延原謙の作品一覧
「延原謙」の「シャーロック・ホームズの冒険」「恐怖の谷」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「延原謙」の「シャーロック・ホームズの冒険」「恐怖の谷」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズのシリーズ第二弾。どの物語も面白いが、特に「海軍条約文書事件」は少しホラー要素めいた幕開けもありぞっとして、読み進めるといつものホームズと違った様子も見られてワクワクした。さらに本短編集「最後の事件」でまさかホームズが死ぬとは・・・と寂しくなったが、あとがき「解説」であ、ファンから相当の注文があって書き続けたんだ!生きてたんだということがわかり、これからまだまだホームズ物語を読めることに期待が高まった。延原謙氏の訳のされかたも丁寧で、非常に読みやすく、文庫として持ち歩き、さっと開けばホームズの世界に誘われるのがたまらなく心地良い。そして、解説にあるように、C・ドイルの探偵小説が殺人の現場の描写や、グロ・エロを必要な条件とせず注意を払って描かれている点が美しく読んでいて後味の良いものだと理解できる。
Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズ探偵小説、第二弾。
こちらの新潮版は昭和28年発行ということで、特に女性の言葉遣いが「〇〇でございました/〇〇かと存じまして」といういかにも丁寧でゆったりした感じで読み心地が良い(^_^)
ホームズは退屈してコカイン注射の日々。医師のワトスンは「なんでそんなもんやるんだ!」とイライライラ。そこへ若い女性メアリー・モースタンが自分の身にまつわる不可思議な事件の相談に訪れた。
メアリーの父はインドに駐在したイギリス陸軍だったが、退役してイギリスに戻ってきたが失踪してしまった。メアリーは、父の軍人仲間だったショルトー氏に話を聞くが知らないという。それが10年前のことだ。
そしてそれから4年後(今から6年前)から、年に1回差出人不明で高価な宝石が送られてくるようになった。そしてついにその人物から「あなたは不当に権利を奪われています。お話しますから、どこどこへ来てください。心配なら二人の同行者を連れてきてください」という手紙が来た。
ホームズはワトスンとともに同行し、手紙の差出人サディアス・ショルトーと会う。彼の父ショルトー氏と、失踪したメアリーの父モースタン氏はインドにいたころに莫大な財産を手に入れていたこと、しかしそのことで彼らを狙うものがいることを伝える。
財宝の隠し場所は?その財宝を狙う者を捕まえられるのか?
===
コナン・ドイルやアガサ・クリスティーの物語では、インドやアフリカはまだ未知の地だったので「現地で手に入れた毒」「現地の人々のしきたり」などがでてきます。植民地の宗主国であってもインドやアフリカは不思議の国だった頃の、ヨーロッパの人たちがどんな目で見ていたかが伺えますね。
今作の依頼人メアリーは、この時代に女一人で生きなければならない経済的には恵まれていないがしっかりした女性で、ワトスンは最初から「素敵な人だなあ…」と目がハート状態・笑
しかし「財宝を手に入れて大金持ちになった彼女に告白したら金目当てだと思われてしまう」と及び腰。事件解決と同時に、ワトスンの恋はさあどうなる?笑
世界初?だと思われる、名探偵の手伝いをする少年たちの「ベーカー街特務隊」も出てきます。
そしてホームズ、いくら当時は合法だったとはいえ、腕中にコカイン注射の跡は身体が心配だ(-_-;)。
Posted by ブクログ
不気味な魔犬の存在感、バスカヴィル家の不吉な言い伝え、沼沢地の雰囲気、更にはホームズの不在など、
これでもかと不穏な要素が合わさり、常に漂う不気味な空気感がなんともいえぬ味わいで良かった。
デヴォンシャーへ向けて出発するワトソン君にかけるホームズの台詞や、デヴォンシャーでのワトソン君の不吉な予感をビシバシ感じさせる記述など、
なんかワトソン君がとんでもない目に合う前触れのようで、読み進めるごとにずっとドキドキしぱなしだった。
こんなにも怪奇極まり、またホームズをもってしても一杯食わされる場面のあった相手であっても、
最後の「追想」では、ホームズの中で既に過去の事件として記憶から追いやられている様子がなんとも無情で、またホームズたるらしさが現れているようでもあって印象的だった。
あとホームズの美術眼に対するワトソン君の評価が中々に辛辣で思わず笑ってしまった。