グループ・ゼロ - ヒューマンドラマ作品一覧
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-フィリピンパブ中毒者、略してピン中!フィリピンパブ「らぶ」には今夜もいろんな男達が異国の女目当てにやってくる。タクシードライバーの岩井もその1人だ。今のお気に入りはキャッシー。金髪にムチムチのボディは男心をくすぐる。フィリピンパブに1度訪れたらどんな男でも彼女たちに夢中になっていくのだ。そんなある日、店にキャッシーにハマりまくって出禁にされた男がやって来た。そしてキャッシーを拉致していくのだが…。女・酒・金にヤクザまで登場する新感覚ハードボイルドの決定版!
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-幼くして両親を亡くした高槻幸(たかつきさち)は、父の親友・佐伯に引き取られることになった。ともに暮らすうち、いつしか佐伯家の一人息子・譲(ゆずる)と愛しあい、将来を誓い合う幸は、医者だった亡き父と、医者を目指す譲の影響から看護師になることを決意する。譲と同じ大学に通うことが決まったある日、突然火事に見舞われる佐伯家。幸同様に両親を亡くした譲は果たして――!? 大河長編「光と闇の方程式」でもおなじみ、折り紙付きの実力派作家が送る、愛と絆の医療ロマン!
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5.0
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4.0太平洋戦争も日本に敗戦の色濃い昭和20年はじめ――。圧倒的な物量を誇る米軍機動部隊は、日本の最後の砦・沖縄周辺海上に集結していた。これに対し、日本軍の残された反撃手段はただ一つ。機もろとも敵艦に体当たりする肉弾攻撃、神風特別攻撃隊であった。250kgの爆弾を戦闘機に取り付け、まっしぐらに敵艦に突っ込んでいくという世界にも例をみない恐るべき戦法である。しかしながら、この神風特別攻撃隊をしても敵の侵攻をくいとめることはできず、ここでさらに恐るべき戦法がとられた。すなわち、ロケット特攻機「桜花」の誕生である。桜花はそれ自身戦闘能力は全くない翼をもった爆弾といっていいだろう。――昭和20年3月21日、桜花特別攻撃隊の第1陣18機は九州の南端・鹿屋基地を飛び立っていった。護衛戦闘機はわずか30機。「この攻撃に成功し、戦局は逆転する」日本軍最後の期待を担った桜花は必ずや戦局を打開してくれると固く信じられていたのであったが…。
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2.8僕が丘の上に建つ大きな総合病院に赴任してから間もなく、1人の少女と出会った。彼女の両親はドラッグ中毒とアルコール依存症で養育放棄をしていた為、まだ幼い少女は保護施設に預けられていた。しかしそこで問題ばかりおこすので小児・精神科医の僕の所にきたのだった。ネグレクト(育児放棄・児童虐待)の親をもつ少女の恐怖体験とは…!?なぜ彼女が情緒障害になったのか…?小児・精神科医が虐待される幼い子供たちの心の闇に迫る!
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1.7江戸・吉原。「おっ、見ねぇ、花魁道中だ」道行く人々が足を止める。“蛇”が言う。「お鶴、いいかよく見ておけ。これが吉原百万両の大傾城、蒼桐花魁だ」それが私と、生涯を賭して戦う事になる蒼桐花魁との初めての出会いだった。私は没落した武士の娘だった。父は農業を始めたが上手く行かず、もう質種も尽きて明日の食い扶持にも困っていた。まだ幼い弟妹の為に私にできる事は、自らの意志で人買いに買われる事だった。人買い“蛇”に、私は生娘のまま、男を悦ばす手管を教え込まれていく。「見ただろうあの蒼桐の見事な花魁道中。お前は今日からあれを目指せ。吉原一と謳われる蒼桐を超えてみせろ、お鶴」私が、あの人を超える花魁に…!?
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-バロン吉元の「柔侠伝」、上村一夫の「同棲時代」、滝沢解+ふくしま政美の「女犯坊」、小池一夫+平野仁の「少年の町ZF」、江波じょうじの「トップ屋ジョー」など昭和を席巻した劇画がズズーッと勢揃い! 掲載作品一覧------バロン吉元「柔侠伝」(第1巻第1話 『女掏摸』収録)、上村一夫「同棲時代」(第1巻Vol.1 『今日子と次郎』収録)、原作:滝沢解 作画:ふくしま政美「女犯坊」(第1巻 『怒根鉄槌篇』収録)、原作:小池一夫 作画:平野仁「少年の町ZF」(第1巻 『ラボック光』収録)、江波じょうじ「トップ屋ジョー」(第1巻 『ガンは俺の命だ』収録)
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-ちょっと気が強いが優しくて思いやりのある妹・沙羅と、スターを夢見るも生まれつき心臓が弱く入退院を繰り返している双子の姉・星羅。ある日星羅は、自分の命が長くて3年・短ければ1年であるとの現実を知ってしまう。一方沙羅は原宿で芸能プロの石神にスカウトされる。体力も時間も無い星羅は、自分では叶えられない夢を同じ顔、同じスタイルの妹・沙羅に託し、残りの人生を沙羅のバックアップに費やす事を決意する。儚い運命を背負った双子姉妹を描く、感動のヒューマンドラマ!
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-「神 枝一郎」は裏社会で暗躍する整形医で、患者の顔を全くの別人に変えてしまう程の神業をもっている。その為、彼の存在を知っている人々は【神の仕業】と称えていた。その神がワシントンでオペラを観劇中、依頼主が神の元に現れる。依頼主は連邦保安局の人間で、大きな出来事の証人キャシーが消されてしまい、そのキャシーと全く同じ人を神の仕業によって造り出して欲しいとの依頼だった!連邦保安局側で手術する前からすでにキャシーに似た人物を用意していたのだが、神は『無理だな』と言う。だが、その場にいたキャシーの母を見て彼女を手術するなら依頼を受けると言うが、体も年齢も全く違う人物を神はどのように造りあげるというのか…!?
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-都内・某所の店で警部補の「犬飼圭司」は張り込みをしていた。すると、ターゲットの男が現れて店内に入って行く姿を確認。後をつけようと動きだすと、麻薬捜査官が現れて強引にターゲットを横取りされてしまう。納得いかない犬飼だったが、店の外で待っていると数発の銃声が!すぐに裏口にまわるとターゲットを発見し格闘の末、現行犯逮捕に成功した。…しかし、取り押さえた際に犯人は犬飼のポケットに『謎のUSBメモリー』をひっそりと入れていた。そのUSBメモリーの力によって、その後に犬飼は全てを失ってしまい…。人生の絶望を経験した犬飼は警察組織の良犬から一匹狼の餓狼として、金・権力を手にして堕悪な支配者になる為に動き出す…!!
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-将軍の娘(弟橘姫)はそこらの侍なら軽く蹴散らす程の強さ!そして、美しく天真爛漫な性格で天女のような姫だった。父・吉宗の政事を陰から助けるため、各地を巡り問題に向き合い人助けを行っていた。ある日、ある主人から相談を受ける。主人の娘のお篠がお代官に気に入られご所望との話なのだが…娘のお篠は行きたくないらしく、その理由を聞くと「何人もの娘がお代官に召し出されているのに誰一人も村に帰ってこない」等、妙な噂が後を絶たないと言う事だった。すると姫はお篠に「あなたが着ていく着物をちょうだい!」と言い…。身を挺して人々を救う姫(天女)を描いた物語!
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-重犯罪特捜班・班長の神山はここの所、「危機迫る表情で銃を乱射する血塗れの自分」が登場する悪夢を繰り返し見ていて顔色も優れない状態だった。しかし、そんな中でも事件は発生し神山は重犯罪特捜班・班長として現場に向かう。到着すると、緊迫状態で犯人は「二時間以内に逃走用ヘリと一億円。それが出来なければ人質を一人ずつ殺す」という。だが、すでにリミットまであと10分…すると、犯人への発砲命令の連絡が神山に届きスコープを覗き込むと…犯人の顔は自分と同じ顔そして危機迫る表情!あの悪夢の自分そのものだった!その事件解決後も自分の顔と同じ顔の悪夢は続き…!重犯罪特捜班・班長の神山のアクションバイオレンス作品!!
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-全日本中学校フォアサムゴルフ選手権!各校激しい勝敗争いを繰り広げていた。そんな中、『明華学園』対『日新中学』の勝負もかなりの接戦で優勝候補と言われながらも、明華学園の戸橋・佐々木ペアは苦戦し、最終ホールにくるまで決着はついていなかった!そして、その最終ホール一打目・佐々木のティーショットはラフ(芝や草が伸びていて、ボールが打ちにくい場所)に落ちてしまう。その難しい二打目を戸橋に託すとミラクルショットで見事に巻き返し!と思った矢先…。三打目、プレッシャーからか佐々木はミスショットをしてしまい、勝敗が決まる大事な四打目が戸橋に託されたが…果たして!!ゴルフに情熱を燃やすスケベな少年・戸橋矢一を描く!
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3.0杉浦ミキは高校を卒業後すぐに愛車の原付ベスパに乗り、今後働く喫茶店「ぶるうらいと」に来ていた。すると店の前の通りに同じ学校だった、元暴走族の吉崎という男が大荷物を持って歩いているのを見つけると、高校当時には話した事がなかったが物怖じしないミキは「どこかに行くの?」と聞くと、吉崎は就職先が金沢で駅に向かう途中だという。それを聞いたミキは愛車のベスパを持ってきて荷物を載せ、バイクを転がし話ながら駅に向かうと、吉崎は話した事はなかったがミキの事は印象に残っていたようで…。ミキや友人達の卒業後のそれぞれの恋愛・音楽・仕事と懸命に生きてゆく青春ストーリー作品!
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-性同一性障害の『薫』は綺麗な顔・高い声。ボーイソプラノと呼ばれ、自身の問題を公にすることなく生活していた。ある日、勤め先であるバイク便の事務所に着くと先輩の『友部』に会う。薫はタフで男らしい友部のような男になりたいと望んでいた…。事務所で仕事を受けて、配達に向かうと傷だらけの女性と出会ってしまう。その女は何者かに追われているようで、持っていた荷物を強引に託されてしまった薫。断ろうと急いで追いかけるとその女は後ろから追いかけてきた車にはねられ死んでしまう。この出来事に深い闇を感じた薫は…! 事件・そして自身の問題に向き合う薫を描いた物語!
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-明治十八年・日本は文明開化の真っただ中。そんな時代に【高修館柔術】対【楊心流柔術】による『武芸者日本一決定戦』が行われていた。しかし、楊心流は敗北し高修館は当然のように勝利した。日本柔術界は高修館の宇野重五郎によって淘汰されつつあったため、数多くの柔術流派は消え去ろうとしていた…。そのため恨みをかう事も多く、宇野重五郎のもとには暴漢が現れる事もあり、その際には高修館の影と言われる【彰伍】という名の暗殺者が現れ暴漢達を武器も使わず瞬殺していた。しかし、その彰伍はただ宇野に雇われるような男ではなく、その先にある大きな野望のために殺しをおこなっていた。果してその野望とは…!?
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-ガッチリとした体形の男・岩蔵は友である茂平次と共に故郷を飛び出し、江戸に向かっていた。しかし、二人が最後に口にした物は二日前でこのままだと野垂れ死ぬのも時間の問題だった。なんとか川の水を飲み空腹を誤魔化していると、近くを通りかかったお紋という女が食料を持っている事に気づいた二人は大量の握り飯をもらい、難を逃れた。そして、お紋に自分達の事情を話すと、岩蔵の体格を見て年に一度の奉納相撲の参加を提案される。優勝すればたくさんの賞金を貰えると聞いた岩蔵は参加を決めるが、そのお紋と岩蔵のやりとりの様子を見て勘違いした町の男達が背後から岩蔵に襲い掛かり…!岩蔵の偶然の出会いから始まった相撲での活躍を描いた作品!
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-夜の街の片隅でとある占い師のもとには行列ができていて、たくさんの人達が順番を待っていた。一方、その隣では全然人気のない中年オヤジの桜井という占い師がポツリ商売をしていた。そんな桜井のもとに落ち込んだ様子の男が「インチキ占い師めぇ~!」と、泣きながら怒鳴りこんできた。その男に話を聞くと以前、桜井に占いをしてもらい「彼女と間違いなく幸せになる!」と言われたのに彼女から別れを告げられたじゃないか!と言うことだった。しかし、桜井はその占いに絶対の自信があった!そして納得のいかない桜井は…。サクライ食品の社長という立場をそっちのけで、占いにハマり占いを的中させていく!?社長と占い師の顔をもつ桜井の物語!
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-沢木瞬(さわきしゅん)は某有名大学に通っていたが、故あって中退。そしてその際に先輩に拾われ、現在の職業は赤坂のクラブ「MORPHEUS」の人気ホストとなった。ある日、瞬はいつものように遅刻して出勤し準備をしていると…。ホール側から女性の大きな声がしてこっそりと見に行くと、バッチリと目が合ってしまう。その女性に呼ばれ席につくと攻撃的な発言をされてしまう瞬だったが、瞬はその女性の手を取り…!?ホスト沢木瞬と様々な性格や事情を抱えた女性達との出会い。そして瞬がその女性達の傷付いた心を癒し羽ばたいて行く女性を見送るヒューマンドラマ作品!
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5.0中学野球の神奈川県大会決勝。若木中エース・大場球人の豪速球にバッターは手も足も出ずゲームセット、18奪三振の大会記録を打ち立てるとともに、見事大会優勝を決めた。キャプテンかつピッチャーの三年生・大場は一躍神奈川県のスターに。スタンドの応援団に向かって、次は甲子園で会おうと高らかに宣言した。彼はすでに野球の名門校・美咲台高校に進むことを決めており、当然高校でもエースとして活躍するつもりだった。しかし高校野球部の入部受付の日。球人がみたものは、体育館に並ぶ入部希望者の長蛇の列、しかも二列がロープで区切られている光景だった。ロープの向こうの列に並ぶ新入生は、皆特別な勧誘状を持った日本中から集められたエリート選手たち。球人には勧誘状は届いておらず…!?
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-プロ野球の始球式に少年ファン代表として参加した小学6年生の沢村勇太は、満天下の観衆の中でプロ野球選手相手にチェンジアップを投げる程とにかく真剣勝負を好む度胸ある少年だ。別居中である両親に代わって実家の小料理屋を切り盛りしている勇太は、父親から「二度と野球はやるな」と言われながらも野球への情熱を捨てきれないでいた。そんな中母親の計らいもあり、甲子園常連である野球の名門・洛鳳学園への進学が決まった勇太! 入学式前に洛鳳チームの一員として練習試合に出る事となったがそこで早速ひと悶着あって…!? 野球への情熱は誰にも負けない中学生・沢村勇太の活躍を描く!
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-プロゴルファー大山大将(おおやまひろまさ)・26歳は、自由奔放・ダイナミックなプレイでお馴染みな豪快男。しかしその直球な性格ゆえ、カッとなると見境がつかなくなり自滅してしまうというパターンが多く、周囲からはいつも賞金を持たずに手ブラで帰ってくるブラ・プロだと馬鹿にされ師匠からクビを宣告される始末。子供を身ごもった妻・舞子のため、葛藤にさいなまれながらもやりたくないレッスンの仕事に打ち込む大将。しかし「私たちのためにあなたがこれ以上駄目になっていくのを見たくありません」との置手紙を残し舞子は家を出ていった。泣き崩れ自暴自棄になった大将の元に、賭けゴルフの手伝いをしてくれとの依頼が舞い込み…。仕事・家族すべてを失った悲しきゴルファーの奮闘を描く!!
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-男と女が駅での別れ際、離れがたい沈黙に包まれた。男が切り出した。結婚しよう、と。二人は抱きしめ合い、大きな喜びに包まれたのだった。数日後、男が自宅にいると不意に来客があった。玄関を出てみると見慣れぬ若い娘。とりあえず部屋を片付けようとすると、彼女が「チーコも手伝う!」と言い、男はこの娘が誰なのか思い出した。東京に出てくるときに別れたっきりの、幼馴染のチーちゃんだ。大学受験のために今朝上京してきたのだという。もうそんなに時が経ったのか、と笑う男だったが、彼女の胸に秘めた想い、大人になったらお兄ちゃんのお嫁さんになると言っていた彼女の気持ちを感じ取り……名手・みやわき心太郎が描く、哀切に溢れた珠玉のラブストーリー短編集!
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-学校が休みの日にはゴルフのキャディとして活動する芝草うさぎ(9歳)と、彼女の父親であり万年予選落ちのプロゴルファー・芝草健太(35歳)。実は血の繋がりは無いのだが、二人の愛情と絆は強い。レッスンプロとして所属しているゴルフ練習場の支配人からは「ツアープロを諦めてうちのレッスンプロに専念しろ」と言われる日々……。そんなある日、プロゴルファーを目指す研修生・橘が練習場に現れた。派手なプレイで他の客を沸かせる橘は、完全に見下した目で健太にゴルフ勝負を挑んできた……! 天真爛漫なうさぎと、悩める義父・健太が織りなす感動のヒューマン・ゴルフ・ストーリー!
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-呑天堂の屋号で古物商を営む神大寺観介は、そんじょそこらの目利きじゃない。人呼んで「真見士」! あらゆる逸品に精通し、ひと目でその価値を測ることができる凄腕中の凄腕。政財界の大物たちにもご贔屓が多く、その鑑定眼には全幅の信頼が置かれている…が、本人はガサツでスケベな豪快男。その豪放磊落な性格のせいで、問題案件ばかり呼び込んでくるのであった。借金のかたに信楽の骨董品を持ち込んできた男と、金の貸主の秘書。観介は一瞥をくれただけで千五百万円と鑑定する。喜ぶ秘書だったが、持ち主の男は頑なに売ろうとしない。そのやり取りを見た観介は…?!
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-大友智子・通称「トマト」。そんなトマトは売春で生活をしている…。この生活が始まった理由は両親を事故で失いその後、親戚の家に預けられるが虐待により家出しこの生活が始まった。そんなトマトのある日、冴えない男の相手をして「お小遣いちょうだい」と言うと、男は「売春をしているんじゃないだろうな!?」と脅しとも受け取れる事を言ってきた。そんなやり取りをしていると…突如部屋に胸を刺されたと言う男が入ってきて「警察を呼んで」という言葉に冴えない男は自分がこの場にいると出世に響く事を恐れ、トマトに大金を渡し「後始末は頼む」と去って行った。すると、刺されたと言って倒れていた男はスッと立ち上がり…。
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-“競馬は命” という父の生きざまを胸に騎手となった馬庭英騎は、まだ見習いの身ながら、先輩騎手の田所に真剣勝負を挑み、勝利をあげるほど修羅の魂を持つ男だ。しかし、レース中の落馬によって重傷を負い、また愛馬ライジンエコーとの哀しい別れを経験するなど、英騎の身には常に困難がつきまとっていた。一方、北海道の厩舎で、ある一頭のサラブレッドが誕生した。馬主である井田の名前をもじったイダテンキング。愛馬と運命的な出会いをはたした英騎は、馬手の勝、井田の娘の令子とともに自らの夢を果たそうと競馬の世界で邁進していく……。左近士諒・牛次郎のコンビで、レースの描写にとどまらず、競馬業界の表から裏まで余すところなく表現した競馬漫画の傑作!!
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-漫画家になるために故郷の岩手から単身東京に出てきた健二は、ボロアパートで原稿と格闘する日々を暮らしていた。出版社に出向いては編集長に追い返され、ふてくされていたある日、奇妙な女と出会う。アパートを探しているという女に場所を教える健二。部屋に戻り窓を開けると、目の前にさっきの女がいた。女は今日この部屋に引っ越してきたという。健二の住むアパートと女のいるアパートの部屋は、わずか60センチほどで向かい合っているのだ。妙に人懐っこいその女と隣人同士の生活が始まるが、その日から不思議なことが身の回りに起こりはじめ……。奇才・上村一夫が描く、人情ファンタジーの傑作!
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3.0オランダ首都アムステルダム郊外の小さな農村・ローレンス邸に住む8歳の少女マリアン。マリアンの母はオランダきっての貴族・フランドル家の一人娘で、父はイギリス人の貿易商。家柄の違いから、結婚は押し切った形でおこなわれていた。そんなある日、年に一度の花祭りが行われる! マリアンはこの日をとても楽しみにしていて、街に向かう道中にサーカス・人形劇・パレードを想像し胸躍らせていた。そして花祭りが行われている街に到着すると、旅芸人の少年・ローリーと出会う。アリアンはローリーを変な人と思いつつ……でもまた会いたいなと思い……。明るく強く優しいマリアンの愛と人生を描いた感動ストーリー!
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3.0コンビニ経営で生計を立てている有馬家は、男ばかりの5人家族。大黒柱の父と長男で店を切り盛りしているが、客は来なくて年中閑古鳥が鳴いている。三文小説家の次男とバンドマンの三男、そして年老いてボケてきてしまった祖父がいて、正直、この先どうなるのか心配……。ある晩、犬が吠えるのでふと店の外を見ると、若い女の子が行き倒れている?! 介抱し、食事を取らせると息を吹き返したその子は、ロージー美咲が丘店というコンビニを探していたと言うではないか。それってうちのことだけど……するとその子がとんでもないことを言い出して?! 名手・三浦みつるが贈る、最高のハートフル・コメディ!!
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-「ここは日本最北の地、北海道・稚内の宗谷岬!? 一体オレはなんでこんな所に!?オレは日本シリーズでMVP取らなあかんのや!」古き良き昭和のプロ野球日本シリーズ。東京ジャイアンツVS大阪ホークスの三回戦はクライマックスを迎え、後楽園球場は興奮のるつぼと化していた。九回裏、二死満塁、得点は3点差のビハインド。すでに敵地大阪球場で手痛い二連敗を喫しているジャイアンツが、土壇場でつかんだ一打逆転のチャンスである。代打要員はすでにほとんど使いはたし、残っているのはブルペン捕手の轟遊太(とどろきゆうた)ただ一人。30打数、2安打、28三振。そのうちの2安打は全てホームランという遊太を起用するか悩む監督だったが……。破天荒で人一倍女好きな遊太が数々の逆境とトラブルを乗り越え、夢を実現する為に突き進む!どこか憎めない轟遊太の波乱万丈な人生を昭和のレトロな雰囲気と一緒にたっぷりと堪能できる一冊です!
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5.0青春を無為に過ごす若者・志波三郎(サブ)は、かつて反則行為で父の視力を奪い、責任を取ってボクシング界を去ったはずの赤尾が、ボクシング・ジムを立ち上げていたと知って激怒する。赤尾ジムの試合を妨害しに訪れたサブの前に立ち塞がったのは、赤尾の息子であるサラブレッド・ボクサーの赤尾研二だった。喧嘩で研二に挑むサブだったが、研二のアメリカ仕込みのボクシングの前に惨敗を期す。さらに復讐に燃えキック・ボクシングで再度挑むが、それも再び敗北に終わる。喧嘩でもキック・ボクシングでも敗れたサブは、元ボクサーの父の元、本気でボクシングを始めるのだった。そんな中、研二の妹、赤尾火鳥と出会う。火鳥はリベンジに燃えるサブを潰そうと情け容赦のない画策を始めるが……?愛と拳闘に生きる男の青春アクションロマン! 1979年。巨匠・梶原一騎が再び”ボクシング”を題材に原作を手掛けた作品。当時漫画界の主流にあった恋愛・青春の要素も折り込まれる等、”80年代のボクシング漫画”を模索したと思われる作品で、青年誌ならではの濃い恋愛表現も見受けられる。各キャラクターの台詞にも梶原氏の”らしさ”がよりストレートに感じられる名作。
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-あの山も…あの田んぼも…みんなオレん家のものだった。でも借金のカタに取られちまった…。だからオレは取り戻すんだ!!プロゴルファーになって…!!3年前、そう固く誓ったのは国府健(こくふ・けん)。決意通りのプロゴルファーには辛うじてなれたものの、予選敗退が続き自信を失いかけていた。そんな時、とある田舎のゴルフコースに気分転換も兼ねて参戦。その強烈なショット・抜群のコントロールに周囲から歓声が上がるが、現場に居合わせた村長だけは健の弱点を見抜いていた…!?賞レース未勝利で無名だった男が、強豪たちを抑えてチャンピオンに輝くまでの軌跡を描くゴルフ漫画。
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-戦争が終わって四年。おとやんの遺骨が帰って来た――漁港のある街で暮らす広海(ひろおみ)とその母・サキは漁師である父の戦死を受け入れられないでいた。父が帰ってこないからと言って漁船・明日香丸をずっと陸に上げておくわけにはいかない。二人は父の帰還を信じて船の手入れをするのだった。サキはその夜、漁業組合の寄り合いに初めて呼ばれる。夫の遺骨が戻ったことを受け、組合ではあとを継いでサキが正式に漁師になるかどうかの話し合いが行われたが、女を漁に連れて行くのを反対する声は多く、悔し涙を流すサキであった…戦後を逞しく生きる母と子を描いた傑作物語。
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-米軍基地問題で揺れる日本──。今から遠い昔、アメリカ軍の基地がある田舎町で母が経営するバーにホステスさんたちと暮らしていた。大阪万博が開催された1970年。静岡県御殿場市大滝ノ原では、僕とアメリカ兵のショーンがホステス・マリとのデートに行くか行かないかで、缶ケリ勝負をしていた。結局僕もショーンとマリとのデートに付き合うことに。英語で話す二人の会話は、僕にはまだわからなかった。そして、ショーンはなぜか僕にペンダントをくれたのだけれど…。昭和の御殿場で多くの出会いと別れが交差する!ちょっぴり切なくほっこりするエピソードが満載の1970年米軍キャンプ地グラフティ!
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2.5もう常識はずれなほどに口うるさい姑、ケチすぎる姑、不潔な姑。旦那の浮気、不倫に二股、仮面夫婦。ネグレクトにセクハラ、モラハラ、パワハラ…誰の身にも降りかかってくる、常識を超えた非日常……。そんな様々なシチュエーションをリアルに描いて実力に定評のある著者、本領発揮の作品群。第二シリーズとして蔵出しでお届けします! もう何も信じられない……。
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-アメリカ南西部、グランドキャニオン――。一人の天才が突き抜けるような夏の空をじっと見つめていた。一瞬の空の色を待ち、ここぞというタイミングで撮影が始まる。危険なテイクを二度も三度も……男の名は山木真吾。世には「天才」と称されているCM監督。妥協を知らず、美とテーマを追求したその作風はコンクール受賞の常連だが、使う予算も天井知らずで、スポンサー受けはそれほどでもなかった。自分の納得のいく仕事をすること以外に目もくれない山木だったが、会社の経営陣、スタッフ、そして愛する彼女との間にいつしか『ズレ』が生じ始めていき……。仕事や生き方は違えど己の価値観にこだわり戦い続ける孤独な男たちの人生の描いた作品集。
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-とんでもないナンパ野郎の新人競輪選手・売間温史。デビューの日から遅刻し、取り巻きの美女たちに見送られポルシェに乗って登場、さらに東京地区のボス的存在・宮王軍団の副長・狂犬稲葉の体に刻まれた自慢の傷跡を見て「女の子とHする時に不気味がられませんか?」と痛烈な一言を放ち稲葉の怒りが爆発。迎えたデビュー戦のレースで容赦なく売間に攻撃を仕掛ける稲葉だったが、逆に売間に秘められた潜在的なパワーを見せつけられる事となる…!80期の若き天才エース・売間温史とその親友・丸山健太の二人が「不滅の名コンビ」と呼ばれる存在になるまでを描いた青春・競輪ストーリー!!
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2.5幼いころ、両親の離婚により家庭崩壊のトラウマを持つ秋穂。結婚し、子供も生まれ幸せな結婚生活のはずだった。夫との営みを秋穂が拒むまでは……。(1巻収録作品「しようよ」)行事がある度に御祝儀を要求されるけど、こっちは一度ももらった事が無い!こんな理不尽納得いかない!(2巻収録「ご祝儀」)一人娘が事故で脳死状態に!?…残された家族に告げられたのは、娘が持っていたドナーカード……。(3巻収録「贈り物」)中村咲紀が描く、愛、憎しみ、悲しみ、喜びを題材にしたヒューマンドラマ短編集!
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3.5「生き抜くためには俺は何だってやるさ」。弓月マリ子は、中小企業ながら次々と新商品がヒットし売れ行き好調の『グローバル電業』で社長秘書をしている。時間にルーズで、三食ファーストフードで済ませるズボラな社長だが、アイディア商品を次々とヒットさせるその手腕に秘書としてそれなりに充実した日々を送っていたマリ子。だがそんな彼女に産業スパイをしろと待ちかける元同僚・横瀬。断るマリ子だが横瀬はマリ子が前の会社で巻き込まれたスキャンダルを妹の就職先へバラすぞと脅しをかけ、さらに肉体関係を強要し……。企業の裏側と社会の闇に揉まれながらプロの秘書として成長する姿を描いた美人秘書物語!
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-『磯部ラーメン』の一人息子・磯部鯛三。会社が倒産して実家に戻って以降、店を継ぐかどうか悩みながら過ごす毎日。そのためかイマイチ仕事にも身が入らず、店長である親父に怒鳴られ鬱屈した日を過ごしている。そんな中、商店街の青年団、通称『釣り倶楽部』に参加した鯛三は、名人と呼ばれる呉服屋の御隠居の指導を受ける事になる。周りが釣れる中、自分だけが釣れず落ち込む鯛三に名人が語り始める。鯛三が生まれたとき、父が祝いにハナダイを釣り上げ、息子に「小さくても色鮮やかに咲き誇るハナダイのように生きて欲しい」と伝えたいと語っていたと……。それを聞いた鯛三は……。釣りを通して様々な人達と出会う鯛三の心の触れ合いを描いたハートフルフィッシング漫画!
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-『ボクの夢はマンガ家だ!晴れて夢であるマンガの世界に一歩、足を踏み入れた……けど、ナゼか釣りをしている!?』マンガ家志望の広瀬青は「三度の飯より釣りが好き」を地でいくほどの釣り好きだ。釣りマンガを連載している藤田健太郎のもとでアシスタントとして修行中だが、どの作業もまだ満足にはこなせない。そんな中、忙しい藤田先生の代わりにスズキ釣りの取材へ行けと追い出される。得意の釣りですぐに取材終了となるかと思いきや、その日は全然釣れなくて……。新人マンガ家・広瀬青が得意な釣りを武器に周りの人達の悩みや問題を解決していく痛快フィッシングアクションコメディ漫画!
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-磯貝時宗(いそがいときむね)36歳、出版社に勤めるサラリーマン……ではありますが、ある日出社したところ、なんと雑誌編集部が解散!動揺する時宗に誘いをかけてくれた他社の「釣師倶楽部」編集部に移ることに。移籍初日、いきなり若手の堀田とともに真鶴へ取材。イサキの大物を狙う時宗は、やる気のない堀田に対して一喝する――! 釣り雑誌の編集部を舞台に、様々な魚の仕掛けや釣り方と、そして人と人との関わりまで描く人情派フィッシングロマン! 表題作シリーズ7話の他『およげ大空』『黒鮪~北海道松前さくらマグロ物語~』を併録。世のお父さん釣り師の味方、磯貝時宗頑張ります!
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3.0海釣りが趣味の権じいさんは寂しい一人暮らし。そんな彼に知り合いの女子高生・舞が世話を焼きに来るのだが、実は彼女には……(権じいさんとチョー女子高生 1巻収録)。釣り仲間の部長に自分だけのくつろぎ空間(隠れ家)を自慢され、自分も隠れ家を持とうと計画するサラリーマンの宇高。家族に内緒でバイトを始めるが……(男の隠れ家 2巻収録)。理想と現実との落差にいら立ちを抱えた新婚OL・浩美。そんな中、部下の林葉に誘われ二人きりで釣りに出かけ、その後デートする事になり……(釣った魚は… 3巻収録)。狙ったエモノとは違うモノを釣りあげてしまい、数奇な運命をたどる主人公達を描いたヒューマンドラマ短編集。
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4.0ゴミ屋敷やストーカーまがいのご近所トラブル、旦那の浮気、不倫に二股、略奪婚。口うるさい姑、ケチすぎる姑、不潔な姑。ネグレクトにセクハラ、モラハラ、パワハラ…誰でも身に覚えの一つはある迷惑な隣人、家族たち。そんな様々なシチュエーションをリアルに描いて実力に定評のある著者、本領発揮の作品群をシリーズ化して蔵出しでお届けします!
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-日本一の料亭「菊善」の花板・木々野ソテツを父にもつ木々野蘭子には結婚を約束した恋人がいた。だがその男・葉山マサキは何と子持ちで、その上、父・ソテツが毛嫌いしているフランス料理のシェフ!結婚に反対するソテツを何とか説得しようと画策する蘭子は、マサキの連れ子・イブキを使ってソテツを懐柔しようと考え、イブキだけを先に木々野家に招く。さらに、幼稚園の運動会にソテツを出席させるためにわざと遅刻してお弁当をソテツに作らせ…。運動会に弁当を持って来たソテツは不機嫌だったが、イブキの人懐っこさに徐々に打ちとけ始める。だが、そこにマサキが現れて……!?家族の絆と料理の魅力をほのぼのとした筆致で描いた傑作家族マンガ!
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-年の暮れ、場末の酒場の男の視線の先には、毎年恒例の歌謡界の音楽賞の発表会を映すテレビ。ちょうど今年のグランプリが岬あゆかに決まったところだった。岬あゆか…それはこの男、瀬尾俊太郎が3年前までマネージャーを務め全身全霊を込めて育てていた歌手だった――。3年前のある事件を契機に、マネージャーとしての立場も何もかもを失った瀬尾は、いまではごみ溜をうろつくハイエナのような暮らしにおちぶれていた。だが、この時にはまだ、自分に新たなる闘いの日々が訪れることなど瀬尾には知る由もなかった…。ドロップアウトした元敏腕マネージャー、落ち目の元人気作曲家、そして芸能界に命を懸けた少女の決死の成り上がり計画の行方は!? 芸能界の暗黒面を活写した傑作長編ドラマ!
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-「就職とは、人生におけるもう一つの結婚――」年に5千人の学生の就職指導を担当する東都大学就職課。その課長、野々山希望(のぞみ)は、彼が座った跡にその椅子に座れば就職がかなうという「希望(きぼう)の椅子」と呼ばれる願掛けが学生たちの間で語り継がれる就職指導の名人。相談に来るのは生徒のみならず、時には親が直接やって来るときも。今日は、地方公務員試験に受かり地元の町役場に就職が決まったものの、それを蹴って東京の小さなゲーム会社への就職を希望しているという学生の父親が、息子を説得してほしいと野々山を訪ねてきた。温かくも時に厳しく学生たちに寄り添う野々山のアドバイスは…?大学の就職課を舞台に「就職」という人生の一大事を人情味豊かに描く傑作ハートフルコミック!
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-東京を代表する老舗デパート「一城堂百貨店・新宿本店」。だが、内情は客離れによる経営不振が常態化していた。経営改革のために海外で経営学を学んで帰国した創業者の一人娘・一城沙映子が社長に就任して陣頭指揮をとるが、それがこんどは古参社員の反発を買うこととなり、社内はガタガタの状態。そんな時、路上でアイデア商品を売っている青年・玉造創志(たまつくり そうし)と出会った沙映子。「俺にはひらめきの神様がついてる」と豪語する創志のアイデア力に可能性を感じた沙映子は、創志を商品企画室の一員に迎えるが…。デパート業界の覇権を狙い汚い手段も厭わない「メガ・デパート」の専務取締役・鷹塔礼司を相手に、「一城堂百貨店」はデパート戦争を生き残ることができるか!?
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4.3福岡・博多の街――スカウトマンから成り上がり、あまねく夜の店に女性を派遣し、彼なくして博多のネオン街は立ちゆかないとも言われ、伝説とまで呼ばれた青年――藤崎拓哉。友愛と野望と成長の青春グラフィティ! 『黒服物語』の記憶も新しい黄金コンビ、倉科遼と実力派・成田マナブの完全新作! なんとなく過ごしてきた学校生活も終わりに向かい、進路に思い悩む拓哉たち。そこに思いがけぬ形で先輩がやって来た――。揺れる心と大きな野望、青年の成長を描いたサクセス・ストーリー。『女帝』から始まった倉科遼ネオンワールド最終章、満を持して登場!
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-死、それは全ての生けるものの最後に訪れる救済なのか、それとも「無」なのか。ひとつ言えることは、肉体は滅んでも魂は存在し続けるということ…死後の魂は、天界を司る者達によって集められることとなる。ただ、それは直接手をくだされることはなく、「仕事」として代理人、つまり「死神」に託されていた…。その者の名は、リバース・ムーン!
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-福岡・中洲随一の高級クラブのオーナーママとして夜の世界で全国的にその名を轟かし、また、地方発の伝説的なタウン誌「中洲通信」のオーナーとして 出版人・文化人の間でもその名を知られる女性、藤堂和子。中洲の小さな店からスタートし、いまや、九州随一のクラブのオーナーとして、政財界、芸能界、 さらには元米国大統領まで多彩な人脈を持つ、まさに『リアル女帝』ともいうべき存在までのぼりつめた彼女。その成功には、祖母の代から続く「親子三代ママ稼業」のDNAが役立っているという。大正時代にアメリカへと渡り、シアトルで酒場を任され成功させた祖母マツ、戦後の博多で夜の街を復興に力を尽くした母アヤ、そして和子――。祖母からの女三代に渡る波乱の生涯を、「女帝」の倉科遼・和気一作の名コンビがドラマティックに描く!(フルカラー作品)
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