作品一覧

  • ぼくたちの報復
    3.0
    1巻968円 (税込)
    母の再婚をきっかけに、東京から田舎町へ引っ越してきた高校一年生の成瀬航基は、転校先の学校で、突然、虐めのターゲットになってしまう。次第にエスカレートしていく虐めに航基の心は無惨に削られていき、ついに、地元の河で自殺しようと決意する。しかしその河へ行くと、ほとんど学校に登校していないクラスメイトの月島咲真がいた。咲真は死のうとする航基に、「報復ゲームに参加しないか」と言い……。(解説・杉江松恋)(単行本『チグリジアの雨』を改題しました)
  • 魔者
    3.6
    1巻1,881円 (税込)
    誰も知らないあなたの過去が、もし、小説で暴かれていたらーー。 言葉で私たちを攻撃する魔者は誰だ? SNSの炎上、加熱する週刊誌報道……人の不幸を喜ぶ人間がいる。 ──お前たちを守るため、人間を喰おう。そうしよう。 衝撃のデビュー作『ジャッジメント』の著者、書き下ろし長篇ミステリ
  • まだ人を殺していません
    4.5
    1巻867円 (税込)
    父親が猟奇殺人を犯し「悪魔の子」と噂される少年、良世。事故で娘を失った過去を持つ翔子は、亡くなった姉の忘れ形見である良世を育てることになるが、口を閉ざし、何を考えているかもわからない。なんとか彼を知ろうと寄り添うも、ある日机で蟻の「作業」を している姿を目撃し――。人を信じ育てることの難しさと尊さを描く、感涙のミステリ。
  • この限りある世界で
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    15歳の少女が同級生に刺殺された。加害者の少女は、ある新人文学賞の最終選考で落選し、哀しくなったので殺したと供述。さらに、その新人文学賞を受賞した作家が自殺。遺書には、新人賞を受賞して申し訳ないと書かれていた。その後、加害少女は犯行の動機を二転三転させ、少年院にやってきた篤志面接委員(少年院などの矯正施設に収容されている者の更生と社会復帰を手助けする民間ボランティア)に「本当の犯行動機を見つけてください」と告げる。『ジャッジメント』で鮮烈なデビューを果たした著者が描く、赦しと再生のミステリー。
  • 救いの森
    3.3
    1巻792円 (税込)
    児童保護救済法が成立し、いじめや虐待、誘拐など、命の危険を感じた時に起動させると児童救命士がかけつける「ライフバンド」の着用が子どもたちに義務づけられた。新米児童救命士の長谷川は、先輩救命士の新堂と「ライフバンド」の検査で出向いた小学校で、わざと警告音を鳴らす少年と出会う。深淵に沈む少年の声を聴くため、長谷川は調査を続けていくと、隠された真実が明らかになっていく──。未来を支える子どもたちを守る、救いと希望の物語。待望の文庫化。
  • チグリジアの雨
    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    私を助けて――。生と死の選択は誰が決めるのか!?蔑まれた者だけが知る深淵。声なき声は届くのか!?――。命の重さの重要性を問いかけ、連鎖する“いじめ問題〟に一石を投じる、青春ミステリ小説。東京の進学校に通っていた、高校一年の成瀬航基は、母の再婚をきっかけに、ある田舎町に引っ越すことになった。転入して間もない学校生活は順調に進んでいたが、そんな状況が一変し、突然いじめのターゲットになってしまう。いじめは次第にエスカレートしていき、航基は身も心も耐えられなくなっていく。不条理な目に遭うたびに心は削られ、誰にも相談できずに、我慢の限界を迎えた航基が出した結論は「死」。地元で『ゴーストリバー』と呼ばれる河を自殺の場所に選ぶが、その河でほとんど学校にも登校せず、真面目に授業も受けない、クラスメイトの月島咲真と出会う。そんな咲真が航基に対し、「報復ゲームに参加しないか」という衝撃的な一言を放つ――。
  • イノセンス
    3.7
    1巻1,650円 (税込)
    【Innocence:[名]無罪、潔白】 音海星吾は美術サークルに所属する大学生。中学生時代、不良に絡まれた星吾は、彼を助けようとして身代わりに刺された青年を見捨てて逃げてしまう。青年はその後死亡したため、星吾はネット社会を中心とした世間の誹謗中傷を浴び続ける。 大学入学後も星吾は心を閉ざして生きていたが、ある日、ホームから飛び降りようとした中年男性に「そんなに死にたいなら、夜にやってよ。朝やられると迷惑なんだ」と心無い言葉をぶつけてしまう。現場を目撃していた同じ大学の学生・紗椰にその言葉を批判されるが、それがきっかけで星吾は彼女と交流を持つようになる。星吾は心惹かれるようになった紗椰に思いを告げようとするが、自らの過去の重みのため、踏み出すことができない。コンビニのバイト仲間の吉田光輝、美術サークルの顧問・宇佐美ら周囲の人間との交流を通して、徐々に人間らしい心を取り戻しかける星吾。 そんななか、星吾を狙うように美術室の花瓶が投げ落とされ、さらに信号待ちの際、車道に突き飛ばされるという事件が起こる。星吾を襲う犯人の正体は? そして星吾の選択とは――。 一度過ちをおかした人間は、 人を好きになってはいけないのだろうか。 魂を揺さぶるラストが待ち受ける、慟哭のサスペンス!
  • 罪人が祈るとき
    4.0
    1巻748円 (税込)
    主人公の少年が住む町では、三年連続で同じ日に自殺者が出たため「十一月六日の呪い」と噂されていた。学校でいじめに遭っている少年は、この日に相手を殺して自分も死ぬつもりでいた。そんなときに公園で出会ったピエロが、殺害を手伝ってくれるという。本当の罪人は誰?感動のヒューマンミステリー!
  • ジャッジメント
    3.8
    1巻550円 (税込)
    大切な人を殺された者は言う。「犯罪者に復讐してやりたい」と。凶悪な事件が起きると人々は言う。「被害者と同じ目に遭わせてやりたい」と。20××年、凶悪な犯罪が増加する一方の日本で、新しい法律が生まれた。それが「復讐法」だ。目には目を歯には歯を。この法律は果たして被害者たちを救えるのだろうか。復讐とは何かを問いかける衝撃のデビュー作!
  • 「LABプロファイル」で人を動かす!
    5.0
    1巻1,031円 (税込)
    「LAB(ラブ)プロファイル」とは、相手を動かす「コトバ」を見つけ、行動に駆り立てるコミュニケーション・スキルです。この手法を実践すると、ビジネスシーンが一変します。一例を挙げると……。・ひと言ふた言のやり取りで、部下が「わかりました」と動き出す・ セールス場面で、あっという間にお客様に受け入れられる・ すぐにダメ出しする上司の反応が見違える実際には、いくつかの質問と観察のポイントがあり、相手の話す言葉や態度から、認識パターンを読み取ります。これにより、心に響く「刺さるコトバ」が 手に取るようにわかるのです。相手をその気にさせ行動に駆り立てる場面上司への説得、部下指導、商談シーンで大いに威力を発揮する技法です。ぜひ、あなたの仕事にお役立てください。

ユーザーレビュー

  • ジャッジメント

    Posted by ブクログ

    殺された人の代わりに、被害者に近しい人が犯人に同様の危害を加える事ができる「復讐法」が成立した世の中のお話
    
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    大切な人を殺された者は言う。「犯罪者に復讐してやりたい」と。
    凶悪な事件が起きると人々は言う。「被害者と同じ目に遭わせてやりたい」と。
    20××年、凶悪な犯罪が増加する一方の日本で、新しい法律が生まれた。
    それが「復讐法」だ。目には目を歯には歯を。この法律は果たして
    被害者たちを救えるのだろうか。復讐とは何かを問いかける衝撃のデビュー作!
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    復讐法は、犯人が被害者に対して行った行為を刑罰

    0
    2025年10月21日
  • まだ人を殺していません

    Posted by ブクログ

    読む前と後でタイトルの印象がガラリと変わる。
    非現実的なあらすじに惹かれて手に取ったはずなのに主人公の葛藤は身近な現実そのものに感じた。それくらい文章がリアルだった。
    本も人間も、肩書きやあらすじだけで見極めることはできない。当たり前を改めて突きつけられた。

    0
    2025年09月21日
  • まだ人を殺していません

    Posted by ブクログ

    考えても考えても答えは出てこないし、良世くんに私の考えがすべて見透かされてるようで怖かった。
    でも読み進めていくと良世くんに対しての恐怖心や不信感はなくなっていって、とても考えさせられる作品でした。
    読み終わってもなお答えは見つかりません。

    0
    2025年08月27日
  • チグリジアの雨

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    虐めがテーマにあるから全体的に暗めだったけど、咲真と成瀬の微妙な距離感の中でお互いがいい影響を与えられる関係は本当に素敵。希望や目標を与えて合う、家族よりも深い絆があるように思えた。「誰の役にも立てなかった奴は天国に行けない。」という言葉は、多分誰もが怯える言葉なのでは?生きる意味とはみたいな抽象的で大仰なことを考えるのは好きじゃないけど、この本のおかげでどう生きるべきかを考えてもいいと思った。「弱さを武器にして生きたくない。」という言葉も刺さった。生きられるのに選択される死、生きたいのに選択さぜるを得ない死。命の重要性を問いかけ、連鎖する。咲真は成瀬や青柳の中で生き続けるのだろう。「命」とい

    0
    2025年08月11日
  • まだ人を殺していません

    匿名

    購入済み

    恐ろしく何度も胸が苦しくなり辛くなりました。親の罪を子供が背負わなくてはいけないのか?親の罪によって心が傷付き一生消えないおもりを背負って生きていかねばならなく、人の目を気にして生きていくのは辛く苦しい。彼女のような人が側にいてくれて彼には希望がある。そこだけは救いです。

    #ダーク #切ない #深い

    0
    2025年07月28日

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