッとしない。
ああ、ユニクロよどこへ行く。
その他、ユニクロを成長させた国内同業他社と比較しての強み、ヤクザともズブズブな強面土建屋出身という出自、SPAという同業種でありながら、ユニクロやGAPと異なり高付加価値で勝負し世界一のアパレルメーカーとなったZARAとの対比、といった項目があり、どれも面白い。 -
Posted by ブクログ
文章は読みやすく、著者もしっかり取材をしている。
海外のライバル会社にも取材に行っており非常に解りやすい。
ユニクロは原料を商社に頼らずに自ら紡績会社と共同研究して一括買い上げし、その糸を使って中国の工場に大きなロッドで注文を出して買い上げ、コストを抑える。
商社を通さずに自社で直接リスクを取って利益を得ている。
単純労働者の賃金を圧縮しようとするのはどの会社も同じ。
非常に合理的だと思った。
柳井の父親は地元の顔役でヤクザとも交友があり、土建屋など多角経営をしていた。
早稲田を卒業し、洋服屋を継いだのが現社長。
ワンマンの経営方針や幹部に対する接し方などを見ていくと父親に通じるところが有る。
ユニクロに裁判を起こされたそうだが、そんなに怒るような内容は書かれていないと思う。
現時点で最高裁までの結審は出ていないがユニクロのほうが旗色が悪いようだ。
題名は『ユニクロ帝国』ではなく『柳井帝国』のほうがしっくり来る。 -
Posted by ブクログ
ナンシー関は結構好きです。文庫化されたものは殆どよんでるんじゃないかな。当時も今もあまりTVをみる機会は多くないんだけど、ナンシーのコラム/文章はちょっと中毒に近い魅力があって読んでしまう。熱狂的ファンの宮部みゆきも同じような事かいてた。
あくまでTVという箱のこっち側に徹していて(つまり一般視聴者と情報量は同じ)にもかかわらず 読ませる/ひざをうつ/笑わせる文章とチープな消しゴム版画。
もう、これ以上の快楽はなかなかなかったなあ
辛口批評の殆どはあまり好きじゃないけどナンシーは
あくまでTVという箱の中のキャラクタを批判してたのであって、個人攻撃とは全く違う次元。
批判されて反論している人はそこを勘違いしていると思う。例えばデーブとかは「デーブとのつきあいは僕が一番長い、その僕が...」とか反論していたが その時点で全く分かっていない。TVという箱を通したデーブが「面白くない」といっているだけ、
ともあれ、心に一人のナンシーを! というのは名言だなぁ、、、って まとめてみた(笑)