作品一覧

  • 万物の黎明~人類史を根本からくつがえす~
    4.5
    『負債論』『ブルシット・ジョブ』のグレーバーの遺作、ついに邦訳。「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー。考古学、人類学の画期的な研究成果に基づく新・真・世界史! 人類の歴史は、これまで語られてきたものと異なり、遊び心と希望に満ちた可能性に溢れていた。
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論
    4.0
    1巻4,070円 (税込)
    やりがいを感じないまま働く.ムダで無意味な仕事が増えていく.人の役に立つ仕事だけど給料が低い――それはすべてブルシット・ジョブ(ルビ:クソどうでもいい仕事)のせいだった! 職場にひそむ精神的暴力や封建制・労働信仰を分析し,ブルシット・ジョブ蔓延のメカニズムを解明.仕事の「価値」を再考し,週一五時間労働の道筋をつける.『負債論』の著者による解放の書.

    試し読み

    フォロー
  • 賢人と奴隷とバカ
    5.0
    1巻2,970円 (税込)
    「ニッポンにいるのは、賢人気取りばかりだ」 「ポピュリズム」「反知性主義」「ポスト・トゥルース」 時代を「象徴」する言説に潜む〈大衆への差別的なまなざし〉。 資本主義×知識人が一体となって管理・支配しようとする現況を問い、近代社会の土台に存在する、無名の人びとが蓄積してきた知や技術に光を当てる。 ---------------------- ◆「中立」の立場から差別する過激中道[エキストリーム・センター] ◆ 平等を求める動きへのシニシズム ◆ 格差と対立を無視し、円滑な社会運営を志す「秩序派」 ◆ 愚かな群衆に囲まれていると感じるリベラル知識人のナルシズム 知的ソースをあげて、スマートに切って捨てる態度、利得と犠牲の計算のような知的操作で、割り切ってみせる態度は根本的には、この世界とは別の世界にむかう衝動や想像力にむけられているようにおもわれるのである。 〈支配する知ではなく、解放する知を求めて〉 ──私たちが生き延びるための唯一の方法はデモクラシーを深化させることである。 ---------------------- 【目次】 ◆はじめに……賢人とドレイとバカ 二〇二三年、春 第I部 無知と知、あるいは「大衆の恐怖」について  01.現代日本の「反・反知性主義」?  02.「反知性主義」批判の波動──ホフスタッターとラッシュ  03.ピープルなきところ、ポピュリズムあり──デモクラシーと階級闘争  04.「この民主主義を守ろうという方法によっては この民主主義を守ることはできない」──丸山眞男とデモスの力能  05.一九六八年と「事後の生(afterlives)」──津村喬『横議横行論』によせて  06.「「穏健派」とは、世界で最も穏健じゃない人たちのことだ」──「エキセン現象」をめぐる、なにやらえらそうな人とそうじゃない人の「対話」 第II部 だれがなにに隷従するのか  07.「放射脳」を擁護する  08.「しがみつく者たち」に──水俣・足尾銅山・福島から  09.自発的隷従論を再考する  10.「自由を行使する能力のないものには自由は与えられない」──二〇一八年「京大立て看問題」をどう考えるか  11.「中立的で抑制的」──維新の会と研究者たち  12.「この町がなくなれば居場所はない」──映画『月夜釡合戦』と釡ヶ崎 第III部 この世界の外に──抵抗と逃走  13.「ブラジルで のブレザーなんて着たがるヤツはいない。 殴り倒されるからだ」──二〇二〇年東京オリンピックをめぐる概観  14. 戦術しかない/戦略しかない──二〇一〇年代の路上における二つの趨勢  15.「わたしは逃げながら、武器を探すのです」──ジョージ・ジャクソン、アボリショニズム、そしてフランスにおける「権力批判」の起源について  16.ポリシング、人種資本主義、#BlackLivesMatter  17.パンデミックと〈資本〉とその宿主  18.「世界の終わりは資本主義の勝利とともにはじまった」──文明に生の欲動をもたらすもの  19.すべてのオメラスから歩み去る人びとへ──反平等の時代と外部への想像力 ◆あとがき ----------------------
  • 啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語
    4.5
    1巻2,640円 (税込)
    西洋なんて存在しなかった?──近代知の起源とされる「啓蒙思想」は,ヨーロッパ貴族のサロンではなく,じつはマダガスカルの海賊と女性たちの社会実験によって創造されたのではないか.海賊王国の知湧き心躍る「本当の」歴史をたどり直し,自由,国家,民主主義をめぐる無数の常識をくつがえす.グレーバー生前最後の著作.

    試し読み

    フォロー
  • ユリイカ 2015年2月号 特集=俳優・高倉 健
    -
    高倉健、逝く。 日本を代表する映画界の大スター・高倉健を緊急特集!!
  • 暴力の哲学
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    人はなぜ暴力を憎みながらもそれに魅せられるのか。歴史的な暴力論を検証しながら、この時代の暴力、希望と危機を根底から考える、いまこそ必要な名著、改訂して復活。
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか
    3.7
    1巻957円 (税込)
    誰も見ない書類をひたすら作成するだけの仕事、無意味な仕事を増やすだけの上司、偉い人の虚栄心を満たすためだけの秘書、嘘を嘘で塗り固めた広告、価値がないとわかっている商品を広める広報……私たちはなぜ「クソどうでもいい仕事(ブルシット・ジョブ)」に苦しみ続けるのか? なぜブルシット・ジョブは増え続けるのか? なぜブルシット・ジョブは高給で、社会的価値の高い仕事ほど報酬が低いのか? 世界的ベストセラー、デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』の訳者による本格講義! 【目次】 第0講 「クソどうでもいい仕事」の発見 第1講 ブルシット・ジョブの宇宙 第2講 ブルシット・ジョブってなんだろう? 第3講 ブルシット・ジョブはなぜ苦しいのか? 第4講 資本主義と「仕事のための仕事」 第5講 ネオリベラリズムと官僚制 第6講 ブルシット・ジョブが増殖する構造 第7講 「エッセンシャル・ワークの逆説」について 第8講 ブルシット・ジョブとベーシックインカム おわりに わたしたちには「想像力」がある

ユーザーレビュー

  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

    Posted by ブクログ

    『ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか』酒井隆史著

    前々から介護や教育など、人を支えるエッセンシャルワーカーの給料が低く、ITなどホワイトカラーが高いことに違和感はあった。管理職など、無駄な仕事を生む仕事。自分の精神を殺しながらの仕事。その裏には醸成された仕事には価値がある、教育やケアはやりがいがあるという思想が生み出されている。正直この思想に動かされて、働くのは合わないのに働いて精神を病んだとも言えると感じている。相互にケアし健康で豊かで、不安や恐怖・ストレスから解放される未来は来るのだろうか。その一助をグレバーから学ぶことができる。

    0
    2025年10月07日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    「あなたは、お金の心配がなくなったとしても、今の仕事を続けたいと思えるだろうか?」ー答えは「No」だ。
    今の仕事をやりがいがあり、社会的価値がある仕事に変革するのもマネジメントである私の責任だ。

    0
    2025年09月08日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    自分の仕事がブルシットジョブで向こう20年を耐えるのはムリだから転職する、という人生の節目で、じゃあブルシットジョブという言葉を作った人の本を読んでみようと手に取った。
    語感だけで使ってた単語だが、著者の定義を見てその通りで驚いた。被雇用者本人でさえ存在を正当化しがたいほど完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用の形態で、とはいえその雇用条件の一環として本人はそうではないと取り繕わなければならないように感じている、と。そしてこれはシットジョブとは違うんである。
    ブルシットジョブの種類や、市場が生み出した仕事になぜそんな非効率なものがあるのか、なぜブルシットジョブが増えているのかという問

    0
    2025年09月01日
  • 啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大昔のポプラ社の海賊の本を思い出しながら読んだ。あれは実はすごい本だった気がする。ベニョフスキー航海記が出てきたのでうへ〜と思った。なんかとまれ楽しかった。

    0
    2025年08月23日
  • 万物の黎明~人類史を根本からくつがえす~

    Posted by ブクログ

    第1章
     ホモ・サピエンスは唯一の現生人類ではなく、ネアンデルタール人やデニソワ人をはじめとする複数の人類種が共存し、交雑していた事実を示している。
    これにより、人類の起源は単純な直線的進化ではなく、多様で複雑なネットワーク型進化モデルで説明されるべきである。
     さらに、アフリカを起源とする「単一起源説」も修正が必要である。最新の化石発見と古代DNA解析により、人類はアフリカ以外の地域でも独自の進化を遂げ、遺伝的交流を重ねてきたことが明確に証明された。

     古代DNAの解析技術の進展は、人類の移動経路と交配の詳細なパターンを解明し、過去に存在した多様な人類集団が互いに影響を与え合っていたことを

    0
    2025年08月11日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!