齋藤純一のレビュー一覧

  • ジョン・ロールズ 社会正義の探究者

    Posted by ブクログ

    『正義論』のとこまで読んだけどたいへん立派だと思う。ロールズについていままで読んだなかで一番すっきりしている。

    0
    2022年04月24日
  • ジョン・ロールズ 社会正義の探究者

    Posted by ブクログ

    ロールズの考え方の全体像をザクッと把握することができたように思います。
    「ヒロシマから50年」読み直してみようと思います。

    0
    2022年02月23日
  • ジョン・ロールズ 社会正義の探究者

    Posted by ブクログ

    自由で平等な社会とはどんなものなのか、今一度確認したいと思い読みました。
    「自由で平等な市民であり続けたければ、われわれは私的生活へ総退却するわけにはいかない。」という言葉が印象的でした。
    公的、社会的な問題に対して我々一人ひとりが問題意識を持ちながら議論し続けることが重要であると認識しました。

    0
    2022年02月17日
  • ジョン・ロールズ 社会正義の探究者

    Posted by ブクログ

    みんな大好き無知のヴェールで有名なロールズだけれども、その生涯はほとんど知らなかった。リベラル・コミュニタリアン論争の印象に比して若い頃は神学を修めていたというのは意外だったけれど、従軍含めた戦争体験を通じて神の完全性を掲げるキリスト教から離れたというのは納得。
    相対主義からの決断主義が跋扈する時代に公正や社会的正義というものを正面から論じたということの意義は、格差の拡大が進む現代人においてますます大きくなっているように思う。
    ボードゲーマーとしては無知のヴェールあたりの議論がボードゲームデザインの話にも通ずるというかこの辺からもう少し親しみやすい論じ方を自分なりにできないものかと思う

    0
    2022年02月16日
  • ジョン・ロールズ 社会正義の探究者

    Posted by ブクログ

    ロールズ
    ・正義論は3つの原理の明確な優先順位で構成されている。これがあらゆる人/社会にとって前提にできるかが問題になった。
    1.自由な平等の原理(ただし、あらゆる自由ではなく、道徳的能力実現の要請と過去の歴史から選ばれた限定列挙された自由)
    2.公正な機会平等の原理
    3.格差原理

    これには、本質的な矛盾がある。多元的な善を構想することが目的なのに、唯一の正義を必要としてしまう。
    この問題について、唯一の正義を前提にするためカントの議論に深化していったのが初期、政治的転回で政治的の問題として、かさなりあうコンセサスにシフトしていったのが後期という説明はクリアで分かりやすかった。

    万民の法で

    0
    2022年02月12日
  • 不平等を考える ──政治理論入門

    Posted by ブクログ

    平易な文章で読みやすく、また極力客観的な視点から書こうとしているのが好感する。逆にそれ故に、抽象化された概念や考え方を批判している箇所が、具体的には昨今話題になっているあの事象に対する批判なんだな、という感情的、主観的な部分が垣間見える箇所があり、筆者がこの本を通じて何を訴えたかったのかは伝わるようになっている。

    この国には政治的に、公共意識的に未熟な部分が少なくないと感じる。そのことを示唆する1冊として価値がある。

    0
    2019年03月04日
  • 不平等を考える ──政治理論入門

    Posted by ブクログ

    不平等をきっかけに政治の在り方について考えることを狙った本で、大変良い規格とは思う。ただし、前提となる現実の捉え方に不満を感じる。

    0
    2018年09月17日
  • 自由

    Posted by ブクログ

    筆者は、「自由とは、人々が、自己/他者/社会の資源を用いて、達成・享受するに値すると自ら判断する事柄を達成・享受することができる、ということを意味する(ただし、他者の同様の自由と両立するかぎりでその自由は擁護される)。」と定義する。これは、私的領域における自由=消極的自由こそを最善のものだとして推し進めてきた思想史的議論は成立し得ないという考えに基づく、リベラリズムの自由観そのものであり、概ね同意だ。
    その上で、考えたい。
    果たして、現代は自由なのだろうか。

    0
    2013年01月30日
  • 公共性

    Posted by ブクログ

    自分とはまったく違った人びととの「間」の存在により、世界は自由な空間をつくることができる。つまり、我々が恐れなければならないのは、アイデンティティを失うことではなく、他者を失うことであると筆者は言う。
    アレントの「現われの空間」の複数性の概念に基づき公共性を論じており、ハーバーマスや親密圏にも触れているため(共和主義と共同体主義の公共性が一緒くたにされている等疑問があるが)、俯瞰的で分かりやすかった。

    0
    2013年01月25日
  • 対論 憲法を/憲法から ラディカルに考える

    Posted by ブクログ

    改憲論議を柱とした、憲法学、政治学、社会学、法哲学など様々な分野の対談集。それぞれ異なった視点からの指摘は、示唆に富む。個人的には政治学者・杉田敦のツッコミが、もっともラディカルで刺激的。民主主義ってなんだろう⁇と改めて考えさせられる一冊。

    0
    2012年02月06日
  • 公共性

    Posted by ブクログ

     公共性の概念について最初に見取り図を提示したうえで、本書ではその見取り図の概念でさえも包摂しきれていない、弱者的立場に追いやられている人々への配慮や関心についての問題点を概観する。
     東日本大震災が起こった後に再読したので、刊行されたときに読んだ印象とは明らかに違った。特に公共性を国家主義的なものへとまとめあげようとする共同体論的思考への批判に関して、そのような共同体的思考への動きもそれへの批判の動きも、何らかの立場に依拠した上で〈島宇宙的〉に批判を加える点で、どちらも同様の〈引きこもり的な決断主義〉に終始してしまっている印象を抱いてしまう。むしろ、震災からの復興・福島原発事故からの復興に関

    0
    2011年12月11日
  • 公共性

    Posted by ブクログ

    アレントの面白さを窺い知ることができた。
    齋藤先生は、色々な思想家の良い点を吸い上げるのが上手いな。下を巻いてしまう。

    0
    2011年11月27日
  • 公共性

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    公共性とは、閉鎖性と同質性を求めない共同性、排除と同化に抗する連帯である。
    現在提起されている「公共性」は異質な声に鎖されてはいないだろうか。
    互いの生を保障しあい、行為や発話を触発しあう民主的な公共性の理念を探る。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

    0
    2010年07月14日
  • 自由

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    現代における自由への脅威とはなにか。
    自己決定や自己統治、セキュリティという問題は、自由になにをもたらしたのか。
    自由を現代社会に生きる私たちの“間”にある公共の問題としてとらえ直し、他者とともに自由であることの条件をさぐる。
    人間の条件としての自由―その概念の更新。

    [ 目次 ]
    1 自由概念の再検討(自由への脅威;消極的自由への批判)
    2 自由の擁護(自由の再定義;自由の規律;自由と安全;自由と公共性)
    3 基本文献案内

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性

    0
    2010年06月06日
  • 公共性

    Posted by ブクログ

    ハーバーマスとかアーレントを「わかっている」人にはわかるのだろうけど、入門書なのに私にはわからなかった。

    0
    2009年10月04日
  • 公共性

    Posted by ブクログ

    J・ハーバーマス、H・アーレント等の公共性に関する主張の解説、及びその背景、それに対しての批判の紹介、といったところでしょうか。

    最近興味を持ち始めた分野なので、この一冊を起点として、自分なりに納得がいくところまで進んでいけたらと思います。

    0
    2009年10月04日
  • 自由

    Posted by ブクログ

    自由概念の更新―「他者との交渉を断ち切る排他的主権」から「動揺・運動を可能とする<間>の維持」へ―                     現代思想のすべては「つながり・関係」にたどり着くのでは・・・と思う。

    0
    2009年10月04日
  • 公共性

    Posted by ブクログ

    最近の公共性に関する議論の全体を眺めるのに最適。うすい本だが主要な議論は網羅しているようであるし、記述が平易で読みやすい。。「公共」いう言葉の定義は人それぞれだが、おおよそのコンセンサスとしては、国家にも個人にも回収されない討議空間(ハーバーマス)であり、同時に異質な他者が出会う現れの場(アーレント)ということだろう。

    0
    2009年10月04日
  • ジョン・ロールズ 社会正義の探究者

    Posted by ブクログ

    政治哲学者ロールズの入門書。主著『正義論』『政治的リベラリズム』の要点や、ロールズ自身の人生を思想変遷とともに辿る試みは興味深かった。

    ロールズの社会構想は、多元的価値観の存在を前提とした、限定的な政治的言説に対する、人々が合意出来る部分に基づくリベラルなものであると理解出来た。

    ロールズの思想は、分断が進む現代日本において、寛容な社会構築のための重要な視座を与えてくれるものである。次は、ロールズの著書の読破に挑戦してみたい。

    0
    2025年07月17日
  • 偶然性・アイロニー・連帯 リベラル・ユートピアの可能性

    Posted by ブクログ

    やべ〜、『資本論』ぶりに全然頭に入ってこないし何言ってるかわかんない←哲学に造詣深くないので最初は苦戦したけど読み通していくうちに言いたいことはなんとなくわかってきた

    第三部に入ってから読みやすくなった…ような気がする。文芸批評的趣きが強いからかな。ナボコフやオーウェル批評としても興味深いのでこの機に『一九八四年』読み返したり『ロリータ』『青白い炎』読みたくなった
    『一九八四年』の拷問についての解説読んでると韓国の小説『生姜』思い出す

    0
    2024年02月03日