ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第50帖。薫26歳。亡き宇治の八の宮と女房中将の君の間に生まれた娘、浮舟。浮舟の母は左近の少将との縁談を進めるが、常陸介の実の子でないと知った少将から断られる。娘を不憫に思う母は、異母姉となる中君に預ける。ある日匂宮が浮舟を偶然見つけ……。
ブラウザ試し読み
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
試し読み
1~54件目 / 54件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
ついに九巻!宇治十帖の中の「早蕨」「宿木」「東屋」が収録されていました。 宇治十帖については読み込みが足りないせいか、新しい発見がたくさんあってとても興味深かった! 今まで、優柔不断な皆様にイライラしてしまい宇治十帖はあまり興味がなかったのだけれど、今回はよかったなあ。これはリンボウ先生のおかげか...続きを読むしら。。 薫はねえ、とにかく上から目線で高飛車、そのくせ優柔不断でウジウジ&ネチネチしててちっともステキではないんだけど、実際の物語の中でも主役級なのに結構嫌われ者です。 「なんと小癪なことよ」「なぜあのように、時の帝が、大騒ぎをして婿として特別扱いまでする必要があろう。」「たかが臣下の分際でのうのうとして・・・」などとボロクソ(笑) 紫式部は宇治十帖にはいって辛辣じゃないですかね?源氏のこともからかう程度のことは言ってたけど(おじさん扱いしたり)こんな扱いをしたことはなかったと思います。 なんとなく紫式部の鬱憤を感じてしまいました。 それで言うと他にも、東屋の巻では浮舟の母君に「たしかに結構な宮仕えではありますけれど、かりそめの夜伽程度のあしらいでは、こちらはもうもう、ひどく胸の痛むことですよ。」「二股をかけるような心なく、妻一人をしっかりと守って暮らす男こそが、結局妹背の中も見苦しからず、行く末頼もしいことに決まっています。」などと言わせています。 すごく現代的な考え方でびっくりしました。 が、こういう考え方を持っているとしたら、当時の世界は生きづらいでしょうねえ。 それを薫にぶつけてるのかな。 本編ではあまり感じられなかった著者の存在を、なぜかこちらでは強く感じてしまいました。不思議。
世界と欲望の対象を前にした無能と行動不全 前巻から「宇治十帖」に入ったが、ここでは薫二十五から二十六歳までの「早蕨」「宿木」「東屋」の三つの章を収めている。 何度読んでも歯がゆいのはその薫の優柔不断さだ。さきに美女に惚れるのはいつも薫なのに、中君も浮舟もライバルの匂兵部卿がさっさと手を出しても...続きを読むのにしてしまう。 薫は中君よりも姉の大君に惚れていたが、その大君が死んでしまうとその面影を忘れられずに妹に惹かれ、その中君をあろうことか匂兵部卿に教えてさっさと奪われてしまうのだから自業自得もいいところだ。 しかも匂兵部卿の妻となった中君にまだ未練たらたらで、こんなことなら自分が先にものにしておけばよかったと悔やむのだからあほらしくて読んでいられない。 かててくわえて薫は、せっかく自分よりも姉の大君が好きだったと知っている中君から大君そっくりの美女、浮舟の存在を教えてもらったというのに、これまたあっというまに匂兵部卿に初物を頂戴されてしまうという体たらく。 次回はその浮舟が気の毒な目に遭うのだが、その原因はひとえにこの男の無能と行動不全にあるというても過言ではないだろう。そして「宇治十帖」があからさまにするこの「世界と欲望の対象を前にした無能と行動不全」こそが、ひときわ現代的なテーマなのである。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
謹訳 源氏物語(帖別分売)
新刊情報をお知らせします。
林望
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
家めしの王道 家庭料理はシンプルが美味しい
イギリスはかしこい
往生の物語――死の万華鏡『平家物語』
おこりんぼう ひと言申し上げたい
思い通りの家を造る
帰らぬ日遠い昔
「考える子ども」の育てかた 父親よ、子育てをしよう
謹訳 源氏物語 一
「林望」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲謹訳 源氏物語 第五十帖 東屋(帖別分売) ページトップヘ