廣田龍平作品一覧

  • 謎解き「都市伝説」
    4.5
    「テレビやYoutubeで話題の都市伝説、本当はどうなの?」 まもなく地球に大異変が訪れる、世界はある特定の一族に支配されている、世界最古の遺跡は宇宙人を祭るために作られた、南海トラフ大地震が起きる年は予測することができる……。 世界の秘密に触れる都市伝説が、「やりすぎ都市伝説」や都市伝説系などを呼ばれるYouTubeなどで人気になっている。はたして、それらの伝説は本当なのか。 UFOや心霊現象、超能力、超古代文明、未確認生物など、「謎解き超常現象」シリーズでこれまで数々の謎を解き明かしてきたASIOSが、世間を賑わせる都市伝説の謎解きに挑戦! 伝説誕生の経緯、伝説が生まれた背景、そして伝説の信ぴょう性などを調査、都市伝説の真相を明らかにする!
  • 妖怪の誕生 超自然と怪奇的自然の存在論的歴史人類学
    -
    カッパ、カマイタチ、くねくね……私たちはなぜ、それらを妖怪と呼ぶことができるのか。私たちにとっては実在しない・超自然的である・俗信だから、だろうか。だが、ある時代や別の社会にとってみれば、妖怪はそのようなものではなかった。この食い違いは、どうすれば和らげられるだろうか。妖怪の概念をどのように書き換えていけばいいのだろうか。 妖怪を超自然的で実在しないものだとしてきた妖怪研究の存在論的前提を問い直すために、主に18世紀末から現代までの自然/超自然、宗教、近代/非近代をめぐる議論、日本の知識人の言説や思想、学知を渉猟して、それらと絡み合うなかで現代の妖怪概念が生成してきた過程を丁寧に分析する。 さらに、主要な妖怪を題材に、自然と文化、科学と俗信などの区分の構築とその限界を検証し、現代の私たちが想像してきた「非近代的存在論」に収まらない妖怪の記述の仕方を模索する。 妖怪と妖怪研究の関係性を存在論的転回の人類学の視点から批判的に検証する。そして、妖怪を超自然や非実在なものに還元せず、状況に応じて適切な概念でそのつど捉えていくことの重要性を指摘する。妖怪研究の再構築を試みる野心的な研究成果。

最近チェックした本