嶋津輝の作品一覧
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
『襷がけの二人』文庫版。感想は単行本版に書いたので、こちらはスピンオフの感想を。
文庫版に書き下ろされた『わたぼこりの女』は、お初さんの三味線の弟子である芸姑の和江さんが主人公の物語。
芸者の置屋(事務所と寮のようなもの)にある日、頭が白く、大きな老婆がやってくる。その女は病気で療養中の女中の代わりにやってきた親戚のものだという。
太めの和江を「信楽焼のたぬき」に例え、歯に衣着せぬ発言で周りを辟易させるものの、働き者で重宝されていたが…。
まさに作者が好きな幸田文の『流れる』を彷彿とさせる物語でした。芸者の置屋の様子が生き生きと描かれているし、お初さんや千代さんも登場します。
二人が変わらず、穏やかに暮らしている様子でよかった。