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空前のホラーブーム、その源流がここにある。 ネット怪談はどのように発生し、伝播するのか。きさらぎ駅、くねくね、リミナルスペース……ネット民たちを震え上がらせた怪異の数々を「共同構築」「異界」「オステンション(やってみた)」など民俗学の概念から精緻に分析、「恐怖」の最新形を明らかにする
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Posted by ブクログ
インターネット上で生まれ、匿名の参加者により共同構築される奇妙なホラーや怪談話をネット怪談と定義し、民俗学の視点でまとめた本。ネット掲示板の成り立ちなども詳しく述べられている。リミナルスペースやバックルーム、実話怪談についても言及があり、その辺りとの関係性も明確になっていて面白い。 怪談を能動的に...続きを読む体験しようとする行為「オステンション」や、なぜか不特定多数の人々が事実とは異なる記憶を持っている「マンデラ効果」など、はじめて知る単語が多くて知的好奇心がかなり満足した。しかも読みながら実際にマンデラ効果を経験してしまいテンションが上がった。大田区が太田区でなかったとは。自分はいつ宇宙を飛び越したのだろう、あるいは異世界に迷いこんだのだろう。単なる赤っ恥の勘違いもこうなると一気に非日常感がただよってくる。この、嘘かまことか判別つかない曖昧な感覚から生まれるワクワク感こそがネット怪談の肝なんだろう。 それにしても巻末の参考文献表が新書とは思えないほどに分厚くて最後にもう一度驚いた。
自分が怪談を必要以上に怖がっていたことに気付かされました。 怪談が生まれた背景を知れば、誰かの創作だとわかれば少しホッとできる。 もちろん創作じゃないものも紛れているけれど… この本をきっかけにホラーを楽しむだけでなく、それ自体を知ることに興味が湧いた。 しっかり調べて、適度に楽しむ。
平成初期に生まれた年代の人には、懐かしい話が多かったです。「インターネット老人会」として、こんなことあったよねとか、こんな怖い話あったよねとかしばしば話題になる事もあります。それが、民俗学として私達も寄与しているんだなと、実感する本でした。
ドストライク世代なので、懐かしい感情が1番大きかった。 類書が乏しいジャンルと時間軸なので、貴重なまとめだと思います。 都市伝説解体センターのカバーがとても良い。
映画『バックルームズ』を観て、配布された資料に薦められていたので読んだ。 一時期オカルト掲示板に張り付いていた身としてはノスタルジーに浸れる素材を、民族学の視点から定義しているのが面白かった。 私はなかなかのホラー映画好きだと思うが、当時話題になっていた『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の面白...続きを読むさが理解できなかったことがあった。これはナラティブを排除した不穏さが押し出されるホラーの潮流に乗れていなかったんだなぁと思った。そんな私も今では『バックルームズ』をちゃんと楽しめるようになっており、Instagramのショート動画の見過ぎなのか…と自戒したりした。自分自身のことも含めてネット怪談の変遷を辿るのは面白い。
『バックルームズ』入場特典の冊子で紹介されていたのをきっかけに選書。たかがネット怪談、されどネット怪談。伝承の都度に少しずつ形を変えていくネット怪談はまさしく民俗(のしかも最新系)でしかなく、本書が担う一翼のその大きさに打ち震えながら読んだ。
インターネットから生まれた怪談を、海外のホラー傾向と重ねて民俗学手法で分類した、新書の皮を被った学術書。 自分が感じる恐怖はナラティブによるものと認識していたが、リミナルスペースの生成過程と恐怖する感覚を知ったことで、不安感が恐怖につながっていると認識できた。 ナラティブは理解できてしまうが、感覚的...続きを読むな恐怖は理不尽でありながら直感的でもある。 ショート動画が受け入れられる現代にとって、最適な形の怪談と言えるのだろう。
過程の怖さを楽しむ時代から、結果を素早く見せる怖さへシフトする。 怪談は形を変えて進化しても、人が語り継いでいく文化は変わらない。怪談索引と文献一覧を辿って読み進める、良い意味での寄り道が楽しい。 2chから海外まで、筆者の広い視野とリサーチ力に感服した。
古のインターネット、懐かしいものもあり知らなかったものもあり得るものが多かった。「くねくね」とか「きさらぎ駅」のような有名なもの以外にもこんなにも色々あったんだ。 そして海外でも似たようなネットカルチャーがあったってのは知らなかった。 これからAIがネット怪談のモチーフとして主流になっていくんだろう...続きを読むな。
2ch、洒落怖に触れたことのある人なら一度は目にしているであろうネット怪談から海外のネットホラーまで、「ネットを介して知られている」いろんな怖い話について多角的に分析してあり、読み物としても学術書としても面白く読めました。 時折、参考資料として画像が差し込まれており「めちゃくちゃ怖い」ものはそこまで...続きを読む多くなかったのですが、画像のページの前で毎回少し身構える感じがあるのは否めないです。笑
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ネット怪談の民俗学
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廣田龍平
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