加藤忠史の作品一覧
「加藤忠史」の「これだけは知っておきたい双極症 第3版 ココロの健康シリーズ」「「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
本書は、2023年に刊行されベストセラーとなった『「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか』の続編となる。精神医学と神経科学の両方の視点から論じる専門家が少ないなか、10名以上の専門家が「心の病」を脳科学の視点で論じる。最新の画像診断による丹念な研究成果、AIを用いた解析など、最新の知見がふんだんに論じられる。第1部では「心の不調」の概要を説明する。第2部では脳の発達から加齢につれて生じる「心の不調」として、親子関係、子どものうつ病と双極症、思春期に現れる統合失調症、ギャンブルやスマホ依存などを紹介する。第3部では、脳から捉えて「心の不調」を治療するとして、睡眠、ASD、最新の治療薬やニューロフィードバック療法を紹介する。脳の機能局在や部位、神経伝達物質や薬剤など、難しい用語も続くが、重要な箇所にはマーカーが引かれているなど、読書に集中しやすい工夫が読者に優しい。「心の病」の現状の到達と今後の展望を知る良い機会になるのではないか。
Posted by ブクログ
精神疾患も脳科学によって解明が進んでいることが分かる本。
遺伝子異常が脳の活動に影響し、これが精神疾患に結び付いているケースも意外に多いようである。
ただし、うつ病のように環境要因が強く働く病態もあるので、一概にはいえない。
動物実験についての記述で、伝統的には、マウスにストレスを与えて精神疾患のような状態を作出して実験していたという話が興味深かった。
最近は、遺伝子をいじって精神疾患モデルマウスを作るようなこともしているらしい(明記はされていないが、おそらくCRISPR技術あってのことだろう)。
また、ニューロフィードバックについては全く知識がなかったが、これがなかなか面白い。
原理的には、自分で脳を騙すようなものであり、ただその騙し方というのが、「適当に色々なことを考えてもらって、脳の状態を目指す方向に持って行く」というもの。
この手法は色々と応用が効きそうである。
Posted by ブクログ
2013年初版とのことで、情報やデザインが少し古く、読みづらいのではないかと不安もありましたが、実際に読んでみると、とても読みやすかったです。
双極性障害の当事者である私にとって、思い当たる節がたくさんあり、共感しながら読み進めることができました。特に、「躁状態が本来の性格だと間違われてしまう」「本当の自分が何なのか、分からなくなってしまった」という部分は、直近の自分の悩みと重なり、とても印象に残りました。
また、「発病の原因ではなく、発病のトリガー」という一文には、目から鱗が落ちる思いがしました。私の場合も、発病前の出来事を原因だと思い込んでいたことがありましたが、この考え方で少し気持ちが楽になりました。
さらに、「双極性障害は遺伝病ではない」という一文は、家庭環境に悩んでいた私にとって、とても安心できる内容でした。
妄想や幻覚、イライラについては私には当てはまりませんでしたが、他の当事者の気持ちを想像するきっかけになり、とても勉強になりました。「春~夏は躁、秋~冬はうつ」という季節の波も、私には当てはまりませんでしたが、それぞれのパターンの多様性を知ることができました。
特に共感したのは、「本来の自分がわからなくなった」という部分です。最近、家事を頑張ったり丁寧な生活を送れている自分が、躁状態だからそうなのではないかと悩んでいましたが、この本を読むことで、自分の気持ちや行動の整理に少し役立ちました。
総合的に、双極性障害の当事者にとって共感できる部分が多く、学びもある一冊だと思います。