【感想・ネタバレ】ネット怪談の民俗学のレビュー

あらすじ

空前のホラーブーム、その源流がここにある。
ネット怪談はどのように発生し、伝播するのか。きさらぎ駅、くねくね、リミナルスペース……ネット民たちを震え上がらせた怪異の数々を「共同構築」「異界」「オステンション(やってみた)」など民俗学の概念から精緻に分析、「恐怖」の最新形を明らかにする

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Posted by ブクログ

2000年代、オカルト板やまとめサイトを深夜まで読み耽っていた当時が懐かしく思い出された。

著者は今後、ネット怪談の流れは因習系(コトリバコなど)から異世界系(バックルームなど)へと移行していくと見ている。

「恐怖の根源には自分は違うともの、自分の知らないものへの漠然とした不安や警戒があるとはよく言われることである。だが、そうした不安や警戒が、現実に存在する具体的な人々・集団や、それをモデルにした登場人物に直接向けられる怪談やホラー作品の体験談あるいは新作は、今後、ゆるやかに減っていくのではないかと思われる」

怪談索引、参考文献、注が充実。

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

きさらぎ駅やことりばこ、リアルなどいわゆる「洒落怖」系怪談や、スレンダーマンなど海外産のクリーピーパスタ。さらにはバックルームなどの今なお様々な派生がある作品や動画系など幅広いネット怪談をまとめ、分析していく一冊。

民俗学的視座を用いてはいるものの、読んだ時の楽しみとしては怪談の幅広い網羅性が面白かった。
まさに洒落怖の流行当初からネットに浸かっていた身としては懐かしさを感じる本だ。

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

新書でコンパクトながら読み応えのある一冊。
いわゆる怪談についての基礎的な話から、現在に流布している『怖い話』について手広く網羅されているので、ホラー関係についての総括として読んでも良いと思う。
とはいえ、私自身があまり詳しい人間ではないので、その分だけこの本にあげられている小話についてとても興味深く惹かれるものがあった。
また、学術書として大変誠意的に書かれていて、使われる語についての定義づけが丁寧で好感がもてる。また1980年代から2020年までのネットで流布している『こわい話』についての流れもわかりやすく書かれているので、自分の記憶と照らし合わせていくのもとても楽しかった。用語についてかなり細かく定義しているので、それを飲み込むのに少し苦戦したものの、その分だけ『こわい話』で丸められるものを細かく把握できたと思う。とても面白い本だった。

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2025年05月11日

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評論文って自分が興味あるテーマだとこんなに面白いんだなと気付かせてくれた一冊。ネットの怖い話はだいぶ知ってると思ってたけど割と知らない話が多く出てきたので、それを調べて読むことでより一層楽しめるかも。「8番出口」「近畿地方のある場所について」「行方不明展」など最新の話題も取り入れていて「おお」となった。

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近の出版業界で最も勢いがあるとされているジャンルはホラーである。また、それは出版業界に限らずインターネット、SNSでも大きく注目を集めている。その代表例としては雨穴さんや背筋さんが該当するだろう。彼ら以外にも、いわゆるモキュメンタリーホラーというジャンルが注目されている。モキュメンタリーとはドキュメンタリーのようなリアリティを持つフィクションである。そして本書はそういった現代のホラーのルーツや2024年までの変遷について民俗学の観点から迫ったものである。

先ほど民俗学の観点という言葉を用いたが、残念ながら私に民俗学の知識なんてほとんどなく、柳田國男という名前を知っている程度だが、本書は民俗学の専門用語はあまり用いられず、仮に使われたとしてもその意味について解説がなされている。また、ネット怪談の知識がない人にも、話の中で大きく取り上げられているものや怪談のタイトルが分かるような仕組みになっておりとても読みやすかった。

本書では、オステンション(やってみた)という、肝試しなど噂の現場に実際に訪れてみる行為に対し、その逆をいく逆行的オステンションがインターネット上で行われていると述べられている。逆行的オステンションとは、特定の画像や写真に対して、人がその写真についての物語を後付けするものである。本書の中では、スレンダーマンが例として用いられていた。そして、衝撃的なことにこの逆行的オステンションが進むことで、文字がデータとして残るインターネットという媒体でありながら、本来のネット発の創作という文言が失われるという事が行われているというのだ。そして文言が失われた事でスレンダーマンのように事件も起こってしまったというのも衝撃だった。

この本では終盤に2020年代のホラーの流行についても述べられている。TikTokやYouTubeの縦型スライド動画の流行により、逆行的オステンションが行われなくなり、物語を持たない写真のみのホラーが発展している。そういった写真には不穏さや不気味さがや懐かしさなどの答えのない異質なものを味わうホラーが生まれている。それは、普段TikTokなどを使わない私としては衝撃的な事実であった。

本全体を通して、民俗学という特定の地域の風習を取り扱う学問なのにアメリカなどの他国の怪談が出てくるのはかなりグローバルなものを感じた。本書で語られているが、ネット怪談について語られている論文などは多くないという。ネット怪談においては、民俗学という観点だけでなく、グローバルな視点でも取り扱う必要があるのではないかと個人的に思った。

きさらぎ駅やくねくね、マンデラ効果や検索してはいけない言葉、バックルームなどの定番を取り扱う一方で、日本のインターネットを語る上で欠かすことのできない淫夢についても少ないながら記述がある点が個人的に好印象だ。
また、民俗学的観点からの考察だけでなく、ネットホラー史を辿れることがこの本の素晴らしい点の一つである。ネット怪談が好きな人は買って損はないと思う。また、ネット文化が大好きな身としては、こういった本が出てくれてとても嬉しいので、今後こういった本が増えて欲しい。

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2025年11月24日

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きさらぎ駅、リアル、本当に危ない場所を見つけてしまった、などから果ては近年のホラー映画や小説などまで網羅し、この30年ほどの間ネットでホラーを見てきたものなら誰もが知っていると思われる、代表的な「ネット怪談」をいくつも取上げ、その成立の過程を具に追い、オステンション/逆行的オステンションなど、民俗学的見地から解剖した1冊。取り上げる対象が多いためか1件1件のボリュームは浅めだが、「この話知ってる!」という親近感が本書の面白さを底上げしている。著者は終盤で「リミナルスペース」の台頭流行を取り上げ、「ネット怪談はもはやナラティブ(物語)を必要としなくなった」と述べており、非常に興味深い分析だと感じた。

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

懐かしいワードがいっぱい出てきてよかった、平成1桁ガチババアだからショート動画とかTikTokとか全く見ないのだけれど、そういう土壌でもあの頃と似たようなオカルトの隆盛があると知れてなんだかホッとした(?) 現代の差別意識やジェンダー観のアップデートに伴って怪談からもそういう要素が排されて(より無機質なものが面白がられて)いるの、なるほどという感じだ。

インターネット独自の文化のソースを調べるのってどんな分野であれ労力を要するが、本文で言及があった通り怪談やホラーは特に創作であっても人伝に聞いたとか転載したかのように書かれることが多いので、裏取りがマジで大変だろうな……。発刊がもう少し遅かったら都市伝説解体センターなんかも触れられていそうだ。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

ネット怪談がどのように生まれ、広まっていくかを、民族学的視点から書いているのだが、それはともかく──
初めて聞くネット怪談を一つ一つ読むだけでも充分面白い。

「きさらぎ駅」「犬鳴村」は映画のタイトルになっているから知っていたけど、それ以外は全然知らなかった(個人的には、「おつかれさま」は、誰かに言いたくなるほど心に残った)。

昨今話題の「ある近畿地方について」や、「TRICK」「光が死んだ夏」なんかも、ネット怪談の系統、とりわけ因習系怪談の側面があると感じた(「8番出口」に関しては、異世界系)。

心霊スポットから怪村、
そして異世界系、今後はAIなど、
ネット怪談の行く末がこれからどうなっていくか、少し興味をもった。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

こういう題材の本待ってた‼︎
巻末の索引や参考文献、URLの量が筆者の研究に対する真摯な姿勢と熱意の証。

ネット怪談は投稿者の匙加減で情報量をコントロールされたり、共同で構築され続ける性質があるなど。普段この手の怪談に触れる度に感じていたものが言語化やカテゴライズされて、なんだか新鮮な気持ちで本書の内容に向き合うこととなった。

ネット怪談の歴史を振り返る中で、忘れていたあの番組や懐かしの怪談に出会ったり、ごく最近の作品にも言及していて驚いた。ジャンルや言葉の壁すら超えていて、兎に角研究対象が幅広い。
データだから紙媒体よりも元を辿りやすいと思い込んでいたが、ネット怪談も口承と同様に変容すると聞き、納得とともに調査の困難さを垣間見た。

本書を読んでいて、ネット怪談は時代とともに特徴が変わっていくものと感じたので、これからまた誰もが見聞きしたことがあるようなビッグタイトルが新たに生まれるのかどうか、楽しみでもあり怖くもある。

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2025年09月04日

Posted by ブクログ

インターネットで発現し、広がりを見せている特有の怪談・ホラーをまとめた本。参考文献のページが充実しており、このテーマを深掘りしたいと思った時の足掛かりになりそうな一冊。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

かつて「洒落怖」を読み漁った人間として、ずっと読みたかった一冊。懐かしすぎる怪談のオンパレードに、よくぞまとめてくださった!と拍手を送りたいです。

筆者自身が1983年生まれで2ちゃんのオカルト板と共に育ってきただけあり、当時の空気感を味わった方ならではの豊かな解説に安心感を覚えました。「専ブラ」や「クソスレ」が当たり前に文中に出てくる新書、私は初めて読みました。
私自身は映像としての「怖い話」がどうにもダメで、そのくせ学級文庫に置いてあった「学校の怪談」シリーズなどは怖い怖いと言いながらよく読んでいた記憶があります(これも文中に登場して嬉しかった!)。
携帯電話を持つようになってからは、本書でいうところの「再媒介化」された怖い話まとめに夢中に。ネット掲示板特有の「たぶんネタだけど本当かもしれない」絶妙な境界線上に作られたお話を楽しんだものでした。

本書によると、2000年代によく投稿されたいわゆる「因習系怪談」は、インターネット環境の普及により舞台とされる地方のユーザーも増えたことや、似た系統の話が乱立したことで勢いをなくしていったとか。
近年は主に画像や動画で形作られる「異世界系」が人気のようで、こちらで取り上げられるバックルームやリミナルスペースは全く知らなかったので勉強になりました。でも私はやっぱりネットホラーの方に惹かれるなぁ。

しかし、かつて隆盛を誇ったオカルト板で育った若きクリエイター達により、ホラーブームは息を吹き返しているとのこと。背筋さんとか梨さんとかですよね。
私は幽霊系の怖い話は本当に苦手なのですが、それでもほんのり背筋が怖くなる話を求めてしまうのは、自分が安全地帯にいることを確認したいからなのかもしれません。……なので、見聞きした人にも災いが及ぶ系の話をうっかり踏むとヒエッとなってしまうのですが(⁠^⁠^⁠;
くねくね、八尺様、コトリバコ……このあたりの単語にピンと来た方には、ぜひおすすめの一冊です!
(でも200ページの画像には心臓止まりかけました)

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2025年07月21日

Posted by ブクログ

そんなんあったなのラッシュ
2chのホラー的な話のまとめを読み漁ってた時期があったから感慨深い
本著ではサラッと書かれていたが初投稿が何処なのか調査するのビビるくらい大変だったろうな

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

文字通り、ネット怪談について民俗学の視点から歴史、成り立ち、立ち位置について整理した本。
インターネット老人会の人ならば、そんなコピペあったなーと思えたり、え?これってネット怪談だったの?
と驚いたりできるニッチな内容が書かれている。そんなキャッチー?なテーマを民俗学者が真面目に解説しているのだから面白い。真面目すぎてたまに読みにくいのがちょっと辛い。
付帯効果だが、民俗学入門書として良いかも。
怪談コピペの歴史を知りたい人、民俗学者がどんな研究をしているか知りたい人におすすめ。

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2025年06月30日

Posted by ブクログ

インターネットで語られる怪談を、民俗学の視点から読み解いた一冊。
きさらぎ駅やくねくねなど、一度は聞いたことのある怪談の成り立ちが詳細に解説されており、非常に読み応えがありました。
クリーピーパスタなど海外のネット怪談にも触れられており、新たな学びを得ることができましたね。

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2025年06月21日

Posted by ブクログ

いわゆる「ネット怪談」、記録しておかないと消えてしまうものだなあということを再認識した。そういう巷の一つひとつの話を拾い、記録し、後世に残すことも、ひとつの学問(それが民俗学かはわからないけど)なのだなあと感じた。
村の古老に話を聞くように、インターネット老人会に話を聞く必要があるというのには笑いつつも、そうか!と膝を打った。私は当時その話を聞いてたけれど、何かの事情でいまはそのログがないということはあるだろうし。それこそが老人から受け取る伝承になってるんだ、いまは。

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2025年06月09日

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こんな研究をしている人がいるんだなあという感想

技術やアプリの発展に伴い語られる怪談も変わっていく

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2025年06月09日

Posted by ブクログ

しまった!恐かった!(いや、そりゃそやろ!)

というわけで「民俗学」です
「民俗学」と言えば怪談ですよ
そして本書はネット上で生まれた怪異の数々”ネット怪談”を「民俗(民間伝承)」の一種としてとらえ、その生態系を描いています
との触れ込みなんで、まぁ考察メインでそんな恐くないと思って読み始めたんだけど…

そりゃあ紹介するわな
実際のネット怪談を紹介しながら、話進めるわな
そりゃそう
そしてどうしたって検索しちゃうよね
スマホあるもの
手を伸ばせばそこにスマホがあるもの

本書でも紹介された有名なネット怪談を挙げるので、興味ある強者は各々検索するがよい

「八尺様」「くねくね」「きさらぎ駅」「時空おっさん」「コトリバコ」「犬鳴村」「杉沢村」

短いやつをひとつ

二〇二三年四月、あるクリエイターがChatGPTに「15文字のひらがなでなにか怖いこといって」と尋ねたところ、「わたしはにんげん ここからだして」と返ってきた

どう?ゾワゾワした?

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2025年05月21日

Posted by ブクログ

「きさらぎ駅」、「くねくね」、「コトリバコ」、「ひとりかくれんぼ」、「リミナルスペース」など、1990年代末から現在(2020年代前半)に至るまでインターネット上で生み出されてきた「ネット怪談」について、民俗学の観点から、「共同構築」、「オステンション(やってみた)行為」、「異世界」といった切り口により、大まかな見取り図を提示する。
一時期、洒落怖まとめサイトなどでネット怪談にはまっていた自分としても、ネット怪談の大まかな全体像を把握でき、また、あまり認識していなかったネット怪談のエピソードについてもいろいろ知ることができ、なかなか面白く読んだ。
様々なネット怪談の経緯等を網羅的に渉猟された著者に敬意を表したい。また、著者は、黎明期からの筋金入りのネット住人でネット怪談好きというのがよく伝わってきた。

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

ネタ(創作)であれ実話であれ、人々によって伝聞・拡散される中で共同構築されていく「怪談」の中でも、1990年代末から現在(2025年)にいたる、ネットの中でネット民によって紡がれていた怪談を民俗学的なアプローチで取り上げた、気軽に読めつつも興味本位的な読み物というより、初出の場所や時期などかなり正確に調べられた資料的な価値が高いきちんとした学術書の趣き。ネット環境が可能にした怪談の「実況」や、文字ではなく「画像」の拡散によって何がどう行われてきたか、また、社会のコンプライアンスの変化などから閉鎖的な村落の因習などのでっちあげなどがやりにくくなった代わりに、非現実的な場として「異世界」という感覚が台頭してきたり、デジタルと違ってデータの改変がやりにくいアナログ媒体(ビデオテープ)などを怪異の記録媒体としてそれを発掘したという設定のファウンドフッテージホラーやモキュメンタリーが作られたり、もはや怪なのかどうかもよくわからないリミナルスペースという概念や、生成AIがどういうわけか一定の割合で謎の女性の顔を作り出してしまうなど、この期間にどういった怪談やホラーのジャンルが生まれ育まれてきたのか全体の流れがわかる。反面で「きさらぎ駅」「くねくね」「犬鳴村」「コトリバコ」などなど有名な個々の怪談の内容にはあまり詳しく触れていないので、奇譚集を読むような楽しみ方には向いていない。そこはネットのまとめサイトや動画での補完をすればいいのだが、ページの制約もあるだろうがもう少し内容にも深入りして欲しかった(たとえばアメリカの都市伝説をまとめた名著『消えるヒッチハイカー』などは採取されたフォークロアがたくさん載っており、それ自体が読み物として面白いのだ)。前述したが怪談にかぎらずネットの伝聞は、実生活でのそれにくらべ、その初出からどういう経路で拡散していったのかその履歴をかなり正確に追うことができる。なんとなく思ったのだが、著者にとってネット怪談に惹かれる一番の理由は、ネット怪談の内容そのものの在り様よりも、正確に調査が可能という学術的な興味のほうにあるのかも知れない。

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2025年04月27日

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ずっとワクワクが止まらない一冊、ネット怪談にどっぷりの人間としては待ち侘びた本でした。自分もネット怪談詳しいつもりでしたが、全く敵わない情報量&ジャンルが広く知らない怪談を知れて良かった。参考文献が楽しすぎる〜!

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2025年04月15日

Posted by ブクログ

コトリバコ、くねくね、きさらぎ駅などに代表されるネット怪談の変遷を民俗学の観点からまとめられた本。歴史と構造を知ると学びが多くてもっと楽しめる。

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2025年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『ネット会談の民族学』を読んで、どのようにしてネット上の怖い話が広まっていったのかがとても分かりやすくまとめられていると感じた。作者が不明なまま別の人が話を引き継いだり、スレッドでの会話がそのまま物語として発展していくという構造はとても興味深かった。普段なんとなく読んでいるネットの怖い話にも、こうした「語りの連鎖」や人々の関わりがあるのだと知り、ネット文化の奥深さを改めて感じた。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

多少、小難しいが、「ネットの怖い話」の知識がつく。

あと、突然、「ジェフ・ザ・キラー」の画像が載ってる箇所があるので(P200)、ページめくる時は注意!(笑

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2025年10月07日

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ネット怪談・ホラーの発生と拡散の過程を振り返ったり分析したり。確かに「きさらぎ駅」はネタがネットに初めて上がった頃から広まるまでに間があったね。インターネット老人会にも価値がある。
因習系は地方への差別が問題視されて下火になった、とか、小説投稿サイトの隆盛によってネットホラーが生まれづらくなった、という話はなるほどなぁと思ったよ

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

私は学術的知見は皆無なので難しいことはさっぱりだけれども表現や伝達方法が変わっても今も昔もみんな怖い話好きね…。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

本作では膨大な量の「ネット怪談」あるいは「ネットホラー」に触れられており、自分が知っているものよりも、知らないもののほうが圧倒的に多かったです。自分は特にバックルームスなどの異界について触れられた章が面白かったです。
現在、「実話怪談」の怪談ブームが来ていると聞きましたが、そんな新作怪談達もいつしかネット怪談と同じように推測や考察、逆行的オステンションによって肉付けや添削をされて名作になっていくのかなと思いました。

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2025年06月16日

Posted by ブクログ

ノリで借りたけど面白かった。因習系から異世界系、なるほど。2000年代に暇にあかせてサーフィンしまくっていた際に結構ネット怪談読んでたんだなと懐かしく思い出しました。出てくる話の半分くらいはうっすら覚えてる、きさらぎ駅、ことり箱、くねくね、巨頭オ、リゾートバイト、、、、懐かしかった。

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2025年06月16日

Posted by ブクログ

ネット怪談はもちろんネット怪談に限らずあらゆるホラーが好きなため自分の好きな怪談や映画、ミームに関する記述が沢山出てきてとても楽しかった。
主張の面でもっと面白い記述があればもっと楽しめたと思う。

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2025年05月12日

Posted by ブクログ

ネット怪談という2ちゃんねるやまとめ掲示板から生じるタイプのホラーを民俗学的に切り取ったもの。
う〜ん、これは果たして論文と言えるだろうか?巻末にかなりの量の参考文献リストがあったが、どうしても客観的な事実に沿って考えを導き出しているとはあまり思えず、こじつけ感がすごい。
これを大学の論文などで提出したら普通に低評価を喰らいそうなものである。

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2025年05月04日

Posted by ブクログ

ネット上で語られる怖い話 = ネット怪談について、2000年代初頭から2chオカルト板を閲覧、10年代はTwitter(X)、20年代はTikTok〜と、ある種の「フィールドワーク」としてオカルト界隈を観測してきた筆者が民俗学的な見地から考える。
本書で扱われるネット怪談は「きさらぎ駅」「くねくね」「コトリバコ」「ヒサルキ」等。「クリーピーパスタ」と呼ばれる国外のものまで扱う。中身についての詳細は語られないため、予めまとめサイトやwikiを別で参照した方がいいかもしれない。

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2025年04月19日

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