横田増生のレビュー一覧

  • 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

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    ネタバレ

    不世出のコラムニスト。
    テレビウォッチャー。消しゴム版画家。
    鋭い観察眼と類稀なる表現力を持ちながら、
    己については避けるように触れなかったナンシー関
    関係者たちの当時のコメントや取材から、
    ナンシー関の人となりや人生に触れています。

    ナンシー関ってどんな人なんだろうとか、
    ほかの面白い人たちはどう思ってたんだろうとか、
    作品からしかナンシー関を知り得なかった、
    当時子供の私はぼんやり気になっていました。
    なので関係者のコメントは興味深く読みました。

    やはり秀逸なのは消しゴム版画ですね。
    何度も見てるのに毎回笑いを堪えられません。
    まさに"眼福"です。私にとっては。

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    2022年12月29日
  • 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

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    ナンシー関の評伝があると知ってとりあえず読んでみた。私自身はナンシー関が本当に好きなので彼女について書いてあればそれだけで満足なのだが、一つの評伝としての出来はおそらくまあ普通で、特に新しい視点とか気づきがあるわけではないので、ナンシー関を知らない人には勧めない。ナンシー関自身の著作を読めば足りることである。
    私の姿勢としては、ナンシーの新作がもう出ないから、弁当箱の蓋の裏にくっついた米粒でもいいから食べるように読む感じか。いやそれは言い過ぎだとは思うんだけど、こういう文章を書いてしまうのはナンシーの影響がきっとあるんだろうなあ。
    私の中でナンシーは「含羞の人」という言葉が一番ピッタリくる表現

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    2022年08月29日
  • 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

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    ナンシー関さんへの興味は、正直にいえばなかったが、タイトルの「心に一人のナンシーを」というのにヤラレてしまった。
    これは読むしかないなと。
    自分も以前はテレビ大好き人間だったから、当時にナンシー関さんのコラムとかを読んでいたら、おそらく気に入ったのだろうな。
    所々のせてあるコラムの一文に声を出して笑ってしまう位面白かった。
    今度は ナンシー関さん自身の著書を読んでみようと思った。
    この本の著者は、うまくナンシー関さんを引き立てているなぁ。

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    2022年05月07日
  • ユニクロ潜入一年

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    初めてこういう潜入ものを読んだ。ユニクロがブラック企業とは耳によくするが、こんなにも卑劣な職場とは。
    あんなに安い価格でハイブラントにも合うデザインは本当にすごいと思うが、その裏では血肉を削り、働いてる人がたくさんいるということ。

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    2021年11月05日
  • ユニクロ潜入一年

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    以前から耳にしていた、とある衣料量販店の裏舞台を潜入捜査するルポ。

    この企業オリジナルの話は少ない。残念ながら、よく聞く『社会で成長してほしくない』と感じる会社の生の経験談でした。

    モノを買うときには、素材や性能、値段でといった目に見えるところだけでは足りない。

    それを買うと、誰が笑って、誰が泣くのか。レジに行く前に考えたいと、より強く意識させてくれました。著者の増田さん(田中さん?)1年間お疲れ様でした。

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    2021年08月28日
  • ユニクロ帝国の光と影

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    ネタバレ

    ユニクロ柳井社長の光と影というタイトルだが、影ばかり記載されている。光はいまさら説明する必要は無いという事か?
    ・少品種大量生産型
    ・社員と顧客に同じ笑顔を見せて人気だった玉塚社長を追放
    ・家族で45%の株を持っている。
    ・父親は土建業もやっていて地元やくざとのつながりも有り。
    ・ジャスコで1年修行
    ・小郡商会の古参社員達は1名を遺して全員退社
    ・国内では守秘契約が有り分からないが中国に行けば、ユニクロ製品製造をオープンにしている。低賃金
    ・広報は事細かく禁止事項を指定してくる

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    2020年12月31日
  • ユニクロ潜入一年

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    横田増生『ユニクロ潜入一年』文春文庫。

    この種のノンフィクションやルポの場合、著者が冷静さを失ってしまうと読者は著者が考えを押し付けているように感じ、醒めてしまうのだ。本作はまさにこのパターン。最初からUNIQLOをブラック企業と決め付けて、喧嘩腰で潜入ルポを敢行したところで、著者の思いは読者には伝わって来ない。

    確かにUNIQLOはアルバイトや海外の縫製工場に働く従業員にとってブラック企業であろう。UNIQLOのワンマン社長の考えが末端まで行き届かず、業績も伸びずに苛々を募らせているようだ。

    最初は物珍しさも手伝いUNIQLOは流行の波に乗ったようだが、それも長くは続かなかった。大波を

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    2020年08月10日
  • ユニクロ帝国の光と影

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    【文章】
    読み易い
    【ハマり】
     ★★★★・
    【共感度】
     ★★★・・
    【気付き】
     ★★★・・

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    2019年12月08日
  • ユニクロ帝国の光と影

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    ユニクロは柳井さんの王国なんだな。
    国内編の働く人が面白かった。
    社長が何億もの役員収入もらってて、従業員の実情がこんなで、よくみんな辞めないなぁ。

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    2019年12月06日
  • 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

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    生前ナンシー関にかかわった多くの人びとへのインタビューを通して、あまりにも早くこの世を去った彼女の生涯を明らかにしている評伝です。

    死後、ますます多くの讃辞に取り巻かれたナンシー関ですが、本書はさまざまな人びとへの取材を通して等身大のナンシー関をえがいており、ノンフィクションとして優れた仕事だといってよいように思います。その一方で、本書の「まえがき」には、「すでにナンシーの書いた文章の中に、いくつもの物語がある。それを整理整頓してならべなおし、その背景を埋めていけば、どうしてナンシーが非凡で魅力的な書き手であったのかがより明らかになるのではないか」と書かれていますが、こうした作業を通じて彼女

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    2019年02月09日
  • 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

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    ナンシー関は天才だった。久しぶりに彼女の文を読みたくなった。
    けど、いろいろテレビ出演の話は書いてあるのに、どうしてあの深夜番組のことは書いていないんだろう?
    (108)

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    2018年10月12日
  • ユニクロ帝国の光と影

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    ユニクロの強さの源泉を創業者柳井正の人柄から結びつけて描く。
    厳格、締め付け、圧力、統制、それゆえの成果、というストーリー。

    タイトルの割にはあんまりパンチがないなと感じたのだが、巻末ではユニクロのファーストリテイリングから訴えられたとのこと。
    柳井へのインタビューでも、他の項でも、そんなに悪意のある書き方はしていないような気がするのだが、、

    服飾の流通の仕組みや、その中でユニクロが勝ち上がった流れについてはよく分かった。

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    2017年11月25日
  • ユニクロ帝国の光と影

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    ファーストリテイリング 宇部市 グローバル旗艦店 GAP スペインのZARA スウェーデンのH&M=ヘネス・アンド・マウリッツ サプライ・チェーン・マネジメント=全体最適 デルの直販モデル カジュアル・ダイレクト 私淑 喝破 表裏一体の関係 たんしょ端緒となる取材 統率 閑静な住宅街の一画 「成功」はそう呼ばれた瞬間から陳腐化していくものである 盤石 似鳥昭雄 フリース・ブーム 疲弊 ガバナンス=統治 権限委譲 非常に拙い状況 『考えます』、『努力します』という回答は絶対にしないで頂きたい 即断即決即実行 にこやかで如才ない経営者 峻厳な評価 ご伍するひけん比肩しうる 増産のアクセル

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    2017年07月21日
  • ユニクロ帝国の光と影

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    ユニクロや社長の良い面、悪い面。特に悪い面。
    本人はそれで幸せだろうが周りから見ると孤独だな。

    #古本

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    2016年10月26日
  • 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

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    ネタバレ

    宝島にコラム連載しているときから気になっていたナンシー関。そういや、親父が定期購読していた週刊朝日も、東海林さだおと山藤章二と並んでナンシー関の記事だけは読んでいたなぁと、懐かしくなって手に取った1冊。
    タレントとは決して名乗らず、テレビ評論家とも名乗らず、生涯一「消しゴム版画家」として、ブラウン管のこっち側から見たテレビ評論と言う仕事に埋没するかのごとく、姿を消した彼女の生涯が読み取れる良作。でも、この本を読むよりナンシーさんの著作を読んだ方が彼女の魅力を満喫できるはず。そういう意味でも彼女は偉大だと思う。

    マツコ・デラックスの巻末インタビューもオモロいが、やはりマツコはブラウン管(古っ)

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    2015年01月16日
  • 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

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    テレビ評論で有名なナンシー関の評伝。きっちり書かれているけれど、ナンシーの魅力を伝えきったかとなるとちょいと疑問。著者の〝力み〟が、逆にマイナスになっているように感じる。宮部みゆきが話したというそれぞれが「心に一人のナンシーを」というのは名言。それぞれが心の中に〝他者〟を持とうと言うことらしい。全体的にちょっと惜しい。

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    2014年06月17日
  • ユニクロ帝国の光と影

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    ユニクロの経営、柳井さんへの真実、社員の実情、工場の実情等を、キチンと調査して書いた本。

    前提が、否定的に書こうとしている感は、否めない。

    中国の工場の実情が分かっただけでも、有益な本だった。

    別に、ユニクロ側も、色々隠す必要ないと思うけどなあ。

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    2014年06月15日
  • ユニクロ帝国の光と影

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    ユニクロから文藝春秋への裁判でも話題になった告発ルポ。まあ、ユニクロがブラック企業かどうかは人それぞれの判断に委ねるとして(僕はブラックだと思っているけど)、SPAという業種での競合であるインディテックス(アパレルのZARA等のブランドを展開)との比較において、ユニクロとは異なり製造工程を自社で保有するが故の圧倒的な納期の短さに着目し、そこからユニクロが人件費率を圧縮するしか利益拡大の道がない、と論じているあたりは、アパレルに詳しい人には当たり前なんでしょうけど、自分としては新しい気付きを得られた。

    全体的に一次的な情報源が弱いようには思うけど、ユニクロという企業の一面を知るには良い本だと思

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    2014年01月04日