あらすじ
小学生から中高生まで、短期間ですごい成果が! 25倍近い高倍率の、しかも偏差値60を超える入試(首都圏女子校)で見事合格。2科目受験(国語と算数)だったので、国語が苦手なままだったら、その学校の受験自体考えなかったと思います(小6女子保護者)高校入試の合格判定模試で約1600人中86位(偏差値68)を獲得!(中3男子)まだ数カ月指導していただいただけなのに学校の定期テストで初めて学年順位1ケタをとることができ、本人も成果を実感しているようです(高2男子保護者)入塾時には偏差値42でしたが、1年後には63まで上がりました。特に読解問題の正答率が格段に上がりました(小4男子保護者)通塾から1年半。試しに大手塾の大規模なテストを受けさせてみたら、ほとんどトップに近い成績(偏差値70近く)で驚きました(小3女子保護者)――etc.――「書く力」「読む力」、そして「得点力」がみるみるアップ!
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Posted by ブクログ
こちらの本は、大人でも読んだほうがいいと思いました。
なんとなくで、考えていたことや書いていたことが、論理的に書かれていて大変勉強になりました。
本書の内容にある、3つの力というのが説明してあるのですが、
『言いかえる力/抽象化と具体化』
『くらべる力/対比関係』
『たどる力/結びつき、因果関係』
というのが、本当に分かりやすかった。
基礎がないと、語彙力や読解力だって育たないと思い知らされた1冊でした。
Posted by ブクログ
素晴らしい本でした
先ず「与える」次に「待つ」その通りだと思う
生徒が、動き出せるように先ずは与える
やる気になったらあとは待つ
私の経験とこの本を元に授業を作ろうと思う
とても学び多き本だった
Posted by ブクログ
国語の問題の解き方のテクニックを紹介しているが、それらはただのテクニックではなく論理的思考に結び付くものである。タイトルに「偏差値20アップは当たり前!」とあるけれど、本書を実践すれば、偏差値以上の価値ある能力を身に付けられるだろう。
今の気持ちを言葉にするという練習があるのだけれど、それは問題を解くためだけではなく、子供自身が自分の気持ちを分析することにも役立つと思う。自分の気持ちを冷静に分析するのは大人でも難しいことのように思う。子供の頃からそれを身に付ければ、自分自身をうまくコントロールできるようになるのではないだろうか。
国語の点数だけでなく、論理的思考、冷静な判断も見につくように思う。正しい国語教育を見た気がした。
国語力に自信がない大人にも参考になるだろう。
Posted by ブクログ
長年、国語単科塾を主催している著者が説く、国語力を高める方法を説いた書。
本書の主張は極めて明快。国語力を高めるには一定の「型」があるという。すなわち
”国語力とは、論理的思考力である。
論理的思考力とは、3つの力である。
3つの力とは、「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」である"
そしてその3つの力がなぜ文章を正しく理解し、科目としての国語の問に正しく答える礎になるのかという原理を説明したうえで、それらの力を高めるための具体的なステップが提示される。
理論的かつ実践的な一冊である。
本書を読むと、著者の著した問題集がなぜあのような構成になっているのかよく理解できる。子どもに問題集を与える前にまず本書を一読したほうが良いであろう。
というのも、著者のもう一つの主張が、教育の要諦は、まず「与え」、次に「待て」というもの。
親や指導者がまず「型」を教え、そのうえで子どもに実践させ、少しずつ手をはなしていくことで、子どもが自らの力を伸ばしてゆくのが理想とする。
本書を読み、親が理解したうえで、問題集を子どもと一緒に紐解き、そして自走させるのが理想的なのだろうと理解した。
さて、余談になるが、本書を読んでもう一つ面白かった点。
それは、同じく受験国語(現代文)の著名講師である出口汪氏が、福嶋氏と同じく、国語力とは論理力であると唱えているばかりか、出口氏の言う国語力=「3つの論理」が福嶋氏の言う「3つの力」と完全に一致していることである。
長年、国語の指導に当たってきた二人が、国語力の核心として同じ要素にたどり着いたという事実が、著者らの主張を信じるにあたり、非常に頼もしいものと思えた。
Posted by ブクログ
塾&家庭教師でも、国語の成績が上がらず、おやもセンスと思ってしまってて、解決策が見出せなかったが、論理的にかつ小6にも説明できるような文章で描かれている。息子にはこれから1ヶ月ほど時間をかけて説明していくが、結果につながるかはまだわからず。
結果につながれば、追記する。
Posted by ブクログ
国語は論理。論理的思考とは、
言い換える力
くらべる力
たどる力
つまり、難しいことがらを単純化すること。
「味わう授業」では力がつかない。
それはまるでは道徳の授業。内容重視。
そうではなく、形式を検討し「読み方」を学ぶことが必要。作文でも、形式=書き方が必要。
Posted by ブクログ
●「論理的思考力」と聞くと小難しい言葉で尻込みする感覚だが、この本ではその「論理的思考力」を3つの力(言いかえる力、くらべる力、たどる力)と噛み砕いてあり、とても読み進めやすい。
●文章を読んだり書いたりするのが、パズルや謎解きみたいで楽しくなりそう。
●子どもに勉強を教える際の姿勢、勉強だけでなく会話などで大切にしたいことも学べた。
Posted by ブクログ
おススメ本に表示されて、評価が高かったので読んでみようと思った本。
私は国語が苦手だったので、学生時代にふくしま式に出会っていたら何か違ったんじゃないかと思いました。
自分が国語で何を学んだか全く記憶にないけれど、よくありがちな、国語の間違った教え方については納得。
『国語とは「論理的な読み方、書き方」を学ぶ教科であり、「味わい方」を学ぶ教科でありません。』
『国語とは、「何を読むか?」ではなく、「どう読むか?」です。「何を書くか?」ではなく、「どう書くか?」です。』
国語の授業のはずが、道徳の授業のようになってしまうことも多々あるのだと思われる。
とても参考になるし、いい本だと思うけれど、この本は親が子供に教えることが前提で書かれていて、それは一般家庭ではなかなか成り立たないのではないかという違和感はあります。子供が自分で読んで理解できるかは分からないけれど、とりあえず小学生向けの問題集を早速一冊買ってみました。
子供が国語につまずいた時に、子供自身でふくしま式を学べばいいかなぁと思っています。
【メモ】
・論理的思考とは、難しいことがらを「単純化すること」である。
・国語力とは、論理的思考力である。論理的思考力とは、3つの力である。3つの力とは、「言いかえる力」、「くらべる力」、「たどる力」である。
・言いかえる力とは、「抽象化」と「具体化」こ力です。
・くらべる力とは、「対比関係」を整理する力です。
・たどる力とは、「因果関係」を整理する力です。
Posted by ブクログ
ふくしまメソッドの理屈書。こんな本で、国語を勉強できていたら、よかったのにな、と思った。3つの方法、だんだん難しくなり、大人でも大変な問題例がある。自分も勉強し直しだな。
Posted by ブクログ
まず驚いたのは、本書の内容が驚くほど実践的であったことだ。
「発問」と「模範解答」だけでなく、「誤答」や「なぜその誤答では駄目なのかという説明」まで書かれており、そのまま子どもに実践できる内容であった。
また、本書の発問や具体例は小学生向けの言葉で語られているが、内容は中高生、そして大人でも使えるものである。
複雑な内容をかなり噛み砕いている点も本書の良い点だと感じた。
「つまり」と「例えば」を使った、抽象化具体化の問題
「この時のこの人物の気持ちをひとことで言うと?」という問題
を出してみたいと思った。
また、「選択肢は本文の言い換えである」という言葉も繰り返し子どもに伝えたい。
最後に、1番心に残り、意識しようと思ったことは
ただ「自分でやりなさい」というだけではなく、
「ここから先は自分でやりなさい」という気構えが大切だということである。
保育の「待つ」精神と教育の「与える」精神を組み合わせ、『与えた後に待つ』という順番を徹底したい。
Posted by ブクログ
読解力=「論理的思考能力」=「いいかえる力・くらべる力・たどる力の3つの力」と、極めてシンプルに定義した上で読解力を分かりやすく説明した本。
ただ、上記と同じようなことを言っている現代文の本(予備校講師)は沢山ある。
この本が他と違うのは、読解力を高めるための訓練方法を本の中で確立し、「読解力はどうやったら身につくのか」という問いに対して明確に解答を出しているところであると私は思う。
ひと塊の文書を解説するという今までのスタイルではなく、著者が読解力と定義した「いいかえる力・くらべる力・たどる力の3つの力」自体を高めるためのドリルのような訓練方法の明快に解説する。
本がボロボロになる程に何度でも読み返したい。
以上
Posted by ブクログ
良本。国語とは「論理」を使いこなす力、すなわち「論理的思考力」を身に付ける科目であり、そのためには「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つをマスターすれば良い、というのが筆者の主張。国語において「内容」よりも「形式」を重視したこの本は、まさに自分が求めていた国語の在り方に近く、とても面白く読むことができた。
糸井重里が「ほぼ日刊イトイ新聞」というネットサイトのコラムで、「小学生の頃、作文の授業が嫌いだった。なぜなら『不幸な人が書く文章が良い文章である』とされているような気がしたからだ」なんてことを書いていたが、それが学校における国語の授業の現状だろう。つまりは国語の授業において、いかに人を感動させられるか、人の心を動かせるのか、というなんとも曖昧な基準が用いられていたわけである。筆者の主張はこのような国語教育の現状に一石を投じるものだ。
詳しい内容は本文に譲るが、3つの力を身に付ける方法も具体的。子どもだけではなく、社会人が読んでも十分タメになる内容だ。
自らが子どもたちに国語を教える過程で得た経験を経験のまま語るのではなく、それをしっかり消化し普遍的な形で提示してくれている。経験を経験のまましか語ることのできない人が多い中、経験をきちんと抽象化して読者に提示しているこのことこそ、まさにこの本の内容がきちんと実践されている証拠であると言えるだろう。
Posted by ブクログ
小学生の子供がいる保護者向けの本である。自分の国語力を付けたくてタイトルだけ見て読んだが、思惑とは異なる内容だった。
自分が受験生だった時に読んでおきたかったとは思えたため、将来子供が出来たら改めて読んでみようと思った。
Posted by ブクログ
小中学生の子供を持つ親が読む本だけど、自分の為に読んだ。
本書にある論理的思考能力を身につける手法は、非常に分かりやすくシンプルで素晴らしい。
Posted by ブクログ
論理的思考の基本が書いてある。
暗記ではなく、理解して勉強するための第一歩となりえる本。
暗記偏重学習の結果、わかったつもりの部分が多くなり、資格試験の模試の成績が伸び悩んでいたが、私自身はこれを読み実践することで壁をひとつ越えることができた気がする。
小学生向けだけど、大人にもおすすめ。
Posted by ブクログ
先に、同じ著者の
「"ふくしま式200字メソッド"で「書く力」は驚くほど伸びる!」
を読んでからコチラを読みました。
基本的な主張というか、書き出しは同じ。
RGさんのネタを見ているかのような
「早く本題にいってくれー」という感じも
大体同じでした。
むしろ、コチラの本は国語力全般を
総括的に書いているのに対して、
前述の本は「書く」に特化した、というか
該当部分を抽出して、少しだけ詳しく書いた
本なのだな、という認識になりました。
それでも「具体」と「抽象」の往還の大切さや、
「つまり(という)」「例えば」「それに対して」等の
接続詞の有効性も教えてもらえました。
Posted by ブクログ
「本当の国語力」が驚くほど伸びる本: 偏差値20アップは当たり前!
著:福嶋 隆史
国語は、センス(感性)の科目ではない。国語は、論理の科目である。「本当の国語力」は、練習を積み重ねれば着々と高まっていく。
本書の構成は以下の7章から成る。
①なぜ、私の教え子たちはグングン国語力をつけていったのか?
②じつに意外!国語ほどシンプルでクリアな科目はない
③国語力アップの決めて 言いかえる力はこう身につけよう①
④国語力アップの決めて 言いかえる力はこう身につけよう②
⑤ここで大きな差がつく くらべる力はこう身につけよう
⑥これで国語は完全攻略 たどる力はこう身につけよう
⑦親の心がまで・接し方で、子どもの未来は大きく変わる
本書で紹介されている本当の国語力である「論理」。それは、勉強のためだけではなく、国語力をあげることにより、読み取る力の礎を身に付けることで更に文・作品から多く、深く学ぶことができる。
公式のない国語という科目に対して、論理という視点で、体系的に最短で国語力を上げるという経験・実績から説明されるメソッドは大変興味深い。
子どもだけではなく、親・大人もこの論理を学ぶことで文との関わり方は大きく変わる。学びが多い一冊であった。
Posted by ブクログ
とても分かりやすいし、これを読めば国語の成績は上がるだろうな、と思った。
いちばん大切なのは「論理的思考力」で、たどる力・くらべる力・言い換える力が必要。
「型」や「公式」は先人たちの知恵なので、活用した方がいいというのは納得。
塾の先生が書いたので、熱心な親御さんたちに向けて書かれている感じ。うちの親は私の答案用紙なんてそもそも見なかったなあ。
Posted by ブクログ
筆者のいう本当の国語力とは論理的思考力のことをいう。文章を読んだり書いたりする際にいかに論理性を重視するかが大事というのだ。筆者は小学生を対象とした国語塾の講師であり、こうした視点は現場での経験から出てきたものだろう。
さらに論理的思考の内容として「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」があげられ、それらの向上のための方法が示されている。それらは国語教師でなくてもできるトレーニング方法である。
これらは中学高校の授業の中でも実践していることをまとめなおしたものであるが、それが分かりやすくまとめられている点にこの本の良さがある。そして大切なのが「驚くほど伸びる」か否かが、親の接し方に大きくかかわっていることが述べられていることだろう。母語の学力を伸ばす方法論はさまざまだが、大切なのは保護者がそれに関心をもち、どれほど関わっているかにあると思う。それを気づかせてくれる点が本書の最大の長所だ。
Posted by ブクログ
「言い換える力」
1.
つまり→抽象化
例えば→具体化
2.
マトリョーシカの理解
「比べる力」
1.
正反対とワンセット
おやつのときにケーキとどら焼きから選ぶなら私はケーキを選びます。
どら焼きは手が汚れてしまいます。
しかしケーキは手が汚れません。
だから私はケーキを選ぶのです。
サッカーと野球は、どちらも走るスポーツである。
しかし、ひとくちに走るスポーツといっても違いはある。
たとえば、サッカーは試合中に走る量が多いが、野球は走る量が少ない。
その点では、サッカーのほうが持久力のいるハードなスポーツと言えるだろう。
「たどる力」
1.
だから⇔なぜなら
Posted by ブクログ
あまりにも子供の国語力がないので、ネットで評判の本書を手に取ってみた。
著者は、国語はセンスではなく、論理的な思考力の問題という。確かにそうだ。国語は言葉の学問である。いかに相手に伝えるかということか。論理的思考力とは、難しく考えることではなく、逆に、単純化する作業である。その論理的思考力は、結局は『言いかえる力』『くらべる力』『たどる力』の3つに収斂するということをうったえる。
国語は論理的な読み方・書き方を学ぶ科目であり、味わい方を学ぶ科目ではない。確かにそうだ。味わい方は個々人で違い、点数で評価できないが、論理力はテストできる。味わい方を学ばず、論理力を学べ、というのが著者の考えであり、なるほど、国語力というものだろう。
論理的思考力とは、『言いかえる力』『くらべる力』『たどる力』の3つとのことだが、それは、『バラバラの考えや言葉を整理する(関係づける)ための力』である。
一つ目の『言いかえる力』は、一見バラバラに見えるもののなかに”共通点”を見つけ出し、整理する力だ。つまり抽象化のことだ。もちろんその逆の力も必要だ。逆とは具体化である。『言いかえる力』とは”抽象化”と”具体化”の力のことだ。
二つ目の『くらべる力』は、一見バラバラに見えるもののなかに”対比関係”を見つけ出し、整理する力だ。
三つ目の『たどる力』は、一見バラバラに見えるもののなかに”結びつき”を見つけ出し、整理する力だ。下からたどりながら順序よく組み立てていく操作であり、文章で言えば”原因と結果”、つまり”因果関係”の結びつきをたどる作業だ。
なぜ言いかえる力が試されるのか。それは、発信者である著者や作者の感情・イメージ・意見を、受信者である読者(学生)は本当にありのままに受け止めることが出来たのか?それを確かめたいから、あなたが受け止めた内容を、別の言葉や表現で言いかえてごらんなさい、これが読解問題の本質という。例えば、60字以内で説明しなさい、という問題では、読者自身の言いかえる力を試されており、15字以内で抜き出しなさい、という問題では、作者自身が言いかえている部分があるからそれを見つけなさい、ア~オの中から選びなさい、という問題では、出題者によって既に言いかえられた選択肢から選びなさい、ということになるのだ。
言いかえる力とは、抽象化力と具体化力だが、この考え方だけで9割の問題が解けるという。問題の多くは、具体を抽象に言いかえなさい、もしくは、抽象を具体に言いかえなさい、というものという。すべての文章は『言いかえ』の連続で作られており、具体が問われたら抽象をとらえ、抽象が問われたら具体をとらえる。この”型”が難解な長文読解の迷路に迷い込んだわが子を出口へと導く最高のナビゲーターとなる。
『言いかえる力』のカギとなるのは、『つまり/たとえば』だ。晴れ・雨・曇つまり天気。天気たとえば晴れ・雨・曇。また、『という』もある。『という』は同じことを抽象的に言いかえる働きがある。『つまり』と同じことだ。
選択肢の問題でいうと、『選択肢は本文の言いかえである』といえる。選択肢自体を要約することで、正解できるものも多い。
次に『くらべる力』だ。くらべる力とは何なのか。それには、スピードとパワーがあるのだ。例を書こう。
”東京都の人口密度は5748だ。生活にゆとりがなくなるのも無理はない。”これだと、聞いた人は、ふーーん、5748かー、1平方キロのなかに5748人も入っているのかー。と思う程度だ。しかし、次の場合はどうか。”北海道の人口密度は72だ。それに対して、東京都の人口密度は5748だ。生活にゆとりがなくなるのも無理はない。”こうなると、聞いた人は、えーーーー桁がぜんぜん違うじゃないか、これは驚きだ!となる。ほんの一文加えただけで訴えかけるパワーがぜんぜん違ってくるのだ。これがくらべる力のパワーだ。くらべる力では、”それに対して”という言葉がカギになる。
また、くらべる力により、プチ小論文が書けるようになる。
プチ小論文の枠組みレベル1。
○○にAとBから選ぶなら、私はAを選びます。
Bは△△です。
しかし、Aは●●です。
だから私はAを選ぶのです
おやつのときにケーキとどら焼きから選ぶなら私はケーキを選びます。
どら焼きは手が汚れてしまいます。
しかしケーキは手が汚れません。
だから私はケーキを選ぶのです。
たった4行で自分の主張を展開する練習ができるのだ。
プチ小論文の枠組みレベル2。
AとBはどちらもC。(共通点の抽出。抽象化)
しかし、ひとくちにCといっても、違いはある。(逆説で展開)
たとえば、Aはaだが、Bはbである。(相違点の対比。具体化)
その点では、d。(AかBを選び主張する)
サッカーと野球は、どちらも走るスポーツである。
しかし、ひとくちに走るスポーツといっても違いはある。
たとえば、サッカーは試合中に走る量が多いが、野球は走る量が少ない。
その点では、サッカーのほうが持久力のいるハードなスポーツと言えるだろう。
最後は『たどる力』だ。因果間関係力と言いかえることが出来る。『だから/なぜなら』がカギだ。
1
”この公園にはゴミ箱があった。だからゴミ箱を撤去した”
”ゴミ箱を撤去した。なぜなら公園にゴミ箱があったからだ”
この文章が成立するかということだ。因果関係がこれで成立しているのか?10人中8人が納得できるのか?これが因果関係だ。要するに、『客観性』があるかどうかによって因果関係は決まる。上の文章で1人や2人は納得するかもしれないが、それだけでは客観性があるとはいえない。
2
”この公園にはゴミ箱があった。そのためカラスがゴミを荒らし始め、公園が毎日汚されるようになった。だからゴミ箱を撤去した”
今度は説得力が生まれた。誰もが納得できるだろう。はじめの1は急行列車で後の2は各駅停車だ。肝心な駅に停車しているかどうかが決め手になる。
これは論述問題の際にきちんと理解していないといけないことだ。答えとして、1のような答えを書いてしまっていないか。
最後に、文にとって鍵となる大切な文がある。それを探すには”・・・のである。”を探せということだ。『のである』の文章こそがカギとなり、抽象化された主張になっていることが多いのである。
本書は後段に行くに従い、少し難しく、応用になってくる。何回かページを元に戻り、読み返す必要がある。一度読み、何回か問題を解き、また本書を読み、また問題を解く。といったようにすれば、本書が言わんとしている事が身につくのではないかと思っている。
Posted by ブクログ
国語力とは論理的思考力 論理的思考力とは
?言いかえる力
共通点を見つけ出し、整理する。
?くらべる力
対比関係を見つけ出し、整理する。
?たどる力
結びつきを見つけ出し、整理する。
Posted by ブクログ
論理的思考とは、決して「難しく考えること」ではありません。
論理的思考とは、難しいことがらを「単純化すること」なのです。
「言いかえる力」
「くらべる力」
「たどる力」
言いかえる力とは「抽象化」と「具体化」の力です。
「対比関係」を見つけ出し、整理する力です。
「原因と結果」、たどる力とは、「因果関係」を整理する力です。
囲碁や将棋の論理がその長い歴史のなかで不変であったように、
言語においてもまた、論理というものは永遠不変です。
抽象的に言いかえるときに使う代表的な接続語は「つまり」です。
具体的に言いかえるときに使う代表的な接続語は「たとえば」です。
「つまり」とは「詰まり」です。
これ以上進めない「詰まった」地点、最終的な到達点、
というのが本来の意味です。
最終地点ですから、「つまり・・・・・・」という話を聞いたら、
聞いたほうはその時点で「なるほどね」と納得できて、
理解が完結しなければなりません。
「という」の3文字には、「同じことを」「抽象的に」
言いかえる働きがあるのです。
それはズバリ、主語・述語です。
要約の本格テクニック
①まず述語を見つけること
②述語をもとに、「何が?/だれが?」と自問自答すること
「言いかえる力」を身につけるための6ステップ
①「つまり/たとえば」の仕組みの理解
②「つまり/たとえば」の言いかえの学習
③マトリョーシカの理解と練習
④一文を要約する練習
⑤読解問題の選択肢は本文の「言いかえ」であることを理解
⑥課題作文を書く。具体→抽象→具体で言いかえる。
「味のある文章」とは、「優れた観点で書かれた文章」のことです。
まず「部分」、次に「全体」
まず「プラス」、次に「マイナス」
まず「与える」、次に「待つ」
原理・公式・型・方法。
教えることは、学ぶことです。
最後のこの一文はよかったです。
驚くべき視点、メタ認知、一度は読んで欲しい一冊です。
このくらい、教員なら知っておくこと。
Posted by ブクログ
論理的思考力とは「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つに集約されるという。そのためのドリルを売っているらしい。
見開き1ページぐらいの受験国語にはよいかもしれないが、きちんと文章を味わうという点ではどうなんだろう?が、すごく売れているようだ。