青年マンガ - 推理・ミステリー・サスペンス作品一覧
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-大学生の槙原勇斗は、コンビニからの帰り道、奇妙な黒い球を発見する。運動会で使う大玉のような直径2mほどの黒い球は、突然、動き出したかと思うと周辺にいた人間を喰い始めた。その場から必死で逃げ続け、迎えた翌日……街はパニック状態に陥り、地獄絵図の様相を呈していた。次々に増え続ける黒い球に警察も自衛隊もなす術なく、人々は逃げ惑うばかり。そんななか勇斗は、歩いて山を越え実家を目指すことにしたが……!?――追いかけ続ける正体不明の黒い球から逃げ切り、混乱状態の街で生き残れ! 食料争奪、殺し合い、謎の宗教団体……戦慄のノンストップサバイバルホラーが開幕!
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-幸せな結婚生活、優しい夫とのセックス、何不自由ない暮らし…ただ、「子供」がいないだけ――。専業主婦の美月は結婚4年目を迎え、義母から子供が出来ないことにプレッシャーをかけられていた。どうしても夫の子供が欲しい美月は自分によく似た女・陽奈を【代理母】として家に迎える。やがて、夫と陽奈の間には特別な感情が生まれ…。「だた、愛する人の子供が欲しかっただけなのに…」妻と代理母、それぞれの愛憎の行方は…――? 【※この作品は「代理母」の第1巻~5巻を収録した合本版です。重複購入にご注意ください。】
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-雑誌が僕らを追いかける!無人島に漂着した僕らは、訳も分からず殺人鬼に追われる。そしてその様子を実況する漫画を連載する雑誌「アワーズGH」。毎月届く雑誌から島の謎に迫る僕たちだったが・・・雑誌掲載時の仕様を忠実に再現して「連載」の臨場感を最大限に引き出したサバイバルミステリーコミック。
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-国賓や外交官との社交を目的として明治政府に建てられた社交場・鹿鳴館。だが性急すぎる近代化はあらゆるモノが渦巻く混沌とした時代を築く。その中心である鹿鳴館で繰り広げられる様々なヒューマンドラマ。『女の力はこれからの日本の重要な要素となるだろう』『ダンスも楽しかったけど本当に面白かったのは……』『代わりにコックリさんで遊びませんか?』『悪魔でけっこう。外交も仏の顔ばかりではやってられないからな』『女性が男の言いなりである国に未来などありませン』混沌とした時代を生き抜く人々をコミカル且つユーモラスに描いた幻の単行本未収録作品集が、ついに電子書籍化!
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-矢野聡(33)は、真面目で気弱で優柔不断なサラリーマン。3年前に部署の先輩と結婚をしたが、その妻となった女性が難あり…専業主婦になり、家事もしないし金遣いも荒い、腕っぷしも強く、聡は日々理不尽な暴力を受けている。そんな妻と別れて穏やかな生活を取り戻す為、妻を葬り去るべく行動に出る―――
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-鬼才が描く、原点にして至高。戦慄の近未来暗黒童話──再び。 「……僕はお姉さまと違って 失敗は許されないから──…」暴力、痛み、血、性。金髪碧眼の孤独な少女が、黒いフードを目深に被り非情な戦いに身を投じる…。
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-タイトルの『ゾンビレニアム』(Zombillenium)とはモンスターたちを集めたテーマパークの名前。主人公のオーレリアン・ザネールは普通の人間だったが、ゾンビレニアムの従業員たちが運転する車にはねられ、モンスターとして生まれ変わることになってしまう。ゾンビレニアムのわたあめ売りとして雇われることになった彼の運命やいかに!? フランスでも大人気、かわいい絵柄のアルチュール・ド・パンスがお届けするモンスター・コメディー。フランスでは現在第3巻まで刊行中で、第2巻が2012年のアングレーム国際漫画祭で子ども向け作品の最優秀作品賞を受賞した。
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-2006年5月に「五百羅漢」のタイトルで発表されていた小山田いく短編集を今回は3冊に分けて配信。 第1巻は表題作品「五百羅漢」の他短編4作品を収録しました。 「五百羅漢」…雑誌「野仏」の専属ライターとして石仏を取材して歩く数巳(かずみ)と恋人の美津子(みつこ)は2人で美津子の実家を訪れる。 それは村にある五百羅漢を訪れるためだったが、村ではこの場所は立ち入り禁止という暗黙の了解があった。 五百羅漢を訪れてからいつもと違う暗い雰囲気を漂わす美津子と数巳を見て亡き従弟、純生(すみお)の名前を呼ぶ美津子の兄に違和感を覚える数巳。 やがて数巳は美津子に隠された秘密を知る事となるが、その時彼を不可解な現象が襲う…。 その他、訪れる人もいない山荘を守り続ける老人とそこを訪れた一人の女性。老人はやがて女性に山を愛し、山を描き続けた一人の男について語り始める…「山荘夜話」、薄幸の少女、災子は交通事故で命を落とすがひょんな事から妖怪「猫又」になり?!の「災子 猫又ね!」」、とある中学校の庭にある卒業記念の桜とそれを守り続ける教師、朝森(あさもり)。植物を愛する少女、春水(はるみ)は朝森との触れ合いを通してその桜に寄せた人々の想いを知る…「記念樹」、あとわずかで定年を迎える刑事、岩佐の元に配属されてきた新人刑事、栗林奈美。彼女は岩佐が心残りという事件を再捜査するよう、彼に力をかすが、その裏には彼女の隠された秘密があった…「風舞人」。 今回の配信にあたり、特別に録り下ろした『すくらっぷ・ブック』の登場人物・桜井光代のモデル・光代さんのインタビューを掲載しています。
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-刑事と犯罪者の双子…究極の心理サスペンス 刑事と犯罪者――… 運命を違えた双子、究極の心理サスペンス!! [東海テレビ×WOWOW共同制作連続ドラマ ミラー・ツインズ] 完全オリジナル脚本をコミカライズ!! ―――――――――――――――― 葛城圭吾、警視庁捜査一課刑事。 20年前、双子の兄・葛城勇吾が誘拐された事件を契機に、彼を捜し出すべく、刑事の道を歩んできた。 圭吾と勇吾…この双子の運命は、とある殺人未遂事件から大きく動き始める。 “犯行現場に残されていた毛髪と葛城圭吾のDNAが一致” 圭吾と同じDNAを持つ人間は世界にただひとり。 誘拐された兄・勇吾だけ――― 20年の時を経て、動き出す事件の真相。 それぞれの信念、秘密、裏切り、謎が圭吾と勇吾の運命を交錯させていく――!!
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-21世紀、社会に「魔法生物(魔物)」が跋扈し始めた。魔物を駆除・撃退しうる能力を持つ人間は一般に「魔女」と呼ばれた―。 新世紀魔女渡世録。 『魔女渡世』 実家を家出し、先輩魔女、加納の店に転がり込んだ少女、町子。 他の魔女と関わりながら今後の人生を模索する中、母・蝶子によって加納が拉致されてしまう。町子は母との対決を決心し… 『witch connection 魔女渡世 パイロット版 』 「烏丸町子」「ねね子(仮名)」「四ツ辻吟子」「かんばせ(仮名)」4人の魔女の掌編。 『witch connection #01 魔女渡世』 魔女 加納の縄張りを荒らす魔女が頻発する。 町子・吟子の調査により、背後に「赤ずきん」と名乗る魔女の扇動が判明し… 『branch point』 冬の日 誕生日 父と娘の最後の記憶 分岐点 魔女渡世の前日譚
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-一昨年母親が急逝してから父と一緒に大衆食堂「くすのき亭」を切り盛りする楠了子(くすのき りょうこ)。 以前は色々夢もあったような気もするが、今は淡々と店の仕事をこなす毎日…そんな毎日の筈なのだが、彼女の周りにはいつも不思議な出来事がついて回るのだった。 ある日、閉店直後に電話が鳴り、了子が受けるとそれはラーメンの注文だった。 自分で調理し出前に行った了子だったが、電話をしてきた女性はこの世の者では無かった。 そしてその日から了子の元には閉店後のラーメンの注文が入るようになる。 了子は何者かに憑かれたように夜の出前を繰り返すが…。 その他、表題作品「くすのき亭の日々」の他、とあるレストランのオーナーが突然家に友人の娘を住まわせたことからそのオーナーと息子の間に起きる出来事を描いた「すぺしゃる料理人」、昔一緒に遊んだ男の子の面影を追って信州、小諸を訪れた女性の一日をほのぼのと綴る「約束」を掲載。 小山田いくが大衆食堂「くすのき亭」の日常にからめて、人間の機微を丁寧に描く珠玉のホラーストーリーの決定版!
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-フィリピンパブ中毒者、略してピン中!フィリピンパブ「らぶ」には今夜もいろんな男達が異国の女目当てにやってくる。タクシードライバーの岩井もその1人だ。今のお気に入りはキャッシー。金髪にムチムチのボディは男心をくすぐる。フィリピンパブに1度訪れたらどんな男でも彼女たちに夢中になっていくのだ。そんなある日、店にキャッシーにハマりまくって出禁にされた男がやって来た。そしてキャッシーを拉致していくのだが…。女・酒・金にヤクザまで登場する新感覚ハードボイルドの決定版!
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-沖縄の海を舞台にしての本格ロマンチック海洋サスペンス! 謎の美女・琉子の名推理(!?)の大活躍に目が離せない! 「ビッグコミックスペリオール」で話題を呼んだ連載作品がついに待望の電子書籍化!
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-小学6年生で母の再婚相手の子を妊娠した少女はその後…。出会い系三昧で整形までして男漁りをする発情義母…。跡取り欲しさに息子夫婦の夜の営みを管理する時代錯誤の姑…。外からは見えない“家族”という密室の中でだけ発動する人間のおぞましい欲望の恐ろしさ!しかもこれらは全て今の日本で起こっている(起こった)実話である!その他、今話題の「ゴミ屋敷」に住む姑と同居することになってしまった女性…。年老いても精力の衰えない色ボケ舅に襲われてしまった女性…。知的障害を持つ母と息子が父の留守中に…。孫娘に体を売らせて家出の資金を稼ぐ祖母…。などなど、耳を疑うような信じられない体験談を突撃取材してマンガ化した衝撃の事件集!!
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-小春日 合歓(こはるび ねむ)は14歳、小さい頃から身体が小さく、臆病な中学生。 両親は大気汚染、河川の汚染などの問題が「公害」と呼ばれた時代に育ったが、彼女にとってはそれは既に昔の事、いや、昔の事の筈だった。 小学5年生の時、合歓の友達、省二(しょうじ)が新しくできた道路の脇の池で酸を被ったような状態で亡くなっているのが発見された。 それから3年が経ち、合歓は今も現場に建つ地蔵に花を手向けるが、当時一緒にいた本田、千香の二人は目の前の事だけに夢中な毎日だ。 そんなある日、地蔵に花を供えに行った合歓は、地蔵の顔が醜く変わっていることに恐怖する。 同じ時、合歓の前を通り過ぎた女性があの時と同じように死んだ。 そして、あらためて現場を訪れた合歓、本田、千香の3人に恐怖が忍び寄る。 その他、海に遊びに来た合歓といとこの早苗が、そこで村の男たちの奇妙な行動を目撃して…「死水母」(しくらげ)、肝試しでとある博覧会の跡地に来た合歓たち。そこで彼女たちが見たのは幻か、恐るべき人類の未来か…「枯れた地平を見ぬように」、誤って学校の地下室に閉じ込められた合歓たちが見た遠い日の飢餓の記憶 「フォメ(飢餓)」 など。 現代の人類が抱える数々の問題を小山田いくがホラータッチで鋭く切り込む意欲作! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『あなたは何か怖いものがありますか? 幽霊…地震…暴力団…テスト…タレントAさんの顔……。何かあるでしょう? 恥ずかしいことじゃありません。怖いものを怖くなくすことで、街は進歩してきたんですから…。だから今、ほんの少し、自分のまわりを見て、怖いと思ってほしいんです。山ほどある怖いことに、気づいてほしいんです。』
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-河童、猫又、人魚など、世の中には昔から正体のわからない生き物が語り継がれて来た。 そしてそれらは今も存在する…。 私立十種高校には部員がたった二人しかいない生物部があり、その部室の地下には数多くの正体不明の標本が安置されていた…。 ある日、この生物部の二人、東森 覚(ひがしもり さとる)と専女 摩未 (とうめ まみ)のもとに2年生の白河啓子(しらかわ けいこ)が猫の死体を抱いて現れた。 目の前で車に轢かれて死んだその猫をせめて綺麗な姿で葬りたい、という彼女の願いを受け遺体の修復を引き受けた東森は、その修復の際に地下にあった猫又の手と言われる標本を欠損部の修復に使用した。 そして…翌日に彼女は姿を消し、彼女の周りの生徒が次々に事故に遭い始める。 果たしてこれは猫又の呪いなのか?! その他、東森が部室に保管してある河童のミイラを返せと必死の形相で部室を訪れた女。その女と河童のミイラの意外な正体は…「河童の巻」、人の怨念が腫瘍になって現れると言われる人面疽。その標本が生物部室から盗まれた。その盗難直前に生物部室を訪れていた少女は夜道でその標本を顔に投げつけられ、やがて少女の顔には不気味な腫れ物が…「人面瘡の巻」、生物部室に置かれた哺乳類の内蔵の標本とその中から出てきた人の目玉。調査の先に見えてきたのは人と動物の絆の物語だった…「名のない内蔵の巻」など。 古くから言い伝えられる正体不明の動物たち。それらの物語を通じて小山田いくが人の心の機微を描く、感動ホラーコミックの決定版!
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-東京新宿歌舞伎町。 欲望渦巻く不夜城で、苦難を抱えた者たちを救済する男がいる。 「新宿救護センター」主催、玄秀盛は、 大阪屈指の労働者街、西成のガード下で生まれた。 父は密入国の韓国人、母は在日韓国人。 その後も4人の父と4人の母の元を漂流し、親からの虐待に苛まれた末に道を踏み外し、金の亡者となって悪行を尽くした男は今、かつて犯した罪を贖罪するべく弱者のために日々身体を張る。闇金とグルの男に騙され風俗に堕ちた女、援交客に全裸写真をネタに脅された女子大生、夫の理不尽なDVにおびえる主婦、マフィアに借金で売られた外国人ホステス、風俗の帝王の奴隷にされた元風俗嬢…人生の奈落に喘ぐ者たちに手を差し伸べる「歌舞伎町の狼」の壮絶な生き様を漫画化!!
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-人と心を通わせ、共に生きる動物をコンパニオンアニマルという。 人と心を通わせる彼らにも魂はあり、そして魂の有るところには時として不思議な出来事が起きる…。 染井由乃(そめいよしの)は黒崎動物病院に勤める新米獣医師。 失敗をしながらも病院を訪れる動物たちに日々真剣に接している。 ある日、白猫ルリを連れ動物病院に訪れた少年は、まるで少年の方が病気のようだった。 そして…不思議な事に少年が体調を崩す前には必ずルリが体調を崩すという。 そんなルリを少年は「運命を知らせる猫」と可愛がっていたが、実はルリは重篤な病気を患っていた。 由乃の必死の治療に次第に回復の兆候を見せ、退院していったルリだったが、ある日突然ルリが失踪。 ルリを探す由乃はやがて不思議な出来事に巻き込まれて行き…。 その他、可愛がっていた子犬の突然の死をきっかけに街を徘徊する様になった老女。老女の娘は彼女に同じパビヨンの子犬を与えて落ち着かせようとするが、何故かやがて娘の方がその子犬に怯え出し・・・「ペットロス」、黒崎動物病院の建物では以前殺人事件が有ったという。そして、以前はこの家の令嬢に飼われていたというキバタンの「ヒメ」は、その事件にまつわる、ある夫婦の悲しい物語を全て見ていた…「語りつづけたヒメ」など。 動物と人間の絆を若き獣医師の視点からオカルトタッチを交えて描く、小山田いくのハートウォーミングストーリー第1巻!
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-高校2年生のみどりは兄夫婦と同居していた。 それは両親の転勤の多さのせいで、兄夫婦のせいではない。 しかし…みどりは仲睦まじい彼らの様子に疎外感を感じており、更に彼らに子供が出来た事がわかってからというもの帰りの遅い日が続いていたのだった。 そんなある夜、みどりの元に人体模型の部品が送られて来た。 はじめは気味が悪いと、困惑したみどりだったが、いつしか取り憑かれたように組み立てるようになり、作業が進むにつれて彼女の周りに不可解な事が起こり始めるのであった…! その他、「宝石箱」、「夏の終わり」、「十年地獄」、「幻の舞う道」、「落ち葉の下」などを収録。みずみずしい青春群像、心暖まる人間ドラマを描き続けた小山田いくが新境地に挑んだ珠玉ホラーシリーズの決定版! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『子どものころ、人体のプラモデルを買ってもらい、少し怖くてドキドキしながら作ったことがあります。「空っぽの命」は、その時を思い出しながら描いたのですが…。そういえば、あのプラモデルも…いつの間にかどこかへ消えてしまいましたっけ。』
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-「今夜も眠れぬ苦しみを持ったあなた、ご依頼をFM東洋の“ア・ナイト・トウ・リメンバー”のジョナサンまでどうぞ」全国のリスナーからの依頼を元に事件を調査する「ラジオの探偵」こと城名次郎。事件の解決の過程をFMラジオの深夜放送での生放送も交えてリスナーに伝えながら解決していくのが彼のスタイルだ。様々な依頼が届けられるが、ジョナサンが取り上げるのは「深夜に不安で眠れないのは自分だけじゃない」という共感をリスナーに伝えられる案件のみ。編成局長に睨まれながらも、今日もジョナサンの調査は続く――。ラジオDJがラジオでリスナーに協力を呼びかけながら事件を解決していく、ちょっと変わった設定ながらも正統派のディテクティブ・ストーリー。
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-「AR宝探しゲーム」――――好きなものが何でも手に入ると噂される一方で、低評価のクソゲーとして、プレイヤーも少ない。マイナーゲームからの良ゲーを探すのが好きな美月は、「AR宝探しゲーム」にLv4という隠しステージがあることに気付く。家に帰ると運営らしきところから専用ゴーグルが届く、どうやらアプリと連動しているようだが…
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-本作は謎の作家、伝説のカルト・マンガ家と言われていた宮西計三のメジャー進出を企画して2000年に描かれた作品です。 しかしその目論見は見事失敗に終わり、作品はお蔵入りとなりました。2005年にマイナー出版社より雑誌収録されるも、ファンの目にはほとんど届かなかった幻の逸品です。宮西の従来の特徴である耽美エロティシズムを排し、キャラクターも日本人、舞台も日本としたそれまでの作風にはみられないものです。 内容はサイキック・ホラーとなっておりコマの構成、美しいまでの線の描写は70年代80年代マンガ、劇画のテクニックの最高峰と言えるでしょう。 お話は説明を極力はぶき、ショッキングな断片を連ねることにより読者自身の中にストーリーを発見させようという正にサイケデリック・コミックと呼べる実験的なものです。
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-風呂釜の爆発事故にあい、大火傷を負い病院に運び込まれた果菜(かな)。 彼女が目を覚ますと、そこにはおどろおどろしい世界「臨死界」が広がっていた。 生死の境を彷徨う彼女が体験した恐怖体験とは…! 表題作ほか、『魂七夕』、『送り火ゆれて』、『渡り鳥たち』、『雪降る夜に』を完全収録。みずみずしい青春群像、心暖まる人間ドラマを描き続けた小山田いくが新境地を切り開いた珠玉のホラーシリーズ決定版! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『10数匹、猫を飼っていると、中には人の声のような鳴き方をするやつがいて、夜一人で仕事をしていると大変不気味です。窓の外や天井裏から、「あなた」とか「まあるいお肉」とか、意味不明の声がするのはとても不気味です。はたして全部が猫の声なのか、疑問なのも怖いところです。』
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-芹多実男 (せり たみお) が小学生の頃に海で出会った少女。 二人はすぐに仲良くなり一緒に遊んだが、その時、突如浜を襲った地震と津波に遭遇し、名前も聞けないまま、離ればなれに…。 時が経ち、中学2年生になった多実男は、そんな事を思い出しながらその海水浴場のそばにいた。 親戚の五行家を久しぶりに訪れた多実男。 そこには多実男と同い年のいとこ、彩(さい)がいたが、いきなり目の前に出てきた彩の姿に多実男はビックリ! なんとも怪しい格好で多実男の前に現れた彩だが、なんと、実は彼女は今や近所でも評判の霊感少女だったのだ。 多実男をタミーと呼び、有無を言わさず除霊の助手として引っ張り出す彩。 散々な目に遭い、助手を断ろうとする多実男だったが、彩に海で出会った少女の事を言い当てられ、彼女を探し出してもらうため渋々助手を続けることになり…。 彷徨える画家の霊からテレビスタジオの地縛霊、はたまた友達の家に取り憑いたちょっとエッチな幽霊まで、彩とタミーのドタバタ除霊が始まった?! 彩とタミーの凸凹コンビが繰り広げる、ちょっとほのぼの、たまにエッチな霊能コメディー! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『昔、ある殿様が、悪さをした使用人を数人殺しました。すると夜毎その幽霊が出るので困った家来が殿様にそれを伝えると、殿様は「殺しただけでは飽き足らぬ連中だったが、極楽にも行けず迷っているとは、いい気味だ。」と言ったそうです。それ以来、幽霊は出なくなったとか…。あ~人間って怖い。』
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-女神ノルンにでも運命を変えてもらうんだな… 子どもの時からシスターこと石飛静里と、ミューナこと石飛美宇奈の姉妹に手こずらされていたアントこと佐和安人(さわ やすひと)は、ある日近所に住む占いのおじさんにそう告げられる。 時は過ぎ、高校生になった安人だが、相も変わらずシスターとミューナに振り回される日々。 そんな中で、アントは昼間は真面目な高校生、放課後は友人の大纒全と共に学校近辺の怪奇現象を調査するアルバイトを行いながら、いつか女神ノルンに出会える日を夢見ていた。 ある日、花を咲かせず夜に泣くという桜の木を調査に来たアントは桜の木のそばで不思議な少女に出会う。 女神ノルン?期待するアントだが実は彼女は意外な正体を隠していた…。 その他、ゼンに以前懲らしめられた事を逆恨みしイタズラを仕掛けた女の子が逆にゼンに惚れ込んで…の「首のない恋人」「月下美人」など。 女神ノルンに憧れる高校生とそれを囲む友人たちの織り成す青春ファンタジー第1巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『毎日顔をあわせているのに、三日とあけず手紙をくれた女の子。何かとプレゼントをくれながら、一度も姿を見せてくれなかった女の子…。 女の子は、時々不思議なことをします。女の子は、どこかに妖精の部分を持っています。そしてある日突然、普通の少女が、人間の運命を決める「女神ノルン」になることがあるのです。』
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-交通事故を目撃してから連日悪夢にうなされるようになった「つぐみ」は心配する親友の朝子に8年前に起きたある事件の事を話し出した。 8年前のある日、近くに住んでいた占い師のお兄さんとよく遊んでもらっていたつぐみは、いつも遊んでいた近所の野良犬が殺されていたのを見つける。 一緒にいたその占い師は犬を埋めて供養した後、つぐみの手についた血を洗うため河原に連れて行くが、突如、悪魔に変身し、つぐみに襲いかかり、つぐみはその悪魔を傘で刺したと言うのだ。 そして、その悪魔が…夢に出る様になったのだと。 だが、不思議と近所の人や昔のクラスメイトはそんな事件は知らないと言う。 朝子は調査を行い、8年前、占い師の男性がつぐみに刺され、いまだに病院で意識不明でいる事を突き止めたのであった! 表題作のほか、大晦日に一人で田舎のおじいさん、おばあさんに会いに来た女性の恐怖とその思いがけない結末「大年の客」、ハイキングの途中で怪我をした女の子二人組が見た不思議な花園「幽かな花」、雨の午後、教室で怪談話を始めた女の子たちの前に現れて話をしてくれた先生…だが、その先生が実は!?の「妖雨つづり」、など。 みずみずしい青春群像、そして心暖まる人間ドラマを描き続けた「小山田いく」が新境地に挑んだ珠玉ホラーシリーズの決定版! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『「あの悪魔」を描くために、久しぶりにタロットカードを並べてみました。そして、いくつかの事を占ってみたのですが…今になってみると、当たった事はひとつもありませんでした。もともと霊には鈍感な僕ですが、占いのほうの素質も皆無のようです。』
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-東京都内の冥王高校に通う1年生の小此木春日と2年生の川瀬は、ある日学内にある地下室で不思議な少年と出会う。 「フォーナ」と名乗るその少年は生物資源局の一員として都内に生息する生物の変異体を追っていたところを空洞に住む変異体のコウモリに襲われ、地下室に転がり込んで来たのだった。 それはこれから続く変異体との戦いの序章に過ぎなかったのである。 フォーナを助けた事で事件に巻き込まれて行く春日と川瀬。 コウモリの大量死に事件の匂いを嗅ぎ付け、フォーナを執拗に追い始めるTV番組制作会社「ナン・ロラン」の日月由清(たちもりゆきよ)。 そしてフォーナをサポートする生物資源局の上司、田所分室長と「N」こと能瀬調査部次長。 人々を巻き込みながら、いま、異変は彼等の足下で静かに進んで行く…。 「ウッド・ノート」で鳥たちの生態を生き生きと描いた小山田いくが動物の生態系の破壊に鋭い警鐘を鳴らすサスペンスストーリー第1巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『ある、ひとつの地域には、さまざまな種類の動物、植物が住んでいます。これを動物相(フォーナ)、植物相(フローラ)と呼びます。今、そのバランスが確実にくずれはじめています。あなたのまわりでも、ちょっと注意すれば、それが見えるのです。生態系がくずれきらないように、願いをこめて、この作品を描きます。』
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-世界的人気ドラマ『ウォーキング・デッド』『アウトキャスト』のロバート・カークマンが贈る新コミックシリーズ、世界最高の大泥棒を描いた『シーフ・オブ・シーブス』が初邦訳化! 主人公は、世界最高の大泥棒“レドモンド”ことコンラッド・ポールソン。彼の手にかかれば、ピカソの絵画だろうとなんだろうと、この世に盗み出せないものなど存在しない。そんな彼は今、人生の岐路に立たされていた… 俺は引退する――レドモンドは、ヴェネツィアでの大仕事を前にして突然、窃盗という生業から足を洗うと宣言した。すべては、今でも愛する元妻オードリーや息子アウグストゥスと再び幸せに暮らすため。しかし家庭を取り戻すには、下手な窃盗を繰り返し刑務所行きとなった息子を救い出さなければならない。 レドモンドは窃盗団の仲間を裏切り、FBIとの司法取引に打って出るのだった…
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-私、間柴祥子。 お父さんが買った一戸建て、今までのマンションと違ってとても快適…一つの事を除いては…。 何故だか頻繁に事故の起きる窓の下の十字路。 ある夜中、祥子はそこにこの世の者とは思えない不気味な人影を見る。 恐ろしくなった祥子は親友の蘭とそのボーイフレンドの陣に一緒に十字路を見張るように頼むが、その晩、祥子の家を訪れた二人はそこにいた何かに怯えて走り去ってしまう。 そして翌日、蘭の死の知らせが…。 蘭の死後、部屋に閉じ籠っていた陣は、やがて祥子の前に姿を表し、その晩彼等が視たものとその十字路にまつわる恐ろしい話について語り始める…。 その他、たまたま立ち寄った電気屋で買ったビデオテープ、しかし、そのテープは人々の夢を録画できる不思議なテープだった…の「夢が知っている」、自分の寿命を知ってしまった少女が家を抜け出て向かった先は…の「あたしが死ぬ朝」、 不幸な死を迎えた少女が蝶となって人々に災いを運んで行く「凍蝶」など。 みずみずしい青春群像、そして心暖まる人間ドラマを描き続けた小山田いくが新境地に挑んだホラーシリーズ第2弾! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『映画などを観ていると、「あれ、この場面、前に夢で見たことがある。」なんてことが時々あります。それを逆にした話が「夢が知っている」ですが、夢にはホラーの要素が山ほど詰まっている気がします。またいずれ、怖い夢の話など、描いてみたいと思います。』
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-明治25年9月、「帝国主義」がまだ誇り高い言葉として使われてる帝都ロンドンにひとりの日本人青年・熊やん(南方熊楠)が降り立った。その風貌はスラムの住人たちよりもさらにひどく周りから蔑まされていたが、革命騒ぎで別れたキューバ島以来の親友八っつあん(岡本八之助)と会い、自分の穢い部屋に呼び飲み明かす。熊やんの研究は多種に渡り、論文は学会に反響を呼び、大英博物館の嘱託となっていた。だが嫌がらせにより英国にいられなくなってしまう――。夏目漱石、南方熊楠、コナン・ドイル、江戸川乱歩など明治時代の実在の著名人を配して描かれる連作ミステリー作品集。
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-「当時、マンガで現代の鮮やかな断面を切りとることができないか、というのが僕のテーマだった」(関川夏央による巻末掲載文「スポンサーからひとこと」より)。1979~1981年の間に「カスタムコミック」(日本文芸社・刊)に掲載された原作・関川夏央、作画・松森正による短編を収録した作品集。攻撃的な営業戦略で巨大商社の社長に登りつめた男の敗北を描いた「18階の男」、天才の名をほしいままにしたCMディレクターが死に至るまでの軌跡を描く「硝子の狼」、原子力発電所の炉心融解事故の現場に居合わせた4人の技術者たちを描く「正義の四人」など、作品が発表された当時の日本の断片ともいえるキャラクターを主人公に、時代に追い立てられたかのように生き、時に破滅していく人間たちの迫真のドラマが描かれる。
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-この血塗られた土地からは、誰ひとり生きて還れない――!!! 大学のレポート作成のため、人口わずか43人の寒村を訪れた6人の女子大生。 古くから謎めいた風習が残るその村は、過去50年にわたり女が一人も生まれてこない奇妙な土地だった。 到着早々、猟奇的な殺人に巻き込まれた彼女たちは、脱出不可能な狂気の村で、やがて極限の恐怖と絶望を味わうことになる……。 血と腐臭にまみれた空前絶後のサスペンス・ホラー、ここに開幕!! 本電子書籍は単行本「屍囚獄(ししゅうごく) 1」を分冊したものです。単行本特典のおまけマンガ・イラスト等は含みません。