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空前のホラーブーム、その源流がここにある。 ネット怪談はどのように発生し、伝播するのか。きさらぎ駅、くねくね、リミナルスペース……ネット民たちを震え上がらせた怪異の数々を「共同構築」「異界」「オステンション(やってみた)」など民俗学の概念から精緻に分析、「恐怖」の最新形を明らかにする
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Posted by ブクログ
2000年代、オカルト板やまとめサイトを深夜まで読み耽っていた当時が懐かしく思い出された。 著者は今後、ネット怪談の流れは因習系(コトリバコなど)から異世界系(バックルームなど)へと移行していくと見ている。 「恐怖の根源には自分は違うともの、自分の知らないものへの漠然とした不安や警戒があるとはよ...続きを読むく言われることである。だが、そうした不安や警戒が、現実に存在する具体的な人々・集団や、それをモデルにした登場人物に直接向けられる怪談やホラー作品の体験談あるいは新作は、今後、ゆるやかに減っていくのではないかと思われる」 怪談索引、参考文献、注が充実。
きさらぎ駅やことりばこ、リアルなどいわゆる「洒落怖」系怪談や、スレンダーマンなど海外産のクリーピーパスタ。さらにはバックルームなどの今なお様々な派生がある作品や動画系など幅広いネット怪談をまとめ、分析していく一冊。 民俗学的視座を用いてはいるものの、読んだ時の楽しみとしては怪談の幅広い網羅性が面白...続きを読むかった。 まさに洒落怖の流行当初からネットに浸かっていた身としては懐かしさを感じる本だ。
新書でコンパクトながら読み応えのある一冊。 いわゆる怪談についての基礎的な話から、現在に流布している『怖い話』について手広く網羅されているので、ホラー関係についての総括として読んでも良いと思う。 とはいえ、私自身があまり詳しい人間ではないので、その分だけこの本にあげられている小話についてとても興味深...続きを読むく惹かれるものがあった。 また、学術書として大変誠意的に書かれていて、使われる語についての定義づけが丁寧で好感がもてる。また1980年代から2020年までのネットで流布している『こわい話』についての流れもわかりやすく書かれているので、自分の記憶と照らし合わせていくのもとても楽しかった。用語についてかなり細かく定義しているので、それを飲み込むのに少し苦戦したものの、その分だけ『こわい話』で丸められるものを細かく把握できたと思う。とても面白い本だった。
評論文って自分が興味あるテーマだとこんなに面白いんだなと気付かせてくれた一冊。ネットの怖い話はだいぶ知ってると思ってたけど割と知らない話が多く出てきたので、それを調べて読むことでより一層楽しめるかも。「8番出口」「近畿地方のある場所について」「行方不明展」など最新の話題も取り入れていて「おお」となっ...続きを読むた。
きさらぎ駅、リアル、本当に危ない場所を見つけてしまった、などから果ては近年のホラー映画や小説などまで網羅し、この30年ほどの間ネットでホラーを見てきたものなら誰もが知っていると思われる、代表的な「ネット怪談」をいくつも取上げ、その成立の過程を具に追い、オステンション/逆行的オステンションなど、民俗学...続きを読む的見地から解剖した1冊。取り上げる対象が多いためか1件1件のボリュームは浅めだが、「この話知ってる!」という親近感が本書の面白さを底上げしている。著者は終盤で「リミナルスペース」の台頭流行を取り上げ、「ネット怪談はもはやナラティブ(物語)を必要としなくなった」と述べており、非常に興味深い分析だと感じた。
ネット怪談がどのように生まれ、広まっていくかを、民族学的視点から書いているのだが、それはともかく── 初めて聞くネット怪談を一つ一つ読むだけでも充分面白い。 「きさらぎ駅」「犬鳴村」は映画のタイトルになっているから知っていたけど、それ以外は全然知らなかった(個人的には、「おつかれさま」は、誰かに言...続きを読むいたくなるほど心に残った)。 昨今話題の「ある近畿地方について」や、「TRICK」「光が死んだ夏」なんかも、ネット怪談の系統、とりわけ因習系怪談の側面があると感じた(「8番出口」に関しては、異世界系)。 心霊スポットから怪村、 そして異世界系、今後はAIなど、 ネット怪談の行く末がこれからどうなっていくか、少し興味をもった。
こういう題材の本待ってた‼︎ 巻末の索引や参考文献、URLの量が筆者の研究に対する真摯な姿勢と熱意の証。 ネット怪談は投稿者の匙加減で情報量をコントロールされたり、共同で構築され続ける性質があるなど。普段この手の怪談に触れる度に感じていたものが言語化やカテゴライズされて、なんだか新鮮な気持ちで本書...続きを読むの内容に向き合うこととなった。 ネット怪談の歴史を振り返る中で、忘れていたあの番組や懐かしの怪談に出会ったり、ごく最近の作品にも言及していて驚いた。ジャンルや言葉の壁すら超えていて、兎に角研究対象が幅広い。 データだから紙媒体よりも元を辿りやすいと思い込んでいたが、ネット怪談も口承と同様に変容すると聞き、納得とともに調査の困難さを垣間見た。 本書を読んでいて、ネット怪談は時代とともに特徴が変わっていくものと感じたので、これからまた誰もが見聞きしたことがあるようなビッグタイトルが新たに生まれるのかどうか、楽しみでもあり怖くもある。
インターネットで発現し、広がりを見せている特有の怪談・ホラーをまとめた本。参考文献のページが充実しており、このテーマを深掘りしたいと思った時の足掛かりになりそうな一冊。
かつて「洒落怖」を読み漁った人間として、ずっと読みたかった一冊。懐かしすぎる怪談のオンパレードに、よくぞまとめてくださった!と拍手を送りたいです。 筆者自身が1983年生まれで2ちゃんのオカルト板と共に育ってきただけあり、当時の空気感を味わった方ならではの豊かな解説に安心感を覚えました。「専ブラ」...続きを読むや「クソスレ」が当たり前に文中に出てくる新書、私は初めて読みました。 私自身は映像としての「怖い話」がどうにもダメで、そのくせ学級文庫に置いてあった「学校の怪談」シリーズなどは怖い怖いと言いながらよく読んでいた記憶があります(これも文中に登場して嬉しかった!)。 携帯電話を持つようになってからは、本書でいうところの「再媒介化」された怖い話まとめに夢中に。ネット掲示板特有の「たぶんネタだけど本当かもしれない」絶妙な境界線上に作られたお話を楽しんだものでした。 本書によると、2000年代によく投稿されたいわゆる「因習系怪談」は、インターネット環境の普及により舞台とされる地方のユーザーも増えたことや、似た系統の話が乱立したことで勢いをなくしていったとか。 近年は主に画像や動画で形作られる「異世界系」が人気のようで、こちらで取り上げられるバックルームやリミナルスペースは全く知らなかったので勉強になりました。でも私はやっぱりネットホラーの方に惹かれるなぁ。 しかし、かつて隆盛を誇ったオカルト板で育った若きクリエイター達により、ホラーブームは息を吹き返しているとのこと。背筋さんとか梨さんとかですよね。 私は幽霊系の怖い話は本当に苦手なのですが、それでもほんのり背筋が怖くなる話を求めてしまうのは、自分が安全地帯にいることを確認したいからなのかもしれません。……なので、見聞きした人にも災いが及ぶ系の話をうっかり踏むとヒエッとなってしまうのですが(^^; くねくね、八尺様、コトリバコ……このあたりの単語にピンと来た方には、ぜひおすすめの一冊です! (でも200ページの画像には心臓止まりかけました)
そんなんあったなのラッシュ 2chのホラー的な話のまとめを読み漁ってた時期があったから感慨深い 本著ではサラッと書かれていたが初投稿が何処なのか調査するのビビるくらい大変だったろうな
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ネット怪談の民俗学
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廣田龍平
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