江川卓の作品一覧
「江川卓」の「カラマーゾフの兄弟」「罪と罰」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「江川卓」の「カラマーゾフの兄弟」「罪と罰」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
主人公がダサい。あまりにもダサいし、痛々しい。 働きもせず、地下室にこもり、自意識が奇妙に歪み切ってしまった男の手記。他人や社会を見下しながらも、彼はそのくせ、彼らの「生きた生活」に激しく憧れている。だが同時に、その「生きた生活」を恐れ、いざその渦中に置かれるとひどくうろたえ、面倒に思い、何もない地下室の生活へと逃げ戻ろうとする。
彼の行動は、滑稽なほどに歪んでいる。
ある日、道を通るために士官にどかされたことを、彼はひどい屈辱と感じる。復讐のために、街でその男と正面からぶつかっていこうと計画するのだが、いざとなるとビビりまくり、自分から道を譲ってしまう。何回目かのチャレンジで、ようやく肩が少
Posted by ブクログ
虚栄と真実、羨望と軽蔑を激しく行き来する主人公の心の動きに圧倒された。主人公にはその心の動きを制御できないのに、動いた先の心情は明確に認識できている点が見ていて苦しい。
心情を分析できてしまうと、愛情や友情の基底にある虚偽に目を瞑れない。ある程度虚構を受け入れられないと他人と絆を結ぶことはできないからだ。主人公がズヴェルコフらを前にして3時間も暖炉とテーブルを行き来する姿が象徴的だ。
恋人や友人を求めて奮闘した挙句、それらの欺瞞を見抜くが故に全てを手放し、主人公は孤独な地下室を選ぶ。そこから脱出する術も意思も示されず、悲劇的である。
Posted by ブクログ
『カラマーゾフの兄弟』は光文社の亀山郁夫訳で読んでいたけど、別の訳者のものも読みたいなと思っていたところにこちらの中公文庫が発売されたのでずっと気になっていて、やっと読めるタイミングがきたので全巻購入。
この中公文庫では、かなり細かい後記・注解がはいっているのがよかった。
これはこういう意味だとここで教えてもらわないとなんとなくで流し読んでしまう部分も多いかと思うので。
それと、ドストエフスキーの父のことや亡くなってしまった子ども(アリョーシャ)のことなど、元ネタになったと思われる出来事も結構記載されている。
『カラマーゾフの兄弟』は5年おきくらいで再読していることになるけど、やはり何度読