福嶋隆史のレビュー一覧
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読解力=「論理的思考能力」=「いいかえる力・くらべる力・たどる力の3つの力」と、極めてシンプルに定義した上で読解力を分かりやすく説明した本。
ただ、上記と同じようなことを言っている現代文の本(予備校講師)は沢山ある。
この本が他と違うのは、読解力を高めるための訓練方法を本の中で確立し、「読解力はどうやったら身につくのか」という問いに対して明確に解答を出しているところであると私は思う。
ひと塊の文書を解説するという今までのスタイルではなく、著者が読解力と定義した「いいかえる力・くらべる力・たどる力の3つの力」自体を高めるためのドリルのような訓練方法の明快に解説する。
本がボロボロになる程 -
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「文章力を高めるためには一体何をすればよいのだろうか?」その一つの答えをこの本は示してくれている。
この本で主張されている答えはこうだ。
ーーまずは『型』を身に付けろ!ーー
この「型」とは具体的に言うと「(ア)は、【1】なため、『A』である。しかし、(イ)は、【2】なため、『B』である。だから、(ア)よりも(イ)のほうが『C』であると言える」というものだ。この型の中には筆者が重視する「くらべる力」や「たどる力」が含まれている。この型をしっかりも自分のものにすることができればこれを応用することもできるし、型がしっかりと身に付いていれば後は内容を磨けばいいだけということにもなる。それに、形式 -
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良本。国語とは「論理」を使いこなす力、すなわち「論理的思考力」を身に付ける科目であり、そのためには「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つをマスターすれば良い、というのが筆者の主張。国語において「内容」よりも「形式」を重視したこの本は、まさに自分が求めていた国語の在り方に近く、とても面白く読むことができた。
糸井重里が「ほぼ日刊イトイ新聞」というネットサイトのコラムで、「小学生の頃、作文の授業が嫌いだった。なぜなら『不幸な人が書く文章が良い文章である』とされているような気がしたからだ」なんてことを書いていたが、それが学校における国語の授業の現状だろう。つまりは国語の授業において、いか -
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「国語が子どもをダメにする」
国語力とは論理的思考力である。しかし、学校では感性の授業ばかりで進学塾の模試やセンター試験は読解偏重、難解複雑信仰、長文速読主義で弊害が多い。このままでは子どもは危ない。
国語力。それは論理的思考の技術を使いこなす能力である。
端的にいえば、論理的思考力である。
これを身につけさせることこそが国語教育である。
これは常識だ。しかし、現状はその常識を外れている。
まず、その現状を知ることだ。
そして、改革を始めることだ。
著者福嶋氏がこの本を書いた理由は「国語教育の傷口を開き、現状を知るため」です。福嶋氏はこれまで10冊の本を出版してきま -
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他都県からの通塾生も多くキャンセル待ちが続出しているという「ふくしま国語塾」を主催されている福島隆史先生の本!
2年前に、小中学生向け「本当の国語力が身につく問題集」を、小5の息子のために購入し、あまりのわかりやすさに感動!
大人でもこういう力って鍛えたほうがいいよな~、なんて思っていたら、、あれから出たのですね!
論理的思考を鍛えるべく、①言いかえる力、②比べる力、③たどる力、を数学の公式のように型として叩き込む。
子供が自分の気持ちを表現できるように、こういうところをしっかり学校で鍛えて欲しいと願うのは勿論、
大人にも、人(子供)とイメージをしっかり「共有」するために、こういう技 -
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国語力とは?国語力を高めるには?
国語は、論理的思考力である。論理的思考力は、ものごとを単純化するためにある。つまり、論理的思考力は、バラバラのことばや文を関係づけて、整理するための力である。
論理的思考力を高めるには、①言い換える力②比べる力③たどる力の3つの力が必要である。
①言い換える力とは、抽象と、具体の関係を見つけだし、整理する力である。
②比べる力とは、対比関係を見つけだし、整理する力である。
③たどる力とは、因果関係を見つけだし、整理する力である。
ツイッターで、フォローをしていて、興味があり、購入した本。
文章の型の大切さを実感。スッと頭に入る感覚。 -
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まさにタイトル通り、子どもに国語をどう教えたら良いのか迷ったので読んだ本。
Q&A方式で書かれており、自分の知りたかった「読点の打ち方」についての疑問も載っていたので良かった。自分は子どもに、「読んだ時息継ぎするところに打つ」と教えており、おおむね正解だったが、著者の言う「ワンランク上の声かけ」として、「意味のつなぎ目(=接続語の後)に点を打つ」という答えはなるほどと思った。
接続語とは、「つまり」、「しかし」、「だから」など。まずはこういった、意味のかたまりと意味のかたまりをつなぐことばの後に点を打つ。
もう一つは、「が」、「ば」、「ため」、「て」の後に打つ。 -
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先に、同じ著者の
「"ふくしま式200字メソッド"で「書く力」は驚くほど伸びる!」
を読んでからコチラを読みました。
基本的な主張というか、書き出しは同じ。
RGさんのネタを見ているかのような
「早く本題にいってくれー」という感じも
大体同じでした。
むしろ、コチラの本は国語力全般を
総括的に書いているのに対して、
前述の本は「書く」に特化した、というか
該当部分を抽出して、少しだけ詳しく書いた
本なのだな、という認識になりました。
それでも「具体」と「抽象」の往還の大切さや、
「つまり(という)」「例えば」「それに対して」等の
接続詞の有効性も教えてもらえました。