カンバンファの作品一覧
「カンバンファ」の「惑星語書店」「派遣者たち」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「カンバンファ」の「惑星語書店」「派遣者たち」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い。4作品とも趣向が異なり全部良かった。"オーバーラップナイフ、ナイフ"はとてもよく出来たタイムリープもので、結末が近づくにつれ悲しく痛々しいけど構成が本当に面白い。"湿地の愛"も好き。幽霊のムルとスプのやり取りが微笑ましく可愛らしい。壮大なラストで終わりのその先が気になるという感覚を久しぶりに感じた。訳者あとがきにある「ホラーの先にある爽快感と充足感」という言葉がぴったり。しっかり怖いですが、それも含めて良いなあ〜面白いなあという満足感の方が大きく読後が非常に良い。ただのホラーでなく、家族愛や友愛が描かれているので感情移入しやすく読みや
Posted by ブクログ
この短編集は一貫して
人間の知的好奇心が描かれているように思う
私たちは感情があるからこそ苦しんでいるのに
苦しみさえも取り上げられたくないという
矛盾した存在であること、
目に見えない物こそ物質としての所有欲があるのではないか…などとSFを超えた哲学的問いかけがかなり読書欲を刺激してくれた。
人と“何か”の善意によって、
あるいは善意とも言えない、
本能的な、偶発的な、何かによって起こる
“こうだったら世界って素敵”って思えるような
心温まるストーリーの連続。
こんなにも好き!って思えた短編集は初めて
【巡礼者たちはなぜ帰らない】
感情のない村。愛が存在しない村。
マイナスの感情を知らな
Posted by ブクログ
最近ちょくちょく韓国発の作品が増えてきて、早川書房やるな…!という感じ。
早川書房は安定して面白い作品を邦訳してくれるから助かるぜ。
短編集なのに、全体としての主題が全くブレないのは凄かったな。あとがきで語っていたように、ずっと同じことを考え続けてきたのだろうな、というのがしっかりと伝わってきた。
ある社会形態と個人の生態が矛盾するとき、その個人は時に異物とされることがある。
奈須きのこに言わせれば「怪物」なんだけど、社会形態に慣れている私たちにとって「怪物」と一緒に暮らし続けることはできない。もしそれを可能とするのなら、私たちが「怪物」になるか、「怪物」が「怪物」であることをやめるかしか