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Posted by ブクログ
インターネット上で生まれ、匿名の参加者により共同構築される奇妙なホラーや怪談話をネット怪談と定義し、民俗学の視点でまとめた本。ネット掲示板の成り立ちなども詳しく述べられている。リミナルスペースやバックルーム、実話怪談についても言及があり、その辺りとの関係性も明確になっていて面白い。
怪談を能動的に体験しようとする行為「オステンション」や、なぜか不特定多数の人々が事実とは異なる記憶を持っている「マンデラ効果」など、はじめて知る単語が多くて知的好奇心がかなり満足した。しかも読みながら実際にマンデラ効果を経験してしまいテンションが上がった。大田区が太田区でなかったとは。自分はいつ宇宙を飛び越したのだろう、あるいは異世界に迷いこんだのだろう。単なる赤っ恥の勘違いもこうなると一気に非日常感がただよってくる。この、嘘かまことか判別つかない曖昧な感覚から生まれるワクワク感こそがネット怪談の肝なんだろう。
それにしても巻末の参考文献表が新書とは思えないほどに分厚くて最後にもう一度驚いた。
Posted by ブクログ
映画『バックルームズ』を観て、配布された資料に薦められていたので読んだ。
一時期オカルト掲示板に張り付いていた身としてはノスタルジーに浸れる素材を、民族学の視点から定義しているのが面白かった。
私はなかなかのホラー映画好きだと思うが、当時話題になっていた『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の面白さが理解できなかったことがあった。これはナラティブを排除した不穏さが押し出されるホラーの潮流に乗れていなかったんだなぁと思った。そんな私も今では『バックルームズ』をちゃんと楽しめるようになっており、Instagramのショート動画の見過ぎなのか…と自戒したりした。自分自身のことも含めてネット怪談の変遷を辿るのは面白い。
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