プロフィール

  • 作者名:早見俊(ハヤミシュン)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1961年04月17日
  • 出身地:日本 / 岐阜県
  • 職業:小説家

法政大学経営学部卒。主な著書に『居眠り同心影御用シリーズ』『公家さま同心飛鳥業平シリーズ』『双子同心捕物競いシリーズ』『鳥見役京四郎裏御用シリーズ』などの作品を手がける。

作品一覧

  • 七福神斬り 居眠り同心影御用13
    3.0
    1巻770円 (税込)
    元普請奉行が殺害され亡骸には奇妙な細工! 七福神巡り殺人が続く。 向島七福神巡りの名所で連続する不思議な殺人事件。元筆頭同心の父源之助と新任同心の息子源太郎は、事件の裏に潜む巨悪に挑む。 弥生一日、江戸庶民が向島七福神巡りで最初に訪れる「三囲稲荷」で侍が殺された。しかも、咽喉を抉られた亡骸には奇妙な細工が……。侍は元普請奉行で千五百石の直参旗本であった。さらに他の七福神巡りの名所でも……。謎を解くべく北町奉行所の元筆頭同心で今は「居眠り番」の蔵間源之助と定町廻り同心に昇進した息子の源太郎による「親子御用」が始まった。
  • 名門斬り 居眠り同心影御用14
    3.5
    1巻770円 (税込)
    将軍の側近くに仕える書院番組頭から影御用。 事態は思わぬ展開へ! 身を持ち崩した名門旗本の御曹司を連れ戻す単純な依頼に、一筋縄ではいかぬ深い陰謀が秘められていた。 同心父子にも危険が迫る! 居眠り源之助シリーズ、第14弾 北町奉行所の凄腕筆頭同心・蔵馬源之助は故あって「居眠り番」と揶揄される閑職に左遷された。同心の矜持を保つべく始めた「影御用」だが、今回は将軍の側近くに仕える書院番組頭で大身の名門旗本から直々に極秘の御用を依頼された。身を持ち崩した息子を連れ戻してほしいという。一見単純な依頼だったが、事態は思わぬ展開を見せ、殺人事件も……。
  • 恩讐の香炉 居眠り同心 影御用30
    3.0
    1巻770円 (税込)
    シリーズ開始から丸9年――最終回、第30弾 元老中松平定信が白昼、居眠り同心の目の前で「貴船党」に拉致された。 家宝「鳳凰の香炉」と交換に定信の身を返すとの文が。 大納言三条錦卿が三十年前、老中定信に受けた遺恨を晴らすためだというが……。 北町奉行所の元筆頭同心で今は“居眠り番”の蔵間源之助は、元老中で隠居の白河楽翁と鉄砲洲の鰻屋で食事をした直後、店の前で何者かに襲われ昏倒。その隙に楽翁は貴船党を名乗る一団に拉致され、身代金として松平家の家宝「鳳凰の香炉」を要求された。翌早朝、奥女中が貴船党の指定場所に香炉を運び、楽翁は……。家宝の香炉はいつの間にか贋物にすり替えられていた。
  • 密命将軍 松平通春 春風の剣
    -
    1~3巻693円 (税込)
    御家門衆のひとり、松平通春は、側近の星野藤馬を伴い、日本橋のあたりをそぞろ歩いていた。 江戸の喧騒と活気を楽しむふたりであったが、ひょんなことから不良旗本と喧嘩騒ぎを起こし、それが思わぬ殺人事件へと発展してしまう。 ところがこの通春、ただの若侍ではない。なんと尾張徳川家藩主の息子、つまりは正真正銘、葵の若さまであった。 そんな通春に目をつけたのが、なにを隠そう現将軍の吉宗。民を救うための目安箱を進言した通春に、市井にくだって庶民の側から世直しをしてくれ、という『密命』をくだしたのであった。 後に名君として知られる、徳川宗春の若き日を描く新シリーズ!
  • 朝顔の姫 居眠り同心影御用2
    -
    1巻770円 (税込)
    北町奉行所きっての凄腕同心・蔵間源之助は故あって「居眠り番」といわれる閑職に左遷され、暇つぶしに浅草寺の朝顔市にやって来た。これが新たなる「影御用」につながるとは思いもよらずに……。翌日、南町同心の不審死を告げられ、さらに御台所様御用人の旗本家から息女美玖姫の探索を依頼された源之助は……。
  • 居眠り同心影御用 源之助 人助け帖
    4.5
    1巻770円 (税込)
    その名を聞いただけで江戸中の悪党どもが震え上がる、北町奉行所筆頭同心の蔵間源之助は、さる事件探索の余波で、居眠り番と蔑まれる閑職に左遷された。暇で暇で死にそうな源之助に、ある大名家の江戸留守居から極秘の影御用が舞い込んだ。盗まれた神君家康公拝領の大名物を捜し出してほしいというのだ。
  • 草笛が啼く 居眠り同心影御用5
    3.0
    1巻770円 (税込)
    北町奉行所の凄腕同心・蔵間源之助は故あって「居眠り番」と蔑まれる閑職に左遷された。そんな源之助に北町奉行永田備後守正道が直々に極秘の「影御用」を命じた。両替商摂津屋と老中上村肥前守盛次の裏を探れという。同じ頃、息子で見習い同心の源太郎が行き倒れの少年を連れてきた。少年の母は老中の側室だという。
  • 同心の妹 居眠り同心影御用6
    3.0
    1巻770円 (税込)
    「居眠り番」に左遷された北町奉行所の元筆頭同心・蔵間源之助の息子・源太郎に縁談が舞い込んだ。南町の豪腕同心・矢作兵庫助の妹・美津との見合いの翌朝、思わぬ事態が起こった。兄妹二人で生きてきた矢作兵庫助が殺人の疑いで捕縛されたというのだ。兄の無実を晴らすべく妹は源之助に“影御用”を願い出て……。
  • 与力の娘 居眠り同心影御用3
    5.0
    1巻770円 (税込)
    北町奉行所筆頭同心の蔵間源之助は先頃、「居眠り番」と蔑まれる閑職に左遷された。暇を持て余す源之助に、南町奉行所吟味方与力が極秘の「影御用」を依頼。一人娘が惚れた徒組頭(かちぐみがしら)次男坊は役者絵から抜け出たような色男だが、婿となれば与力の跡を継ぐ。身上調査をしてほしいというのだ。調べていくと意外な事実が……。
  • 信念の人 居眠り同心影御用8
    3.0
    1巻770円 (税込)
    北町奉行所の元筆頭同心で今は居眠り番と揶揄される蔵間源之助の許に、老掏りの重八が浪人から掏ったという高価な財布を差し出した。中には四十二両の大金と、殺しの書付が……。書付には北町奉行所与力はじめ四人の名と殺しの報酬が記されていた。その直後、財布を掏られた浪人の死体が見つかり、書付にあった博徒、火炎太鼓の矢五郎が行方不明となって……。

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  • 殿さまの貌 居眠り同心影御用7
    5.0
    1巻770円 (税込)
    逆袈裟魔と呼ばれる辻斬りが五年ぶりに江戸市中を騒がせている。北町奉行所の元筆頭同心で今は居眠り番と揶揄される閑職の蔵間源之助の許に、島帰りの男が訪ねてきた。五年前の事件で無実の罪で処刑された兄貴分の濡れ衣を晴らしてほしいという。同じ頃、八万五千石の大名家の留守居役から、市中で行方不明となった藩主を探し出してほしいという影御用が舞い込んだ。
  • 惑いの剣 居眠り同心影御用9
    4.0
    1巻770円 (税込)
    無銭飲食の男の正体は大奥出入りの評判絵師。謎が謎を呼ぶ影御用! 北町奉行所の元筆頭同心で今は「居眠り番」の蔵間源之助と岡っ引の京次が場末の酒場で助けた無銭飲食の男は、なんと大奥出入りの高名な絵師・村上定観だった。なぜ江戸一の絵師が無銭飲食などをしたのか? 翌日、定観から奇妙な影御用が舞い込んだ。同じ頃、日本橋の履物問屋杵屋の長男善太郎から、これまた奇妙な影御用が源之助の許に寄せられて……。謎が謎を呼ぶ影御用。
  • 相棒は副将軍 呪われた聖女
    -
    1~3巻693~715円 (税込)
    小石川にある水戸徳川家の彰考館では、前藩主の水戸光圀が『大日本史』編纂という大事業に勤しんでいた。 この光圀、世間では名君と誉れ高いものの、ふたを開けてみれば見栄っ張りで助平、なんとも締まらない老人である。 そんなある日のこと、彰考館の学者・寺内正雪が殺されるという事件が勃発する。探索のため、めぼしい藩士を探すが、そこで白羽の矢をたてられたのが、変わり者だが頭が切れると評判の佐々野助三郎であった。 さっそく捜査に乗りだす助三郎をよそに、好奇心旺盛な光圀もみずから動きだして、事件は思わぬ方向へと転がっていく……。 まったく新しい『水戸黄門と助さん』を描く、新シリーズ!
  • 悪手斬り 居眠り同心影御用16
    -
    1巻770円 (税込)
    例繰方(れいくりかた)幹部から影御用。 凄腕与力が下した吟味に疑惑、再調査せよ! 同心の死に事件性はなし? 吟味方切れ者与力の沙汰に居眠り同心が斬り込む! 伝馬町の牢の盗賊は本物? 岡っ引京次、捨て身の潜入! 北町奉行所の元筆頭同心で今は居眠り番と揶揄される蔵間源之助の許に、例繰方与力の桃井陣十郎が訪れた。配下の同心が大川で溺死したが、その死に事件性はなしと断じた吟味方凄腕与力の判断に疑念があるといい、内密に調査してほしいというのだ。一方、伝馬町の牢屋敷にいる盗賊「風の清次郎」が本物か否かを調べるべく、岡っ引京次は罪人に化けて牢に潜入したが……。
  • 足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー
    3.7
    1巻1,600円 (税込)
    新書『応仁の乱』がベストセラーになって以降、関心が集まっている「足利氏」は、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』でも注目された。本書は、戦国を語る上で欠かせない「足利氏」をテーマに、7名の歴史時代作家が書き下ろした短篇小説を収録したアンソロジー。著者は、2020年上半期の直木賞を受賞した川越宗一をはじめ、大人気シリーズ「口入屋用心棒」の著者の鈴木英治、2020年の中山義秀文学賞を受賞した木下昌輝など、ベテランから新進気鋭まで、実力派ばかり。これまで戦国史を語る上で、メインで書かれることがなかった「足利氏」を軸に、この時代の画期となる出来事を時系列で描いていくことによって、“もう一つの戦国史”が浮かび上がる。 ■目次 ●第一話 早見俊 ◎嘉吉(かきつ)の狐――古河(こが)公方家誕生 ●第二話 川越宗一 ◎清き流れの源へ――堀越(ほりごえ)公方滅亡 ●第三話 鈴木英治 ◎天の定め――国府台(こうのだい)合戦 ●第四話 荒山徹 ◎宿縁――河越夜合戦 ●第五話 木下昌輝 ◎螺旋(らせん)の龍――足利義輝弑逆(しいぎゃく) ●第六話 秋山香乃 ◎大禍時(おおまがとき)――織田信長謀殺 ●第七話 谷津矢車 ◎凪(なぎ)の世――喜連川(きつれがわ)藩誕生 ●コラム 喜連川足利氏を訪ねて――栃木県さくら市歴史散歩 収録作品は、いずれも書き下ろし!
  • 暴れ日光旅―大江戸無双七人衆―
    -
    1巻605円 (税込)
    育ての親を謎の忍者集団に殺された大道寺菊千代。鞍馬山から江戸に出て、将軍家光の懐刀である寛永寺の怪僧天海から、江戸の治安を守れと命ぜられる。甲賀のくのいち、火術遣いの少年、薙刀を操る荒法師、眉目秀麗な剣の達人、怪力の明人、雑賀党の流れを汲む鉄砲の名手――ひと癖もふた癖もある天下無双の面々を率いる、大道寺菊千代の活躍を描く、痛快無比の書下ろし時代小説。
  • 妖ファンタスティカ 書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー
    4.0
    1~2巻1,500~1,870円 (税込)
    「夢みる力」を復活させんと、想像力の可能性に挑んだ13編の書下し作品を、ぜひお楽しみあれ! ●巻頭言より 去る三月に本書と同じ「操觚の会」同志諸氏の協力で伝奇時代小説のアンソロジー「伝奇無双」(戯作舎)を電子書籍で上梓したが、その僅か一ケ月後にさらなる伝奇時代小説のアンソロジー「妖ファンタスティカ」をこうして紙媒体で刊行できるのは、伝奇ルネサンスを提唱した者として望外の歓びである。支持して下さった皆様にお礼申し上げる。 伝奇ルネサンスなる言葉に初めて接した方も多いと思うので、まず伝奇ルネサンスとは何かを手短に説明しよう。 伝奇ルネサンスとは一言で言えば作家の想像力を無限大にまで広げんとする企みである。 かつて國枝史郎・角田喜久雄・吉川英治らの働きで伝奇小説は時代小説の代名詞にまでなった。 (中略) しかし万人がメディアとなり、読書が娯楽の王座を退いた現在、伝奇は過去のコンテンツと化したかにも見える。夢想も荒唐無稽も破天荒も過去の概念と成り果てたかのようだ。いつの間にか作家も読者も「夢見る力」を信じなくなり、想像力の可能性を語ることを躊躇うようになってしまったのだろうか。 否。「夢見る力」は失われたのではない。そこにあるものが見えていないだけなのだ。 伝奇ルネサンスとは「夢見る力」を復活させるための試みである。それは崇拝する者を失って深い眠りに就いた物語の神々を復活させんとする十九世紀の魔術結社「黄金の夜明け」団の儀式にも似ている。 その意味で伝奇ルネサンスを「魔術」と呼んでもいいだろう。奇しくも本アンソロジーの参加作家は十三名。中世ヨーロッパで魔女集会に集った者たちの数である。 されば宣言しよう。 ここに伝奇は甦り「夢見る力」はこれより大なる復活を遂げん、と。
  • 嵐の予兆 居眠り同心影御用12
    3.0
    1巻770円 (税込)
    箱根の牢にいる盗賊が江戸で連続殺人事件? 同心父子に迫る危機! 居眠り同心の息子源太郎は大盗賊「極楽坊主の妙蓮」を護送する大任で雪の箱根へ。 父の源之助には妙蓮絡みで奇妙な影御用が舞い込んだ。 居眠り同心と揶揄される蔵間源之助の息子源太郎は北町奉行所の見習い同心。箱根の関所で捕縛された大盗賊・極楽坊主の妙蓮を江戸まで護送する大役を果たすべく、西に向かった。一方、元筆頭同心で凄腕の父源之助の許に、妙蓮絡みの奇妙な影御用が舞い込んだ。箱根の牢にいるはずの妙蓮から命を狙われている亭主を守ってほしいという女房からの依頼だった……。
  • 犬侍の嫁 居眠り同心影御用4
    -
    1巻770円 (税込)
    北町奉行所同心の蔵間源之助は桜の名所飛鳥山で、かつて道場で竜虎と謳われた剣友が花見客の弁当をあさる姿に驚愕。訊けば、二十年務めた弘前藩を出奔し、妻を離縁して江戸に来たという。三百石の御馬廻りにまで出世した男がなぜ野良犬侍と蔑まれるのか。同じ頃、弘前藩御納戸頭の斬殺体が柳森稲荷で発見された。
  • 逢魔の天狗 居眠り同心影御用28
    3.0
    1巻770円 (税込)
    陸奥国白河藩十一万石の元老中松平定信から影御用。藩金横領の殺人侍を捜せ! 薬研堀で評判の名医が上司斬殺の脱藩侍!? 記憶喪失者の真実は? 元筆頭同心で今は居眠り番、思いもよらぬ真犯人を暴く。 謎解きの鍵は? ひょんなことで閑職に飛ばされた凄腕の元北町奉行所筆頭同心「居眠り番」蔵間源之助に極秘の影御用が舞い込んだ。陸奥国白河藩十一万石の元老中松平定信からである。勘定方の林崎宗次という侍が上司の大谷幸之介から藩の公金横領のことで叱責され、逆上して大谷を斬殺、刑場への途路、逃亡して江戸へ出奔。ついては、この林崎を捜し出してほしいというのである。
  • うつけ世に立つ 岐阜信長譜
    4.0
    1巻957円 (税込)
    永禄十年、難攻不落と謳われた美濃の稲葉山城は織田信長によって陥落。地名は岐阜に改められ、信長による新たな国造りが始まった。ある日、長良川の鵜飼見物に出かけた信長は、戦で漁師の父を失くした少年弥吉に命を狙われる。しかし信長は弥吉を斬ることなく、漁師たちを「鵜匠」と名付け、弥吉に岐阜を二度と戦火に巻き込まないと約束するのだが──。魔王信長の真の狙いとは? 第23回中山義秀文学賞最終候補作。
  • 炎剣が奔る 居眠り同心影御用23
    3.0
    1巻770円 (税込)
    第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞受賞 真夏の夜の奇妙な捕物。賭場が忽然と消えた! 更に謎の毒殺事件も…。 五千石の大身旗本屋敷での怪談噺の会で居眠り源之助が目撃した幇間怪死事件! 盗人朝霧一味の一万両は? 源之助一家三人同心が挑む。 本所の妙法寺を五十人の捕方が囲んだ。寺社奉行からの応援要請で南町奉行所、火盗改も加わり踏み込んだ。ところが……。あるはずの賭場が消えた。寺の隣には、大番頭であった五千石の大身旗本・上柳右兵衛督安信の隠居屋敷があった。屋敷では病身の隠居のため、怪談噺の会が開かれているという。北町奉行所の元筆頭同心で今は居眠り番の蔵間源之助は、その会に招かれ…。
  • 円也党、奔る 光秀の忍び
    4.0
    1巻770円 (税込)
    稀代の大うつけ・織田信長を天下人に! 戦国版「スパイ大作戦」ここに開幕! 智将・明智光秀が抱いた無謀ともいえる野望を叶えるべく、 天下無双の忍びたちが暗躍する! 書き下ろし時代活劇。 元亀三年(1572)秋。 織田信長は、小谷城で籠城を続ける浅井、朝倉連合軍を攻めあぐねていた。 織田家家臣の明智光秀は、朝倉に兵を引かせるため、 密かに円也党一味を朝倉の国許越前へ向かわせる。 かつて越前で牢人生活を送った時に知己を得た遊行僧百鬼円也率いる忍び集団だ。 念仏踊りで敵を惑わす一舎、 催眠術を操る茜、 怪力の妙林坊、 美丈夫の来栖…… 一味は国内を攪乱すべく動き出す。
  • 濡れ衣の女―大江戸人情見立て帖―(新潮文庫)
    -
    1~3巻605円 (税込)
    刀の目利きと研ぎで生計を助け、腕が立つが出世には無関心の下級旗本・関口平九郎。世間の噂に敏感な、お調子者の質屋の若旦那・万寿屋卯之吉。世間を冷めた眼で見る、はぐれ狼の同心・深尾左門。同じ常磐津の師匠のもとに通う、身分や生い立ち、暮らしも違う三人の男が、それぞれの立場、特技を生かし、江戸の市井で起こる事件を人情味あふれる方法で解決する、書き下ろし連作時代小説四編。
  • 大太刀軍兵衛奔る 稲葉山城乗っ取り
    -
    1~2巻660円 (税込)
    駿遠三の太守・今川義元のもとで武勇を誇った戦国武者・本条軍兵衛直隆。桶狭間で主を討たれた軍兵衛は国元を離れ妻・光江を連れて流浪の旅に。商家で賑わう自由都市堺にようやく流れ着いた。軍兵衛は堺の警護役のたばね、守護番頭として食い扶持を得るのだった。豪商小西の荷駄の警固役で腕を振るなど傭兵働きのさなか、風雲急を告げる美濃・稲葉山城の様子を知る。そして不遇をかこつ名軍師・竹中半兵衛に稲葉山城乗っ取りの助力を請われるのだった。
  • 御蔵入改事件帳
    -
    1巻770円 (税込)
    長崎奉行の任を解かれ小普請入りした荻生但馬は、船宿の二階で三味線三昧の気ままな日々を送っていた。しかし、公平で人情味溢れる仕事ぶりが長崎でも評判だった男を幕閣も放っておかず、新役の御蔵入改方頭取に任命する。南北町奉行所や火付盗賊改が取り上げない訴えや未解決事件を探索する御蔵入改方は、但馬を入れてもたったの五人。頭取自身が「一癖も、二癖もある面白い奴ら」と評するはみ出し者たちが、各々の特技を活かし、難事件に挑む! 【目次】 第一話 消えた花嫁 第二話 吝嗇の夢 第三話 木乃伊取り 第四話 名門の穢れ
  • 御蔵入改事件帳 消えた隠居資金
    -
    1巻858円 (税込)
    寛政の改革を主導したものの失脚した、元老中の松平楽翁(定信)が立ち上げた幕府の新たな探索組織・御蔵入改。「お蔵入り」した難事件や奉行所・火付盗賊改が取り上げない事件に挑む五人組のもとに、新たな依頼者が現れた。御家人の本郷竹次郎によれば、決して裕福ではない周囲の者たちが老後に備えて貯えていた銭金を、新たに発見された甲斐金山の採掘資金を募る「信玄講」という集団に騙し取られたというのだが……(「消えた隠居資金」)。 表題作のほか、古典落語に材を取った「千両みかん」など全四篇を収録。 【目次】 第一話 切り裂き内蔵助 第二話 千両みかん 第三話 不幸を呼ぶ大黒像 第四話 消えた隠居資金
  • 御蔵入改事件帳 しくじり蕎麦
    -
    1巻792円 (税込)
    町奉行所や火付盗賊改が取り上げない訴えや未解決事件を探索する御蔵入改。元長崎奉行でサーベルの遣い手・荻生但馬をはじめ、必殺剣を持つ一徹者の元定町廻り同心、六尺棒を振り回す将棋好きの元臨時廻り同心、長い薬指でどんな財布でもすり取る洗い髪が艶やかな女すり、桃色地の小袖と真っ赤な股引姿で愛想を振りまく禿頭の幇間という、個性豊かな五人組だ。 南町奉行所元臨時廻り同心の大門武蔵は、御蔵入改の同僚である幇間・喜多八に唆され、蕎麦の大食い大会に出場することになった。大会は薬種問屋が軒を連ねる日本橋本町の蕎麦屋で開催され、賞金は十両。蕎麦っ食いとして有名な「蕎麦圭」こと薬売りの圭太郎、薬種問屋太田屋の放蕩息子・伊之助、薬種問屋大塚屋の看板娘・お千津らと対決することになった武蔵だったが……(「しくじり蕎麦」)。 表題作を含む痛快&人情時代小説全四篇。文庫書き下ろし 【目次】 第一話 しくじり蕎麦 第二話 しくじり幇間 第三話 しくじり忠臣蔵 第四話 しくじり同心
  • 御蔵入改事件帳 見返り橋
    -
    1巻770円 (税込)
    町奉行所や火付盗賊改が取り上げない訴えや未解決事件を探索する御蔵入改方は、元長崎奉行でサーベルの遣い手・荻生但馬を頭取に、一徹者の元定町廻り同心に巨体の元臨時廻り同心、派手やかな女すり、禿頭の幇間と、個性豊かな五人組。文化四年の永代橋崩落事故にまつわる四つの謎に迫る! 「はみ出し者」たちが躍動する、痛快&人情時代小説。  文庫書き下ろし  【目次】 第一話 秘められた血縁 第二話 時雨桜 第三話 すりの供養 第四話 白雪に去る
  • 御蔵入改事件帳 世直し酒
    -
    1巻792円 (税込)
    町奉行所や火付盗賊改が取り上げない訴えや未解決事件を探索する御蔵入改。元長崎奉行でサーベルの遣い手・荻生但馬をはじめ、必殺剣を持つ一徹者の元定町廻り同心、六尺棒を振り回す将棋好きの元臨時廻り同心、長い薬指でどんな財布でもすり取る洗い髪が艶やかな女すり、桃色地の小袖と真っ赤な股引姿で愛想を振りまく禿頭の幇間という、個性豊かな五人組だ。 御蔵入改の紅一点・お紺は、大坂生まれのすり「猿寅のおっちゃん」から相談を受ける。ある武士からすり取った財布に、無礼討ちにした大工の遺族への書状と共に、詫び賃として五十両が入っていたというのだが……(「世直し酒」)。 表題作を含む痛快&人情時代小説全四篇。 【目次】 第一話 悪行合一 第二話 蕎麦の毒 第三話 世直し酒 第四話 もう半分
  • 父子の剣 目安番こって牛征史郎5
    -
    1巻770円 (税込)
    長寿庵の蕎麦大食い大会に出場した初老の武士が口から血をあふれさせて事切れた。御公儀御小納戸頭取・近藤英之進であった。女中の目撃証言から幇間の久蔵が毒殺犯とされ、征史郎にまで嫌疑がかけられる。目安番花輪征史郎絶対絶命の窮地に、元隠密廻り同心河瀬吉蔵と倅の同心吉太郎が立ち上がった。
  • 上方与力江戸暦
    -
    1巻660円 (税込)
    大坂から来た豪快侍の痛快捕物! 北町奉行所に大坂から赴任した内与力、淀川新十郎。もっさりした風貌と陽気な語り口だが、捕物は型破りで豪腕。贋金の探索の果て、対峙したのは上方以来の因縁の相手だった。書下ろし時代小説、新シリーズ開始。(講談社文庫)
  • 勘十郎まかり通る 闇太閤の野望
    3.0
    1~3巻770円 (税込)
    できたての、お江戸で、どえらい漢が大活躍! 十文字鑓は家康公下賜。 大目付の父から勘当され、日本橋の米屋に居候しつつ萬揉め事相談で糧を得る! 豊臣秀頼の遺児が頭目の野盗を報ずる読売を手に……。 「居眠り同心 影御用」の早見俊、新シリーズ第1弾! 向坂勘十郎は群がる男たちを睨んだ。空色の小袖、草色の野袴、右手には十文字鑓を肩に担いでいる。六尺近い長身、豊かな髪を茶筅に結い、浅黒く日焼けしているが、鼻筋が通った男前だ。肩で風を切り、威風堂々、大股で歩く様は戦国の世の武芸者のようでもあった。寛永十二年、大坂落城から二十年、江戸の町には未だ戦国の気風が漂い、町のあちこちで争い事が絶えない。
  • 観相同心早瀬菊之丞
    完結
    -
    全1巻792円 (税込)
    早瀬菊之丞は南町奉行所定町廻り同心。容貌や身なりから人の性格や運命を判断する観相見の達人であり、骨相見を通じて敵の関節を外したり、針や指で急所を一撃する殺人技も身に着けている。八丁堀同心、早瀬家の次男坊だった菊之丞は次男坊の気楽さから盛り場を冷やかす内に旅芸人一座に加わって大坂に流れ着き、そこで観相見の達人、水野南北に師事した。江戸に戻ると父は他界しており、生真面目な兄の宗太郎が父の跡を継いでいた。だがその兄が何者かに殺されたため、同心となったのだ。手下の岡っ引き、薬研の寅蔵とともに日々の事件を解決しつつ、兄殺しの下手人を探索する菊之丞。江戸のシャーロック・ホームズ誕生!
  • 観相同心早瀬菊之丞 死のお告げ
    -
    1巻781円 (税込)
    観相の達人、同心早瀬菊之丞には放ってはおけない男が現われた。小野吉村という八卦見である。小野は平安の世に活躍した公卿であり歌人であった小野篁の子孫だと自称している。篁には閻魔大王の側近としてこの世と冥界を行き来していたという伝説があり、その末裔である吉村も冥界と繋がっていて人の死期がわかるらしい。菊之丞が手札を与えている岡っ引、薬研の寅蔵によると、吉村に死相が出ていると告げられた人間が二人死んだという。一人は八十を過ぎた老婆、もう一人は十歳の男の子だったそうだ。菊之丞は吉村の素性を探るべく、八卦見を受けることに……。
  • 観相同心早瀬菊之丞 毒の契り
    -
    1巻979円 (税込)
    江戸のシャーロック・ホームズ、同心菊之丞が江戸を駆ける! 好評書下し事件帳シリーズ第四弾! 俺の役目はあんたらの殺しを暴くことさ―― 黙って座ればぴたりと当たる、菊之丞の見立てが事件の鍵を解く! 南町奉行所定町廻り同心、早瀬菊之丞。相撲取りのような巨体に歌舞伎の悪役のような面倒はおよそ同心には見えぬ。 だが実は、上方で観相の大家・水野南北に師事した観相の名人。観相のみならず、骨相で相手の関節を外したり急所を一撃する技も持っている。 神田白壁町の呉服屋、近江屋の主・藤次郎は、女中奉公をしていたお清と深い仲になった。感づいた女房のお房は婿養子である藤次郎を折にふれ責め立て、ついには給金を半分にすると言い出した。 ある日、お房が用意した夕餉の味噌汁を一口飲んだ藤次郎が苦しみ出した。彼女が毒を盛ったのか?相棒の岡っ引「はげ寅」こと薬研の寅蔵とともに駆けつけた菊之丞は、お房に悪意の相が表れていないと見立て……。 第一話 ひょっとこ殺し 第二話 毒の契り 第三話 一炊(いっすい)の捕物 第四話 無礼討ち騒動
  • 関白同心 少年貴族と八丁堀の鬼
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    1~2巻792~836円 (税込)
    喧嘩がめっぽう強い暴れん坊の侍、鬼塚寅太郎。じつはこの男、南町奉行所の定町廻り同心という花形の要職にいながら、賄賂や暴力はあたりまえ。役目よりも金儲けを考える悪徳同心であった。 そんな寅太郎にひょんなことから助けてもらったのが、高貴さを漂わせる謎の少年、近衛菊麻呂。だがこの少年こそ、京の都から江戸見物のためにくだってきた、本物の関白さまだったのである。 まさに正反対のふたりであったが、なぜか菊麻呂は寅太郎のことが気に入り、同心組屋敷に居候となるかたわら、さまざまな事件探索にも首を突っこんでいくのだが……。 善と悪、知恵と力、最強の二人組が江戸の悪に立ち向かう、痛快捕物帳。新シリーズ開幕!
  • 虚構斬り 居眠り同心影御用21
    3.0
    1巻770円 (税込)
    偽同心が押し込み強盗。探索の居眠り源之助に将軍御曹子から影御用。 続く奉行所醜聞騒動の陰に三千石名門旗本家への将軍庶子養子入りの噂! 元筆頭同心で今は居眠り番、蔵間源之助が真相に迫る! 南町奉行所の同心を騙る侍一味による押し込み事件が江戸を騒がせている。北町の元筆頭同心で今は居眠り番に左遷された蔵間源之助に、奉行を通して、将軍御曹子から『影御用』が舞い込んだ。偽同心事件はじめ奉行所の権威を揺るがす醜聞騒動を追うなかで、三千石名門旗本家への将軍庶子養子入りの噂が浮かんだ。源之助は将軍御曹子を連れて町廻りに出かけたが……。
  • 公家さま同心飛鳥業平
    3.8
    1~12巻691~712円 (税込)
    市井の町家に暮らす飛鳥業平は、中納言という雲上人にありながら、事件の謎解きがなによりも好きな変わり者。頭脳明晰、鞍馬流剣法の達人という文武両道のお公家さまだが、その唯我独尊のわがままな振る舞いに、定廻り同心の和藤田三次郎は、振りまわされっぱなしの毎日。今回、ひょんなことから業平は、水戸家をめぐる陰謀を解き明かすため、京の都へ旅立つこととなる。護衛として同道する三次郎は心中に不安を覚えるが、はたして業平の行くところ、奇々怪々の難事件が続出……。
  • 公家さま同心 飛鳥業平 決定版【1】
    -
    1~2巻737円 (税込)
    雪降り積もる天保九年正月、定町廻り同心の和籐田三次郎は殺しの現場で、奇妙な男と出会う。 真っ白な狩衣に真紅の袴、立て烏帽子をかぶり、あたかも平安絵巻から抜けだしたような装いである。 言葉をかわした瞬間、鋭い洞察と観察力で、三次郎の妻の出産を見抜いたその男は、従三位権中納言、飛鳥業平──水戸家に逗留するやんごとなき京のお公家さまであった。 三次郎のとまどいと困惑をよそに、探索仕事に興味をおぼえた業平は、八丁堀同心よろしく難事件の探索に乗りだすのだが……。 武家や世間の常識にとらわれぬ江戸時代の名探偵が、隠された謎を解き明かしていく。 大人気となった時代シリーズの新装決定版!
  • 久能山血煙り旅―大江戸無双七人衆―
    -
    1巻605円 (税込)
    駿河の国境の寒村から村人が全員消えた! 疫病か、それとも大久保長安の秘匿した財宝を狙うものの仕業なのか。徳川家康の遺骸を日光から駿河の久能山に運ぶ天海一行の護衛の途次、大道寺菊千代は大きな謎に直面する。そして、天海の命と久能山東照社に奉納される百万両を狙って襲い掛かる、忍び集団・風魔党の面々。菊千代率いる大江戸無双七人衆、最後の血戦。書下ろし時代小説。
  • 剣客旗本と半玉同心捕物暦1 試練の初手柄
    -
    1~3巻770~880円 (税込)
    新米同心の香取民部が槍の名手・船岡と共に初めて殺しの探索に! 船宿の女将に続いて大奥の奥女中の亡骸が発見された。 絡み合ったふたつの殺しに隠された謎を解き、民部と虎之介が権力に切り込む! 香取民部は蘭方医の道を断念し、亡き兄の跡を継いで十手御用を担ったばかり。武芸はさっぱりの「半玉」だが、相次ぐ殺しの探索を行うことに…。民部を支えるのは剣客旗本の船岡虎之介、叔父・大目付岩坂備前守の命を受け、兵藤成義一之宮藩主の闇を暴こうとしているが、それは民部の追う殺しとも関係しているらしい。そして兄・兵部の死の真相も明らかになっていく⋯。 豪放な師と一本気な弟子、新シリーズ第1弾!
  • 不義士の宴~浪花の江戸っ子与力事件帳(一)~
    -
    1~3巻660円 (税込)
    大坂西町奉行所与力・伊吹伝四郎は、奉行から盗賊・霧の十兵衛一味捕縛の特命を受ける。伝四郎は、練達と若者同心の混成部隊を組織し、任務遂行に邁進する。折しも、討ち入り不参加の不義士、赤穂浪人・工藤京太郎は別れた妻子に会うべく赤穂に戻り、浅野内匠頭刃傷に隠された秘密を知る。やがて、伝四郎の盗賊探索に赤穂事件の闇が覆い被さってくる……。
  • 小伝馬町牢日誌 お帰り稲荷
    -
    1巻616円 (税込)
    小伝馬町牢屋敷の同心、大賀弥四郎は、罪を憎んで人を憎まずをモットーとするお人好し。牢名主の長兵衛と共に事件の真実を突き止めていく――弱き者のために立ち上がる鉄火肌の男たちを描く新シリーズ!
  • 秋声のうつろい 小伝馬町牢日誌
    4.0
    1巻660円 (税込)
    凡庸な忠義者の助蔵が、剣客として知られる主人を斬り殺した科で入牢してきた。不審に思った大賀弥四郎は、持ち前の人の好さで調査に乗り出す。一筋縄ではいかぬ想いに目をこらす心優しき牢屋同心の事件簿。
  • 惑いの面影 小伝馬町牢日誌
    -
    1巻572円 (税込)
    お人好しのやっさんと囚人からも親しまれている牢屋敷の同心・大賀弥四郎のもとに、亡き妻と面影の似たお峰が、亭主殺しの科で入獄してきた。しかしそこには様々な男たちの野心が何重にも渦巻いていて……。
  • ご落胤隠密金五郎 しのび姫
    3.0
    1~3巻660円 (税込)
    闇を縫い、薩摩藩邸に潜び込んだ一人の男。名は水野金五郎、時の将軍側用人水野出羽守忠成の妾腹だ。水野家家老土方縫殿助の依頼で抜け荷の証拠を掴もうとした金五郎は、琉球衣装の美しい娘に見とれるうち敵に見つかり逃げる羽目に。数日後、金五郎は侍たちに取り囲まれた娘を助ける。娘は金五郎が見とれた琉球王朝の姫だった。将軍の側室になるのを拒み逃げた姫を匿うことになったが…。
  • 最強同心 剣之介 火盗改ぶっとび事件帳
    -
    1~7巻693~715円 (税込)
    凶暴な盗賊が一膳飯屋に立てこもり、幼子を人質にとった。手を出せぬ同心たちを尻目に、涼しい顔で歩み寄り、あえて盗賊を挑発……電光石火の早業で子どもを救った男――新しく火盗改に配属された、同心・佐治剣之介である。この剣之介、まるで町の不良のような態度で、まことに無礼で不遜。それもそのはず、金貸しの道楽息子として鉄火場で暴れていたところを、火盗改長官・長谷川平蔵に引き抜かれたという、なんとも異色の経歴をもつ同心であった。だが、この型破りで常識知らずの男には『最強の同心』とも言える資質が秘められていた……。武家の礼やしきたりをくつがえす、破天荒な痛快捕物帳!
  • 最後の名裁き 大岡越前ふたたび
    -
    1巻792円 (税込)
    大岡越前、最後のご奉公。老中の面前で下す、評定の裁きの行方は!? 本作は、宝暦年間、実際に起きた三河岡崎藩、藩主押し込め騒動をモデルとしている。藩主押し込めとは、乱行、乱心などで藩政を誤った主君を、家臣たちが座敷牢に押し込め、隠居に追い込むことをいい、幕府に黙認されることが多い。 小説では、藩主派、反藩主派の御家騒動が、幕閣の知るところとなり、裁定が評定所に持ち込まれることになった。現地調査に向かった若き評定所留役・宇津木新五郎は、評定のメンバーである寺社奉行・大岡忠相に奮起を促す。評定の多数派を操る老中・松林備前守は、影で御家騒動の糸を引く。老齢に達したかつての名奉行は、はたして松林の陰謀を打ち砕くことができるのか。評定の場での裁きの行方はいかに……。文庫書き下ろし
  • さすらい同心 坂東一徹 仇討ち日光
    3.0
    1巻722円 (税込)
    いかつい顔にげじげじ眉の南町奉行所同心、坂東一徹は、自他ともに認める頑固者で、悪や不正を許さぬまっすぐな男。事件解明のためならば、上司にさえも噛みつく仕事の鬼だが、その性格と容貌がわざわいし、女にはさっぱりもてないという有り様である。ところが文政元年の五月、この一徹に、不釣り合いなほどの別嬪な娘が嫁いできた。まさに美女と野獣の夫婦に、周囲ばかりか一徹本人も戸惑っていたが、その婚礼の場で、なんと殺人事件が発生する。妻を得て、よりいっそう仕事に邁進する一徹であったが、事件の真相を知ったときから、謎の単身赴任を繰り返すはめに……。愛する妻とわかれ、ひとり各地をさすらう名同心の悪党退治!
  • 高虎と天海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ◾️関ヶ原が終わったところから話は始まる
    ◾️外様の高虎と天海による関ヶ原戦後処理
    ◾️歴史小説だが抒情的な表現はない
    ◾️対話の合間に入る豊富な量の歴史的背景
    ◾️著者の豊富な知識と勉強量を感じさせる
    ◾️歴史と小説の両方を楽しみたい人に最適

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    2025年03月01日
  • 幕末 暗殺!

    Posted by ブクログ

    非常に面白かったと思う。
    私の好きな歴史小説短編集の一つ、この本と同様の題材を扱った司馬遼太郎の『幕末』があるが、それに次ぐ面白さだった。
    油小路の変を描いた『裏切り者』が読み物として、秀逸と感じた。

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    2021年03月19日
  • 魔王の黒幕 信長と光秀

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大河ドラマ麒麟が来ると一緒に読み進めていたので朝倉に仕えていた時のことも比較して読めた。
    何故信長を討ったのか今までの説の光秀と違って、でもあり得るのかもと思える内容でとんでもない説ではなかった。

    明智光秀の生涯で人々が幸せに暮らす事を第一に、しかし、悪に徹することもできない人間らしさと葛藤を描いている。

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    2020年11月11日
  • 円也党、奔る 光秀の忍び

    Posted by ブクログ

    愉しいエンターテインメントというように纏まっている時代モノである…
    明智光秀は織田信長の下に在り、坂本城の城主になっていた。そんな頃、織田勢は北近江の浅井家、その背後の越前の朝倉家と交戦に及んでいた。そして足利義昭の策謀で敵対的な諸勢力に織田家は遠くから囲まれているというような情勢でもあった。
    こういう状況下、明智光秀が越前に在って、寺子屋を営んで糊口を凌いでいた頃に知り合ったという、諸国を巡っている僧の円也という人物が在って、その仲間達と共に明智光秀を助けて情報収集や工作活動を展開していた…
    本作はその円也と仲間達が、古くからの友として、臣下と言うよりも寧ろ協力者として、様々な工作活動を行う

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    2020年09月27日
  • 無敵の殿様 無敵 対 最強

    Posted by ブクログ

    足利家の流れを継ぎ、唯一徳川家に臣従していない大名、喜連川恵氏、松平定信の家臣でお目付け役の大月源五郎、忍びで影猫の美代の物語、今回は、はみだし同心佐治剣之介が参加します。借金の仇、恨まれすぎた女、欲目の名物、無敵対最強の4話、どれも面白かったです! 早見俊 著「無敵対最強」、無敵の殿様シリーズ№9、2020.1発行。

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    2020年02月06日

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