配信予定・最新刊

作品一覧

  • 怪異怪談探索ハンドブック 誰でもできる!異なる世界の調べ方
    NEW
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    怪異怪談を研究する大学教員から気鋭の在野研究者まで、成果を挙げている書き手たちはどのように調べ、書いているのか。本書では、フィールドワークはもちろん文献調査、インターネットを駆使した情報収集など、各分野の第一人者がそれぞれの得意領域を担当して、現場で磨き上げてきた探索のコツや秘伝を一挙に公開する。 ひとくちに怪異怪談を調べるといっても、求められるアプローチは多様だ。農山村での聞き取り、博物館や図書館、自治体史、文化遺産を生かした調査、古典籍や雑誌、小説などの様々なジャンルの資料の収集・整理、辞書・事典の扱い、テキストマイニング——調査の進め方に応じて押さえておきたい実践的な「コツ」が数多くある。 身近な暮らしのなかでふと浮かんだ疑問を出発点に、すぐそばにある怪異を捉え、調べ上げるまでの道筋を丁寧にガイド。研究としてまとめ、継続するためのヒントやつまずきやすいポイントを乗り越える工夫をもフォローする。学生や研究者はもちろん怪異に興味がある読者も幅広く使える、怪異怪談を調べて考えるための入門書の決定版。充実したブックガイドも所収する。
  • 日本の俗信
    値引きあり
    3.5
    「靴の紐が切れるとよくないことが起こる」本当の理由、ご存知ですか?  予兆、卜占、禁忌、呪術、妖怪、憑物……全国各地で採集された俗信、すなわち「超人間的な力の存在を信じ、それに対処する知識や技術」を体系的に整理。”非科学的で取るに足らぬもの”から日本文化の基層を明らかにする、民俗学の精華! (解説:廣田龍平) [本書で扱う主な俗信ーーその由来とは?] ○烏が屋根で啼くと死人が出る ○膝を絶えず小刻みに動かすと貧乏になる ○婚礼に雨が降ると縁起がよい ○一富士、二鷹、三茄子、四葬式、五火事 ○厄年に生まれた子は捨子にする ○ものもらいは七軒の家から米をもらって食べるとよい ○手振水をかけられた人は死ぬ ○丙午(ひのえうま)の年は出生数激減(次回は2026年!) …… [目次] はしがき 第一章 俗信概論 一 俗信の概念 二 予兆 三 卜占 四 禁忌 五 呪術 第二章 信仰と俗信 第三章 厄年および年祝い 一 はじめに 二 従来の諸説 三 厄年行事の要素 四 贈答の意義 五 厄年行事の意味 六 信仰と俗信 七 厄年受容の基盤 八 結び 第四章 呪的な食べ物ーー味噌の魅力 一 食習研究と味噌 二 葬式と味噌 三 家移りと味噌 四 味噌つき日の吉凶 五 味噌煮の日 六 持ち寄るもの 七 せち味噌 八 山の神と味噌 九 味噌長者 十 呪的な食べ物 第五章 妖怪の地域性 第六章 妖怪と信仰 第七章 死と俗信 一 生と死との境 二 忌の飯 三 死の忌 四 種々のまじない 参考文献 解説 俗信の概念と発生について 廣田龍平 索引 (*本書の原本は、1975年に弘文堂から刊行されました。)
  • ネット怪談の民俗学
    3.8
    空前のホラーブーム、その源流がここにある。 ネット怪談はどのように発生し、伝播するのか。きさらぎ駅、くねくね、リミナルスペース……ネット民たちを震え上がらせた怪異の数々を「共同構築」「異界」「オステンション(やってみた)」など民俗学の概念から精緻に分析、「恐怖」の最新形を明らかにする
  • 妖怪の誕生 超自然と怪奇的自然の存在論的歴史人類学
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    カッパ、カマイタチ、くねくね……私たちはなぜ、それらを妖怪と呼ぶことができるのか。私たちにとっては実在しない・超自然的である・俗信だから、だろうか。だが、ある時代や別の社会にとってみれば、妖怪はそのようなものではなかった。この食い違いは、どうすれば和らげられるだろうか。妖怪の概念をどのように書き換えていけばいいのだろうか。 妖怪を超自然的で実在しないものだとしてきた妖怪研究の存在論的前提を問い直すために、主に18世紀末から現代までの自然/超自然、宗教、近代/非近代をめぐる議論、日本の知識人の言説や思想、学知を渉猟して、それらと絡み合うなかで現代の妖怪概念が生成してきた過程を丁寧に分析する。 さらに、主要な妖怪を題材に、自然と文化、科学と俗信などの区分の構築とその限界を検証し、現代の私たちが想像してきた「非近代的存在論」に収まらない妖怪の記述の仕方を模索する。 妖怪と妖怪研究の関係性を存在論的転回の人類学の視点から批判的に検証する。そして、妖怪を超自然や非実在なものに還元せず、状況に応じて適切な概念でそのつど捉えていくことの重要性を指摘する。妖怪研究の再構築を試みる野心的な研究成果。
  • 謎解き「都市伝説」
    4.5
    「テレビやYoutubeで話題の都市伝説、本当はどうなの?」 まもなく地球に大異変が訪れる、世界はある特定の一族に支配されている、世界最古の遺跡は宇宙人を祭るために作られた、南海トラフ大地震が起きる年は予測することができる……。 世界の秘密に触れる都市伝説が、「やりすぎ都市伝説」や都市伝説系などを呼ばれるYouTubeなどで人気になっている。はたして、それらの伝説は本当なのか。 UFOや心霊現象、超能力、超古代文明、未確認生物など、「謎解き超常現象」シリーズでこれまで数々の謎を解き明かしてきたASIOSが、世間を賑わせる都市伝説の謎解きに挑戦! 伝説誕生の経緯、伝説が生まれた背景、そして伝説の信ぴょう性などを調査、都市伝説の真相を明らかにする!

ユーザーレビュー

  • ネット怪談の民俗学

    Posted by ブクログ

    2000年代、オカルト板やまとめサイトを深夜まで読み耽っていた当時が懐かしく思い出された。

    著者は今後、ネット怪談の流れは因習系(コトリバコなど)から異世界系(バックルームなど)へと移行していくと見ている。

    「恐怖の根源には自分は違うともの、自分の知らないものへの漠然とした不安や警戒があるとはよく言われることである。だが、そうした不安や警戒が、現実に存在する具体的な人々・集団や、それをモデルにした登場人物に直接向けられる怪談やホラー作品の体験談あるいは新作は、今後、ゆるやかに減っていくのではないかと思われる」

    怪談索引、参考文献、注が充実。

    0
    2025年11月10日
  • ネット怪談の民俗学

    Posted by ブクログ

    きさらぎ駅やことりばこ、リアルなどいわゆる「洒落怖」系怪談や、スレンダーマンなど海外産のクリーピーパスタ。さらにはバックルームなどの今なお様々な派生がある作品や動画系など幅広いネット怪談をまとめ、分析していく一冊。

    民俗学的視座を用いてはいるものの、読んだ時の楽しみとしては怪談の幅広い網羅性が面白かった。
    まさに洒落怖の流行当初からネットに浸かっていた身としては懐かしさを感じる本だ。

    0
    2025年07月13日
  • ネット怪談の民俗学

    Posted by ブクログ

    新書でコンパクトながら読み応えのある一冊。
    いわゆる怪談についての基礎的な話から、現在に流布している『怖い話』について手広く網羅されているので、ホラー関係についての総括として読んでも良いと思う。
    とはいえ、私自身があまり詳しい人間ではないので、その分だけこの本にあげられている小話についてとても興味深く惹かれるものがあった。
    また、学術書として大変誠意的に書かれていて、使われる語についての定義づけが丁寧で好感がもてる。また1980年代から2020年までのネットで流布している『こわい話』についての流れもわかりやすく書かれているので、自分の記憶と照らし合わせていくのもとても楽しかった。用語についてか

    0
    2025年05月11日
  • ネット怪談の民俗学

    Posted by ブクログ

    評論文って自分が興味あるテーマだとこんなに面白いんだなと気付かせてくれた一冊。ネットの怖い話はだいぶ知ってると思ってたけど割と知らない話が多く出てきたので、それを調べて読むことでより一層楽しめるかも。「8番出口」「近畿地方のある場所について」「行方不明展」など最新の話題も取り入れていて「おお」となった。

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    2025年04月30日
  • 謎解き「都市伝説」

    Posted by ブクログ

    メディアやSNSで話題となる都市伝説を徹底検証。オカルト本は興味を掻き立てるだけですが本書は綿密な調査によりその起源を探ります。図版も豊富で楽しい。4.5章の調査が特に面白かった。都市伝説の真相を知りたい方におすすめの本です。

    0
    2023年02月10日

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