サラ・ウォーターズの作品一覧
「サラ・ウォーターズ」の「荊の城」「エアーズ家の没落」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「サラ・ウォーターズ」の「荊の城」「エアーズ家の没落」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
どこをどう受け取るかで、物語の見え方が変わってくる奥深い作品だった。
上巻のレビューで「これはホラーなのか?それともサスペンスなのか?」と書いたけど、下巻を読んで、その答えは読む人によって違ってくると思った。
他の方のレビューを読んでみると、自分とはまったく違う視点から物語を捉えている人もいて面白い。
そうした受け取り方の幅こそが、この作品の魅力だと思う。
私は、幽霊よりも人間の内面に強く恐怖を感じるので、上巻からうっすらと違和感を感じていた“ある人物”が鍵を握るサスペンスだと感じた。
下巻に入ってからのあの人物の内面からじわじわ滲み出ていたものは、自分にとっては1番恐ろしかった。
読者の想像力や読み方によって、この物語はホラーにもサスペンスにもなるし、“誰が”という見方までもが変わってくる。
解説の「カレイドスコープをのぞくような物語」という言葉がまさにぴったりの作品。
謎を解く探偵のような人物は登場しないので、すっきりとした結末を求める人にはオススメできません。
少し長く感じるところもあったけど、不気味な館に没入し、じわじわと忍び寄る恐怖を味わう時間はとても楽しかった。
Posted by ブクログ
〈海外サスペンス〉で検索して見つけた一冊。
「〇〇家」と名のつく“館もの”が大好きなので、好きな要素が全部詰まってる気がして、手に取らずにはいられなかった。
その予感は大当たりで、期待通りの世界観にのめり込んでしまった。
かつては栄華を極めたエアーズ家。しかし、時代の波には抗えず、今では見る影もないほどに荒れてしまっている。
医師ファラデーは、診察のため久々に館を訪れるが、その変わり果てた姿に驚愕する。
その館では次々と不可解な出来事が起こり始める…
これは果たしてホラーなのか、それともサスペンスなのか?今のところはまだわからない。
私はホラーには興味がないので、できればサスペンスの方向へ進んでほしいと祈ってしまう。
情景も人物も丁寧に描かれていて、仄暗くて不穏な空気が漂ってくる。
その静かな緊張感に引き込まれて、自分も館の中にいるような没入感がたまらない。
とにかく下巻が気になって仕方がない。
「ちょっと──その、変なんです」
この奇妙な異変は一体何なのか?早く確かめたい。
どうかサスペンスでありますように…。
Posted by ブクログ
昔、少しだけ読んで読むのを
やめていた本。
田舎の泥棒一家が金持ちを夢見て
その夢をスウに託して…
モードの夢見る脳内お花畑っぷりに
スウは可哀そうにと憐れみを浮かべる
そして私も笑
それは次第に同情に変わり
モードを見る目も変わってくる。
男女、女女、とにかく
人と人の絡みが、文章によって
こんなに濃密なエロスになるとは…
サラ・ウォーターズもだが
中村有希さんの翻訳力にも脱帽である。
上巻最後の天地がひっくりかえる
どんでん返しは見もので
下巻にすぐさま手が飛びます。
下巻も渦巻く陰謀に
早くその答えを知りたくて
ページを捲る手がとにかく止まらない。
最後に明かされた答えは
登場人物も読む私たちにも
絶望と衝撃をあたえます。