川添節子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
欲求(生き物としての基本的なもの)
その上の欲望は模倣から生まれる
ルネジラール
人は似れば似るほど相手を脅威に感じる
イノベーションのためにイミテーションを利用する
隣でなく、上に作る
私を守ってほしい、私がほしいものから。
ジェニーホルツァー
スケープゴートメカニズム
似たもの同士の模倣だらけだと争いが生まれるので一つの敵を作ることで統一させる
人生で何かをうまくやって、それで満たされたときのことは?
モンテッソーリ
子供は成長したい、世の中に自分の居場所を、作りたいと思っているという気づき
サイレントリトリートで深い沈黙に投資する
最低3日から
読書だけはOK
AIが怖いのは、私たちより賢くなるときでなく、同じものを欲しがるようになったとき
濃い欲望を見つけるためには瞑想思考が必要
どこかでもう一度再読したい本 -
Posted by ブクログ
ネタバレ数字というものは実に力強い。
数字で表現すると他者との比較が可能になるし、過去との比較が可能になるし。相関性についても、ほら相関係数が1に近づいています、というとなるほど確かに、などと思ってします。
ところが、ところが、実は数字だって怪しいものがある、しかも相当ある、というのが本書の主張するところです。
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本作、19章に渡って、これはおかしい、あれはおかしいとまくし立てております。夫々、なるほどと思うことがあります。
分かったり分からなかったりしましたが、印象深かったものを以下に記したく存じます。
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<生存者バイアス>
第二章で図入りで解説されています。
英国空軍が帰還飛行機の被弾状況を見て、どこを補強すれば生還率が上がるかという話。
A:「コクピットやエンジン、燃料タンクよりも、被弾が多かった翼と後部部分を補強」
B:「コクピット、エンジン、燃料タンクを更に補強」
答えはBでした。
コクピットやエンジン・燃料タンクに被弾した飛行機は撃ち落されてそもそも帰還できず観察されなかった。一方、帰還した飛行機の被弾状況を見ると「これは被弾している翼部分や後部を補強すればよい」と考えてしまうわけです。つまり生き残っているものだけをみてはいけない。
帰還率を上げるには、墜落の原因になったコクピット・エンジン・燃料部分を補強すること、というのが結論になり、実際うまくいったという話。
同じような誤りを、かの有名な「ビジョナリーカンパニー」も犯していると主張。
今生き残っている優秀企業(のみ)から成功の源を探るものですが、同じ特性を持っていても途中で潰れた会社もあるわけです。正しい分析をするのならば、同じ特性を持つ企業をピックアップし、そこからアウトパフォームできるかを(つまり生存者バイアスを除いて)将来に向けて確認する必要がある、という主張です。
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<相関関係は必ずしも因果関係ではない>
第三章の例で、ビールの消費量と結婚者数がグラフで書かれています。どちらも右肩上がり。これを見て、「アルコール消費量が増えると結婚するカップルが増える」という結論が演繹したとします。
もちろん、これは間違い。
背後に人口が増加しているというベースストーリがあるとすれば、応じてビール消費量もカップル数も増加して全くおかしくありません。
計算上は、アルコール消費量とカップル数は相関性が見いだせるということ。故に改めて確認するべきは、相関性が因果を示すわけではない、ということ。
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<パターンを見て理論がないもの(テクニカル分析)>
米国だとスーパーボール(アメフトの日本シリーズみたいなもの)の勝ち負けで株価が上がる下がるなどとまことしやかに言います。筆者はこれを偶然と言い、同様のことを株式のテクニカル分析にも指摘します。
パターンがあって、そこに理論(説明)を当てはめただけで、ある現象の説明を仕切れていないという主張です。
こちらについては16章に詳しいです。
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<その他>
・理論を立ててから、合致するデータを持ってくるもの(不整合なデータの切り捨て)
・データを集めて当てはまるところを取り上げるもの
・グラフを拡大し大きな上下に見せかけるなど
こうした事例を多く示していましたが、科学に従事する人であろうと、見たいものしか見たくないという心の状況がデータの欠落(意図的か偶然かによらず)につながっているということなのかもしれません。
因みに最終章(19章)はまとめのような形であり、時間がない方は先ずこちらを読むと概ね内容が分かるかと思います。
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ということでデータの見せ方のお話でした。
非常に参考になりました。
数字を使って流麗に説明されると、感覚的におかしいなと思っても説明・反論ができないとそのまま会議でも流されてしまうことが多々あります。
そういう「もやもや」を言語化をする上で本書は有用だと思います。数字だって使い方がおかしければ、やはり正しくないのです。
数字をベースに仕事をされたい方、投資を良くされる方、ギャンブルと確率について関心のある方等には参考になると思います。 -
Posted by ブクログ
データドリブンを装う理論や研究成果も、十分に疑ってかかるべきということを、様々な類型と実例で示した書籍。
ランダムサンプリングしたつもりでも自己選択バイアス(ある選択をした者に共通する傾向。A大学とB大学の卒業率を比較する時、入学時の学生の特性そのものが異なるため慎重に比較検証すべき)や生存者バイアス(帰還した戦闘機から被弾箇所の傾向をみようとしない。致命的な場所に被弾した戦闘機は帰還しない)でデータはすでに偏っているかもしれない。
交絡因子(結果に影響する別の因子の偏り)が検証結果に影響を及ぼしているかも知れない(コーヒーを飲む者の癌になる確率は高いが、これは喫煙率が高いためで、コーヒーに発ガン性があるわけではない)。
自然選択の結果、人間はあらゆる事象に法則性を見いだしてしまう癖がついていることに由来する誤りもある。
平均への回帰はシンプルに確率の問題だが、何らかの意味があると勘違いしてしまう。
大数の法則の誤った解釈で、これまでの試行結果の偏りが次の独立した試行の結果に影響すると思い込んでしまう。単なるランダムな偏りにも人は法則性を見いだしてしまう。
これに加えて、研究者は新たな理論とその統計的に有意な検証を求める強いインセンティブがあり、都合の良いデータを求めてしまったり、データをこねくり回して何らかの(実際にはランダムな偏りの一つに過ぎない)法則性を見つけてしまったり、果ては捏造したりする。
受け手として留意すべきことは、不自然なデータの取り方は疑ってかかり、常識的におかしい説は疑い、理論を見つけたデータとは異なるランダムな新データで検証されたものを求めなければならない。
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Posted by ブクログ
どちらかと言うと「あなたの給料はなぜ安いのか」というタイトルの方がしっくりきます。賃金が決まる要素は、その労働者の生産性や市場価値だと思われがちですが、著者はそれを否定します。実際は、権力、慣性、模倣、公平性の四つの要素が大きく影響しているからです。そのほぼ全ての要素が、賃金格差を拡大する方向、貧しい人をより貧しくする方向に作用しています。本書はそのメカニズムと現状について、アメリカの多くの業界を実例として紹介しつつ解説してくれます。
みんなが給料の額を共有してると交渉材料になって給料が上がるというのが面白いです。だから会社は秘匿する。でも他人と比べることで幸福度が下がりそうな気もします…
生産性は多くの社員との関係や外部要因で社会的に決まるので、定義出来ないし測定できないというのは目から鱗です。言われてみればそうだよな、と。そこで安易に測定可能な指標を作って成果主義にすると、それだけを追求して非効率になり、さらに社員同士で足を引っ張り合うようになるというのもあるあるです。
その他、株主資本主義、労働組合の弱体化、派遣労働の増加など、給料を下げる方向性ばかりで読んでで暗い気持ちになります。
対抗策は、最低賃金アップと労働組合という、地味ですが地に足のついた提案でした。
結局は年功序列が一番マシな制度かも、というのも皮肉です。 -
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アメリカの事例ではあるが、介護や小売、飲食、運輸などの業界が押し並べて給与が低いという現実は日本もあるのではないか。生活の基幹を担ってくれているのにも関わらず。
給与は属人的なものではなく、単に政治や社会的な指標である。しかし、当事者にとっては生活の掛かっている死活問題である。労働者の団結と、政府による制度改革が打開策になるのだな。あまり踏み込めない領域ではある。
給与について深く考えることがなかったしがないサラリーマンですが、公平性の原理は職場内でもろに感じている。でもやはり、労働者個人個人では昇給にはスキルや実績というものが反映されるのではないかと考える。マクロ的な論述だという理解で、その視点が開かれた意義は大きいと個人的な学び。 -
Posted by ブクログ
仕事の価値と、成果で賃金が決まると言うのは間違いだ。業界の横並びや、慣習で決まり、賃金は情報が開示されないから、労働者は選択肢が見えない不公平な状態だ。
最低賃金の大幅な引き上げと、労組の組織率の向上や経営への参画が必要である。
介護士や、保育士と言った規制職種であっても、レントがないどころか家族の維持すらできない社会は、成立不可能だ。自分が介護施設に入った時にどのような扱いを受けるのか、低賃金のままでは心許ない。
政治家は票欲しさに雇用維持を名目に中小企業の保護策ばかり打ち出すが、最低賃金でしか雇用を維持できない経営者を保護する必要があるのか疑問だ。 -
カップは満たされてる?
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
事例が盛りだくさん。それも、殆どが著者達自ら当事者らにインタビューした内容で構成されているだけあって、よくあるちょこちょこっと調べたような上部だけの浅い紹介でなく、現場の空気感まで伝わってくるような、リアルなストーリーを感じられるしっかりとした記述が良かった。
さらに、これら膨大な事例から、取締役会のあるべき姿、リーダーシップのあり方を、チェックリストという形に落とし込むことで上手く纏めている。忙しい人は取り敢えずこの部分だけ読むというのも良いかも。
日本のプライム市場の一般的な水準が本書のレベルに到達するのはまだまだ遠い未来だろうから、正直、いち実務担当者である自分には、本書から得た知見を今すぐ活用する機会はなかなかないのだが、こうした先進的な企業の教訓を今知っておくのは、決して無駄ではないと信じている…。
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Posted by ブクログ
ややタイトル詐欺、バランシートそのものはあまり出てこないし歴史と言われるとちょっと。
会計から考える資本主義のこれからといった内容。
構成としては簿記(会計)が発生した発端ともいえる人物の活動に焦点を当てる前半と、会計では解決しない現代経済の問題提起の二つに大きく分かれていて、
前半部分は会計制度の根本部分は大昔から変わらずに今でも使用できている凄いモノだって話の補強でしかないのだけれど、後半部分は会計史が書かれたモノの中でより経済(学)について軸足が置かれてるのがこの本の特徴だと思う。
経済指標などと言ったものは会計の知識が強く影響して生まれ利用されるようになったと思われる としながらも、経済指標は経済を正確に表していないので問題があるって話なのだが、現代の会計は会計が生まれた時とは違った形になっていることには触れられず、現代も昔も変わらず会計不祥事は続いてるとだけしか記述が無かったりと、なぜ?に応えるでもなく、流れを解説してるでもないので、そのあたりは他の書籍を参考にする必要があるのがちょっともったいないなと感じた。