須賀敦子のレビュー一覧
-
以前、新聞で須賀敦子さんのことを初めて知りました。それ以来気になっていて、この書を手に取りました。とにかく、静かな書。心が落ち着きます。哀しみを含んでいるけど、空虚じゃない。
ミラノでの日々が描かれているけど、彼女が日本での日々を書いた本があったら、読んでみたい。Posted by ブクログ -
塩を1トン舐めるように夫婦を共にするという言葉を姑から言われたそう。そこで、筆者は読書に置き換えたそう。
筆者は晩年新聞等のコラムに書評を書いていたそうだ。
いい読書のとっかっかりになると思う。
読書だって塩1トン舐めるようなもの。
いろいろな本を読んで、少しずつ消化したい。Posted by ブクログ -
須賀敦子さんの本が書店の平台に乗るようになってから亡くなるまで、その数は決して多くはなかったけれど、だからそれらを折りにふれて大事に読み返してきた。もう新しいお話を読むことはできないのだ。好きな作家が居なくなってしまうというのはそういうことだ。
没後に編まれた数々の本にも限りがあるから、なんとなく、...続きを読むPosted by ブクログ -
戦前・戦後の古い佇まいを残した東京と京都、ヨーロッパが憧憬の対象だった時代、厳格さと格式を残したミッションスクール、ヨーロッパでの寮生活、静謐で上品だった時代の記録。須賀敦子の視線は柔らかく、居住まいを正したくなる。あの時代に生きていたことが羨ましい。Posted by ブクログ
-
著者の生きてきた背景や感じ方・考え方・捉え方に共感するところが多く、吸い込まれるように読み終えて、著者が小さい頃から読んだ本についての感想に感化されて何冊か読んでみたいと思った。Posted by ブクログ
-
お布団に入って、
寝る前に聞く、
おばあちゃんの思い出話、のような作品。
イタリアで過ごした若き日の思い出が、
たんたんと綴られています。
小説のように客観的。
感情が抑えられているぶん、
じわーと、胸がくるしくなる。
「もう過ぎたことだけれど」 みたいな、
諦め?のようなもの...続きを読むPosted by ブクログ