川添節子のレビュー一覧

  • ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム

    Posted by ブクログ

    AIを使ってベストセラーとそうでない本を自動的に文章から分類するアルゴリズムを作ったという話。どんな特徴を持つ本をAIはベストセラーと判断したかという結果よりも、AIを用いて文章から本の良し悪しを見分けるという発想が面白いと思った。

    0
    2020年04月12日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    統計の誤用について、実例を挙げながらの解説。
    シニカルで個人攻撃っぽい内容なので好き嫌いが分かれそうだが、へーっと思うような例も多数あった。

    理論なしにデータをあさって面白そうな関係を見つけ出すのもだめだし、データなしに理論だけがあってなんとなく正しそう、と思い込むのもダメ。そのとおり。

    ・400万部を売り上げて名著のほまれ高い「ビジョナリー・カンパニー2」や「エクセレント・カンパニー」も、執筆時点で偉大な会社を選び、それらに共通する特徴を抽出し、これこそが飛躍の法則だといっているが、実際は出版後の株価がインデックスを下回っているものが半分以上

    ・確率とは、計算という形態をとった常識にほ

    0
    2019年09月09日
  • ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム

    Posted by ブクログ

    ベストセラーとなる小説にアルゴリズムは存在するのかをITを使って突き詰めた本。それらしい法則が提示されるが、自分は腹に落ちたわけではない。むしろ、日本語で書かれた小説の場合はどうなのか気になった。言語に関係ない法則(三幕構成にすること、規則的な力強い鼓動があることなど)もあるのだが、それを導いた経緯が説明されないので、なんとなく研究者自身が欲しい結果ありきで結論を出しているかのように誤解してしまう(そのようなことはないのだろうけど)。根拠が乏しいので、納得できないのが残念なところ。とはいえ、その分野の研究は面白そうだ。日本の小説をターゲットにした本を読みたい。

    0
    2019年08月05日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

    Posted by ブクログ

    統計はわからないのだが、インチキな統計の話を読むのは好きなのよねえ。しかしこの本は分量が多すぎて読みきれない。あきらめ。


    - まぎらわしいデータ、あやしいグラフに注意
    - 交絡因子をさがす
    - テキサス狙撃兵に注意
    - データが省略されてたら用心
    - 理論なきデータもデータなき理論もだめ

    0
    2020年06月15日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

    Posted by ブクログ

    「どんなデータでも、たとえランダムにつくったデータであっても、じっくり見れば必ずパターンは見えてくる。それがどんなに魅力的なパターンだったとしても、それを裏付ける理論が必要だ」
    理論なきデータ、データなき理論に騙されないようにする。気をつけるのは、自己選択バイアス、生存者バイアス、交絡因子。

    0
    2019年06月08日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

    Posted by ブクログ

    副題の不正を見抜く統計学というところにひかれて読みましたが、どちらかといえば"統計の不正を見抜く"みたいなお話です。
    認知バイアス本としては、基礎的な話がしっかりまとまっていて、読み口も分かりやすくいい本だと思いました(どこかで聞いた話が多いことの裏返しでもありますが)

    0
    2019年03月07日
  • 取締役会の仕事 先頭に立つとき、協力するとき、沈黙すべきとき

    Posted by ブクログ

    取締役会における適切な役割とは何か、豊富な事例とともに考えられている。

    事例が多いのは面白いが、そこから学べる共通の要素などが少なく、また定性的な内容となっている。

    0
    2019年01月19日
  • ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム

    Posted by ブクログ

    テキスト・マイニングと機会学習によって、米国におけるベストセラー本が持つ特徴を抽出し、過去に出版された本がベストセラーだったかそうでなかったかをその本の内容(テキスト、文体、トピック等)のみで(尤もらしさとともに)判定するアルゴリズムを開発した研究者による著作。
    結果(ベストセラー本である(確率が高いと)とアルゴリズムによって判定された本の特徴)そのものは「なるほど、確かにそうかもしれない」と思われるようなもの(三幕構成のように感情の波がある物語、現実的かつ著者自身が詳しいトピックの選択など)が多いが、それがはっきりと言語化(結果データに対する著者の解釈ではあるが)されている点で深みがあると言

    0
    2018年08月07日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

    Posted by ブクログ

    最近データの活用が大事だと言われているが、データに対するリテラシーが不足していることに気付かされる。過剰適合等データの取り扱いは単純にはいかない。
    まさにノイズの中からシグナルを予断なく見出すかが問題だ。

    0
    2018年04月11日
  • 取締役会の仕事 先頭に立つとき、協力するとき、沈黙すべきとき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    現代のコーポレートガバナンスにおける取締役会の役割がよくわかる。取締役から見た執行サイドとの関係づくりなど、多くの事例を踏まえて、取締役の視点で企業をみさせてくれるので、興味深い。

    0
    2016年11月28日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

    Posted by ブクログ

    様々なケーススタディを使って統計的手法による予測の難しさを述べた本。理論の良しあしは個人の考えに寄ると思うので、正誤の判断はしないが、統計学・予測学に多少なりとも興味があれば面白いのではないか。結論さえ知ることができれば良いのだ、と言う人にとっては、ダラダラと屁理屈を述べているような印象をうけてしまうかも。統計・予測学の本の割には数式が少ないという印象。行動経済学をかじった人は、知っているようなことが多いと思うような内容。

    0
    2015年06月30日
  • 取締役会の仕事 先頭に立つとき、協力するとき、沈黙すべきとき

    Posted by ブクログ

    時代の変遷とともに多様化・複雑化する企業の経営環境にあわせて役割が変化しつつある「取締役会」に着目し、そのあるべき姿や課題と解決策について論じたビジネス書。

    著者は、取締役会が単なる形式的な役職だった時代から、機関投資家の台頭と圧力によって経営の監視役としてコーポレートガバナンスの担い手となり、さらに今日では経営者とともにリーダーシップを発揮することが求められていると主張し、経営理念やCEOの選解任にように取締役会が責任をもつべきことと、資本配分やリスクマネジメント等の経営幹部と協力すべきこと、さらには業務遂行等取締役会が関与すべきでないことを明確化し、経営幹部と適切なコミュニケーションをと

    0
    2015年06月08日
  • バランスシートで読みとく世界経済史 ヴェニスの商人はいかにして資本主義を発明したのか?

    Posted by ブクログ

    題名が違う。会計の歴史。が正しい。
    インドやアラビアに起源を持つ会計(複式簿記)、数学がベネチアで再発見されてヨーロッパに広まり、それが株式市場や製造業の発展共に精緻化された。
    一方エンロンやワールドコムにある不正会計のいたちごっこはつづく。
    GDPはケインズなどが戦時の国家統制のために作ったものがその後も使われ続けている。
    最後に自然環境はオンバランスされず、使用された時のみGDPに計上される。つまり減耗すればするほどGDPは上がるが、長期的な生産能力は下がっていると思われるため、自然環境、教育、家庭内労働の再生産コストを考慮した指標が求められる。

    0
    2015年01月30日
  • バランスシートで読みとく世界経済史 ヴェニスの商人はいかにして資本主義を発明したのか?

    Posted by ブクログ

    歴史を扱っている部分は面白い。終盤の会計スキャンダルや世界をよくするために会計にできることは何かを問う、みたいな部分は退屈だった。

    ルカパチョーリとダビンチのつながり、複式簿記とウェッジウッドとダーウィンのつながり

    0
    2015年01月04日
  • バランスシートで読みとく世界経済史 ヴェニスの商人はいかにして資本主義を発明したのか?

    Posted by ブクログ

    本書は会計技術を用いれば地球環境を救うことができると述べる。
    会計学は言わば認識の学問ともいえよう。現状を的確に認識し、問題点改善点を洗い出す。その上で人々が問題解決の実効に移す必要があるわけだが、その実効のためには法学、哲学、政治学、経済学の知見が必要となる点で会計技術のみで地球環境を救うことはできないだろう。
    とはいえ、現状認識なくして解決はないわけであるから、上記主張も大げさではない。
    会計技術の起源から現代までの歴史を語ってもいるので、なぜ会計学が必要なのか知りたい人にとっても有益な書籍である。

    0
    2014年12月31日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

    Posted by ブクログ

    前半は、リーマンショック、米国大統領選挙、天気予報、地震などの予測のダメ出しで、リーマンショックなどの分析は成る程と思いつつも後出しじゃんけんな感が否めない。後半はギャンブル、金融市場、地球温暖化、テロリズムについて考察し、ベイズの定理あるいはベイズ的思考が再三登場する。ビッグデータは因果関係より相関関係で語られることが多いですが、本書では因果関係を重要視している。バイアスを取り除き、多くの変数を探し当て適切な指標で判断する。500ページを越える冗長な長文が辛かった割にはあまりインパクトを感じられなかった。

    0
    2014年11月03日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

    Posted by ブクログ

    予測と誤りについて書いた本。
    電子書籍版もあるのだが、本屋でめくってみたところ図が多そうだったので
    パラパラめくれる紙版のほうがいいんじゃないかと思い、紙の方を購入。

    はっきり言えば分厚い本の割に、内容的にはそれほど深くはない。
    むしろ横断的に膨大な事例を収集してあることに価値のある本なのかなと。
    用語など内容的に必ずしも正しくはないがロジカルには正しいので特に気にならない。

    0
    2014年09月27日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

    Posted by ブクログ

    確率論的に考える。過去にしがみつかず常に軌道修正。1つの情報にとらわれず複数の視点から見る。自然科学、社会科学、スポーツ、ゲームの事例。

    銀の弾丸はない。どんなテクニックや能力があるんだろうと思って読んだのですが、著者の能力が高いのではなく、すべきことをしていないだけ。

    0
    2014年11月01日