作品一覧

  • 地下室の手記

    地下室の手記

    小説・文芸

    4.2
    1巻770円 (税込)
    極端な自意識過剰から一般社会との関係を絶ち、地下の小世界に閉じこもった小官吏の独白を通して、理性による社会改造の可能性を否定し、人間の本性は非合理的なものであることを主張する。人間の行動と無為を規定する黒い実存の流れを見つめた本書は、初期の人道主義的作品から後期の大作群への転換点をなし、ジッドによって「ドストエフスキーの全作品を解く鍵」と評された。
  • 悪霊(上)

    悪霊

    小説・文芸

    4.1
    1~2巻1,100~1,210円 (税込)
    1861年の農奴解放令によっていっさいの旧価値が崩壊し、動揺と混乱を深める過渡期ロシア。青年たちは、無政府主義や無神論に走り秘密結社を組織してロシア社会の転覆を企てる。――聖書に、悪霊に憑かれた豚の群れが湖に飛び込んで溺死するという記述があるが、本書は、無神論的革命思想を悪霊に見たて、それに憑かれた人々とその破滅を、実在の事件をもとに描いたものである。
  • 罪と罰 上

    罪と罰

    小説・文芸

    3.9
    1~3巻1,100~1,276円 (税込)
    その年の夏は暑かった。大学を除籍になり、ぎりぎりの貧乏暮らしの青年に、郷里の母と妹の期待と犠牲が重くのしかかる。この悲惨な境遇から脱出しようと、彼はある「計画」を決行するが…閉塞した社会状況のなかでくすぶる人間性回復への強烈な願望を描いて世界文学史にドストエフスキーの名を刻みつけた不朽の作品。(全3冊)
  • カラマーゾフの兄弟 1

    カラマーゾフの兄弟

    小説・文芸

    4.0
    1~4巻1,320~1,430円 (税込)
    ドストエフスキー作品の謎に最も迫った翻訳者・江川卓による魂の訳業、初文庫化。 各巻に、訳者自身による詳細な注解を付す。〈巻末資料〉訳者解説
  • 悪霊(上下)合本版(新潮文庫)

    悪霊(上下)合本版(新潮文庫)

    小説・文芸

    -
    1巻2,310円 (税込)
    1861年の農奴解放令によっていっさいの旧価値が崩壊し、動揺と混乱を深める過渡期ロシア。青年たちは、無政府主義や無神論に走り秘密結社を組織してロシア社会の転覆を企てる。――聖書に、悪霊に憑かれた豚の群れが湖に飛び込んで溺死するという記述があるが、本書は、無神論的革命思想を悪霊に見たて、それに憑かれた人々とその破滅を、実在の事件をもとに描いたものである。 ※当電子版は新潮文庫版『悪霊』上下巻をまとめた合本版です。
  • カラマーゾフの兄弟(1・2・3・4合本)

    カラマーゾフの兄弟

    小説・文芸

    -
    1巻5,390円 (税込)
    ドストエフスキー作品の謎に最も迫った翻訳者・江川卓による魂の訳業、初文庫化。 大審問官の問い、ゾシマ長老の死…… カラマーゾフ(黒塗)家の一族をめぐる壮大な愛憎劇は、やがて殺人事件へと向かう。(第2巻) カラマーゾフ家の人々の間にさまざまな思惑が入り乱れる中、ついに父フョードルが殺害される。はたして犯人は―(第3巻) 父フョードル殺害事件の裁判が進展する一方で、カラマーゾフの兄弟たちはそれぞれに転機を迎えていた。やがて、あの夜の真相が明らかになる。 彼らは、ロシアは、そして人類の運命は――「現代の予言書」として読み継がれてきた一大叙事詩はついにクライマックスへ!(第4巻)。 ※本コンテンツは、中公文庫『カラマーゾフの兄弟』1~4巻を合本化したものです。

ユーザーレビュー

  • 地下室の手記

    Posted by ブクログ

    「ロシア文学は難しそう」という先入観を持っていましたが、2部からは比較的読みやすく2日で読み切りました。
    150年前の作品ですが、現代を生きる私たちの自意識を鋭くえぐってくる作品だと思います、、ドストエフスキーがなぜ世界的な文豪と称され続けるのかを心から納得しました。
    主人公の屈折した自意識、他者の視線への恐怖、そして「自分は特別でありたい」というプライドと自虐の間で揺れ動く姿は、決して他人事だと思えませんでした。心理描写の解像度が「自分にも身に覚えがある」と胸が痛くなるほど高いので、精神的に余裕のある日に読むことをおすすめします(笑)
    読んでいて、高校時代に衝撃を受けた『山月記』の「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」というフレーズを思い出しました。

    また、人間は理性や効率(2×2=4)だけでは動かない矛盾に満ちた存在であるというテーマは、現代の様々なニュースや自分自身の生き方を振り返る上でも大きな気づきを与えてくれました。
    自分の弱さや自意識と向き合い、他者への敬意や寛容さを持ちたいと思わされました。

    久々に心にドーンと来た作品だったので、レビューを書きました。他の世界的な名著にも挑戦しようかな。

    0
    2026年10月11日
  • 罪と罰 上

    Posted by ブクログ

    ラスコーリニコフが老婆を殺したことについてはなにひとつ共感できない。お金が欲しかったのか、正義感?(老婆が死んでも誰も咎めないという井戸端話が後押しした?)からなのか、はたまた好奇心か、いずれにしてもこの点は一切の共感は不可能。
    その後の罪の意識に苛まれる姿は、程度の差こそあれどこか共感できる。誰しも後ろめたい気持ちで、なにも手につかず常に誰かに怯えて過ごした経験はあるだろう。(私の場合は小学生のとき、台風で授業がなくなった日に友達と遊び、後日先生が怒って「遊んだものは正直に言いなさい」と言って、私だけ自己申告しなかった。今思えば本当にくだらないことだが笑、当時はラスコーリニコフの気分だった)

    0
    2026年10月11日
  • カラマーゾフの兄弟 2

    Posted by ブクログ

    せっかく2回目なので、(途中からではあるが)江川訳で。プロとコントラは新潮原版で読んだので割愛。
    イワンの一人称が違ったり、アリョーシャが若干砕けた感じなのがおもしろい。

    ゾシマ兄の話と、一本のネギ以降の勢いが凄まじい。
    従者への愛、自殺者への愛…がこの後の話に繋がっていくのか。初読の記憶が無い。
    悲しくて頭がモヤがかる感じとか、嫌だったことを何度も脳内再生して自分を傷つけるとか、内面描写が上手すぎる。

    しかし長老の死を乗り越えたアリョーシャは「不屈の闘士」なんだよな、天使が成るものではないような。二部が現世に存在しないのが辛い。

    0
    2026年09月23日
  • カラマーゾフの兄弟 3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3巻はミーチャの予審と、子どもたちについての話。
    あまり難しいことは書かれておらず、ミステリ的な要素や人情についてが多いためスラスラ読める。

    第八編「ミーチャ」は、ミーチャの破天荒な活躍が盛りだくさん。

    第九編「予審」は、ミステリやサスペンス的な面も強く読みやすい。

    第十編「少年たち」は、つらい目に会う子どもに対して以前読んだときよりも涙脆くなっているため涙腺が……
    この巻の中では第十編が一番好き。
    ペレズヴォンは本当にジューチカなんだろうか……そうであればいいなと思う。

    0
    2026年08月06日
  • 地下室の手記

    Posted by ブクログ

    主人公のニヒリズムの妄想が異常過ぎて面白い。人間の欲望の2面性が描かれている。愛を拒絶し求めている。

    0
    2026年07月05日

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