保坂隆の作品一覧
「保坂隆」の「60歳からは悩まない・迷わない・へこまない 精神科医だから知っている「老後うつ」とは無縁の暮らし方」「50代から「楽しい老後」の準備をはじめなさい」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
あらすじ
仕事、家庭、健康、人間関係など、人生の大きな転換期を迎える50代以降の生き方を、精神医学と老得の知見から図解で平易に解き明かした人生の処方箋。50代は「人生の坂を転がり落ちる時期」ではなく、前半生で背負い込んできた過剰な責任や見栄、人間関係のしがらみを下ろし、自分本来の心地よいペースを取り戻す「黄金の移行期」であると位置づける。「他人の目を気にするのをやめる」「義理の付き合いや不要なプライドを整理する」「身体の衰えを抗わずに受け入れる」「日々の小さな喜びに目を向ける」など、無理をせず自然体で心を調律し、後半生を健やかに楽しむための実践的知恵を網羅する。
所感・深掘り
「まだまだ走り続けなければならない」という焦りや、年齢を重ねることへの漠然とした不安を優しく解きほぐし、「これからは引き算の美学で軽やかに生きていいのだ」と背中を温かく撫でてくれるような、滋味に富んだ一冊だった。
特に深く腑に落ちたのは、「前半生を支えてきた価値観を、後半生に向けて上手に手放す(シフトする)」という心の作法だ。若い頃や現役真っ盛りの時期は、競争に勝ち、成果を出し、組織や周囲の期待に応える「足し算の生き方」が求められる。しかし、50歳を過ぎてもその張り詰めた緊張感を引きずったままでいると、心身のキャパシティを超えて疲弊してしまう。本書が説くように、「できないことは潔く人に任せる」「自分の弱みや老いを素直に認める」といった柔らかな諦め(物事を明らかに見極めること)を持つことで、心の余白と大人の品格が生まれるのだと痛感した。
また、「他者への過剰な期待を手放し、自分の機嫌を自分で取る小さな習慣を持つ」という提案も胸に染みる。義理で続けてきた人間関係や組織のポストにしがみつくのをやめ、気の合う仲間との時間や、自然に触れるひととき、美味しい食事や湯に浸かる静かな時間など、足元のささやかな幸福を愛でること。外側の評価に振り回されるのを卒業し、自分の内なる充実を優先する姿勢こそが、後半生を豊かに照らす真の知恵だと感じる。
肩肘張って自分を大きく見せるのをやめ、荷物を下ろして自らの歩幅で穏やかに歩むこと。
これまで全力で責任を果たし走り続けてきた人が、ふと立ち止まり、これからの人生を笑顔で自分らしく味わい直すための確かな道標となる良書だ。
Posted by ブクログ
私のように定年退職した者には、役にたつ良い本だと思います。
この本の内容で、とくに良かったのは
(1)権力闘争(心理学用語:勝ち負けのこと)にこだわらないことと、
(2)自分の楽しみのために支払うお金は「必要経費」と考えたらどうか、
という2点です。
本書では地域の自治会活動や趣味の会での権力闘争が例として挙げられていますが、私が勤め人だった頃を振り返ると、組織の中で権力闘争、支配欲と言ったものが如何に猛威を振るっていたか、私自身も知らずにそれに振り回されていたか、もっと早く気がつけばよかったという後悔と自戒の念を以って思い出します。元サラリーマンの方にご一読をお勧めします。
Posted by ブクログ
天才、超人、偉人……常人離れした偉業を伝えられる弘法大師・空海のことばは、人の心を鼓舞する力強さがあります。ビジネス書などではその圧倒的なカリスマ性を背景に、「迷いを断ち切る」「強い心をつくる」などの「剛」の側面が強調されますが、じつは空海のことばは慈愛に満ち、困っている人、苦しんでいる人の心に寄り添う「柔」の優しさがあります。
禿(かぶろ)なる樹 定(さだ)んで禿なるに非ず
春に遇うときは すなわち栄え華咲く
【訳】冬には立ち枯れたように見える木も、時が来れば花が咲くものだ
【解釈】「もうダメ」という状態でも「今日一日だけ」と思えば、なんとかできるかもしれません。一日が終われば、次の日も「今日一日だけ」と思えるのではないでしょうか。「日の出前が最も暗い」「やまない雨はない」といった先人の名言があります。あなた自身を励ます言葉を「お守り」にして、せめて今日一日は頑張ってみませんか。
空海の、慈愛に満ちたことば、遊び心あふれることば、日々の不安が消え去るような優しいことばに焦点を当て、一日一語、365日に分けて紹介⁉️
老いや死、将来や人間関係への不安などに、空海が応えます。お遍路のお供に、枕元に、通勤のかばんに。空海のことばと一緒に人生を----【目次抜粋】
1月2日 鏡に向かって笑顔を見せる
2月15日 「眠れぬ夜」は誰にでもある
3月3日 心の目で見なければ真実は見えない
4月1日 世の中は狭いようで広い
5月5日 夢は子どもだけの特権ではない
6月30日 なぜ尊重し合うことが大切なのか
7月7日 心の中に生きている人
8月1日 本当は気づいているはず
9月1日 「転ばぬ先の杖」は賢明な策
10月10日 調子の良し悪しを受け入れる
11月1日 仕事のバトンを渡す
12月31日 鐘の音を聴き心穏やかに