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何年後かに自分が思い返した時に思い出せる様に感想というよりメモ代わりに書いているので、壮大なネタバレが書かれています。
今後読む予定の人が間違って開いたのであれば戻る推奨です。
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4.6
読書から離れて2年、久々に読んだ4冊目。
兎に角、城塚翡翠の描写が可愛かった。
万人受けする様な純粋無垢な理想の女性という感じで、悪く言うなら天然故にあざとく見えるかも程度。
また「」語り手描写が多く非常に読書初心者の自分でも理解しやすく読みやすかった。
内容は主人公であるミステリー小説家の香月史郎×霊媒師の城塚翡翠が事件を推理し解決していく内容で斬新でとても引き寄せられた。
そして、極めつけと言うかもはや評価の全てが最後の100ページに詰まっていたと言っても過言では無いどんでん返し。
世間を騒がしている連続殺人事件のシリアルキラーを捕まえる為に、とある理由で山奥の小屋へ2人で行った描写から大大どんでん返しが始まる。
2人は良い雰囲気になり、唇を交わしそういう流れになるのかと思いきや、、、
香月は真の正体シリアルキラーである事を明かし
翡翠を実験体にしようと近付いたという。
その時点で「えー!?」
※香月は過去に腹違いの姉が通り魔?に刺され、それを見つけた幼き頃の彼は姉を助けるべく刺されたナイフを抜くが、結果としてその行動が出血死の直結した。もしかしたら、抜いてなくても既に死は決まっていたかもしれないが、その間にも姉は苦しもがきながら無くなっていった。
その事実を知った彼の唯一の救いはナイフを抜いて姉が痛みを感じたかどうか。また、自分の行動で姉が死んだのかどうか。つまり、自分の行動が正しかったかどうか確認したかった故にこの実験は始まった。
そして、泣き叫び恐怖する翡翠を縛り付け実験という名の殺傷しようと始めようとする。
そして、絶望した翡翠は何も喋らなくなったかと思いきや、小さな笑いを上げ次第にその笑いは大きくなっていった。
そして、翡翠は本当は霊媒師では無く霊感ゼロの奇術師(インチキ)で、今までの霊視は霊視に見せ掛けたただの推理だった事を明かし、今までの演技に騙され続けた香月に対して笑いを堪えなくなったという。(性格も以前とは一変し真逆、もはや別人)
そこで更に「ええぇーー!?ええぇええ!?」と声を上げてしまい、ド肝抜かれた。
その事実を信じれない香月は、今までの事件が翡翠の霊媒が鍵となり解決してきた、その霊媒がインチキでなく推理だという説明を求めた。
そして、実際に翡翠はその推理も解説し、更にはその推理は数秒で行われ犯人に辿り着いてしまうという異次元の推理力であった。
つまり、今までの翡翠の降霊術や霊媒は、香月が犯人に辿り着けなかった為に、態々答え(犯人)への導く為の演技であった。
また、香月と共に行動した本当の理由は、初めて出会った時に何か知られたら困る秘密を抱えてる事に気付き次のターゲット選び、何も無ければ奇術師としての腕も磨けるしそれでいいだろうと近寄ったという。更には中盤でシリアルキラーだと殆ど確信していたという。
おまけに、刑事の鐘場は翡翠の霊媒師を信用していなかった様に語られてたが、実際は事前に翡翠に依頼していた関係であり、その翡翠の正体は「探偵」であった。
もう、180度いや540度回された感覚のラストでした。