稲垣えみ子の作品一覧
「稲垣えみ子」の「買わない生活」「もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
現代社会は「もっとお金を使わせろ」「気安く買わせろ」という戦略のもと、様々なメッセージが消費者に投げかけられている。「家事は面倒」という、もともと人が抱いていなかった考えを脳内に植え付け、家電を欲しいものだと思わせる。しかし、実際に家事の負担を減らすことができたかと言われるとそこまででもないというのは確かに、と思った。
特に都心に住んでいると、「欲」と「欲じゃないこと」がほんとうに曖昧になってくる。人との繋がりも薄くて、人は一人で生きていけるものと思わざるを得ない。
そして、つり革広告に新しくできるお店の数々。綺麗な女性も多いし、美容の基準や意識が無意識に高くなっていたことにも気づいた。常に、「あなたはまだ満たされていない」というメッセージを至るところから受ける。
最近自分の中で、まつ毛パーマは本当に必要なことなのかと考えていたけど、こういったものもこの本の中でいう「たくさんのチューブに繋がれた重病人のようなもの」なんだと思う。まつ毛パーマをしていない状態が怖くて、失いたくない。「きれいなまつ毛を手に入れること」は、いい風に見える反面、「綺麗な上に上がったまつ毛を手に入れなければ幸せになれない、気分が上がらない」という思い込みも手にしているのだと思った。
「誰かと差をつけることが豊かさ」「差をつけることがリッチなのだ」という際限のない競争地獄から抜け出すには、所有じゃなくて、シェアする。
良い車も、良い洋服も、高い学歴も、常に私たちが受け取るメッセージだ。私たちは、小さいころから、「他人よりも優れた結果や物を持つことが幸せや豊かさにつながる、可能性が広がる」と教わってきた。しかし、それは本当に自分を豊かにしているのか?と懐疑的に考える機会は、与えられてこなかった。
この本を通じて、もう一度自分の中にある思い込みや身の回りのものを見直してみようと思った。
Posted by ブクログ
幼少の頃ピアノを習っていた。自宅にピアノがあり、いつかまた弾きたいなぁと気持はあったけれど、なかなか行動に移せなかった。いや、何度か、ピアノに向かったけれども、数ヶ月で、指が思うように動かない‥、って嫌になって、結局は諦めていた。
それからさらに年月が経ち、もう一度ピアノを弾いてみたいなぁという気持ちが強くなっていたところ、弾いてみたいという曲との出会い、今度こそ!と練習し始めた。そしてそのタイミングでこの本を読んだ。
稲垣さんと同世代、「そうそう!」と共感できる内容ばかりで、勇気づけられることもたくさんあった。そして、これから(とりあえず独学だけれど)諦めずに、やってみようかなと私の背中を押してもらえる本だった。
また、私の時代では当たり前だったことが、今とははるかに違うことにも気づかせてもらった。
というのも、私たちの時代は、とにかくできない箇所は、できるまで繰り返しの反復練習、指が痛くなっても、どうして痛くなるのか、痛くならないためにはどのような方法を取ればいいかなどそんなこと指導もされなかったし、考えもしなかった。言われた通りだった。
さて、歳をとってから始めるということは、体との向き合いも必要。普段の生活に支障があっても困るから。もちろんピアニストを目指すわけではないけれど、弾きたいと思う曲を気持ちよく弾くことができたら、これからの人生に楽しみが持てる。
そのため、どのような気持ちを持ってどのように練習をしたらいいのかだけでなく、指の怪我なく、演奏するために必要な解剖学的なことに興味を持ち、彼女の参考にされた本を今少し読み始めた。そもそも、ピアノを練習するのに解剖学なんて結びつかなかった。
これがとてもわかりやすく、ピアニストだけに限られた本ではないかなと思った。
この稲垣さんの本と出会えたことは、私にとってピアノのことだけでなく、これから先どう生きていきたいかを考えるいいきっかけにもなり、大切な一冊になった。