TL - 天海社作品一覧
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4.7一度はアイドルを目指したこともあった古賀千早。夢は叶わなかったが、女優・福間亜里沙のマネージャーとして充実した日々を送っている。 ニューヨークでの仕事を終えた千早たちに、空港で声をかけてきたのは亜里沙の幼馴染の黒崎旭だった。 帰りの機内で、旭からバーに誘われた千早は、話し続けるうちに彼に惹かれていく。しかし、旭から電話番号を渡された際、千早はこれまでのトラウマを思い出してしまう。亜里沙に近づくため、脇役でしかない千早を利用しようとしてきた男たち。 旭もそんな男なのかとガッカリした千早だったが、彼の誘いを断りきれず後日食事をすることに。そして約束の日、待ち合わせに現れた旭は予想外の言葉を口にした。 「会うのが二回目でこんなことを言うのも変なのは分かってる。けれど、君が好きだ」——。
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-アイドルグループ「プリンセス組」の最年長リーダー・舞桜。6人メンバーの中での人気は常に最下位で、卒業という名の引導を渡される日も近いのではないかと不安を募らせていた。そんな舞桜のもとに、映画の主演オファーが舞い込む! 期待に胸を膨らませる舞桜だが、その役は色っぽさが求められる難しい役柄。彼氏いない歴=年齢の自分に、どうしたら色気が出せるのかと頭を悩ませる。そんな中、仕事帰りに人気メンバーのファンに因縁をつけられて襲われそうになったところで、驚くほどのイケメンが現れ、舞桜を助けてくれた。「これは色気を出すチャンス!」と決意した舞桜は彼を飲みに誘う。彼はアラクという名で、西洋的な顔立ちは日英ハーフの母親譲りのようだった。そして翌朝、舞桜が自宅で目覚めると、下腹には痛みを感じ、シーツには血痕が……これって、処女失ってない!? それなのに記憶がないなんて! 二日酔いでふらふらになりながらもライブ会場に向かうと、楽屋には舞桜宛の大量の花が届いており、まるで石油王のような出で立ちのアラクが現れて——!?
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-「——君と弟は合わない。結婚を認めるわけにはいかない」 営業部長アシスタントの古谷千世はある日、副社長の弟で若手いちのやり手である営業部長の立木智史から、結婚を前提に付き合って欲しいと告白をされる。彼の誠実な言葉に頷いた千世。しかし、副社長である智史の兄・智明の元を訪れ紹介されたものの、彼はばっさり切り捨てるようにこう言ったのだ。私と智史さんは合わない——と。智明の承諾を得られないまま過ぎる時間にやきもきする日々。しかし、そこへ兄弟の幼馴染・柳川カオルが会社に乗り込んできたことから事態は一変する。翻弄された智史は、終いには重要な仕事の会議よりカオルを優先して出て行ってしまったのだ。二人の姿にショックを受ける千世だったが「…すまない。迷惑をかけた」と、あれほど取りつく島もなかった智明がいきなり声をかけてきて……
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4.3伯爵令嬢のベラドンナは、“毒草食”をこよなく愛する変わり者の毒草研究者。そんな彼女のもとに、面識のない王太子から突然縁談が舞い込む。王宮に入れば最後、生きがいにしていた研究が続けられなくなってしまう。何としてでも縁談を断るため、友人のウィルに頼み込み、純潔を奪ってもらうことにする。 「俺、あんたのことが好きなんだけど」「ベラドンナ、俺と結婚してくれ」——ベッドの中でウィルが明かした気持ちに驚くベラドンナ。しかし勢いのまま全て受け入れ非処女となり、王太子妃の条件を満たさなくなることに成功する。そして、結婚前の家族顔合わせの日、友人ウィルと王太子ウィリウスが同一人物だということを、ここでようやく知るのであった……。
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5.0絹川運輸株式会社の社長令嬢として生まれたはずの凛。だが、母を亡くし父が不倫関係にあった女性を後妻に迎え入れてからというもの、継母や腹違いの弟からは小間使いとしてこき使われるように。家から出ることも禁じられ、ろくな食事もとらせてもらえない。いつしか抵抗することを諦めた凛は、家族に隷従する日々を送っていた。 そんなある日、凛は父と継母におぞましい計画の実行役を言い渡される。大手ファッション通販会社ノクターンとの業務提携を得るために、遊び人の副社長に体で取り入れというのだ。つまり美人局だ。 パーティ当日。副社長の高野は一瞥して、凛を教養のないみすぼらしい女とこき下ろす。返す言葉もなく悲しみに暮れていると、声をかけてきたのはなんとノクターンの社長、月山誠二。誠二……? もしかして、この人は……。「大人になったら、結婚しよう」そんなありふれた幼いころの約束を信じるほど、凛は子どもではなかったが、思い出の彼と同じ名前に心が揺れる。そしてその誠二は、凛にこう言うのだった。「絹川を裏切ろう」
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3.8マルティナはこの一ヶ月間、生家のシェナスト伯爵家でひどく肩身の狭い思いをしていた。父の勧めた相手、ドルフ辺境伯の元へ嫁いだものの、たった一年で離縁されて領地に舞い戻ってきたからである。自室にこもりがちだったマルティナだが、父から呼びつけられた書斎で告げられたのは、信じられない言葉だった。「エリアス王太子殿下から、お前を閨の教育係に任命するとお達しが来ている」閨教育。——しかも、エリアスの?久しぶりに聞いたエリアスの名。王侯貴族の子息令嬢だけが通う王立高等学園の博士課程で、同じクラスになったのがエリアス・フォン・ノルステネシア王太子殿下だったのだ。脳裏に浮かぶエリアスはいつだって女性に囲まれていた。その彼がなぜ自分を指名したのかと疑問に思うものの、無理ですと言える雰囲気ではなかった。何故ならマルティナは、結婚において父が一番期待していた懐妊に至ることができなかったのだから。それもそのはず、前夫ドルフはマルティナには指一本触れてこず、短い夫婦生活は白い結婚のまま終わっていたのだ……
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4.4七里美佐が、大聖女ミサとして異世界に召喚されて一年が過ぎた。この世界に突然降りかかった災厄、「黒蝕」を払うため仲間たちと世界中を奔走し、ようやく、アルヴェイト王国に帰ることができた。その凱旋の記念すべき夜。旅を共にし、密かに思いを寄せていた王太子レオンハルトから、伝えたいことがあると言われ、ミサの心は高鳴っていた。元の世界には帰らなければならない。でも、もし彼がミサに好きだとハッキリと言ってくれたら…?しかし、そんなミサを待っていたのは、貴族令嬢クリスティーネとレオンハルトが寄り添う姿と、クリスティーネの口から囁かれた「婚約者同士」の言葉。さっきまでの夢が、勝手な願望でしかなかったことを突きつけられ、失意のあまりミサは元の世界に帰ってしまう。だが、結局世界を跨いでも、一年もの間、レオンハルトへの想いは消えなかった。…そんなある日。ミサは再召喚されてしまう。しかし、以前レオンハルトがいた場所に立っていたのは救世王と呼ばれる人物。彼に「ミサか?」どこか懐かしいような、誰かと重なる声で名前を呼ばれ、まさかと思うも、ミサはその考えを自ら否定したのだが……!?
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4.5『息は詰まるし一緒にいても詰まらない。お願いだからもう別れてくれ』 十年付き合った彼に振られ、傷心旅行で訪れた京都のとあるバーで、美玲は二股をかけられ、いきりたっている女性とその女性を冷たく見つめるスーツ姿の男性の修羅場に居合わせてしまう。見るともなく眺めていた美玲だったが、女性が男性にかけようとしたカクテルが、彼が避けたことですぐ横にいた美玲にかかってしまう。 潔癖気味な美玲には、他人が口をつけた液体を被っていることが我慢できない。 一刻も早くシャワーを…と焦る美玲に、男性が謝罪しながらジャケットをかけてきた。 ——いや、他人のジャケット、普通に無理。と、ひっぺがして突き返すが、そうは思いつつ違和感があった。この人の香りだろう。香水とはまた違う、ここちよい匂いに飲み込まれそうになる美玲だったが……!?
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-いとこから、「時間があるなら恋人役を探している友人に会ってほしい」と言われ、承諾した失業中の燿良。待ち合わせを前に、大量のドレスだの、バッグだの、靴だのコートだのが、プレゼントとして次々と届き、燿良は早くも引き気味。そして当日、約束の高級ホテルに現れたのは、長身のイケメン、大手総合商社・雪井商事副社長の皐弥だった。自分にはとてもではないが務まらない。その場で恋人役を断る燿良だったが、まるで話が通じない。趣味を聞かれ、旅行と答えれば、俺が連れていくと言い出す。いやいやいや、断っているんだってば。日本酒は好きかと聞かれ、甘口が好きだと答えれば、今度は酒蔵を案内すると言い出す。一事が万事、この調子で、まるで人の話を聞かない皐弥なのに、質問されると、うっかり答えてしまう燿良。焼き牡蠣にアワビ食べ放題、伊勢エビに地ビールに釣られて、とうとう苦し紛れに条件を出す。恋人役をしている間の費用はすべて折半に、と。皐弥は困惑した様子だが、ここは引けない! だけど、本当にこの条件、守ってくれるの? っていうか、皐弥の超セレブぶりについていける? そのうえ、雪井商事の採用試験も受けてみないかと誘われて……
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5.0グレンデール帝国ハイランディの騎士団で副騎士団長を務めているリッカは、ちょっとしたアクシデントから、二歳年下の部下で「リッカの犬」と呼ばれるほど彼女を慕うラインハルト=グライバルと二人だけで遠征することになった。無事に任務を終わらせ、ラインハルトと飲み交わそうと酒場に出かけたリッカ。しかし、ラインハルトを待ちながら先に一杯始めたところで、不覚にも何者かに媚薬を盛られ、店を出た路地で男たちに襲われてしまう。 意識が歪む中、にじり寄る男たちに抵抗しようと両手の拳に力を込めたリッカだったが、そのとき、背後から場を切り裂くような声がして……!?
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3.5皇帝の妃を探している——。麒帝国一の腕利き占者・紅稟は高官の呼び出しで都へと赴く。故郷の占者たちは「受難の相が出ている」と不吉な予言。おっかなびっくり宮殿に登ると、玉座には周囲を圧するすさまじい覇気を放つ男が。皇祖以来の悲願、大陸統一をついに成し遂げた皇帝・麒董星。知勇兼備の合理主義者で知勇兼備の合理主義者で「占いなんぞ信じぬ」と言い放つ傲岸不遜な男である。しかし皇帝の周囲の官吏たちは皇帝にふさわしい妃を真剣に探している。これはうかつな占いはできないぞ、と気を引き締める紅稟だが、集中した感覚のなかに浮かんだのはなんと……!? 「陛下の運命の相手は私です」と告げるべきなのか? いや、そんなの無理! 悩んだ挙げ句「恐れながら……視えません。陛下には運命のお相手がいらっしゃいません」と答えると、なんと皇帝本人は愉快そうに笑って言う。「確かに優秀な占者だな。その通り、余は誰とも結婚するつもりはない!」 皇帝は上機嫌だし、褒美をもらってこのまま故郷に戻るか? しかし占者としての紅稟の矜持がそれを許さない。苦しまぎれに奏上したひと言が、紅稟の運命を大きく動かし始めた。
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5.0——こんなヘンドリック様をおいてどこ行ったのよ、バカジョージ! 新女王の戴冠を祝うパレード。若い国主の馬を先頭に、勇ましい騎士たちが行進している。そんな中、人々の視線の多くは一人の青年騎士へと向けられていた。王国中の憧れ、次期辺境伯であり黒騎士ヘンドリック・ハウザー卿である。その姿を誇らしげに見上げるロスリンは、ジョージとともに幼い頃からヘンドリックの従者兼護衛としてそばについていた。ジョージはロスリンの双子の兄で、ヘンドリックの本来の従者。そして現在、行方不明中である。 完璧であることを求められる場所で、幼いころから見事に大人たちの期待に応えてきたヘンドリックだが、彼には他人には見せない三人だけの秘密があって……!?
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4.0国土防衛隊東方防衛師団の支援課に勤務する泉は、3年来の付き合いの恋人から、結婚を機に退団を迫られている。国土防衛隊で働く女性に対する世間の目が冷たいことを、泉自身もよくわかっていた。だが、天涯孤独の身で学術院への進学を断念せざるを得なかった泉にとって、これほど安定した職業はない。ようやく気持ちに整理がついたものの、時すでに遅し。ついに恋人から別れを切り出されてしまうのだった。そんな失意の泉に寄り添ってくれたのは、3年前に東方防衛師団に着任した司令補佐官の司狼。彼が着任してからというもの、ネガティブイメージの強い支援課の女性たちも働きやすくなってきている。そんな彼から食事に誘われた泉は、その席で好きだと告白を受ける。恋人と別れたばかりで戸惑う泉に、彼はこう告げた。俺は、獣人だ。そして君は俺の番なんだ——
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5.0「フィル? それが俺の名前か? 覚えていないんだ。目が覚めたらここにいて、自分のことがなにもわからない」 見知らぬ部屋で目覚めた男は、すべての記憶を失っていた。背中がひどく痛む。馬車に轢かれて、運び込まれたらしい。 部屋の主の名前は、アガサ・ロングハースト。薬師であり、そして彼の恋人だという。 フィルの過去や事故について語る彼女の言葉にどこか違和感を覚えるが、なんの不平も言わず、治療をしてくれたアガサに愛しさが募る。二週間が過ぎ、記憶は戻らないが好きな女を抱きしめて眠ることに幸福を感じていた。これから先もずっと、こうして暮らしていけるのだと、この時のフィルは疑ってもいなかったのだが……
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-ホテルフェリオのブライダルプランナーに転職して三年。岡本翼はこの一年ブライダル部で、断トツの成果を上げていた。しかし、二十七歳になったものの、最初で最後の彼氏と別れたのは三年前。今や完全な社畜、カラカラの干物女に。元彼の——昇太との破局は翼の中で癒えない傷となり、以来、恋愛とは縁遠くベッドでの独り寝がすっかり身についてしまった。そんなある日、昼休憩に入ったカフェで、翼はホテルフェリオのオーナー兼支配人である永沢連に声を掛けられる。会話に花が咲き、いつしか話題は仕事の話から恋愛に。聞けば、連も彼女と別れて三年が経ち、以来恋愛はご無沙汰とのこと。望めばいくらでも手に入るだろうにと不思議に思い、どんなタイプが好きなのか問いかけると、連は好きになったらその子がタイプなのだと言う。けれど、その意見に同意した翼に、連は嬉しそうな笑顔で付き合ってみないかと提案してきて……!?
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4.3回復薬や解毒薬などを納品に行った帰り。薬を買い叩かれ、憤りと虚しさを感じながら裏通りを歩いていたリア・ファラスは、ふと目の端に白いものが映って立ち止まった。横たわっているその白いものは、モップのような毛の一部に血がべっとり付いている。長毛種のネコのようだ。回復薬で怪我を治したものの、ネコの意識は戻らず、家に連れて帰ることにした。目を覚まし、リアに懐いてきたネコ。天涯孤独のリアは、一緒に過ごす相手が出来たと喜んで、ナァちゃんと名前をつけた。お利口なナァちゃんとの楽しい毎日。その朝も、幸せな気分で目覚めたリアは胸に抱いた彼にキスをして……その瞬間——。 ボンとネコが男の姿になり、気がつくとリアは全裸の男に押し倒されていた。悲鳴をあげて必死に男を引き離そうとするリアだったが、彼の顔には見覚えがあって……!?
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4.4
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5.0【書下ろし番外編収録】 人魚の涙。それは恋をした人魚が流す涙が宝石になったもの。 ラナ・クラークは薬品作りを主な仕事にしながら、森の中で一人細々と生活をしている錬金術師だ。そんなラナの元にある日、呪いにかかった幼馴染が助けを求めてきた。稀有な呪いの解呪に手を貸すことになったラナは、秘薬の精製に必要な素材の一つ、人魚の涙を手に入れるため、昔一度だけ訪れたことがある海蝕洞へと向かう。そうして、ようやくたどり着いた洞窟の中、ラナは湖のような潮だまりで陸に腰掛けた髪の長い男の後ろ姿を見付けた。ラナの朧気な記憶よりもずっと眉目秀麗の凛とした佳人の姿だった。男の下半身は滑らかな鱗に覆われており、尾ひれが付いている。人間ではない、なによりの証。そう、男は人魚である。そしてラナの片思いの相手。——胸の高鳴りを誤魔化すため、ラナは男に向かって叫んだ。 「あの……泣いてもらえませんか!?」 そんな突然の願いに、フィーリオと名乗る人魚は思わぬ提案をしてきて…!? 本編のその後を描いた書下ろし番外編「雨降って地固まる」を収録! ※番外編は後編に収録されている内容と同じになります。
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4.0婚約破棄したばかりの美女は男性たちと愉快に談笑していた…。彼女の名はアネット。コンラート伯爵家の令嬢だ。教養も兼ね備えたアネットに求婚者は絶えないが、彼女の自由な振る舞いに冷ややかな視線を向ける者も。そんなアネットには密かに誓っていることがあった——。それは大事な友人であるソフィアよりも先に結婚して幸せにならない、ということ。アネットはわざと周囲から批判されるよう振る舞い、ソフィアを引き立たせようとするも上手くいかない。とある晩、ソフィアの魅力が分からない男ばかりと、独りつぶやいていると、アルブレヒトという美しい男性に声を掛けられる。手の甲へキスされた瞬間、今まで抱いたことのない感情に気づくアネット。この出会いの後、アネットは王妃の侍女として宮廷に出仕するよう命じられる。宮廷に赴くとそこにはアルブレヒトの姿が! 混乱するアネットだが、彼が次期国王であると知らされる。さらに突然キスまでされてしまい…。次期国王アルブレヒトは相当な遊び人と噂されていたのだが……!?
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4.3
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4.4「貴女はとても評判が悪い。義妹のシンデレラに嫉妬して彼女を虐げているという噂があるが、本当か?」 初対面の資産家エリクから不躾な質問をぶつけられた私――ペトラ。ここは童話「シンデレラ」の世界。私はシンデレラの義姉であり転生者。優しい義姉でいたつもりが、ニートまっしぐらな干物女のシンデレラを清く正しく更生させていく過程で、いつしか私は「意地悪な義姉」と囁かれるようになっていた。エリクの誤解はすぐに解けたものの、なぜか彼は私に興味を持ち始める。そしてある事件をきっかけに、私を自邸へと招く。「すぐに帰すと言ったのは嘘だ。俺には貴女しかいない、結婚してくれ!」ほんの少し前までは、汚いものでも見るような目で私を見ていたはずのエリク。それが今では熱い眼差しを向けてくる。おまけに、断りきれなかった私を彼はベッドに押し倒し、既成事実を作ろうとする始末! 脇役として平穏な余生を送るはずの私が、主役になる日が来るなんて――⁉
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-結婚式で神父に名前を読み上げられた瞬間、ソニアの頭の中を、ソニアのものではない記憶が駆け巡った。ここから遠い世界——日本という国で社会人をしていた頃の自分の記憶。(あ、私異世界転生してる)ソニア・ブレイアムはそう理解した。新郎のデニック・ブレイアムは、前世で読んでいた小説のヒーローであり、ソニアは、彼とヒロインの前に立ち塞がる悪役である。デニックがヒロインに浮気することが許せず、二人の命を狙うが失敗、最後は獄中で死んでしまう…。死にたくなければ、死亡フラグを折るしかない。とにかく離婚さえできれば、ソニアは二人の障害になり得ないし、ソニアと離婚してから、デニックはヒロインと結婚したらいいーー。ソニアはデニックに言い放った。 「一年後、離婚しましょう!」
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4.3BLゲーム『耽溺の檻』の世界に転生したことを知ったシャーロット。天使のように可憐な義弟のノアは『耽溺の檻』の主人公だった。美しいノアのハーレム形成を夢見ていたシャーロットは、ヤンデレたちから彼を守るためノアに剣を習わせることに。そのおかげでノアはしなやかな筋肉がつき、毅然としたミステリアスな雰囲気をまとう男性へと成長した。 …だが、ノアの様子がおかしい。「これで心置きなく僕に抱かれることができるね」——別荘に連れて来られ、ノアにそう囁かれたシャーロット。ヤンデレ製造機のはずのノアは、気づけばシャーロットに対してヤンデレになっていたのだった……。
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5.0「聞いたら秘密は守って、必ず協力しろよ」 近衛沙希は、兄の悠希に追い詰められていた。外では品行方正だが、沙希にとって悠希は無茶振りばかりしてくる暴君だ。そんな兄の頼みは、彼の幼なじみで沙希の上司である天ヶ瀬礼人に関することだった。容姿も性格も地位も申し分ないはずなのに、これまでお見合いに十連敗中の礼人。部署内でも「恋愛対象は男性なのでは?」という噂が立っていた。 「沙希、お願いだ。礼人が女性に興味を持てるように協力してくれないか?」提示された報酬に釣られかけたものの、首を横に振る沙希だったが、怪しげな精力増強剤まで出し始めた兄を止めるため、私がやると言ってしまい……!?
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3.8幼いころ、魔物の遠征征伐で父を亡くした伯爵令嬢のシャーロット。騎士一家に生まれた彼女は令嬢としての道に背を向け、騎士になることを夢見て祖父から剣の手ほどきを受けて育った。やがて成長した彼女は騎士団に入団、周囲の女性に対する差別的な扱いに屈することなく、副団長にまで昇進した。自分にも他人にも厳格さを求めて今の地位を手にいれたシャーロットだったが、ある日突然、ダイナミクス性がサブに変異してしまう。しかも抑制剤が合わず、このまま騎士団にいつづければ秩序を乱すのは必至。だが……絶対に辞めたくない。不安を抱えるシャーロットを見舞いに訪れたのは、騎士団長のアーサー。誰にでも優しく接するこの上官は、ドムでもあった。優秀な部下を辞めさせないため、アーサーはシャーロットに欲望をかなえるためだけのパートナーになることを申し出る。そして二人の秘密の関係がはじまった。セーフワードは、「愛してる」——
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3.9家事代行スタッフとして働き、父の借金を返しながら慎ましやかに暮らしていた陽鞠はある日、体調を崩した同僚の代わりに一度だけ家事代行を担当した高級マンション暮らしの男性、蒼士から思いもよらない提案を持ちかけられる。 「君のお父さんの借金を肩代わりしてあげるから、うちで住み込み家政婦として働いてくれないか?」 突然の申し出に困惑を隠せない陽鞠に蒼士が提示したのは、破格の給料と過ぎたる待遇。そして「絶対に手を出さない」こと。 騙されているのでは……という不安を抱いたまま始まった住み込み家政婦としての生活。 「雇い主と家政婦」という関係のはずが、いつしか陽鞠は優しく誠実な蒼士へ惹かれてしまい……!?
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4.2四月から新社会人となる杏は、それを機に親元を離れ、一人暮らしをすることに。両親達が心配するものの、幼馴染みの和真の父親が不動産関係の仕事をしており、彼の紹介でマンションを借りられることになった。一人暮らしをする準備が大概終わった頃、転勤から戻ってきた和真が住むはずだったアパートが火事になる。仕事はもう決まっており、時期も時期で、いまさら住居探しも不可能。そんな切羽詰まった状況で、和真の父が提案してきたのは、半年間だけの和真との同居生活で……?わたしたち、疎遠だったはずでは……?新社会人の杏と、幼馴染みの和真との期間限定同居生活が幕を開ける。【著者紹介】有涼汐(うりょうせき)2014年WEB小説を掲載、2015年出版デビュー。好きなことはカメラと飼い猫と水族館にしろくま。代表作「わたしがヒロインになる方法」「君に10年恋してる」など
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4.2
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-レガール王国、マクミラン伯爵の末娘・リンゼルは、三年間通った薬学専門校を卒業し、薬師の資格を得て、王国の最北端・ユーラディアから王都に戻ってきた。娘の帰郷を喜ぶ父とは対照的に、母の言葉は手厳しい。聖王の血を受け継いでいる母は、聖なる力を持って生まれてきた兄アトレイユと姉アルーシャを誇りに思う一方で、何の力も持たないリンゼルのことが気に入らないらしい。息苦しい夕食の時間から逃れ、部屋に戻ろうとしたリンゼルは、帰宅したアトレイユと鉢合わせる。兄は第一王子でありリンゼルの友人、ラズワルド・ファルシオン殿下からの手紙を預かっていた。リンゼルが薬師になった理由は、生まれつき【疲れやすい体質】であるラズワルドの虚弱体質を改善するため。そして、ラズワルドが年に数度ユーラディアにやってくるおかげで叶わなかったが、彼への長年の片思いに終止符を打つ目的もあった。「どうか俺を助けてほしい 癒せるのはお前しかいないんだ」ラズワルドの手紙を読んだリンゼルは、すぐに王宮へと向かったのだが……
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4.2父親が所長を勤める小さな弁護士事務所で事務を務める理香にとって、父の同業者である剣持弁護士は気になる存在。 しかし剣持はいつだって理香のことを子ども扱いしてからかってばかり。とはいえ理香も剣持と兄弟のようにじゃれあう時間を、暖かく心地よくも感じていた。 そんなある日、理香の父親が交通事故に遭ってしまう。 事務所の弁護士は父一人。公判が間近に迫った案件もあり、引継ぎを頼める弁護士を探し出すにも時間が足りない。困った理香は父親が抱える案件の代行を剣持に頼むことに。 そんな理香に提示されたのは、「一案件につき100万円の報酬」という、とんでもない条件だった。 そんな金額とても払えないと焦る理香に、剣持は信じられないような提案をしてきて――!? 「理香がその体で払うのなら、全部チャラで引き受けてやる」 理香の知らない男の顔をして、甘くやさしく抱いてくる剣持。 この行為は「報酬」でしかないはずなのに、どうして……?
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3.3幼いころに引き取られたブライトン家でひどい扱いを受けていたリオナを嫁として迎え入れたシオンは、その1年後には第二王子に随行して、北の砦に赴任してしまった。 数年で終わるはずの任務は長引き、ようやく6年ぶりに戻ってきたシオンの前に現れたのは、6年前のやせっぽちな少女からは想像もできないほど美しい乙女だった。 リオナの将来を考え、養子縁組を結び直して父親がわりになってもよい、と考えていたはずのシオンは、すっかりリオナの虜に。度が過ぎるほどの溺愛っぷりに、母のみならず使用人たちまであきれる始末。 そんなラブラブな折、女遊びの派手な第二王太子ヴィクトルから舞踏会の招待状が届く。嫌な予感しかないシオンは、招待状を無視しつづけるのだが……。
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4.5今日はアミーリアの十八歳の誕生日。フローデン王国の貴族にとって、成人として認められる年齢であり、同時に社交界への出入りを許される年齢でもある。もうじき、その誕生パーティーがここブレイディ伯爵邸で行われることになっていた。もしかしたら、良い出会いに恵まれるかもしれない。そう、アミーリアの「理想の王子様」に。父から書斎に呼ばれても、そんな期待にはずむ胸をおさえきれないアミーリアだが、父の前に立っていた見知らぬ青年を目にして呆気に取られてしまう。柔らかそうな黒い髪、紫水晶のような瞳、神殿に飾られた芸術神の彫像のような美貌。「彼は——お前の婚約者だよ。知らない仲じゃないのだから……覚えているだろう?」一度見たら忘れられないような、こんな美しい顔の男性と、これまでに会ったことなどないはずだ。記憶を辿ろうと見つめていると——不意に青年が口の端をにやりと歪めた。その瞬間、脳裏にぱっと一人の少年の姿が浮かび上がる。——まさか……エドワード、なの……?確かに彼は、顔だけなら天使のようだったけれど……
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4.3人々の前では明るく可愛らしい女の子を演じる妹。けれど、その裏側にはいつも姉を蔑む意図が隠されている。涼花は幼い頃からおもちゃもお菓子も洋服も、そして彼氏も、妹・万理華に奪われてきた。 それでも、実家を離れてからは充実した生活を送り、付き合っていた伸次のプロポーズの言葉を受けた。私だって幸せになれるかもしれない——そんな風に思っていた涼花だったが、万理華はいつの間にか伸次に接近し、婚約者のポジションまで奪っていったのだ。 両家の顔合わせの日。耐え切れず逃げ出そうとする涼花に「——涼花? 涼花じゃないか。こんなところで会えるなんて驚いた」と、心地よく響く低音が、突然後ろから自分の名前を呼んできて……!?
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4.0両親亡きあと没落し、今では一人で花屋を営む元伯爵令嬢のアルマローゼ。ある日、隣国からの音楽留学生クロードと出会った瞬間に恋に落ちた。二人はクロードの国の家族からの返信すら待てずに、教会で式を挙げて神の前で愛を誓い合い、身も心もかたく結ばれる。ほどなく、クロードはトラブルを片づけるためにと、アルマローゼのもとに戻ることを約束して、ひとり祖国に帰っていった。だが、妊娠したアルマローゼがそれを知らせようにも、クロードからの返事はない。やがて愛らしい男の子を授かっても、音信不通は続き、待てど暮らせどクロードが帰ってくることは、ついぞなかった。それから四年。三歳になった息子のロザリオと二人で暮らすアルマローゼは、クロードによく似た旅行者に出会う。 トビアスと名乗ったその青年は、偶然にもクロードの兄であった。そしてトビアスの口から、衝撃的な事実が語られ……。
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4.0気位が高く歯に衣着せぬ物言いで『ワガママ令嬢』とあだ名されている伯爵令嬢のアリエラ。その婚約者が令嬢たちから絶大な人気を誇る近衛騎士団の団長補佐・ザカリ—とくれば、アリエラは今宵の夜会でも聞えよがしな悪口の的。バルコニーの下から聞こえる陰口など全く意にも介ささないアリエラだったが、それがザカリ—の浮気現場であり、お相手の令嬢がザカリ—に婚約破棄まで進言しているとなれば、さすがに平静ではいられない。思わずバルコニーから身を乗り出し、バランスを崩して倒れそうになったアリエラを咄嗟に助けたのは、絵画から抜け出てきたかの如く幻想的な美貌の男性。だが彼の甘すぎる言葉に、アリエラは鼻白むばかり。エセルバートと名乗った彼の正体は、放蕩が過ぎて公爵家を追い出された遊び人。一計を案じたアリエラは、エセルバートとともにホールに戻って、衆人環視のなか「真実の愛」を見つけたとザカリ—に婚約破棄を告げるのだった——
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3.0「アラン・アングラードは、ロズリーヌ・ベルジュに婚約破棄を言い渡す! 並びに、ひとりの令嬢を執拗にいじめ続けた罰として、お前を国外追放に処す!」 ロズリーヌは、ずいぶん前からこうなることをわかっていた。ここは前世で読んだ小説の世界で、自分はその小説で“悪役令嬢”として登場するキャラクターだと把握していたからだ。ヒロインのジャネットが第二王子のアランとさまざまな困難を乗り越えて結ばれる物語。ロズリーヌはふたりの恋路を邪魔し、読者からのヘイトを買って、物語を盛り上げるためだけに存在していた。結果、ロズリーヌは悪行を重ねた罰として国外追放を言い渡されバッドエンド——。 最初こそ運命に抗おうとしたロズリーヌだったが、シナリオ強制力のせいで強制的に悪役を演じ続けなくてはならなかった。そんな辛い日々がやっと終わる。ロズリーヌは待ち望んだ婚約破棄と国外追放を言い渡され、解放感でいっぱいだった。ここからは第二の人生の始まりだと。しかし、そんなロズリーヌを待っていたのは、婚約者として王宮に迎え入れたいというアースベル国のリオネル王太子からの手紙で——!?
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4.7大手飲料メーカーに勤める27歳の雛沢小春は、同じ営業部の榎並と交際しつつ、仕事にまい進する日々を送っていた。ある日小春は、NYからやってきた新人の教育係を命じられる。柑橘系の爽やかな香りをまとう、25歳の黒髪イケメン・九条凱。歓迎会の帰り、小春が凱とともに歩いていると、彼氏の榎並がお嬢様風の女性とキスし、ホテルに入るところを目撃してしまう。それは紛れもない浮気現場だった。ショックのあまり酒をあおり、酔いつぶれて寝てしまった小春を凱は自分のマンションで寝かせることに。 翌朝、後輩の凱に迷惑をかけて情けないと落ち込む小春に、凱は真っすぐな瞳で「俺ならあなたを大切にしますよ」と伝える。信じていた榎並に裏切られて悔しいと泣く小春を、静かに受け止めてくれる凱。そして、優しく抱きしめられ、今まで経験したことのないようなキスをされる……。身も心も甘々に愛された小春は……!?
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3.8
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4.5「ねぇ、もう一回イれてもいい?」一流商社に勤めるOL・瑞穂は仕事一筋、真面目だけが取り柄の26歳。仕事が上手くいかずカフェで落ち込んでいた時、かっこ可愛い新人バイトのカフェ店員・鷹城と出会う。彼の淹れた美味しいコーヒーと優しい言葉に癒される瑞穂。「明日もまた来てください。待ってます」。鷹城は意外にも瑞穂より年上の29歳。「好きですよ。一生懸命に努力する姿、僕は好きです」鷹城はそう言って微笑む。日に日に仲を深め晴れて付き合うことになったふたり。鷹城の唇が、瑞穂の体を優しくなぞっていく――…はずだった。「ごめん瑞穂。俺、ちょっと止めらんない」――鷹城くんって、もしかしてすごく…激しいッ…!?
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3.0「我が赤羽家のメイドになりませんこと?」極貧生活を送る美容師見習い・日名子の目の前に現れた貴婦人・天子。好条件に誘われるがままついていくと、そこは「鶏」を信仰対象としている「華禽村」。一夫多妻制など、特殊な風習のある奇妙にも美しい閉鎖された世界に戸惑う日名子が任せられたのは、住み込みで村のトップである当主・ケイの髪の手入れをすることだった。長髪を輝かせる美しいケイ。ケイの尊い声を聞くことは、妻以外できないという。その夜、部屋から艶めかしい声が聞こえてくる。ケイの第一婦人である天子と…昼間には聞くことのできなかったケイの声。「ちょっとだけ…」部屋を覗く日名子が目にしたのは――。
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2.3
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3.0ここは、前世で大好きだった、魔法が存在する恋愛ファンタジー漫画の世界。私は、前世で最推しだったクリスティアン殿下の婚約者である公爵令嬢・ルウナに転生している。この世界で、前世の技術を活かし、アクセサリーや雑貨に魔法の効果を加えたハンドメイド品を製作していた。そして、大好きなクリスティアン殿下とは良好な関係を築き、幸せな日々を過ごしている——けれども、問題がある。ルウナは悪役令嬢で、原作通りならヒロインを虐めた罪で、もうすぐ死刑になる運命なのだ。破滅の道なんて絶対に歩かない! そう決意した私は、取り巻きを作らず、ヒロインのヒルダ嬢とは極力関わらないようにし、悪目立ちすることなく魔法学園を無事に卒業した。だが、ある日、クリスティアン殿下が優しい眼差しで私のハンドメイド品の製作を見守り、夢のような幸せを感じたのも束の間、ついに彼とヒルダ嬢が運命の出会いを果たしてしまう。果たしてルウナは、無事に破滅を回避して、クリスティアン殿下と結ばれることができるのか!?
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1.0病弱な兄のスペアとして幼少期から後継者教育を叩き込まれてきた侯爵家当主ローズは、一般的な令嬢のような社交を経験してこなかった。その上、男性に対して心が開けず色恋沙汰など皆無。そんな有様から、彼女には『氷の女侯爵』という二つ名がつけられていた。——少しでも何か心に響く男性に出逢ったら、絶対に捕まえること! 数少ない友人のアドバイスを胸に建国祭に参加したローズだったが、偶然、氷の女侯爵を建国祭最終日までに落とせるか——と数人の男性達から自分自身が賭けの対象にされたことを知る。適当に弄んで返り討ちにしてやればいい。そう考えていた彼女の許へやって来たのは、銀に近いプラチナブロンドに透き通った淡いブルーの瞳の見入ってしまうほど麗しい男。侯爵のパートナーの座を目当てに擦り寄ってくる男達には辟易していたローズだったが、ありふれた誘い文句を告げる男の目は、これまでに近づいてきた男達とは明らかに違っていて——
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4.3芸術大国と呼ばれる国で、木細工での看板作りを生業としているヒルデ。その国にはいたるところに裸身像があり、ヒルデは国立公園の噴水前にある裸身像の男性器がとても好きだった。いつしか、仕事で余った木を使いその裸身像の男性器を沢山彫り続ける日々。ある日、一等地に店を構えるジン画材店の社長・ライニースが、仕事を依頼する為ヒルデの店に来店する。彼をひと目見た瞬間、そのシルエットから恋いこがれた噴水前の裸像のモデルだと見抜くヒルデ。どうしても彼をヌードモデルにして、実際にこの目で男性器を見て作品を作ってみたい。その一心でライニースに頼み込むと、交換条件を出される。それは、ヒルデにもヌードモデルをお願いしたいというものだった。こうして、お互いにヌードモデルを務めることになったヒルデとライニース。純粋に大好きな裸身像の男性器を彫りたいヒルデだったが、密室のアトリエに裸の男女二人。何も起きないわけがなくて――!?
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5.0母の再婚で、賢吾という大学生の義兄ができた涼香。初対面できっとこの人を好きになると予感した通り、二人は仲の良い兄妹として育っていった。高校2年の夏、涼香は、気の合う同級生・菅野から「俺たち付きあえないかな」と告白されてOKしたものの、その菅野に義兄に対する恋心を指摘される。義兄への気持ちを悟られぬよう家族として接してきた涼香だったが、大学入学が決まった春、賢吾が一人暮らしをはじめて、心にぽっかり穴が空いたように感じた涼香。勉強を教えてもらいたいと週末の朝、賢吾を訪ねると、部屋に女性が! あの人を抱きしめたの? キスした? 感情を抑えきれずに問い詰めてしまう涼香に賢吾は……!? もしこの一線を越えてしまったら、もう妹には戻れないの?
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3.4新社長のセクハラ、パワハラで 四年間社長秘書として勤めてきた会社を辞めた里紗。 失業して一ヶ月経つが、なかなか就職先が見つからない。 そんなある日、 都内のホテルで開かれたクラス会に出席した里紗は、 帰り際にロビーで在職中から憧れていた取引先の社長・水嶌と再会する。 旧友たちの小さな見栄の張り合いに巻き込まれた里沙は、 水嶌が恋人であるかのように振る舞ってしまう。 しかし水嶌はそれに便乗するかのように里沙をバーに誘い出し、そして……。 嘘から始まった恋の行方は? 著者 若菜 モモ(ワカナ モモ) 千葉県在住。2011年『秘密の契約』でデビュー。 現在ベリーズカフェ小説サイトにて活動中。猫と韓ドラが好き。 代表作:『秘密シリーズ』3部作。『身代わり姫君の異世界恋綺譚』『砂漠の王と拾われ花嫁』
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3.5隣国に留学していたベルシュランド王国の王太子イアンの帰国祝いのパーティー。イアンは留学先の王女と婚約していたが破談、今夜のパーティーは新たに結婚相手を探すためでもある。いつも以上に着飾ってそわそわする令嬢たちを尻目に、まだ結婚には関心のない伯爵令嬢のアイリーンはパーティーを抜け出して一休み。すると、空になったテーブルの脇に人が落ちてきた! 大丈夫ですか?とアイリーンが声をかけたその人こそ、今夜の主賓、王太子ではないか。しかも媚薬を盛られたと呻いている。いったい誰がこんなことを……。伯爵令嬢らしからぬ冷静なアイリーンの対応により、大事に至らず何とかやりすごすことのできたイアンは、その翌日アイリーンの屋敷を訪ね、武芸家で知られるアイリーンの兄たちとともに犯人捜しの協力を要請。アイリーンはイアンに近づく怪しい人間を見張るため、イアンと行動を共にするように。そしてその見返りに結婚相手を紹介されるのだが……
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4.7砦を抱き、騎士が駐屯する国境の街・アローナの収穫祭は、「嫁取り祭り」ともいわれている。祭りの日に想いが通じ合った二人は、生涯仲睦まじく暮らせるという。アローナの宵祭りをめぐる市井の男女の恋の行方をオムニバスで。 【商家の三男坊と食堂の娘】 街の食堂『跳ねる仔馬亭』の看板娘マリアと商家の三男坊セリオス。セリオスにとってマリアは、妹みたいな存在でしかないのか? 【小隊長とお針子娘】 街一番の美人ティエリに執拗に絡むドラ息子から彼女を護衛する強面の騎士ダグラス。次第に彼女が微笑んでくれるようになり…… 【鍛冶屋と機織り娘】 鍛冶屋のキースと機織り娘のリーリャは幼馴染。幼いころに交わしたケッコンの約束を、キースはいつ、叶えてくれるのだろう? 【パン屋と計算係】 役場の計算係ステラはアローナきっての才媛。最近の日課は、仕事の帰りに優しい笑みで迎えてくれるカイトのパン屋に寄ること—— 【医者と大工】 祭りの夜。楽しく酒を酌み交わす医師ジェラルドと女大工ミリアム。だがミリアムには他人に踏み込んでほしくない過去があった—— 【副団長補佐と図書館司書】 図書館司書エリナと副団長補佐バーナードは、読書を通じて好意を寄せあうように。だが、エリナは不本意に嫁がされることに……
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4.0砦を抱き、騎士が駐屯する国境の街・アローナの収穫祭は、「嫁取り祭り」ともいわれている。祭りの日に想いが通じ合った二人は、生涯仲睦まじく暮らせるという。アローナの宵祭りをめぐる市井の男女の恋の行方。 街の食堂『跳ねる仔馬亭』では看板娘マリアの明るく元気な声が響いている。昼の遅い時間に店を訪れたのは、裕福な商家の三男で家業を手伝うセリオス。五年前、マリアが学校を卒業して以来、ずっと通ってくれている常連だ。末っ子で「妹がほしかった」というセリオスは、マリアをそう見ているのだろう、何かと気にかけてくれている。そんなセリオスを兄のように慕っていたマリアだったが、いつしかセリオスを男性として意識するようになる。まもなく宵祭りがはじまる。ふいにセリオスが「宵祭りで逢ったら、一緒に屋台のものでも食べよう」とマリアを誘った。宵祭り――。セリオスはその意味をわかっているのだろうか? 考えすぎだと自分の気持ちを抑えながら、それでもマリアは祭りの二日目に、せいいっぱいおしゃれをして出かけたのだが……
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3.0
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4.2よりにもよって、クリスマスイブに火事だなんて! 残業後、帰路についた櫛川海鈴は、自室が燃えている現場を目の当たりにする。出火原因はシェアハウスで同居中の大河原櫻子による火の不始末だった。櫻子は会員制リゾートホテルグループの創業家出身で、社長の孫娘。火事で住む家を失くした海鈴の前に現れたのは櫻子の兄で、存在するだけで罪であるとも言える超美形の大河原望だった。望は海鈴に妹の不始末を心から詫び、「うちにご案内します。どうかゆっくり休んでください」と提案する。クリスマスイブだからホテルに空室もない。こうして海鈴は大河原家の豪邸に望と櫻子と一緒に住むことになる。さらに実家で無理やり結婚させられそうな海鈴の恋人役まで買って出てくれることになり……
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-彼氏にヒドイ振られかたをした実紗は、居酒屋にて女友達相手にヤケ酒で大荒れ中。たまたま近くの席にいた見知らぬ男に絡みまくって…気がついたら、なんとそいつとエッチ中!? 「私、カレシ以外とはエッチしないのに…!?」。その男、彰人はイケメンなんだけど仕事ナシ。天然なのか非常識なのか、どうにも不思議なキャラクター。追い出したのはいいけれど、なんと実紗の職場の不動産屋でお客として再会しちゃって、さらにはなぜか、実紗の部屋で同居することになっちゃって…!!!! 大人気・水口舞子が贈る、一夜の“アヤマチ”から始まった、無職年下フリーターとの同棲コメディ。こんな恋愛の始まり方だって、あってもいいんじゃない!?
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-[1~5話を収録した合本版です]彼氏にヒドイ振られかたをされた実紗は、居酒屋にて女友達相手にヤケ酒で大荒れ中。たまたま近くの席にいた見知らぬ男に絡みまくって…気がついたら、なんとそいつとエッチ中!? 「私、カレシ以外とはエッチしないのに…!?」。その男、彰人はイケメンなんだけど仕事ナシ。天然なのか非常識なのか、どうにも不思議なキャラクター。追い出したのはいいけれど、なんと実紗の職場の不動産屋でお客として再会しちゃって、さらにはなぜか、実紗の部屋で同居することになっちゃって…!!!! 大人気・水口舞子が贈る、一夜の“アヤマチ”から始まった、無職年下フリーターとの同棲コメディ。こんな恋愛の始まり方だって、あってもいいんじゃない!?
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3.0父親と二人で貧乏暮らしをしている大学生の佳乃。 ある日、父親が借金の保証人になってしまい、 姿をくらましてしまう。 激しい取り立てに怯える佳乃を助けてくれたのは 幼馴染で双子の瑛斗と裕斗。 大財閥の息子である二人の父親に借金の肩代わり、 学費の支払いを申し出てくれる。 その代わり条件に出されたのは、 双子が住んでいる屋敷で住み込みのメイドとして働くこと。 それからというもの、 二人から度々エッチなイタズラを受けるようになる。 仕事でミスを犯してからはその行為がさらにエスカレートしていき、 時にはおもちゃを使って熱烈に愛されてしまう。 最初は恥ずかしがっていた佳乃もエッチな調教が続くうちに 淫らに感じてしまうようになる。 そんな中、佳乃の同級生が父親をだまし、 佳乃を好き勝手しようとしてきて…。
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5.0アルファの両親から生まれ、この国随一のホテルグループを継承することになったヴィクトリア。しかし実体は隠れオメガ。類い希な美貌を持つが、絶対強者アルファに魅かれてしまう運命にある少数派のオメガ性。ヴィクトリアもアルファと「つがい」になることだけが幸福への道と知っているが、実業界での名声と重責を担わされ、不本意ながら薬品を用いて特有の性徴や誘惑香を抑えつけている。秘密は秘書リオンとだけ分かち合う、孤独な日々。 ほとんど屋敷から出ないヴィクトリアの心を慰める庭園に、庭師チェスターが雇われた。ベータであるはずの彼はこの国の最高学府を出た建築家の卵で、造園技術を学ぶために庭師を志願したという変わり者。しかしヴィクトリアは彼が只者ではないと感じ取る。植物を花咲かせる能力“グリーンサム”以外にも何か不思議な力を秘めている。やがて二人の気持ちは交錯し、惹かれ合っていくのだが……
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2.5貴族が通う王立学園への入学日。学園に向かう馬車の中で、子爵令嬢のロゼリアは深いため息をつく——。左右で色の異なる瞳を持つロゼリアはこれまで、悪魔に魅入られた令嬢として周囲から厭われ続けてきたのだった。学園生活でも当然、嫌悪の視線が待っていることだろう。ロゼリアは憂鬱で仕方なかった。そして彼女にはもうひとつ悩みが……。それはロゼリアを嫌う婚約者のフレッドと顔を合わせなければならぬこと。案の定、学園で会った途端、フレッドはロゼリアが大切にしている髪飾りを投げ捨ててしまう。悲しむロゼリアだったが、澄んだアイスブルーの瞳の美しい令嬢・アイリスが髪飾りを届けてくれる。 自分へ嫌悪の眼差しを向ける同窓生と違い、いつも優しく接してくれるアイリスから街へ出かけようと誘われたロゼリア。待ちに待った約束の日——。なんとロゼリアを迎えに来たのは、アイリスと同じアイスブルーの瞳を持つ黒髪の美しい男性、国王の信頼も厚いリヴィングストン侯爵家の嫡男・リアムで……!?
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-「僕、すぐに大人になる。英語ペラペラで、背が高くて、かっこいい大人になる。そしたら、環奈ちゃんのことを迎えに来るから」——東京でOLとして働く二十八歳の狭山環奈は、法事で実家に帰省した際、自分がまだ高校生だった頃の遠い夏の日、近所に住む綺麗な男の子、龍ちゃんに海で言われた言葉をふと思い返していた。 やがて法事を終え、駅のホームで新幹線を待っていた環奈は、ラムネの入ったペットボトルのふたを開けた時、前に並んでいた男性のスーツを濡らしてしまう。あわてて男性に謝る環奈だったが、よく見ると彼に見覚えがあることに気づく……。 「僕、……大人になったよ」六歳年下の龍ちゃん——望月龍之介は誰もが見惚れる魅力的な男性になって、十年振りに環奈の目の前に現れたのだった……!!
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3.0「エモニエ公爵令嬢ジゼル・エモニエを、『改悛の塔』に幽閉することとする」 愛を誓ったはずの王弟ベランジェに裏切られ、国王暗殺未遂の濡れ衣を着せられたジゼル。 王位継承権第一位のフレデリク王太子は無能で、さらには子供返りをしていると言われており、ベランジェは自分が王位を継げるようにと、王家に次ぐ権力を持つエモニエ公爵家の一人娘・ジゼルへ協力を仰いでいた。そんなベランジェからの寵愛を手に入れるため、ジゼルはフレデリクを排除する計画に盲目的に協力してきた。 ベランジェの狙いが国王であったこと、彼がジゼルを犯人に仕立て上げるために求婚してきたこと——なぜ気づけなかったのかと、ジゼルは改悛の塔の独房で悲嘆に暮れる。しかし、幽閉されて数日が経ったある日、最低限の使いの者以外は誰も訪れないはずの独房にフレデリクが現れて……!?
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1.0侯爵令嬢レイチェルは、愛犬のクウマとともに侯爵領の外れまで散歩に出かけた。王宮が見えるくらいだから、随分と遠くまで来てしまったようだ。ところが天候が急変、空は真っ黒な雲に覆われ、頬にぽつりと雨粒が落ちて、レイチェルはクウマとともに慌てて近くの木へ走った。大きな枝葉のおかげで雨を凌げたものの、傘を持たないレイチェルは、どうか晴れますようにと祈りながら空を見ていた。背後の足音に振り返ってみると、腰に剣を提げ、脇にはポメラニアンを抱えた美丈夫が。雨に濡れた姿にレイチェルは自分のハンカチを差し出す。やがて雨は止み、空には虹が。走り出したクウマを追いかけ、名前も聞けずに別れてしまったその男性をレイチェルは忘れることができない。だが3日後、その男性がハンカチを返すためにレイチェルのもとを訪れる。ヴィンセントと名乗る彼は、それからしばしばレイチェルを訪ねるように。お互いに惹かれ、ヴィンセントはレイチェルに結婚を申し込むのだが、レイチェルは素直にそれを受け入れられない。なぜならレイチェルの父親はバカラで借金を重ね、破産しそうなのだ。釣り合うわけがない。だがヴィンセントは納得せず……
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3.0物心ついたときから、ブランシェットは兄エドガーとふたりで森の奥深くの古城で暮らしていた。幼いころ両親を亡くし顔も憶えていないブランシェットは、エドガー以外の男性を見たことがない。しかし惜しみない愛情を注いでくれるエドガーのことを、本や図鑑に出てくる男性よりも百倍魅力的だと思っているし、早く自分を大人の女性として認めてもらいたいと密かに願ってもいる。しかしエドガーはいつまでたってもブランシェットのことを子ども扱いで、いつまでも町の買い出しに連れて行ってもらえないのだった。そんなある日ブランシェットは、城の近くで見つけたケガを負った美貌の男性を介抱のために城に連れ帰ったのだが……。【著者紹介】仙崎 ひとみ(センザキ ヒトミ)関西在住。趣味は海外旅行とバイクツーリング。いつか世界遺産を巡る旅をしてみたい。代表作:『溺愛蜜月 ~金獅子将軍と黒薔薇王女のラブいちゃ新婚生活~』『ドSな軍人王との囚われ溺愛生活』
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3.9政略結婚を経て高圧的な態度が変わらない夫・クロード。 シンシアは、ある日弾みでクロードを花瓶で叩いてしまう。 執事からは亡くなったと告げられたのだが……。 生きていたクロードは、 以前とまるでちがう人格になっていた!? 趣味は刺繍、レース編み。 乙女男子となった夫との、奇妙で新たな結婚生活とは……? 【著者情報】 深森 ゆうか(ふかもり ゆうか) 二〇〇八年頃からWeb上に小説を公開しはじめる。 趣味は寝ながら読書に一人旅。肉大好き、デザート大好き、酒大好きなトド。 代表作:『花嫁修業は、伽での旦那様の喜ばせ方』、『大逃亡~女騎士の恋の受難~』
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4.3母を病で失ったバレ伯爵家の長女、エミリエンヌは伯爵家で孤立していた。 冷たい家族に余所余所しい使用人、そして遠い異国の地にいる婚約者。いっそ修道院へ入ろうかと考えていたところに、婚約者であるベルナールの帰国を知る。 近いうちに会いに行くとのメッセージを受けとったエミリエンヌ。 だが、彼に一目惚れした異母妹から婚約者の座を譲るよう迫られ、もう期待したくないと父に判断を委ねてしまう。 一方、バレ家でエミリエンヌを孤立させようとする義母に怪しまれないよう、義務的な婚約者を演じていたベルナールは、ようやく妻として迎え入れられると楽しみにしていた。 しかし、そんな中もたらされたのは婚約の破談とエミリエンヌが修道院へ入るとの噂で……!?
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3.5叙爵式。王座に上がる隣人であり幼なじみでもあるケネスの姿を、侯爵令嬢シェリルは目に焼き付けていた。彼は今日からバートレット公爵を名乗る。シェリルは、いつしかケネスに恋心を抱いている。彼の英姿を留めるため私室でスケッチブックに向かったシェリルが気晴らしに庭に出ると、そこにはケネスの姿が。献上するために詠んだ詩の感想を聞かせてほしいと渡された羊皮紙をうっかり風で飛ばしてしまっても、ケネスは彼女を決して叱らない。天然だとか、そそっかしいとか言われるシェリルに対し、ケネスは不愛想なうえに無口。だが、転びそうになれば助けてくれるし、散歩するときは歩調を合わせてくれる。そう、ケネスは優しいのだ。言葉少なで穏やかな日をこれまで過ごしてきた二人。だが、爵位授与を祝う夜会でケネスのそばにいるのは、シェリルと同い年の公爵令嬢サンドラ。せっかく大人っぽいドレスを着てきたのに、褒めてくれるのはエスコート役の従弟アンソニーくらい。肝心のケネスからは子ども扱いされ、翌日庭で会えば「ああいうデザインはきみにはまだ早い」と言われ、邸に遊びにきたアンソニーにからかわれているうちにせっかく会えたケネスに踵を返され、少しずつすれ違ってきているような……。一方ケネスは——
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-彩夏は恋愛シミュレーションゲーム【マジック☆レボリューション】のキャラクター、ウィリアム・シュラルド(通称:ウィル)を激推ししている。どんなに仕事に忙殺されても頑張れるのは、ひとえにウィルのおかげである。ゲームに興じながら二次元と三次元の超えられない壁に淋しさを覚えていた彩夏だったが、ある朝目覚めたら、隣にはウィルの姿が! しかも、「お前、そんなに面白いやつだったのか」って……しゃべった!? これは夢? そして、こちらの世界で暮らすことになったウィルと彩夏との同棲生活が始まった。だが、幸せを噛みしめるほどに、いつか来る別れを考えてしまう彩夏。そんなある日、突然ウィルが体調を崩してしまう。原因は魔力の低下で、これを補うには、彩夏の体内に流れている、魔力によく似たものを吸収するしかないらしい。彩夏はウィルを救うため、自分のすべてを捧げると伝える——
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1.8年上の男性が恋愛対象である桃花は、癒し系のオジサマに抱かれたい! という性癖をこじらせ、23歳となった今も処女のまま。 ひそかに片思い中の職場の上司・甲斐谷に優しく抱かれる妄想をしつつ、一人エッチで自らの身体を慰める日々を送っていた。 そんなある日、会社の呑み会でまさかの両思いであることが判明! 諦めかけていた理想のオジサマ・甲斐谷と甘く濃密な初夜を過ごしてしまう。 しかし20歳も年下の部下に手を出したなんて周囲に知られては、甲斐谷にとってはイメージダウンなのでは……? 悩んだ桃花が出した結論は「私をセフレにしてください!」という、突拍子もないもので……!?
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-会社の上司からの執拗な嫌がらせや、先輩男性社員からのセクハラを受ける毎日……どんなことにも立ち向かう強気の初瀬真由だったが、もう我慢の限界! そんな真由に、同僚のレオナが「レンタル彼氏」の利用を勧める。疑い半分ながらも、そこまで言うなら……と、真由は試しで利用をする。デート当日、やってきたのは真由より18歳年上の、八島千尋。優しい千尋にリードされ、なおかつ愚痴も嫌がらずに聞いてくれた。次第に楽しくなっていった真由だったが……デートだけのつもりが、なぜか千尋と体を重ねてしまった! もう絶対、レンタル彼氏なんて利用しない! ……本当に? 著者紹介 浅生柚子 男性向けゲームでシナリオライターとしてデビュー後、乙女ゲームやドラマCDのシナリオを主に執筆。オタグッズとハムスターと空母に囲まれて、美味しいご飯を食べられるのが日々の糧。代表作:『DYNAMIC CHORDシリーズ』『先生イケないことってなんですか?』
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3.0出かける時は必ず運転手や世話係と一緒。お嬢様である篠宮奏は、獣医師免許の取得に向けて勉強中だ。しかしある日、父から「これから少しの間、一般の会社で社会勉強をしてきなさい」と言われてしまう。戸惑いながらも父が社長を務める大手商社の関連会社で働くことになった奏は、配属先の上司、黒川吉宗に初めて会った際、彼を以前から知っているような不思議な感覚に陥る。 そんな奏にはある悩みがあった。それは、ある男性から蕩けるようなキスをされ、身体を愛撫される淫夢を見てしまうこと。夢の中ではどうしても瞼を開けられず、相手の顔を見ることができない。ところが、その声には聞き覚えがあって……!?
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-夜も更けた大学の構内。女子大生のさつきは、出会ったばかりのイケメンと藪の中で身を寄せ合っていた。「なんで私、いきなりハグされてるの!?」すべては数分前、さつきが柵をよじ登ろうとしている人影を見つけたことから始まった。声を上げそうになったさつきに気付いた男は、彼女の口をふさぎ、さつきもろとも藪の中に飛び込んだのだ! 男性経験の少ないさつきは、ドキドキが止まらない。彼の正体は、さつきと同じ大学の准教授、喜多見で、教授から逃げている最中だった。終電を逃してしまったさつきは、喜多見の行きつけのバーに連れて行ってもらうことに。飲みすぎてすっかり酔ったさつきに「大人の味を教えてやる」と喜多見の唇が迫り――。
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-[1~5話を収録した合本版です]夜も更けた大学の構内。女子大生のさつきは、出会ったばかりのイケメンと藪の中で身を寄せ合っていた。「なんで私、いきなりハグされてるの!?」すべては数分前、さつきが柵をよじ登ろうとしている人影を見つけたことから始まった。声を上げそうになったさつきに気付いた男は、彼女の口をふさぎ、さつきもろとも藪の中に飛び込んだのだ! 男性経験の少ないさつきは、ドキドキが止まらない。彼の正体は、さつきと同じ大学の准教授、喜多見で、教授から逃げている最中だった。終電を逃してしまったさつきは、喜多見の行きつけのバーに連れて行ってもらうことに。飲みすぎてすっかり酔ったさつきに「大人の味を教えてやる」と喜多見の唇が迫り――。
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4.3デパートのコスメブランドで美容部員をしている横山優愛は、父の頼みでお見合いをすることになった。ところが、会場に居たのは優愛が勤めるサワタリデパートのCEO・佐渡風葺。驚く優愛に、風葺は突然キスをぶつけてくる。おまけに「恋を教えてやるよ」などと言ってくる始末。優愛には、絶対に恋をしたくない理由があった。しかし、風葺はそんなことおかまいなしに優愛を溺愛してきて!? 強引なくせに優しい風葺に、優愛はいつしか惹かれていく。そんな折、サワタリデパートに海外出店の噂が広がり……? 俺様CEOと美容部員の恋の駆け引きがたどり着く、幸福な未来とは?
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4.0真面目で堅物、誰に対しても無愛想。そんな“部内の嫌われ者”である志穗は、ある日大きな商談のアシスタントに任命される。 異例の大抜擢ではあるものの、いまいち喜べない理由はその案件が、真広部長のものだから。 仕事ができて気配りもこなす、女性社員はもちろん部下から上司まで幅広く受けが良いイケメン部長である真広。 そんな彼に対しても始終そっけない態度を取る志穗に、真広は「君が好きだ」と告白してきて――!? 【著者紹介】 桔梗楓(キキョウカエデ) 茨城県在住。2012年頃よりWEBに小説を投稿しはじめる。ハッピーエンドを念頭に、楽しくのんびり読めるような物語を目指している。
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3.5小宮舞は、付き合っていた彼にフラれて、傷心旅行中。朝方、気分転換に大浴場に入りにきたところ、男湯と女湯が入れ替わっていることに気づかず、そのまま男湯へ入ってしまう。さっぱりした気分で湯船からあがると、脱衣所に人影が。ドアを開けると、そこにはなぜかイケメンがいて……!?「え、なんで女湯に男の人がいるの?」パニック状態の舞を鎮め、話を聞いてくれたのは、鉢合わせた当人で、会社社長の孝也だった。「元彼を忘れたいなら、他の男に抱かれればいい」そう、淫らなお誘いを受け、ついつい舞はそれに乗ってしまう。一夜限りの恋人ごっこ……だったはずなのに、舞を待ち受けていたのは、思いもよらぬ展開で……?【著者紹介】如月一花(きさらぎいっか)埼玉県出身、在住。2011年頃からweb小説を投稿。2016年電子書籍でデビュー。代表作:『色々教えてあげるよ~365日、旦那様との濃密な夜を~』『侯爵閣下の甘い誘惑』など
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-紗弓は6年間片思いをしていた。相手は自身が勤める会社の社長・水神。 4年前に勢いで告白してしまい、振られている。それでも諦めることが出来ず、彼のそばで懸命に働いてきた。 そんなある日、二人揃って出向いた出張先で信じられないようなハプニングが! ホテルの部屋を一室しか予約しておらず、しかも外に空きはなし。 こうなっては仕方がないと、二人一部屋で宿泊することに。 致し方ないハプニングであって、期待するようなことは起こらない。 そんなことは分かっているはずなのに、気にしないようにすればするほど紗弓の緊張は増していって…… 「……だ、抱いてくれないと、眼鏡返しません……!」 仕事一筋の俺様社長・水神と、負けず嫌いで一途なOL・紗弓。 紗弓の6年越しの片思いの行方は―!?
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4.3父の事務所のため、その一心で偽装婚約を了承した伊万里。 紹介された上杉光輝という男、 確かに会計士でハイスペックのエリートなのだが、 とんでもない俺様だった! 光輝は頭ごなしに命令し、デキの悪い伊万里を見下す。 だけど、この俺様がいないと事務所が……我慢する伊万里。 怒り心頭なのだけど、 接しているうちになんだか誤解のような? 戸惑いが 伊万里の心のガードを緩めてしまい、 求められるままに体を許してしまった。 はじめての体験にとろんとなる伊万里は、 こんなハイスペックな光輝が本当にカノジョもいなくて 自分との偽装婚約を了解しているのだろうか? と思い始める。 そんな時、事務所に訪れたのは―― 怒ったり泣いたり笑ったり、 伊万里と光輝のハートフル・ラブコメディ♪ 著者紹介 朝陽ゆりね 漫画原作者。キャラ文芸・恋愛小説・ライトノベル小説家。 代表作『花魁遊戯』『夜の蜜の甘く濡れる(原作)』『祠☆闘士シリーズ』『気流師怜花さんのフィーリングファイル』『カノジョを捉まえろ!』
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4.0同期4人の女子会。 酔った勢いでノってしまった賭けに負けた阿久根里香子は、 罰ゲームとして社内でもイケメンで仕事もデキる真田修一を口説かねばならぬ羽目に。 なかなか落ちないと評判だった真田のこと、 どうせ即座に断られるだろうと、友達との義理を果たすためだけにデートに誘うと、 あっさり受け入れられてしまった。 真田に連れて行ってもらったワインバーで会話が弾み、 里香子はそこで真実を告げて詫びるのだったが、 真田がおかしなことを言い出して……。 気がつけばホテルのベッドの上。里香子の真上には真田の顔が! この状況、なんとかならない!?
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-半年間大切につきあってきた彼女・ゆいちゃんに、突然フラれた山田陽向(やまだひなた)。彼女を奪っていったのは、大学でも女たらしで有名な八潮流星(やしおりゅうせい)で、これが常に女の子をとっかえひっかえのとんでもない男。失意の中でヤケ酒中の陽向は、うっかり医学オタクの姉が作った「女体化薬」を飲み干して、美少女になってしまった…!? 流星に仕返ししたい陽向は、美少女の自分にホレさせてから捨ててやろうと計画するが、流星のくどきの手腕に振り回されて、キスを奪われてしまう。だんだん女の子のように心が揺れていく陽向…はたして誰が誰に惚れるのか? 波乱が波乱を呼ぶ、男女逆転ラブコメディ!!
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4.0[1~5話を収録した合本版です]半年間大切につきあってきた彼女・ゆいちゃんに、突然フラれた山田陽向(やまだひなた)。彼女を奪っていったのは、大学でも女たらしで有名な八潮流星(やしおりゅうせい)で、これが常に女の子をとっかえひっかえのとんでもない男。失意の中でヤケ酒中の陽向は、うっかり医学オタクの姉が作った「女体化薬」を飲み干して、美少女になってしまった…!? 流星に仕返ししたい陽向は、美少女の自分にホレさせてから捨ててやろうと計画するが、流星のくどきの手腕に振り回されて、キスを奪われてしまう。だんだん女の子のように心が揺れていく陽向…はたして誰が誰に惚れるのか? 波乱が波乱を呼ぶ、男女逆転ラブコメディ!!
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3.8
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-偶然にも大ファンのモデル・kyoの撮影現場に立ち合えることになって、大はしゃぎのひいな。けれどもひいなは、このごろ調子が良くない。体調が思わしくないばかりか、足元に黒い影が見えたり、交通事故に遭いそうになったり。事故から救ってくれたのは……kyo!? しかし彼は想い描いていた人物像とはまるで違う俺様キャラ。以来、ひいなの身の回りには不思議なことが起こるようになる。そんなひいなのそばでひいなを助ける……どころか、キスまでしてくれるkyoこと馨(キョウ)は陰陽師だった。馨はひいなに残酷な未来を口にする。今年の桜は見られない。遠のいてゆくひいなの意識を馨がキスで引き戻していく。【著者紹介】上主沙夜(カミス サヤ)長野県在住。鷹守諫也名義でライト文芸、上主沙夜名義で乙女系小説を執筆。ゴスなものをこっそり偏愛。親指シフト最高。代表作:『黒竜騎士の悩ましき熱愛』『黒元帥の略奪愛~女王は恋獄に囚われる~』
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4.0大手自動車メーカーで広報として働いている伊沢紅子は、上司である新見聖のことが大好き。しかし当の新見は紅子を女性扱いしてくれず、ただペットのようにかわいがるばかり。 「私にもあのティーンズラブのヒロインみたいな勇気が持てたら……」そんな風に悶々としている中、偶然手にしたチャンスと酔った勢いで紅子は新見を押し倒してしまう。積極的な女を演じて新見をリードしようとする紅子だったが、昼間の姿とは打って変わった新見のドSな姿に乱されるばかり。ドSっぷりは止まらず、先日の失態の責任を取ろうと会社を辞めようとする紅子に「責任を取って会社を辞める代わりに、俺の側にいろ」ととんでもない命令までしてきて!? 【著者紹介】 橘柚葉(タチバナ ユズハ) 「甘酸っぱい恋愛&ハッピーエンド」をキーワードに、webサイトで恋愛小説を公開。2013年「甘く危険な交換条件」で出版デビューに至る。
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3.0[1~5話を収録した合本版です]「我が赤羽家のメイドになりませんこと?」極貧生活を送る美容師見習い・日名子の目の前に現れた貴婦人・天子。好条件に誘われるがままついていくと、そこは「鶏」を信仰対象としている「華禽村」。一夫多妻制など、特殊な風習のある奇妙にも美しい閉鎖された世界に戸惑う日名子が任せられたのは、住み込みで村のトップである当主・ケイの髪の手入れをすることだった。長髪を輝かせる美しいケイ。ケイの尊い声を聞くことは、妻以外できないという。その夜、部屋から艶めかしい声が聞こえてくる。ケイの第一婦人である天子と…昼間には聞くことのできなかったケイの声。「ちょっとだけ…」部屋を覗く日名子が目にしたのは――。
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3.6デザイン会社で働く水澤千尋は、すらりとした長身と整った顔立ちのせいで、『なんでも出来る完璧な女性』と誤解されがちだが、実は家事が大の苦手。彼氏の賢治にも家庭的な女性だと勘違いされている節があり、「家事ができないことが知られたら、嫌われてしまうかも…」と不安を覚えていた。そんなある日、千尋は自身の勤めているデザイン会社の社長兼デザイナーである瀬戸聖が、お手製弁当を食べている光景を目にする。口数少なく真面目でストイック、どんなに魅力的な女性からのアプローチにもなびかない「堅物社長」である聖のイメージからかけ離れた、色合いよくバランスのとれたおかずが詰められたお弁当(しかもとってもおいしい!)に惚れ込んだ千尋は思い切って、あるお願いをすることに。「私に料理を教えてくれませんか!?」大好きな賢治のため、おいしい料理を作りたい! その一心で約束を取り付けた堅物社長のお料理教室。なのにキッチンでの社長はとても優しくて、職場とのギャップに魅了されてしまいそう!?【著者紹介】田崎くるみ(タサキ クルミ)茨城県出身。ショッピングと読書が趣味で、特に漫画が大好き。執筆のお供はMr.children。作風に合った曲を流しながらPCに向かう日々。代表作は『この度、友情結婚いたしました。』『ツンデレ社長の甘い求愛』『全力片想い』など。