川添節子のレビュー一覧
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■予測
A.予測する際は、もっと確率と不確実性を受け入れねばならない。この点において役立つのが、条件付き確率を導き出す「ベイズの定理」だ。1 つのアイデアを違う角度から考える必要性を理解し、検証する方法を得る手がかりとなる。
B.ある心理学者によれば、専門家は「ハリネズミ」と「キツネ」の2 つの...続きを読むPosted by ブクログ -
統計学の天才的な実務者が、諸分野の統計の使われ方についてリサーチをし、統計の限界や可能性、統計の注意点などをまとめあげた本。処世術的な統計的マインドの方法として、「ものごとの原因を決め打ちで推定せず、複数の可能性を考慮した上でそれぞれの要因の確率を考え、それをベイズの方法で新しい情報を得るとともに事...続きを読むPosted by ブクログ
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タイトルが気になり読書。
興味深い
欲望についての本
メモ
・私たちが欲しがるもののほとんどは模倣によるもので内在するものではない。
・模倣の欲望。
・模倣に影響されず、反模倣的にさえ見える人は魅力的にうつる。Posted by ブクログ -
何を伝えたいのか、理解しきれなかった。
内容は大きく2点
・模倣理論が現れた具体例
・抽象的な概念の説明(スケープゴート、リーダーシップなど)
よく理解できなかった点
・読者にどうして欲しいのか
・模倣のモデルを理解して何になるのか(例えば、本田圭佑さんを仕事のモデルだと理解して行動する場合と何と...続きを読むPosted by ブクログ -
データドリブンを装う理論や研究成果も、十分に疑ってかかるべきということを、様々な類型と実例で示した書籍。
ランダムサンプリングしたつもりでも自己選択バイアス(ある選択をした者に共通する傾向。A大学とB大学の卒業率を比較する時、入学時の学生の特性そのものが異なるため慎重に比較検証すべき)や生存者バイア...続きを読むPosted by ブクログ -
自分の欲望が自己発生的なものではなく、他人の模倣より発生していること(薄い欲望)、本来の人生を実現するには自己充足的な模倣(濃い欲望)を選び取ることが必要と説かれている。
なるほど納得できる話で、その濃い欲望を見つけるメソッドも書かれている。
参考になるところも多々あるが、意外と哲学的な部分もあっ...続きを読むPosted by ブクログ -
欲望は他者のマネ
身近なモデルとなる人が欲するものが欲しくなる
専門家が欲望を媒介する
弾み車のように一つの行動が次の行動のきっかけとなり、勢いが加速していく
例:運動する→食事に気をつける→禁酒→体力アップPosted by ブクログ -
給与はその人の能力によって決まる。と思っている人が多いが、そんなことないよという本
環境や業界他社や景気や市場などさまざまな要因の与える影響の方が大きい。
ゴミ清掃員は危険なのに給与が安いのは、前科者を雇っていて、彼らは他に仕事がないので交渉力がないから。
社会のルールを作る側というか、パワーを持...続きを読むPosted by ブクログ -
どちらかと言うと「あなたの給料はなぜ安いのか」というタイトルの方がしっくりきます。賃金が決まる要素は、その労働者の生産性や市場価値だと思われがちですが、著者はそれを否定します。実際は、権力、慣性、模倣、公平性の四つの要素が大きく影響しているからです。そのほぼ全ての要素が、賃金格差を拡大する方向、貧し...続きを読むPosted by ブクログ
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アメリカの事例ではあるが、介護や小売、飲食、運輸などの業界が押し並べて給与が低いという現実は日本もあるのではないか。生活の基幹を担ってくれているのにも関わらず。
給与は属人的なものではなく、単に政治や社会的な指標である。しかし、当事者にとっては生活の掛かっている死活問題である。労働者の団結と、政府...続きを読むPosted by ブクログ -
この本の論点であり、私が興味を持った主題は大きく二点。社会格差と評価制度、この現状における妥当性。片方で使いきれぬ富を持て余しながら、もう片方で生活費を下回る賃金を許しておいて良い訳が無い。また、評価制度は殆ど不快で不満の源泉になっているのみであり、会社のグチとしては世界中で最もポピュラーなテーマだ...続きを読むPosted by ブクログ
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仕事の価値と、成果で賃金が決まると言うのは間違いだ。業界の横並びや、慣習で決まり、賃金は情報が開示されないから、労働者は選択肢が見えない不公平な状態だ。
最低賃金の大幅な引き上げと、労組の組織率の向上や経営への参画が必要である。
介護士や、保育士と言った規制職種であっても、レントがないどころか家族の...続きを読むPosted by ブクログ -
人が中心でできてる組織なんだって改めて気づくきっかけになった。
組織を導くリーダーの在り方を改めて考えられるそんな一作でしたPosted by ブクログ -
夢日記はつけてみようと思った
本文中にもあるが、どんな夢を見たか・明晰夢だったかが夢を見た人の主張に依存してるので科学とは相性が悪い
一応、日本の研究で、夢で出てきたものとそのときの脳の反応を測定して紐づけることで、夢に何が出たかを判定することはできているらしい
結局は脳の処理がもたらす産物なのだか...続きを読むPosted by ブクログ -
「ベイズの定理を実践する一番の近道は、たくさん予想をすること」
ベイズの定理を実践しなくても、たくさん予想することはものすごく大事。
機会だけでなくパターンも多く。Posted by ブクログ -
夢と睡眠について科学的・文化的両面からその秘密に迫った一冊。夢と睡眠の研究の歴史から、明晰夢(夢の内容を自覚して見る夢)の見方、PTSD等を治療する夢のセラピー効果までさまざまな分析がされていて面白い。睡眠の構造について解説されている本は多々あったが、ここまで「夢」について深く分析した書籍は初めて読...続きを読むPosted by ブクログ
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ビールの販売量が上がると結婚する人が増える。この手のとんでもない理論が巷をにぎわせていますが、それはただその街の人口が増えただけという。こんな例を使いながらデータの見方、騙されないための知識が解説してあります。後半はちょっと同じことの繰り返しになっていたかも。Posted by ブクログ
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ややタイトル詐欺、バランシートそのものはあまり出てこないし歴史と言われるとちょっと。
会計から考える資本主義のこれからといった内容。
構成としては簿記(会計)が発生した発端ともいえる人物の活動に焦点を当てる前半と、会計では解決しない現代経済の問題提起の二つに大きく分かれていて、
前半部分は会計制度...続きを読むPosted by ブクログ -
様々な例がある。特に心理学ではあまり使われない経済の例があるので、株に興味がある人は読んだほうがいいかもしれない。
学部生がこの本を読んで自分の研究に使うか、ということは考えにくいが、一般の人が教養として読むのはいいであろう。原題はStandard Deviationsであり、日本で標準偏差、とい...続きを読むPosted by ブクログ