作品一覧

  • まいまいつぶろ
    5.0
    1巻605円 (税込)
    松竹蒲田に子役で入社、オカッパ頭で男役もこなした将来の名優は、何を思い役者人生を送ったか。生涯の傑作「浮雲」に到る、心の内を綴る半生記。
  • わたしの渡世日記 上
    4.6
    1~2巻850~880円 (税込)
    昭和を代表する女優・高峰秀子。2024年は生誕100年。 女優・高峰秀子は、いかにして生まれたか――複雑な家庭環境、義母との確執、映画デビュー、養父・東海林太郎との別れ、青年・黒澤明との初恋など、波瀾の半生を常に明るく前向きに生きた著者が、ユーモアあふれる筆で綴った、日本エッセイスト・クラブ賞受賞の傑作自叙エッセイ! 上巻は北海道での誕生から、太平洋戦争期までを収録。
  • にんげん住所録
    4.4
    1巻529円 (税込)
    「でこ、今日はちょいと出かけようか」と小津安二郎と行った「お茶の水」、木下恵介が胸ポケットから取り出した一枚の写真、そして美智子妃より思いがけぬ一筆など、大切な人々とのとっておきの記憶を、端正で歯切れのよい語り口で綴るエッセイ集。
  • 台所のオーケストラ
    4.4
    戦前戦後の日本映画界を駆け抜けた大女優・高峰秀子は大の食いしんぼうで料理上手。そのレパートリーのなかから「3分から小一時間ほど」で出来あがるレシピを選び、素材別に紹介。料理初心者にも最適な、和食、中華、洋風、その他129レシピ収録。
  • おいしい人間
    4.1
    1巻652円 (税込)
    内田百【門+月】先生からの一通の手紙、イヴ・モンタンとの再会、藤田嗣治のアパルトマンでの日本食作り、司馬遼太郎との食膳に有吉佐和子からの長電話など、大切な人々とのくすりとする思い出。特製「老人食」リハーサルメニューもあって、心にも胃にもおいしいエッセイ集。
  • 旅日記 ヨーロッパ二人三脚
    4.0
    1巻715円 (税込)
    こうしてパリでぼんやりしている事の何とすばらしい事か──昭和33(1958)年、ヴェニス国際映画祭の後、名女優・高峰秀子は夫とともに7か月間、ヨーロッパを巡り歩く。パリ、ボン、マドリード、ローマ……、誰にも気兼ねせずに腕を組み、蚤の市を訪ね、人々と語り、おいしいものを楽しむ。死後に見つかった、最も幸せだった旅のすべて。秘蔵の写真を加えて文庫化。
  • 巴里ひとりある記
    4.0
    1巻770円 (税込)
    1951年、27歳、高峰秀子は突然パリに旅立った。女優から解放され、パリでひとり暮らし、自己を見つめる、エッセイスト誕生を告げる第一作。
  • にんげんのおへそ
    4.0
    1巻509円 (税込)
    風のように爽やかな幸田文、魅力の英雄・周恩来、ぼけた妻に悩まされる谷川徹三、超変人の木下恵介、黒澤明……そして無名の素晴らしい人たち。何気ない日常にキラリと光る、人間模様の数々を柔かなユーモアで生き生きと描いた、心温まるエッセイ集。
  • 旅は道づれ雪月花
    -
    1巻836円 (税込)
    京都・金沢・札幌・熱海・神戸・小豆島……。日本各地の一流ホテルや旅館、料理屋で味わう美味の数々。食材の良し悪しから、調理の仕方、使う器や盛りつけ、料理人の志にいたるまで、一流を知り尽くす二人が、真の豊かさを堪能する。旅の滋味と夫婦の妙味、ふたつが溶け合い絡み合う、大人の二人旅。夫婦かけあい旅エッセイ「旅は道づれ」シリーズ国内篇。 巻末エッセイ・斎藤明美
  • ユリイカ 2015年4月号 特集=高峰秀子
    -
    いまなお輝きを増す「女優/エッセイスト」としての高峰秀子を照射する特集。 木下惠介、成瀬巳喜男、夫の松山善三監督作品で、 戦前・戦後を通じて日本映画界で活躍した大女優・高峰秀子。 1979年に女優を引退した後にはエッセイストなどとしても活動した。 大女優にして名エッセイスト、その魅力に迫る。

ユーザーレビュー

  • 巴里ひとりある記

    Posted by ブクログ

    子役から始めて、戦前・戦中・戦後の映画界を駆け抜けた女優・高峰秀子。その彼女が休業宣言、1951年の6月から7カ間、映画を離れて、パリで過ごした。その日々のエッセイ。見るもの・聞くもの・触れるものなにもかもが新鮮だった。27歳の高峰秀子、その初々しさがいい。
    下宿した先はリュクサンブール公園近くのアパルトマンの5階、バルコンが付いていた。「すぐ目の前には聾啞学校の庭が見下ろせる。金髪の女の子たちが『ジョニイ・ベリンダ』のような手真似で話しているのが見える。教会の鐘がまた聞こえる」。臨場感あふれる文章。この部屋は仏文学者の渡辺一夫がまえに住んでいた部屋だった。
    写真&高峰の描くイラストが興を添え

    0
    2025年08月02日
  • わたしの渡世日記 下

    Posted by ブクログ

    大女優 高峰秀子本人がその半生を描いたエッセイ集の後編。大戦終了後の昭和20年以降の出来事が書かれているが、当時の様子がよくわかる。谷崎潤一郎や梅原龍三郎など著名人との交流も詳しく描かれており、ビジネス抜きで暖かく支えてくれる人たちが数多くいることが理解できる。よくわからず連れて行かれたシーンがいろいろと登場するが、その場面の描写や自分が感じたことは詳しく書かれており、その能力の高さに驚かされた。勉強になる本であった。

    「キャバレーで見た、アメリカの士官たちに、すっかり感服してしまったのである。とにかく、女性に対して、実に礼儀正しいということ。ダンサーの控え室に行って、うやうやしくこれを迎え

    0
    2025年07月25日
  • わたしの渡世日記 下

    Posted by ブクログ

    戦後、『カルメン故郷に帰る』や『浮雲』『二十四の瞳』など映画史に残る名作に出演し女優としてのピークを迎える。結婚しささやかな家庭を築くも母はますます毒親と化し秀子を悩ませ続ける…。筆者の秀逸な文章もあってとにかく面白い。Netflixで映像化したら絶対面白いと思うんだけど…。
    俳優はもちろん、文筆家としても一流の方でした。

    0
    2025年06月17日
  • わたしの渡世日記 上

    Posted by ブクログ

    5歳でデビューし瞬く間に人気子役に。華やかな活躍の裏で苦しんだ義母との確執、彼女一人の肩にかかる経済的負担、叶わなかった学校生活、そして若き日の黒澤明との初恋と別れ。複雑な環境で思春期を過ごしながらも横道に逸れなかったのは彼女の中に子供ながらも何か一本、筋の通った強い意志があったからだろう。

    0
    2025年06月09日
  • わたしの渡世日記 下

    Posted by ブクログ

    日本の初期の映画女優、高峰秀子の自伝的エッセイ下巻。週刊朝日に連載をしていたものが本になったようだが、本書とっても良かった。
    子役出身の高峰秀子さんは、本書出版時点(昭和50年頃)で50歳だったそうだが、その時点で400本もの映画に主に主役で出演していた。渡世日記とはいえ、あとがきにもあるように、30歳で結婚するまでの人生がつづられている。
    メインになるのは、今でいう毒親である母(養母)との確執、才能ある映画製作者たちや文豪たちとの交流、映画を作るうえでの苦労、お金に苦労した話、などである。子役時代から超多忙な生活だったため学校にろくに通えず、本人は学問が無いと言っているが、文章からはしっかり

    0
    2023年05月08日

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