川添節子のレビュー一覧

  • ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム

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    ネタバレ

    LDA(潜在的ディリクレ配分法)でトピックモデリングを実施し、その本にどういうトピックが含まれているか、またその他機械学習で売れている本とそうでない本の違いを解析した結果が書かれている。
    アルゴリズムが選んだベストセラーになる確率が一番高い本は「デイヴ エガーズ」の「ザ・サークル」だったそう。
    ジョン・グリシャム、ダニエル・スティールは多くのベストセラーがあるが、アルゴリズムでも説明できたんだそう。
    ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストから売れている小説を500冊ほど、それほど売れてない小説を4,500冊ほど選び、それを学習させモデルを作った。4年ぐらい掛けたらしい

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    2017年06月09日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

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    自分が興味ある分野だけに、500ページのボリュームでしたが、かなり興味深く読みました。
    リーマンショックや巨大地震、インフルエンザなどの予測に関する失敗のエピソードは、参考になりました。
    著者は、最近のビックデータ分析で用いられているベイズ統計の重要性と推奨をしてます。
    ある事象を分析する上で、その事象が起こる前の事前確率を見積もり、現実の事実を組み合わせて、確率的に予測する理論です。
    ベイズ的アプローチは、問題解決のための観察・仮説形成・検証というアプローチと、概ね同じプロセス・思考法であるという切り口は、圧巻でした。
    また、ベイズ統計が批判されている部分である、事前確率に主観性が入ることに

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    2017年05月07日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

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    地震予知、地球温暖化予測で用いられるデータの信憑性に関して、もやもやとしたものがあったが、本書を読んで見方が多少分かってきた。因果関係と相関関係、データ中に含まれるノイズ、そのデータを使う人の目的などを知り、安易に騙されないよう心掛けたい。特に自分に都合の良い意見を持っている人のよりどころとしているデータに関しては客観的に見直したり、反対意見の人の考えも排除しすぎないよう注意しよう。

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    2016年09月09日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

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    前から読みたかったのだがなかなか手が出せずにいた。また大作なので読み終わるまで思いのほか時間がかかってしまった。
    ビッグデータに関連してモヤモヤしていたことのすべてという訳にはいかないが、半分くらいはすっきりした気がする。
    どう消化するかはまだまだ課題であるが。
    ちょうど私的には目先の課題として第12章 地球温暖化をめぐる「懐疑心」からいろいろと大きなヒントが得られそうである。

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    2015年08月08日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

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    大リーグの弱小チーム オークランド・アスレティックスを低予算でも統計を駆使することで割安なプレイヤーを集めることでプレーオフの常連にした『マネーボール』で有名になった野球データを分析したセイバーメトリクスPECOTAを開発。大統領予選について統計的に予測をしてWebサイトに発表した結果がほぼ的中したことでも有名。

    著者は一時期、オンラインポーカーゲームにもかなり熱中していたらしい。第10章に詳しいが、カモがいると勝てる理論は納得。自分の経験でも、フリー麻雀で点5の東南では余裕を持って勝っていたけど、点10の東風では勝てなかった。この結果は、おそらくはカモがいるかどうかに依存していたんだと思う

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    2015年05月24日
  • バランスシートで読みとく世界経済史 ヴェニスの商人はいかにして資本主義を発明したのか?

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    複式簿記の発明から国民経済計算に至る会計の歴史を、数学の発展ともからめて非常に詳しく、でもわかりやすく述べてくれており、実に勉強になりました。
    今日本では、官庁の非効率性は会計制度に複式簿記を導入していないことも大きいという議論から、公会計にも財務諸表を取り入れようという動きが活発ですが、この本の最終章には、世の中の価値というものは必ずしも会計数値で十全に表現できるものではないこと、会計とともに会計以外の価値の計測方法をいろいろ工夫しなければならないことが書かれており、非常に示唆に富みます。
    公務員として、実に有意義な本でした。

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    2014年12月14日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

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    何らかの形で予測を仕事にする人は読んだ方がいいと思いました。
    予測がなぜ当たるのか、そしてなぜ当たらないのか、について、様々な分野での事例を引きながら深く考察した本。
    よい予測者になるための心構えを学びました。

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    2014年07月17日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

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    著者は「マネーボール」でも取り上げられた、野球データ分析会社で予測モデルを立ち上げ、2008年の米大統領選では50州のうち49州の結果を的中させたデータアナリスト。

    本書では天気予報、地震予知、パンデミックの拡散など多くの社会的な取り組みをケースとして、如何に成功事例などの過剰適合がノイズになり得るか、あるいはどのような波形にこそ注目されるべきなのかに迫る。

    データ処理ではなく、データサイエンスが備えているべき未来に触れられるといっても過言ではない一冊。

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    2014年07月01日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

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    ■予測

    A.予測する際は、もっと確率と不確実性を受け入れねばならない。この点において役立つのが、条件付き確率を導き出す「ベイズの定理」だ。1 つのアイデアを違う角度から考える必要性を理解し、検証する方法を得る手がかりとなる。

    B.ある心理学者によれば、専門家は「ハリネズミ」と「キツネ」の2 つのグループに分類できる。
    ・ハリネズミ:大きな考えを信じ、社会には基本原則があると信じている。大胆な予測をするのでよくメディアに登場するが、予測する能力はキツネより劣る。
    ・キツネ:これといった原則を持たず、問題に向けて様々なアプローチを試みる。より良い予測を行うが、メディアにはなじまない。彼らは多く

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    2014年05月06日
  • 競争なきアメリカ――自由市場を再起動する経済学

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    米国のブロードバンド回線料金は欧州などに比べてかなり高額らしい。米国が月額平均66米ドルなのに対して欧州の平均は35米ドル。

    自由市場なはずの米国の各種サービス料金は、どんな業界でも高い。この理由を解き明かそうという一冊。

    本書の主張としては、市場競争の減少と独占化の進行、勝者総取りの無形資産の影響拡大に原因があり、どちらも大企業によるロビイ活動や選挙資金提供の影響が大きいという。

    米国での大企業ロビイ活動が特に熱心な業界は、IT、ヘルスケア、製造業、金融などであり、どれも高額所得企業ばかりだ。
    反トラスト法が実質的に機能せず、新規参入障壁が高くなり費用の高止まりにつながっていそう。

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    2025年10月08日
  • 欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア

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    なかなか本質をついてて面白い本だった。
    「みんなが持ってるから欲しい」って日常でよくある中で、これに自覚的になれるかどうかで道を踏み外さない軸になると思う。

    人間の欲望は他者の欲望を模倣することで生まれる。
    つまり、他者(モデル)が欲しいと思うものを欲しくなる。
    同じものを欲しがるから争いが生まれる。

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    2025年04月14日
  • 夢の正体 夜の旅を科学する

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    「夢の正体 ~夜の旅を科学する~」
    夢に魅了された著者の調査と実体験。網羅的に書かれていたので気になったことだけ。

    ✅予知夢:脳は寝ている間も動いている。現在自分が患っている病気も潜在的に現れるため、将来の病気が予知できる。
    例)歩き回る夢⇒認知症

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    2025年03月29日
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

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    未来を予想するための理論としてペイズ定理というのがある。過去の情報に基づいて未来を予想する。しかし、過去の情報には、重要な情報であるシグナルと、誤情報であるノイズとがある。ノイズによってバイアスがかかり、誤った予想がなされてしまう。そこで、結果と照らし合わせて、確率論的に次の予想を行う。これを何度も繰り返すことで、より正確な予想が行えるようになる。これは、気象予想やチェスでは威力を発揮する。正確なフィードバックが得られ、コンピュータの力、特に生成AIの力を存分に発揮できるからだ。一方、地震や経済のように、システムが複雑で、予想が正しかったか否かの検証が難しい場合には、コンピュータでは対応出来な

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    2025年01月10日
  • 欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア

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    常に我々は何かを求めている。ただ、なぜその欲望を抱いているかを深く考えたことがない。欲望の大部分は、周りの模倣によって生じる。人間は模倣に長けた生物であり、無意識ながらモデルの影響を受けてしまっている。ただ、モデルという他人の欲望を真似ただけであるから、叶えてもそれほど幸福を感じることはできない。だからこそ、自分の本当に欲するものの傾向(可能性実現、前進、独特、中心になる、支配、完成、理解し表現する、協力、新しい学びを披露、開発、自分を認知させる、理想を経験、確立、探究、卓越、所有、改善、人の行動を変える、影響を与える、正しいことをする、立て直す、基準に達する、習得、難題に対処、組織する、打ち

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    2025年01月04日
  • 欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア

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    欲望は社会的なもので模倣がベースである。ほかの人が欲しがるかどうかが重要。
    今は社会が薄い欲望を搔き立ててくる。自省により濃い欲望を育てて充足を感じることができるようにすべし。周りに対してもその方向に進むようにふるまうべし。
    うーん。濃い欲望はかなり不幸をよびそうな気もする。

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    2024年12月22日
  • 欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア

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    2024年12月11日、グラビティの読書の星で紹介してる人がいた。

    「俺はあまり物欲がないんだけど、そもそも「『モノが欲しい』っていう欲求はどこから来るんだろう?」と思って買った本。

    Paypal創業者のピーター・ティールも魅了された「模倣の欲望理論」というらしく、俺も引き込まれて一気読み。面白かったので、興味がある人は是非。」

    ● 2025年3月7日、改装工事後はじめて新宿・ブックファーストへ。地下1階。まず表紙の「スティーブ・ジョブズにもモデルがいた!」で目を惹かれ、次にその下の「本書はルネジラールについて書かれた最もわかりやすい入門書である」で読まなきゃ!ルネジラールどっかでチェッ

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    2025年05月26日
  • 欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア

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    欲求(生き物としての基本的なもの)
    その上の欲望は模倣から生まれる
    ルネジラール

    人は似れば似るほど相手を脅威に感じる

    イノベーションのためにイミテーションを利用する
    隣でなく、上に作る

    私を守ってほしい、私がほしいものから。
    ジェニーホルツァー

    スケープゴートメカニズム
    似たもの同士の模倣だらけだと争いが生まれるので一つの敵を作ることで統一させる

    人生で何かをうまくやって、それで満たされたときのことは?

    モンテッソーリ
    子供は成長したい、世の中に自分の居場所を、作りたいと思っているという気づき

    サイレントリトリートで深い沈黙に投資する
    最低3日から
    読書だけはOK

    AIが怖い

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    2025年01月02日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    ネタバレ

    数字というものは実に力強い。

    数字で表現すると他者との比較が可能になるし、過去との比較が可能になるし。相関性についても、ほら相関係数が1に近づいています、というとなるほど確かに、などと思ってします。

    ところが、ところが、実は数字だって怪しいものがある、しかも相当ある、というのが本書の主張するところです。

    ・・・
    本作、19章に渡って、これはおかしい、あれはおかしいとまくし立てております。夫々、なるほどと思うことがあります。

    分かったり分からなかったりしましたが、印象深かったものを以下に記したく存じます。

    ・・・
    <生存者バイアス>

    第二章で図入りで解説されています。

    英国空軍が帰

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    2024年10月13日
  • 欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア

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    タイトルが気になり読書。
    興味深い
    欲望についての本

    メモ
    ・私たちが欲しがるもののほとんどは模倣によるもので内在するものではない。
    ・模倣の欲望。
    ・模倣に影響されず、反模倣的にさえ見える人は魅力的にうつる。

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    2024年04月21日
  • 欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア

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    何を伝えたいのか、理解しきれなかった。
    内容は大きく2点
    ・模倣理論が現れた具体例
    ・抽象的な概念の説明(スケープゴート、リーダーシップなど)

    よく理解できなかった点
    ・読者にどうして欲しいのか
    ・模倣のモデルを理解して何になるのか(例えば、本田圭佑さんを仕事のモデルだと理解して行動する場合と何となく行動する場合の効果の違いは何なのか)

    総じてゴールが全く見えてこず、読んでいて苦しかった。自分の知性では読みきれなかった。

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    2024年03月31日