プロフィール

  • 作者名:早見俊(ハヤミシュン)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1961年04月17日
  • 出身地:日本 / 岐阜県
  • 職業:小説家

法政大学経営学部卒。主な著書に『居眠り同心影御用シリーズ』『公家さま同心飛鳥業平シリーズ』『双子同心捕物競いシリーズ』『鳥見役京四郎裏御用シリーズ』などの作品を手がける。

配信予定・最新刊

作品一覧

  • はみだし与力無頼帖 菊一輪
    値引きあり
    -
    1~2巻306円 (税込)
    べらんめえ口調といなせな心意気で慕われている南町奉行所吟味方与力、風間淳之介。ある日、つつましく暮らしている初老の浪人・伝兵衛と出会うが、翌朝、その伝兵衛が殺された。正義感が強く、人情味あふれる淳之介が活躍する、書き下ろし痛快捕り物帖!!

    試し読み

    フォロー
  • 婿同心捕物控え
    値引きあり
    -
    1~5巻311~321円 (税込)
    桐生直次郎は両替商の倅から火付盗賊改になった変り種。妻と姑にも大事にされて、婿養子生活は順調そのもの。但し、生来の人当たりの良さが災いし、気性の荒い同僚たちには「商人の倅」と侮られてはいるが……。愛想抜群の火盗改が活躍する好評シリーズ第1弾!

    試し読み

    フォロー
  • 龍之助一両剣 狢ごろし
    5.0
    1巻495円 (税込)
    佐分利龍之助は薄ぼんやりとした闇の中、目を覚ました。鈍痛がする。助けを求めた女に迂闊にも気を許し、簪に仕込まれた薬で意識を失わされ、拐かされたのだ。やがて狢と名乗る男が現れ、日当一両の用心棒の腕を買いたいという。近頃巷を騒がしている、悪徳商人や役人の家を襲う義盗の頭領だ。思わぬ誘いに戸惑いを隠せぬ龍之助だが……。

    試し読み

    フォロー
  • 道具侍隠密帳~四つ巴の御用~
    -
    1~4巻550~660円 (税込)
    小普請組旗本・能登川清兵衛は、義母と妻に頭が上がらない毎日だが、彼には探索・暗殺者という裏の顔があった。御側衆・上野久唯から持ち込まれたのは、権勢を誇る小納戸頭取・大原石堂の殺害依頼。石堂の周囲を探るうち、清兵衛は幾重にも巡らされた陰謀の匂いを嗅ぐ。小者の峰介が作った、珍妙で抜群に使える道具の数々を懐に潜ませ、清兵衛は敵陣に乗り込む!
  • 孤高の若君~鳥見役京四郎裏御用(一)~
    -
    1~5巻550~660円 (税込)
    将軍の鷹の餌となる雀の捕獲と鷹場の巡検を表の仕事とする鳥見役・諏訪京四郎。その裏では、鳥見役組頭である兄の命を受けての隠密働きもする。飛鳥山へ雀捕りに出かけた京四郎は豊後国東藩の若君・鶴千代と知り合い、好意を持つ。ところが国東藩では鶴千代とその弟を巡り御家騒動が勃発していた。国東藩の探索を命じられた京四郎が、抜け荷事件も絡む血肉の争いに挑む!
  • 千代ノ介御免蒙る : 1 目黒の鰻
    3.0
    1~3巻550~561円 (税込)
    小十人組の御家人、一柳千代ノ介の密かな楽しみは江戸に出回る見立て番付を眺めること。いい女房番付、美味い料理茶屋番付、はては強い博徒番付……母と許嫁の厳しい視線を浴びる千代ノ介だったが、転機が訪れる。なんと暇を持て余した時の将軍・家斉より市中に出回る番付の真偽を探る「番付目付」役を拝命したのだ。葵の御紋入りの手形と大刀・南泉一文字を贈られた千代ノ介は番付仲間の恵比寿屋やご隠居らと、老舗の裏の顔や闇に葬られた事件に迫っていく。超期待の新シリーズ!
  • 龍之助一両剣 狐退治
    -
    1巻550円 (税込)
    江戸薬研堀の裏長屋に住む浪人、佐分利龍之助。傘張りで糊口を凌いでいるが、時折用心棒を引き受ける。日当は一両。ある日、南町奉行所の同心・星野謙蔵からの依頼が舞い込んだ。近頃頻発している辻斬りに備えての夜廻りに同行することになったが……。馬庭念流を極めた龍之助の剣が、今夜も流星のごとく鮮やかに一閃する。

    試し読み

    フォロー
  • 惑いの面影 小伝馬町牢日誌
    -
    1巻572円 (税込)
    お人好しのやっさんと囚人からも親しまれている牢屋敷の同心・大賀弥四郎のもとに、亡き妻と面影の似たお峰が、亭主殺しの科で入獄してきた。しかしそこには様々な男たちの野心が何重にも渦巻いていて……。
  • 覆面刑事 貫太郎 ヒバリーヒルズ署事件簿
    -
    1巻586円 (税込)
    事件は広がり、つながる――ダメおやじ刑事の真実とは? 時代小説界の雄、初の現代ミステリー! 東京都西南地区にある雲雀ヶ丘市を舞台に、メタボな親父刑事・土田貫太郎と準キャリア・遠藤理香子が事件を追う。発端は連続盆栽窃盗。その後、一億円を要求された犬の誘拐、女子大生失踪、下着泥棒、川辺で発見された女性溺死体、幼児誘拐……次々と起こる事件に凸凹コンビが奔走、複雑怪奇な謎に迫る。ラスト、意外な真実が明かされる!
  • 濡れ衣の女―大江戸人情見立て帖―(新潮文庫)
    -
    1~3巻605円 (税込)
    刀の目利きと研ぎで生計を助け、腕が立つが出世には無関心の下級旗本・関口平九郎。世間の噂に敏感な、お調子者の質屋の若旦那・万寿屋卯之吉。世間を冷めた眼で見る、はぐれ狼の同心・深尾左門。同じ常磐津の師匠のもとに通う、身分や生い立ち、暮らしも違う三人の男が、それぞれの立場、特技を生かし、江戸の市井で起こる事件を人情味あふれる方法で解決する、書き下ろし連作時代小説四編。
  • 久能山血煙り旅―大江戸無双七人衆―
    -
    1巻605円 (税込)
    駿河の国境の寒村から村人が全員消えた! 疫病か、それとも大久保長安の秘匿した財宝を狙うものの仕業なのか。徳川家康の遺骸を日光から駿河の久能山に運ぶ天海一行の護衛の途次、大道寺菊千代は大きな謎に直面する。そして、天海の命と久能山東照社に奉納される百万両を狙って襲い掛かる、忍び集団・風魔党の面々。菊千代率いる大江戸無双七人衆、最後の血戦。書下ろし時代小説。
  • 暴れ日光旅―大江戸無双七人衆―
    -
    1巻605円 (税込)
    育ての親を謎の忍者集団に殺された大道寺菊千代。鞍馬山から江戸に出て、将軍家光の懐刀である寛永寺の怪僧天海から、江戸の治安を守れと命ぜられる。甲賀のくのいち、火術遣いの少年、薙刀を操る荒法師、眉目秀麗な剣の達人、怪力の明人、雑賀党の流れを汲む鉄砲の名手――ひと癖もふた癖もある天下無双の面々を率いる、大道寺菊千代の活躍を描く、痛快無比の書下ろし時代小説。
  • 小伝馬町牢日誌 お帰り稲荷
    -
    1巻616円 (税込)
    小伝馬町牢屋敷の同心、大賀弥四郎は、罪を憎んで人を憎まずをモットーとするお人好し。牢名主の長兵衛と共に事件の真実を突き止めていく――弱き者のために立ち上がる鉄火肌の男たちを描く新シリーズ!
  • 諏訪はぐれ旅―大江戸無双七人衆―
    -
    1巻638円 (税込)
    土井利勝の讒言により父家康の怒りを買い、諏訪に流された松平忠輝。奸計を隠蔽するため、利勝は忠輝を亡きものにしようと、柳生十兵衛を刺客として諏訪に送る。一方、幕府転覆を企む海賊一味も、忠輝の附家老だった大久保長安の隠し金を狙い、諏訪へ。はたして難敵相手に、天海の命を受けた大道寺菊千代率いる大江戸七人衆は、忠輝の身を守ることができるのか?
  • 大太刀軍兵衛奔る 稲葉山城乗っ取り
    -
    1~2巻660円 (税込)
    駿遠三の太守・今川義元のもとで武勇を誇った戦国武者・本条軍兵衛直隆。桶狭間で主を討たれた軍兵衛は国元を離れ妻・光江を連れて流浪の旅に。商家で賑わう自由都市堺にようやく流れ着いた。軍兵衛は堺の警護役のたばね、守護番頭として食い扶持を得るのだった。豪商小西の荷駄の警固役で腕を振るなど傭兵働きのさなか、風雲急を告げる美濃・稲葉山城の様子を知る。そして不遇をかこつ名軍師・竹中半兵衛に稲葉山城乗っ取りの助力を請われるのだった。
  • ご落胤隠密金五郎 しのび姫
    3.0
    1~3巻660円 (税込)
    闇を縫い、薩摩藩邸に潜び込んだ一人の男。名は水野金五郎、時の将軍側用人水野出羽守忠成の妾腹だ。水野家家老土方縫殿助の依頼で抜け荷の証拠を掴もうとした金五郎は、琉球衣装の美しい娘に見とれるうち敵に見つかり逃げる羽目に。数日後、金五郎は侍たちに取り囲まれた娘を助ける。娘は金五郎が見とれた琉球王朝の姫だった。将軍の側室になるのを拒み逃げた姫を匿うことになったが…。
  • 不義士の宴~浪花の江戸っ子与力事件帳(一)~
    -
    1~3巻660円 (税込)
    大坂西町奉行所与力・伊吹伝四郎は、奉行から盗賊・霧の十兵衛一味捕縛の特命を受ける。伝四郎は、練達と若者同心の混成部隊を組織し、任務遂行に邁進する。折しも、討ち入り不参加の不義士、赤穂浪人・工藤京太郎は別れた妻子に会うべく赤穂に戻り、浅野内匠頭刃傷に隠された秘密を知る。やがて、伝四郎の盗賊探索に赤穂事件の闇が覆い被さってくる……。
  • 佃島用心棒日誌 溺れた閻魔
    3.0
    1巻660円 (税込)
    密命を受け、佃島を公儀目付・鳥居耀蔵の謀略から守る用心棒となった立花左京介は、その物腰と口癖から「左様介」の綽名で親しまれている。ある日、佃島に記憶喪失の男が流れつく。男は博識で、ある事件をきっかけに住吉神社で子供達に手習いを教えることとなり、島の人々にも馴染んでいく。そんな中、鳥居の手先の臨時廻り同心・奥寺亀次郎は、懸賞金が出ている盗人の捕縛を狙い、左京介にある取引を持ちかけるが……。
  • 佃島用心棒日誌 白魚の絆
    4.0
    1巻660円 (税込)
    謎の浪人立花左京介が佃島にやってきた。武芸十八般を習得する左京介は謎の密命を帯びているが、佃島で人情味溢れる人々や風俗に親しみ、やがてこの島を守ろうと役目を超えた強い使命感を抱くようになる――
  • 秋声のうつろい 小伝馬町牢日誌
    4.0
    1巻660円 (税込)
    凡庸な忠義者の助蔵が、剣客として知られる主人を斬り殺した科で入牢してきた。不審に思った大賀弥四郎は、持ち前の人の好さで調査に乗り出す。一筋縄ではいかぬ想いに目をこらす心優しき牢屋同心の事件簿。
  • 上方与力江戸暦
    -
    1巻660円 (税込)
    大坂から来た豪快侍の痛快捕物! 北町奉行所に大坂から赴任した内与力、淀川新十郎。もっさりした風貌と陽気な語り口だが、捕物は型破りで豪腕。贋金の探索の果て、対峙したのは上方以来の因縁の相手だった。書下ろし時代小説、新シリーズ開始。(講談社文庫)
  • 見習い同心如月右京 予言殺人
    3.0
    1~4巻680~712円 (税込)
    文政五年、師走の江戸。如月家の次男、如月右京は、南町奉行所への初出仕の朝を迎えていた。二十六歳という見習い同心として遅すぎる始まりだが、それには、ある事情があった──。右京の兄、右門は、優秀な奉行所同心であったが、ふとしたことで事件に巻き込まれ、町民をかばって自らの命を失った。学者を志していた右京は、如月家のため、兄の跡を継いで同心となる。 非凡な推理力と、長崎で学んだ西洋剣術の腕で、見習いながらも次々と手柄を立てていく右京。しかし、その心の奥底には、同心という職務に対する疑問や不満、学者として身を立てたいという欲求が渦巻いていた……。
  • 公家さま同心飛鳥業平
    3.8
    1~12巻691~712円 (税込)
    市井の町家に暮らす飛鳥業平は、中納言という雲上人にありながら、事件の謎解きがなによりも好きな変わり者。頭脳明晰、鞍馬流剣法の達人という文武両道のお公家さまだが、その唯我独尊のわがままな振る舞いに、定廻り同心の和藤田三次郎は、振りまわされっぱなしの毎日。今回、ひょんなことから業平は、水戸家をめぐる陰謀を解き明かすため、京の都へ旅立つこととなる。護衛として同道する三次郎は心中に不安を覚えるが、はたして業平の行くところ、奇々怪々の難事件が続出……。
  • 双子同心 捕物競い
    3.5
    1~3巻691~712円 (税込)
    顔は瓜二つでも、性格は真逆の双子同心。謹厳実直を旨とする兄・左京は北町の名同心。弟・右近は家出の後、地回りになっていたが、ひょんなことから南町の新米同心となる。そんな折、右近の元子分が殺しの罪で兄・左京に捕縛された。無実を信じる弟・右近。水と油の二人が真相を競い追う。<文庫書下ろし> (講談社文庫)
  • 相棒は副将軍 呪われた聖女
    -
    1~3巻693~715円 (税込)
    小石川にある水戸徳川家の彰考館では、前藩主の水戸光圀が『大日本史』編纂という大事業に勤しんでいた。 この光圀、世間では名君と誉れ高いものの、ふたを開けてみれば見栄っ張りで助平、なんとも締まらない老人である。 そんなある日のこと、彰考館の学者・寺内正雪が殺されるという事件が勃発する。探索のため、めぼしい藩士を探すが、そこで白羽の矢をたてられたのが、変わり者だが頭が切れると評判の佐々野助三郎であった。 さっそく捜査に乗りだす助三郎をよそに、好奇心旺盛な光圀もみずから動きだして、事件は思わぬ方向へと転がっていく……。 まったく新しい『水戸黄門と助さん』を描く、新シリーズ!
  • 密命将軍 松平通春 春風の剣
    -
    1~3巻693円 (税込)
    御家門衆のひとり、松平通春は、側近の星野藤馬を伴い、日本橋のあたりをそぞろ歩いていた。 江戸の喧騒と活気を楽しむふたりであったが、ひょんなことから不良旗本と喧嘩騒ぎを起こし、それが思わぬ殺人事件へと発展してしまう。 ところがこの通春、ただの若侍ではない。なんと尾張徳川家藩主の息子、つまりは正真正銘、葵の若さまであった。 そんな通春に目をつけたのが、なにを隠そう現将軍の吉宗。民を救うための目安箱を進言した通春に、市井にくだって庶民の側から世直しをしてくれ、という『密命』をくだしたのであった。 後に名君として知られる、徳川宗春の若き日を描く新シリーズ!
  • 最強同心 剣之介 火盗改ぶっとび事件帳
    -
    1~7巻693~715円 (税込)
    凶暴な盗賊が一膳飯屋に立てこもり、幼子を人質にとった。手を出せぬ同心たちを尻目に、涼しい顔で歩み寄り、あえて盗賊を挑発……電光石火の早業で子どもを救った男――新しく火盗改に配属された、同心・佐治剣之介である。この剣之介、まるで町の不良のような態度で、まことに無礼で不遜。それもそのはず、金貸しの道楽息子として鉄火場で暴れていたところを、火盗改長官・長谷川平蔵に引き抜かれたという、なんとも異色の経歴をもつ同心であった。だが、この型破りで常識知らずの男には『最強の同心』とも言える資質が秘められていた……。武家の礼やしきたりをくつがえす、破天荒な痛快捕物帳!
  • 無敵の殿様 天下御免の小大名
    3.8
    1~10巻693~715円 (税込)
    わずか五千石の禄高でありながら、足利将軍家の血を引き継ぎ、参勤交代を免除された特殊な大名――喜連川家。その前当主・喜連川恵氏は、いまだ壮年ながらもはやばやと隠居し、「大御所」として気ままな江戸暮らしをはじめた。だが、これに納得がいかないのが、時の権力者・松平定信……。なにしろ恵氏は、老中就任と十万石加増という前代未聞の誘いを『喜連川家は徳川の家来にあらず』と、即座に断ったのである。徳川政権のもと、ただひとり将軍の家臣ではない恵氏が、世間の常識や慣習にとらわれず、さまざまな難事件を解決していく。実在した風変わりな武家の活躍を描く、期待の新シリーズ!
  • 若さま十兵衛 天下無双の居候
    3.0
    1~5巻693~715円 (税込)
    湯屋の二階に居候する謎の侍、十兵衛。いかにもいわくありげな武士だが、なにを隠そうこの男こそ、幕府総目付にして、将軍家兵法指南役・柳生宗矩の嫡男、柳生十兵衛その人であった。柳生新陰流きっての遣い手として知られる十兵衛であったが、将軍・家光の怒りを買い、家を追い出され、今はだらだらと遊び歩く身分……というのは、世間をあざむく表向きの姿。じつのところ、江戸の市井にまぎれ住み、隠れた悪党どもを成敗せよという、父・宗矩からの密命を受けていたのだ。ひたすら敵を倒すことのみを修練してきた十兵衛の剣が、市井の人々の厚い情に触れ、じょじょに人間味を取り戻していく!待望の新シリーズ。
  • 藤十郎駆ける! 一 さらば刈谷城
    -
    1巻704円 (税込)
    水野藤十郎勝成は三河刈谷城主・惣兵衛忠重の嫡男。勇猛果敢に戦場を疾駆する若武者だ。一騎駆け、一番鑓(やり)が生き甲斐で、短気で荒々しい気性を心配する父とはしばしば対立するのだった。織田信長に伺候するために京に滞在していた藤十郎は、本能寺の変に際し、父と自らの命も瀬戸際に立たされた。援軍手配のために刈谷へ向かう藤十郎の命運やいかに! 風雲急の戦国冒険譚がここに始まる。
  • 寄場の仇 二本十手捕物控
    -
    1巻709円 (税込)
    喧嘩が滅法強く、無頼な生活を送っていた美代次は、二本の十手を操る岡っ引の寅蔵と立ち回りを演じたが、まるで歯が立たず、石川島の人足寄場に送られた。それから一年近くが経ち、身元引受人として寅蔵の父・龍蔵が人足寄場に現われる。出所した美代次は、寅蔵の死を聞かされた。心ならずも、十手持ちとしての修業を始めた美代次だったが……。寅蔵の死の謎と人足寄場の不正疑惑に、見習い岡っ引の美代次が挑む。

    試し読み

    フォロー
  • 辻斬り無情 二本十手捕物控
    -
    1巻709円 (税込)
    二本十手が殺人剣に挑む! 浅草界隈で頻発する辻斬り。その犯行の形跡から、下手人像として浮かんできたのは侍なのだが、差配違いで町方は手を出すことができない。でも、新米の岡っ引である美代次の気持ちは収まらないのだった。「侍がどうしたってんだ」――美代次は独断で夜回りを始めるも、またしても犠牲者が……。やがて、下手人と疑わしい旗本を絞り込んだ美代次は、その屋敷に一人で乗り込んでいく。だが、辻斬りの裏には、思いがけない事情が隠されていた。「二本十手捕物控」シリーズ第二弾!

    試し読み

    フォロー
  • よわむし同心信長 天下人の声
    -
    1~4巻712円 (税込)
    南町奉行所に勤める信藤長次郎は、自他ともに認める根っからの小心者。仕事も剣も、はたまた恋も、持ち前の気弱さが邪魔をしてなかなかうまくはいかない。織田信長の史書を読むことを唯一の楽しみとしていたが、それも同僚から名前をもじられて「信長殿」とからかわれる始末であった。天保七年三月──そんな長次郎に、思わぬ人生の転機が訪れる。定町廻りとなり、慣れぬ役務に戸惑う長次郎は、探索の途中、頭と身体を強く打ち、賊の手に捕らわれてしまう。そしてそのときから頭の中で、戦国の英雄、織田信長の声が聞こえるようになってしまったのだが……。信長の叱咤激励で生まれ変わる、若き同心の活躍!
  • はぐれ奉行 龍虎の剣 呪いの館
    -
    1~2巻715~737円 (税込)
    譜代五万五千石の大名・結城家、その当主である結城虎龍は、まだ若き身で寺社奉行を務める、新進気鋭の武士。さらなる栄達を望める重職でありながら、愛する妻の死により、役目への情熱を失っていた。 だがこの虎龍、だからといって腐っているわけではない。 すべては亡き妻、百合のため、鋭い頭脳と我流剣法を駆使し、一見、超常現象や怪異の仕業としか思えぬ事件を、まことあざやかに解決していく、異色の名奉行となったのである。 京からやってきた謎の陰陽師・白川薫との出会いをきっかけに、虎龍はますます江戸の不可思議な謎にかかわっていくのだが……。 怪異や神秘を『理論』と『秘剣』で切り裂く、期待の新シリーズ!
  • 裏切老中~闇御庭番(一)~
    5.0
    1~10巻715~770円 (税込)
    将軍・家慶の公儀御庭番である菅沼外記は、老中・水野忠邦の命により、佞臣・中野石翁を罠に嵌めるが、口封じのために水野に命を狙われてしまう。外記は試練を経て、水野とその配下の御目付・鳥居耀蔵の悪政を正す「闇御庭番」として生まれ変わる。家慶の密命を帯び、仲間とともに巨悪に立ち向かう正義の男。時代小説の醍醐味が詰まった傑作シリーズ、ここに始まる。(『闇御庭番 江戸城御駕籠台』改題)
  • さすらい同心 坂東一徹 仇討ち日光
    3.0
    1巻722円 (税込)
    いかつい顔にげじげじ眉の南町奉行所同心、坂東一徹は、自他ともに認める頑固者で、悪や不正を許さぬまっすぐな男。事件解明のためならば、上司にさえも噛みつく仕事の鬼だが、その性格と容貌がわざわいし、女にはさっぱりもてないという有り様である。ところが文政元年の五月、この一徹に、不釣り合いなほどの別嬪な娘が嫁いできた。まさに美女と野獣の夫婦に、周囲ばかりか一徹本人も戸惑っていたが、その婚礼の場で、なんと殺人事件が発生する。妻を得て、よりいっそう仕事に邁進する一徹であったが、事件の真相を知ったときから、謎の単身赴任を繰り返すはめに……。愛する妻とわかれ、ひとり各地をさすらう名同心の悪党退治!
  • 労働Gメン草薙満
    3.3
    1~2巻726~748円 (税込)
    大手化学メーカーに勤務する村瀬一雄が帰宅途中に服毒自殺した。村瀬の妻から相談を受けた労働基準監督官の草薙満は、村瀬が退社後にアルバイトをしていたことを突き止める。アルバイト先を張り込み中、草薙を不審者と勘違いして職務質問してきたのが、ひばりが丘警察署の安城沙也加だった。村瀬の自殺の真相を探るうち、草薙と沙也加はある謎に直面する。“熱血労働Gメン”大活躍!
  • 千住宿始末記 純情浪人 朽木三四郎 仇討ち兄妹
    -
    1巻733円 (税込)
    体面ばかりの武家勤めに、不満を持っていた、美濃恵那藩士、朽木三四郎。神君家康公から、下賜された茶碗が割れていた事故の罪を負い、藩を離れ千住宿で寺子屋を始めた。宿場の縄暖簾「小春」の若き女将、おはるや娘おさとたちとの人情あふれる生活に、人生の喜びを見出してはいたが、兄から帰藩を勧められ心が揺れ動いていた。そんなある日、兄妹に父の仇と間違われ三四郎は斬りつけられる。がしかし、その境遇に同情し仇を探す手伝いを始めると、事件は意外な進展を見せる「仇討ち兄妹」。他全四編を収録。人気シリーズ第2弾。
  • 千住宿始末記 純情浪人 朽木三四郎
    -
    1巻733円 (税込)
    「たとえどのような御方からの下され物であれ、茶碗は茶碗ではないか…」体面ばかりが重んじられる、武家勤めに不満を持っていた美濃恵那藩士朽木三四郎は、藩主、長山影綱の催した茶会で、神君徳川家康公から、下賜された茶碗が割れていた罪を自ら負い、藩を離れた。そして、日光街道、水戸街道への江戸から最初の宿場である。千住宿にやって来た。新たに寺子屋を始めた朽木は、縄暖簾『小春』のおはるや娘おさと、そこに集う岡っ引の治平、新吉親子らの人情あふれる市井での生活に、本当の人生を感じ始めていた。そんなある日、教え子が水死体となって発見されるという事件が起こった。
  • 田沼と蔦重(新潮文庫)
    3.0
    1巻737円 (税込)
    次々とヒット作を生み出し出版界の寵児となった蔦重こと蔦屋重三郎。老中の田沼意次を庶民の理解者と評価する重三郎は文化人たちと築いたネットワークを駆使し、田沼のため情報収集に奔走することに。一方、獄死と偽り田沼邸に匿われていた平賀源内は、幕府財政再建を図るべく夷地の富に目を付けた意次の意を受け北に向かう。型破りで「べらぼう」な男たちを描く書下ろし長編歴史小説。(解説・木村行伸)
  • 無敵浪人 徳川京四郎  天下御免の妖刀殺法
    -
    1~5巻737~836円 (税込)
    根津権現の門前町に住まう謎の素浪人・徳川京四郎。 龍と牡丹をあしらった片身替わりの小袖を着こなす、まさに惚れ惚れするような若武者である。 しかもこの男、世間で噂されているとおり、徳川家のご落胤……現将軍・徳川吉宗の甥っ子にあたり、大名、旗本の誘いを蹴って市井暮らしを選んだ、まっこと変わり者の若さまなのである。 そんな京四郎、なんの因果か、女読売屋の松子と手を組み、町場のさまざまな騒動や事件に首を突っこんでいく。 吉宗から拝領したいわくつきの妖刀村正をぶんまわし、最強の剣法『秘剣雷落とし』が許せぬ悪を裁く! 痛快娯楽の最高潮、無敵の新シリーズ開幕!
  • 高虎と天海(新潮文庫)
    3.5
    1巻737円 (税込)
    六尺二寸の巨躯にして全身に九十九の傷を持つ戦国屈指の荒武者・藤堂高虎。徳川家康を天下人と見定め家来として仕えることにした高虎は、関ヶ原合戦勝利祝賀の席で、その博識と器量を家康に認められた喜多院の僧侶・天海と共に天下安寧を目指す。島左近の暗躍、風魔対伊賀者の諜報合戦、魑魅魍魎渦巻く朝廷対策、そして大坂の陣。徳川幕府の礎を築いた二人の智略と交友を描く書下ろし小説。
  • 公家さま同心 飛鳥業平 決定版【1】
    -
    1~2巻737円 (税込)
    雪降り積もる天保九年正月、定町廻り同心の和籐田三次郎は殺しの現場で、奇妙な男と出会う。 真っ白な狩衣に真紅の袴、立て烏帽子をかぶり、あたかも平安絵巻から抜けだしたような装いである。 言葉をかわした瞬間、鋭い洞察と観察力で、三次郎の妻の出産を見抜いたその男は、従三位権中納言、飛鳥業平──水戸家に逗留するやんごとなき京のお公家さまであった。 三次郎のとまどいと困惑をよそに、探索仕事に興味をおぼえた業平は、八丁堀同心よろしく難事件の探索に乗りだすのだが……。 武家や世間の常識にとらわれぬ江戸時代の名探偵が、隠された謎を解き明かしていく。 大人気となった時代シリーズの新装決定版!
  • 放浪大名 水野勝成―信長、秀吉、家康に仕えた男―(新潮文庫)
    3.8
    1巻737円 (税込)
    十六歳での初陣から七十五歳で参陣した島原の乱まで六十年、戦国の乱世を鑓一本で駆け抜けた水野勝成。刈谷城城主の父から勘当された勝成は、豊臣秀吉から知行を授かるが、諍いを起こし逃亡するはめに。西国を放浪する勝成は、佐々成政、黒田孝高、小西行長ら名だたる武将に仕えるが……。敵から「鬼日向」と恐れられた勝成が、福山藩十万石開祖の名君として称えられるまでを描く歴史小説。(解説・木村行伸)
  • 剣客旗本と半玉同心捕物暦1 試練の初手柄
    -
    1~4巻770~935円 (税込)
    新米同心の香取民部が槍の名手・船岡と共に初めて殺しの探索に! 船宿の女将に続いて大奥の奥女中の亡骸が発見された。 絡み合ったふたつの殺しに隠された謎を解き、民部と虎之介が権力に切り込む! 香取民部は蘭方医の道を断念し、亡き兄の跡を継いで十手御用を担ったばかり。武芸はさっぱりの「半玉」だが、相次ぐ殺しの探索を行うことに…。民部を支えるのは剣客旗本の船岡虎之介、叔父・大目付岩坂備前守の命を受け、兵藤成義一之宮藩主の闇を暴こうとしているが、それは民部の追う殺しとも関係しているらしい。そして兄・兵部の死の真相も明らかになっていく⋯。 豪放な師と一本気な弟子、新シリーズ第1弾!
  • 椿平九郎 留守居秘録1 逆転! 評定所
    -
    1~10巻770円 (税込)
    「最高裁」たる評定所で前代未聞の裁許! 平九郎は巻き返せるか。 出羽横手藩の新任留守居役、宿敵喜多方藩の策謀に苦慮。 剣豪祐筆・上野法賢の秘密。 錣無念流秘剣、熊の爪に、平九郎の必殺剣朧月は……。 爽やかで一本気な27歳! 新シリーズ第1弾!! 出羽横手藩十万石の大内山の城守盛義は江戸藩邸から野駆けに出た向島の百姓家できりたんぽ鍋を味わっていた。鍋を作っているのは、馬廻りの一人、椿平九郎義正、二十七歳。そこへ、浅草の見世物小屋に運ばれる途中の虎が逃げ出し、飛び込んできた。平九郎は、獰猛な虎に秘剣朧月をもって対処……。さらに十人程の野盗らが襲ってくるのを撃退。これが家老の耳に入り……。
  • 勘十郎まかり通る 闇太閤の野望
    3.0
    1~3巻770円 (税込)
    できたての、お江戸で、どえらい漢が大活躍! 十文字鑓は家康公下賜。 大目付の父から勘当され、日本橋の米屋に居候しつつ萬揉め事相談で糧を得る! 豊臣秀頼の遺児が頭目の野盗を報ずる読売を手に……。 「居眠り同心 影御用」の早見俊、新シリーズ第1弾! 向坂勘十郎は群がる男たちを睨んだ。空色の小袖、草色の野袴、右手には十文字鑓を肩に担いでいる。六尺近い長身、豊かな髪を茶筅に結い、浅黒く日焼けしているが、鼻筋が通った男前だ。肩で風を切り、威風堂々、大股で歩く様は戦国の世の武芸者のようでもあった。寛永十二年、大坂落城から二十年、江戸の町には未だ戦国の気風が漂い、町のあちこちで争い事が絶えない。
  • 御蔵入改事件帳 見返り橋
    -
    1巻770円 (税込)
    町奉行所や火付盗賊改が取り上げない訴えや未解決事件を探索する御蔵入改方は、元長崎奉行でサーベルの遣い手・荻生但馬を頭取に、一徹者の元定町廻り同心に巨体の元臨時廻り同心、派手やかな女すり、禿頭の幇間と、個性豊かな五人組。文化四年の永代橋崩落事故にまつわる四つの謎に迫る! 「はみ出し者」たちが躍動する、痛快&人情時代小説。  文庫書き下ろし  【目次】 第一話 秘められた血縁 第二話 時雨桜 第三話 すりの供養 第四話 白雪に去る
  • 円也党、奔る 光秀の忍び
    4.0
    1巻770円 (税込)
    稀代の大うつけ・織田信長を天下人に! 戦国版「スパイ大作戦」ここに開幕! 智将・明智光秀が抱いた無謀ともいえる野望を叶えるべく、 天下無双の忍びたちが暗躍する! 書き下ろし時代活劇。 元亀三年(1572)秋。 織田信長は、小谷城で籠城を続ける浅井、朝倉連合軍を攻めあぐねていた。 織田家家臣の明智光秀は、朝倉に兵を引かせるため、 密かに円也党一味を朝倉の国許越前へ向かわせる。 かつて越前で牢人生活を送った時に知己を得た遊行僧百鬼円也率いる忍び集団だ。 念仏踊りで敵を惑わす一舎、 催眠術を操る茜、 怪力の妙林坊、 美丈夫の来栖…… 一味は国内を攪乱すべく動き出す。
  • 恩讐の香炉 居眠り同心 影御用30
    3.0
    1巻770円 (税込)
    シリーズ開始から丸9年――最終回、第30弾 元老中松平定信が白昼、居眠り同心の目の前で「貴船党」に拉致された。 家宝「鳳凰の香炉」と交換に定信の身を返すとの文が。 大納言三条錦卿が三十年前、老中定信に受けた遺恨を晴らすためだというが……。 北町奉行所の元筆頭同心で今は“居眠り番”の蔵間源之助は、元老中で隠居の白河楽翁と鉄砲洲の鰻屋で食事をした直後、店の前で何者かに襲われ昏倒。その隙に楽翁は貴船党を名乗る一団に拉致され、身代金として松平家の家宝「鳳凰の香炉」を要求された。翌早朝、奥女中が貴船党の指定場所に香炉を運び、楽翁は……。家宝の香炉はいつの間にか贋物にすり替えられていた。

ユーザーレビュー

  • 高虎と天海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ◾️関ヶ原が終わったところから話は始まる
    ◾️外様の高虎と天海による関ヶ原戦後処理
    ◾️歴史小説だが抒情的な表現はない
    ◾️対話の合間に入る豊富な量の歴史的背景
    ◾️著者の豊富な知識と勉強量を感じさせる
    ◾️歴史と小説の両方を楽しみたい人に最適

    0
    2025年03月01日
  • 幕末 暗殺!

    Posted by ブクログ

    非常に面白かったと思う。
    私の好きな歴史小説短編集の一つ、この本と同様の題材を扱った司馬遼太郎の『幕末』があるが、それに次ぐ面白さだった。
    油小路の変を描いた『裏切り者』が読み物として、秀逸と感じた。

    0
    2021年03月19日
  • 魔王の黒幕 信長と光秀

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大河ドラマ麒麟が来ると一緒に読み進めていたので朝倉に仕えていた時のことも比較して読めた。
    何故信長を討ったのか今までの説の光秀と違って、でもあり得るのかもと思える内容でとんでもない説ではなかった。

    明智光秀の生涯で人々が幸せに暮らす事を第一に、しかし、悪に徹することもできない人間らしさと葛藤を描いている。

    0
    2020年11月11日
  • 円也党、奔る 光秀の忍び

    Posted by ブクログ

    愉しいエンターテインメントというように纏まっている時代モノである…
    明智光秀は織田信長の下に在り、坂本城の城主になっていた。そんな頃、織田勢は北近江の浅井家、その背後の越前の朝倉家と交戦に及んでいた。そして足利義昭の策謀で敵対的な諸勢力に織田家は遠くから囲まれているというような情勢でもあった。
    こういう状況下、明智光秀が越前に在って、寺子屋を営んで糊口を凌いでいた頃に知り合ったという、諸国を巡っている僧の円也という人物が在って、その仲間達と共に明智光秀を助けて情報収集や工作活動を展開していた…
    本作はその円也と仲間達が、古くからの友として、臣下と言うよりも寧ろ協力者として、様々な工作活動を行う

    0
    2020年09月27日
  • 無敵の殿様 無敵 対 最強

    Posted by ブクログ

    足利家の流れを継ぎ、唯一徳川家に臣従していない大名、喜連川恵氏、松平定信の家臣でお目付け役の大月源五郎、忍びで影猫の美代の物語、今回は、はみだし同心佐治剣之介が参加します。借金の仇、恨まれすぎた女、欲目の名物、無敵対最強の4話、どれも面白かったです! 早見俊 著「無敵対最強」、無敵の殿様シリーズ№9、2020.1発行。

    0
    2020年02月06日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!