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「鈴木亘」の「医療崩壊 真犯人は誰だ」「経済学者、待機児童ゼロに挑む」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「鈴木亘」の「医療崩壊 真犯人は誰だ」「経済学者、待機児童ゼロに挑む」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
本書を読んで
「世界一の病床大国」
「医療崩壊と無縁」
と思われていた日本でいとも簡単に医療崩壊危機に陥った謎を解き明かしています。
既得権益を守る法制度を続けることが人の命を守るという意味でとても危険なことなんやなとわかります。
コロナが一息ついた今やからこそこれまでの医療提供体制の仕組みや政策の部分をもう一度しっかり見つめ直す必要があるんやなと思います。
「医療機関の連携・協力関係が決定的に不足している」
大規模な感染症では患者の集約がいかに大切かがわかります。
中小の病院に均等に割り振っても感染の拡大を考えるとフロアで区切るなど隔離が必要になります。
隔離できないと1床も受け入れられなことになります。
それなら病床数の多い病院で専門的に受け入れて診ていた他の患者を中小の病院に割り振ってコロナとそれ以外を分ける連携・協力関係が必須になると思います。
「規模の利益」を考えずに集約化を怠ると同じことが起きるなと思います。
本書を読んでるとこの連携・協力関係が決定的に欠けてるなとわかりました。
「なんちゃって急性期」
高齢者施設化した急性期病床は詳しく医療機関のことを知らない僕でも知ってました。
ただ既得権益にまでなっていたとは知らなかったです。
全くガバナンスができてないんやなと感じます。
いっときから「急性期〜」が雨後の筍のように増えたのはこういう事情があったんやなと思いました。
「政府のガバナンス不足」
「主犯級中の主犯」とされています
事前に立派な「政府行動計画」があったのに十分に活かせなかった。
結局準備不足なんですよね。
非常事態に対する想像が欠けてるなと。
これは自戒を込めて次の手を考えてないととんでもないことになる良い教訓になったと思います。
「人的支援が近道」
1 顔を合わせて話し合える「会議体」
2 コロナ禍前からの「人的つながり」
3 決断できる「行政のリーダー」
4 疑心暗鬼を生まない「見える化」
5 最後の責任を取る「行政の覚悟」
非常時の医療提供体制は結局のところ地道な対応の積み重ねになるんやなと思います。
特にお互いの手札を隠しながら話し合っていると疑心暗鬼になって話が進まないことはよくあります。
最後は腹を割って話し合える土台としての「見える化」が重要なんやなと思います。
「自衛隊病院の廃止・縮小」
現時点でどうなってるかはわからないのですが本書ではいかに民間病院での受け入れが難しいかがよくわかります。
そうなると非常時の体制として自衛隊病院や医官の増強は喫緊の課題なのかなと思います。
少なくとも世界的に見るといつも何処かで医療供給体制が必要なので日頃の訓練や未知の病気への対応を日々行っていただく組織の増強が必要なのかなと思います。
Posted by ブクログ
この本を読むと残念ながら政府の行う対策の燃費の悪さがわかります。
もちろん何もやってないわけではなくてそれなりに効果もあるんですけど
供給が足りない時に需要を創出する金融政策をやったりだとか
コロナで物理的に供給を増やせない(緊急事態宣言で店を開けない)時に給付金を全体にばら撒くとか。
もちろん的には当たってるので全く効果がないわけではないのですが経済学的に無駄が多いことはたくさんあるのかもしれません。
「世代間不公平としてのコロナ禍」
コロナに罹患して亡くなってしまう人数と経済を止めて自殺してしまう人数がトレードオフの関係にあるというのは目から鱗でした。
コロナは確かに高齢世代や基礎疾患のある人に死亡者が多かったと思います。
そうなると緊急事態宣言は高齢世代を守るための政策で現役世代の負担の上に成り立っていたのがわかります。
次に定額給付金が全員に配られるという意味では失業や収入減に直面する現役世代に比べて年金が減らない高齢者も同額もらえます。
そういう意味で
「負担は現役世代」
「利益は高齢世代」
という構図になって
「シルバー民主主義」
「世代間不公平」
が生まれていたというのは初めて理解できました。
最後のベーシックインカムのところが少し消化不良でした。
やっぱり専門が社会保障と経済学なのでベーシックインカムは少し畑違いなのかなと思いました。
ただ財源についてはかなり精緻に上げていただいてるのでとてもよくわかります。
負の所得税の方がベーシックインカムより事務手間の面で効率的なんですね。
やはり制度の精度を上げるためにはマイナンバーカードで全ての所得を把握することが必要やと思います。
サラリーマンだけが所得把握されているトーゴーサンはAI時代にはマッチしていません。
社会保障が平等に行き渡るためにもデジタル化は待ったなしやなと思いました。
Posted by ブクログ
15年くらい前の本なので民主党政権の頃の内容になってます
ただこの問題は残念ながら今も色褪せることなく当たり前のように残ってるなあと思います。
安易で無責任な「中福祉・中負担」
少子高齢化が爆速で進んでいますが年金にしても医療制度にしても対症療法を超えてないように思います。
まあ年金制度を賦課方式から積立方式に変えるのはとても大きな痛みを伴うので現実的には不可能かなと思います。
順繰りに給付費を減らして保険料を上げるのを団塊世代がいなくなるまで続けるんでしょうね。
医療制度についても医師不足が病院とクリニックの診療報酬が同じやというところに起因しているとは知りませんでした。
まあ確かに今は差もついてきてますが微々たるものですしどちらかというと総額を減らすために入院費を減らしてきたなあと思います。
この辺は本書にも書かれているように日本医師会が開業医の団体であることに大きく影響されてるんやろなあと思います。
開業医がどこで開業しても同じ報酬単価なら客の多い都市部に医師が集中するのは当然と言えば当然かなと思います。
まあ莫大な時間やお金をかけて医師になってるので適正に儲けてもらうのは必要やなとは思うのです。
そうしないとそもそも志望する人がいなくなってしまいますよね。
国家公務員総合職みたいに。
「強い社会保障」ではなく「身の丈に合った社会保障」
本書を読むとこれまでの「高度成長モデル」を維持するのは不可能やなと感じます。
「高コスト体質」
「護送船団方式」
「低料金」
「既得権益の結びつき」
といったシステムを維持するだけのパイの拡大は見込まれないということだと思います。
著者は改革を進めるために混合診療のような「規制緩和」を進めて消費者の選択を進めるとともに特定の使途にしか使えない「バウチャー」の発行をセットにすることが求められると書かれています。
これは今も進んでいないので有効やろなと思います。
特に必要な報酬の底上げをして生活困窮者のような支払えない可能性がある場合には補助としてのバウチャーを発行するのは十分に有効な制度やと思います。
少し古い本でしたが今も解決できていない課題が挙げられていたのでとても参考になったと思います。
Posted by ブクログ
この本の出た10年前に西成にいてたときは直接自分ごととして意識してなかったんですよね。
どっぷり生保ですぐに異動で出てますし。
今帰ってきて外から見てた事業を中からじっくり見るとここからしっかり巻いていかないと中弛みしないかちょっと気になります
求められてるものは揃ってるのであとはどう実行していくかというところになってるように思います。
ただここでオーソライズされてることが本当に細部まで今の担当者に引き継がれているかが重要やと思います。
おそらく担当する管理職それぞれが自分の守備範囲に関わらず知識経験を持ち寄って組み立てていかないと地域とのギャップが広がらないか心配になります。
異動が重なって新しい職員が増えてるなかで僕自身の知識のベースを合わせる意味でもちゃんと読み込まないといけない本やと思って読みました。
まあ今も同じ生保担当なんであまり関わりがないと言えばないのですが(爆)
ただかなり大きな地域課題にどのように対処すべきかという点についてとても参考になる処方箋になってると思います。
「役人がそこまでやるとは思わなかった」
当時の課長も夜回り行かれてたんですね。
僕も木曜日の夜回りで実地勉強しています。
こういうのは言われてやるもんじゃないんですよね。
ただやってることは周りに伝えて自分のスタンスは知っておいてもらう必要があるかなと思っています。
なかなか役所の理論では通じないことが多いですし。
逆に役所にも通じない話も多いですし。
その辺は一次情報として自分で直に耳に入れておかないと自分の頭で考えないんですよね。
その辺は新採すぐの頃から反対運動の担当してたんでよくわかってます。
「新しい流入者と今いる若者が共存できるまちづくりを目指したい」
橋下市長が区政会議で発言されたそうです。
「若年層の転入増加」と「子育て世帯の転出減少」が第三期に掲げられてます。
生保担当してるとリーマンショックの頃からずっと言われてるのでこの地域の人口減は目の前に迫る現実やとわかります。
おそらく日雇い労働者が回していた地域経済が今は生活保護が回しています。
訪日外国人も一定程度影響あると思いますが地域経済を回すほどではないと思います。
そうなるといかに早く新しい流入者を呼び込む土台を作るかというところが重要になるのかなと思います。
僕は訪日外国人よりも定住外国人がターゲットになるのかなと思います。
今の居住者と子育て世帯と若年層の日本人と外国人を含めたベストミックスを目指していかないといけないように思います。
「ホモ・エコノミクス」
経済学の基本は、人間を
「損得に反応する合理的な存在」
と単純化して捉え
「自己の利益を最大化するように行動する」
と考える。
僕の考え方は経済学に沿ってたんやと改めて認識しました。
相手の利害を把握してできるだけ利益に誘導できるようにインセンティブを作るのが基本だと思っています。
この本を読んでそれぞれのステークホルダーの意見を聞くことがいかに重要であるかということがよくわかりました。
この本の出た2016年から10年経って状況がどのように変わったのか。
いや変えてはいけないものが変わっていないかが重要なのかなと思いました。