作品一覧

  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

    全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

    小説・文芸

    3.8
    1巻649円 (税込)
    夫は毎晩のように泥酔する。一歳の娘がいるのに、なぜ育児にも自分の健康にも無頓着でいられるのだろう。ふと、夫に父の姿が重なり不安で叫びそうになる。酒に溺れ家庭を壊した父だった。夫は、わたしたちはまだ、立ち直れるだろうか――。家族だから愛しく、家族だから苦しい。それでもわたしが夫に、母が父に、父が人生に捨てきれなかった希望。すべての家族に捧ぐ、切実なる長編小説。(解説・桜木紫乃)
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

    1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

    小説・文芸

    4.1
    1巻649円 (税込)
    「俺いま、すごくやましい気持」。ふとした瞬間にフラッシュバックしたのは、あの頃の恋。できたての喉仏が美しい桐原との時間は、わたしにとって生きる実感そのものだった。逃げだせない家庭、理不尽な学校、非力な子どもの自分。誰にも言えない絶望を乗り越えられたのは、あの日々があったから。桐原、今、あなたはどうしてる? ――忘れられない恋が閃光のように突き抜ける、究極の恋愛小説。(解説・窪美澄)
  • 愛を知らない

    愛を知らない

    小説・文芸

    3.6
    1巻748円 (税込)
    高校二年生の橙子はある日クラスメイトのヤマオからの推薦で、合唱コンクールのソロパートを任されることに。当初は反発したものの、練習を進めるにつれ周囲とも次第に打ち解けていく。友人たちは、橙子が時折口走る不思議な言い訳や理解のできない行動に首をかしげていたが、ある事件をきっかけに橙子の抱えていた秘密を知ることになり―。まっすぐに生きようとする少若く力強い魂を描き出した、胸がひりひりするような感動作。
  • 彼女がそれも愛と呼ぶなら

    彼女がそれも愛と呼ぶなら

    小説・文芸

    3.8
    1巻940円 (税込)
    美容好きの両性愛者、頼りがいのある料理人、博識な大学院生。シングルマザーの伊麻 は三人の恋人と暮らしている。娘の千夏は、高校で人生初の彼氏ができるが、家庭事情を 隠していた。一方、伊麻の友人の絹香は、伊麻を参考に不倫を考え始める。自由恋愛に生き る女性と、その周囲。正しい恋路を外れた先にあるのは――。価値観を揺さぶる不純文学。
  • 彼女たちが隠したかったこと

    彼女たちが隠したかったこと

    小説・文芸

    3.6
    1巻968円 (税込)
    その女は、ハイヒールの音をコツコツ響かせ、やって来る――。 夫のDVと、思うようにいかない育児に悩む主婦・ユリは、レストランで目が合った精悍な男性店員・真崎と不倫関係に陥る。 街中で偶然すれ違った彼の母は、大輪の花のような女性だった。 しかしその日以降、ユリの周りのあらゆる歯車が狂い始め……。 父の暴力、同級生からのいじめ、マインドコントロール……。 “彼女”からは誰も逃げられない。 純度100%の悪に戦慄が走る、ノワール・サスペンス!
  • 9月9日9時9分

    9月9日9時9分

    小説・文芸

    3.6
    1巻1,023円 (税込)
    家族と愛をめぐる難題に挑む鮮烈な傑作長編! タイ・バンコクからの帰国子女である高校1年生の漣は、通学中の痴漢や思いやりに欠ける日本の日常に馴染めず、心細さを感じていた。家に帰れば、理解あるやさしい両親と大好きな姉が漣を心配してくれている。だが、姉は離婚をしてから、人が変わってしまった。そんななか、高校の渡り廊下で出会った先輩に、漣の心は一瞬で囚われてしまう。やっと見つけた自分の居場所に、高まる気持ちを抑えることができない漣だったが、あるとき漣は、彼との恋が漣の家族を傷つけるものであることに気がついてしまう。大切な家族のために、別れるべきなのかもしれない。でも、自分の幸せを優先することは、そんなにいけないことなのだろうか。漣は家族と自分の幸せのため、新たな未来を探す覚悟を決める。初恋と青春を捧げ、漣が導き出した答えとは……。バンコクに住んでいた著者が描くタイの描写は圧巻! 気鋭の作家が、高校生のみずみずしい視点で家族と愛をめぐる難題に挑む傑作長編、待望の文庫化! ※この作品は単行本版『9月9日9時9分』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 愛を知らない

    愛を知らない

    小説・文芸

    3.9
    1巻1,650円 (税込)
    高校二年の橙子は、クラスメイトとほとんどかかわることなく日々をやり過ごしてきた。支離滅裂な言動をとる変わり者と思われ、親しい友人もいないが、クラスメイトのヤマオからの推薦で、合唱コンクールのソロパートを任されることに。当初は反発したものの、練習を進めるにつれ周囲とも次第に打ち解けていく。そしてある事件をきっかけに明らかになった橙子の秘密とは―。心を強く揺さぶる感動の青春小説。
  • 元カレの名前なんて忘れた

    元カレの名前なんて忘れた

    小説・文芸

    3.6
    1巻1,699円 (税込)
    “思い出”を置いて、私たちは進む――四人の人気作家が描く、苦くて甘い「元カレ」の物語 ●「姉ちゃん」(青山美智子) 出演したドラマが話題となり、俳優として注目され始めた姉ちゃん。「有名になると親戚が増えるっていうけど、元カレも増えた」と愚痴をこぼし……。 ●「三月なんて前世」(一木けい) 小麦アレルギーの脚本家、琴は元カレが米粉パン職人として成功していると知る。彼との出会いから別れまでが思い起こされ……。 ●「すべてはカーテンの中」(町田そのこ) 別れ話に納得できず、「セフレでもいい」と縋ってしまった美加は、同級生だった彩智と偶然再会する。彩智は高校卒業後にある事件を起こしていて……。 ●「二つ年上」(山内マリコ) 〈未経験者歓迎〉の着物ショップで働くことになった沙良。慣れない仕事に忙しくしながら、思い出すのは別れた恋人のことだった。
  • あなただけに許す距離

    あなただけに許す距離

    小説・文芸

    4.3
    1巻1,782円 (税込)
    満たされない恋と人生。珠玉の恋愛短篇集。 「きょう、いま、わたしは愛する人にやさしくされたいのだ」 満たされない恋とままならぬ人生を情感豊かに綴った、珠玉の恋愛短篇集。 はじめはただの推しだった。ファストフード店の飄々とした店員。非常識だけれど情緒はある男に、振り回されながらも、わたしは恋を愉しんでいる。愛されているかどうかってそんなに重要なんだろうか。自分が相手を好きかどうかよりも?(「パーソナルスペース-9.8cm」) 日菜は24年生きてきてはじめて知った。空白ができると好きと言いたくなること。セックス後の彼氏はセックス前の彼氏より百倍恰好よく見えること。なのに彼氏は言う。「俺の優先順位を、もう少し下げてくれない?」。なぜそんなことを言われなければならないのか。(「恋と厚顔」) あのとき彼と結婚していたら、もっと違う現在があったのだろうか。「そんな結婚、変」。5年前はそうとしか思えなかった。ふっと、彼の香りが蘇る。あの不思議な二人はいま、幸せに暮らしているだろうか。(「卵とキウイ、あるいは跨線橋」)
  • 嵐の中で踊れ

    嵐の中で踊れ

    小説・文芸

    3.9
    1巻1,925円 (税込)
    第10回ほんタメ文学賞大賞(あかりん部門)受賞! “恋心に黒歴史、とんでもない嵐が貴方の中にも巻き起こります。”斎藤明里(女優/ほんタメMC) “誰もが誰かの、台風の目。スリリングで笑えて、変てこで温かな嵐の一夜。”   一穂ミチ氏、共鳴! 「最高なことは、最悪のときに起きるのかもしれない」 もしも自分にとって「いちばん会いたくなかった人」に再会してしまったら――嵐を前に避難所に偶然集った中高生や大人たち。そこで期せずして再会したそれぞれの“黒歴史”の相手。湧き起こる恋心、後悔、秘密、恥、宙ぶらりんの夢。そして、漆黒の過去との決着……。 時に不条理で、時に甘酸っぱい運命に翻弄されながらも、本気で笑って、泣いて、もがく大人や若者たちの様をエモーショナルに描く、一気読み必至のエンタメ青春群像小説! 【あらすじ】 好きな同級生に素直になれない男子高校生の厳(ごん)。夫婦関係に埋めがたい溝を感じる詩伊(しい)。女性に不自由したことはないが忘れられない元カノがいる山内(やまうち)。妻子にとある女性との情事を隠している真面目な銀行員の日出樹(ひでき)。見た目のコンプレックスで人前でマスクを外せない女子中学生の小梅(こうめ)。大切なものを探すため故郷へ戻ってきた亜揮(あき)。 嵐が近づき、期せずして同じ避難所へ集まった彼らが再会したのは、それぞれの「いちばん会いたくなかった相手」。夜の嵐に閉じ込められた体育館で、本来交わるはずのなかった人々の間に新たな化学反応が生まれ、過去との決着を求めて止まっていた時計の針が動き出す。誰もが、愛する人を求める心や捨てたい感情、秘密を抱え、もがいている。果たして嵐がもたらすのは、災厄か、それとも僥倖か――。
  • 結論それなの、愛

    結論それなの、愛

    小説・文芸

    3.9
    1巻1,925円 (税込)
    バンコクの高級アパートで暮らすマリは、コロナ禍で出張先から帰ってこられない夫と別居生活を送っている。日本にいた母の葬儀にも参加できず、孤独なマリに声を掛けたのは、テオというタイ人青年だった。寄り添い、理解しようと向き合ってくれるテオに、マリは心惹かれるようになる。魂が震える最高純度の恋愛小説。

ユーザーレビュー

  • あなただけに許す距離

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】

    満たされない恋と人生。珠玉の恋愛短篇集。

    =======
    この作品に書かれたような艶やかな夜の合間で揺らいでいたい。
    恋すること、生きていくことの悲しみや喜びがせつなさ100%で胸に迫ってきた。
    ――窪美澄

    輪郭が溶け合うように恋して
    根本がまるで違うことに溺れた。
    好きな人じゃない、好きだった人。
    手放した有り得たかもしれない未来がちらついて、胸がざわめいてたまらなくなった。
    ――宇垣美里
    =======

    「きょう、いま、わたしは愛する人にやさしくされたいのだ」
    満たされない恋とままならぬ人生を情感豊かに綴った、珠玉の恋愛短篇集。

    日菜は24年生きてきてはじめて知った。空白ができると好きと言いたくなること。セックス後の彼氏はセックス前の彼氏より百倍恰好よく見えること。なのに彼氏は言う。「俺の優先順位を、もう少し下げてくれない?」。なぜそんなことを言われなければならないのか。(「恋と厚顔」)

    あのとき彼と結婚していたら、もっと違う現在があったのだろうか。「そんな結婚、変」。5年前はそうとしか思えなかった。ふっと、彼の香りが蘇る。あの不思議な二人はいま、幸せに暮らしているだろうか。(「卵とキウイ、あるいは跨線橋」)

    【編集担当からのおすすめ情報】
    『1ミリの後悔もない、はずがない』での鮮烈なデビュー、『彼女がそれも愛と呼ぶなら』の連続ドラマ化、『結論それなの、愛』の吉川英治文学新人賞候補入りなどで注目を集め続ける著者の恋愛小説集です。
    渋谷、三鷹、羽田、恵比寿、吉祥寺――東京を舞台に、5つの短編で様々な男女の恋愛模様が描かれます。
    満たされない恋や執着、思うように生きられない現状への葛藤。情感豊かに描かれる人間模様に、否応なく心が揺さぶられます。読者の心に深く刻まれること間違いなしの、珠玉の恋愛短編集です。


    『能動的にその人とコンタクトを取るとなったら、たとえそれが定期的なやりとりや二人きりで会う約束に繋がらないにしても、やはりもやもやしてしまう。』

    『大切にしてくれない人を大切にする必要はない。ただそれだけのことに、なぜ向き合わなかったのだろう。
    わたしは時々、見なくていい部分を凝視してしまう。そういうとき、その視界の外にある温かな可能性は目に映っていない。』

    『恋はなんて厄介なんだろう。快適だと感じる距離が似た人を好きになればいいのに、こんなにも違ったと気づくのはいつも、惹かれ、引きずり込まれ、境界線を主張するには手遅れなほど愛を交わしてしまった後だ。』

    『クズは面白いんですよ。自由で軽やかで、しつこくなくて。まれに絶妙な言葉をくれる』

    【個人的な感想】
    どの短編もサラッと読めるのにグサグサ刺さる言葉が多かった。
    今年のベスト5に入る本に出会えた。
    根拠がなくても人に『大丈夫、なんとかなる』って言ってほしい夜があるよな〜と思いながら読んだ。
    他人に依存するんじゃなくて、1人でも生きていける強い女になりたい。

    0
    2026年10月02日
  • あなただけに許す距離

    Posted by ブクログ

    読み終えていいタイトルだなぁとしみじみ。指先が触れる距離、相手の匂いを感じる距離、全てを許せる距離。恋のいいところだけじゃない、寂しさと苛立ちも落胆もあって、喜びや安らぎも確かにある。登場人物の揺らぎに気持ちが乱されつつ、最後には整っていく感じと一木けいさんの文章が好きだと気づいた。

    0
    2026年09月30日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    私のこの年齢と女性という立場で読むから、心にくるものがあった。
    過去のことを思い返すことはきっと誰にでもある。
    少なくとも私はある。
    タイトル通り。深くて心にグッとくる作品でした。

    0
    2026年09月28日
  • あなただけに許す距離

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「谷底の蝶々」の音也。コールドブリューを家に飲みにって誘う男。いかにもダメ男なのに惹かれる気持ち。いい旦那が家にいるのにね。「卵とキウイ…」の柊介、婚姻後も親しい女性との付き合いを認めろって。でもないがしろにされる訳でもない、金銭面も心配無く子どもが産まれたらもう一つの手になる人って考えようによってはいいのかも。「星」の海恩、こんな身近に気の利く素敵な高校生が居たら好きになるわ。恋愛が遠くなり本を通してドキドキできるのは幸せだった。

    0
    2026年09月27日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読み終わった頃には、嗚咽を乗り越えて、目が腫れまくっていた。
    そして、とてもスッキリした気持ちになっていた。

    女としての「性」の感覚を、身体ごと呼び起こされるような描写に、思わず吸い込まれそうになった。
    「椎名林檎氏が帯を書いていたから買った」と言いつつも、
    俺いま、すごくやましい気持ち……
    なんて裏表紙の一行目に書いてあったら、椎名林檎氏とは関係なく、きっと買ってしまっていたと思う。
    自己紹介がわりに「私の好きな本」として人におすすめしたい。

    0
    2026年09月25日

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