清武英利の作品一覧
「清武英利」の「トッカイ 不良債権特別回収部」「しんがり 山一證券最後の12人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「清武英利」の「トッカイ 不良債権特別回収部」「しんがり 山一證券最後の12人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
立命館大学経済学部卒。『しんがり―山一證券 最後の12人』で第36回講談社ノンフィクション賞を受賞。著書に『巨人軍は非情か』、『こんな言葉で叱られたい』、『こんな言葉で叱られたい』などがある。元読売巨人軍取締役球団代表。
小説・文芸
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Posted by ブクログ
清武の乱の会見の清武さんは何とも地味でおどおどとした感じの人だったことをおぼろげながらに覚えている。巨人ファンでもないし渡辺恒雄にさして興味もなかったからこのニュース自体に興味もなかった。この本を読んで清武さんの印象が180°かわる。気骨ある人だった。
この本は大きくふたつの構成で清武さんの歩んできた人生が描かれる。ひとつめは社会の闇を暴こう、弱者の声を届けようとペンを持ち続けた記者たちの生き様とともに清武さんの記者人生を振り返るパート。ふたつめは渡辺恒雄との対決の実際を描くパート。特に自らが当事者である後者のパートは生々しく、独裁者渡辺恒雄の姿や独裁に染まった読売新聞のくだらなさがよく分かる。
新聞は欠かさず読んでいるが、年々社会的な弱者へ寄り添う姿勢が失われてきているように思う。ほぼ国際問題と経済問題に紙面がさかれ、政治面は政治全般の批判か首相の礼賛もしくは批判記事だ。週刊誌と対して変わらない。稀に取り上げられる社会的弱者もジェンダーや人権上の弱者で名もなき市井の弱者にはほぼ光が当たらない。
権力の監視機関たるメディアは何がしたいのだろうか?政治を社会を良くしたいと思ってるのか?そんなことを思い、新聞の劣化を嘆いていた。
清武さんはそんな劣化する新聞と対峙し変えようと努力してきた。その姿は彼のノンフィクションの主人公である後列の人々と重なる。現状は過去からの作為の積み重ねだ。きっと渡辺恒雄に嘆き、新聞のあり方を変えようと努力した結果が今だ。だから最悪ではないし、変えようとしている人は今もいるはずなので改善の途上にあるとも言えるかもしれない。清武さんや彼が取り上げた後列の人々が社会を支えている。
清武さんにはぜひ天国に行ってほしい。
Posted by ブクログ
先天性心疾患を抱える娘の命を救うため、町工場の父親が人工心臓の開発に挑む実話を描いたノンフィクションです。
医療の素人である父が、娘のために莫大な資金と時間を投じて研究を重ねる姿には、親の愛情と執念を感じました。
文章はやや淡々としていますが、家族の苦悩や希望が丁寧に綴られており、非常に感情が揺さぶられました。
最終的に人工心臓は完成しませんでしたが、その過程で開発された医療機器が多くの命を救うこととなり、娘の願いが形となった結末に胸を打たれました。
読後に、「下町ロケット」のモデルなのかなと思い調べてみましたが、やはりそのようです。
ただ、フィクションとノンフィクションには、リアルさの圧倒的な差があるなと、ノンフィクションが持つ現実の重みを感じました。