国内ホラー作品一覧

  • 「極」怖い話 地鎮災
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    一世一代の買い物―家。不動産の購入は多くの人にとって一生に一度あるかないかの一大イベントにして、最も高価な買い物だ。それにもかかわらず、試用期間も事前練習も許されず、少ない情報の中で決断せねばならない。住み始めてから何かあってももう遅く、再度売り払い、引っ越すのは並大抵なことではない。だが、この世には手を出してはいけない物件というのが確実に存在し、呼び寄せられるが如くそこに住んでしまった人たちがいる。俗に言う瑕疵物件だけでなく、遙か昔の歴史が絡む曰くつきの土地など様々なケースがあるが、そこでは信じ難き恐怖と不幸が実際に起きている。北海道の有名心霊スポット、円形マンションの真実に迫る驚愕の取材をはじめ、呪われた家と土地に纏わる実話を集めた渾身の書き下ろし怪談!
  • 「極」怖い話 謝肉災
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    冬の「超」怖い話を牽引する加藤一が挑む、もうひとつのソロワーク「極」怖い話。実話怪談の先駆者として、実話であること常に意識し見定めてきた著者が、厳しい目線で選び抜いた恐怖の数々を今回もたっぷりと収録した。いつどこで起きた怪異事件かはっきりしているもの、新聞沙汰になるような事件の裏で起きた怪異については実際に新聞記事で確認がとれたものなど、そのリアリティは折り紙つきで、まさに本物というべき凄みに満ちている。その他、家・土地絡みの話、動物に関する奇怪な話などおぞましさは絶品、怪談ジャンキーなら貪り読みたくなること間違いなし!怪と恐怖の祭りをぜひお楽しみあれ…。
  • 「極」怖い話 災時記
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    春夏秋冬、怪と恐怖が襲いくる!「超」怖い話四代目編著者が心血注ぐ、究極の実話怪談!怪事、変事、凶事、忌まわしき恐怖の爪痕。
  • 「極」怖い話 罠
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    負の念を抱えた霊というものがある。彼らは手ぐすねひいて待っている。あなたが“そこ”に踏み入れる瞬間を。そして隙あらば狙っている。無防備な足首を掴み、無間の底に引きずり込む僅かなチャンスを。“そこ”とはどこにあるのか?それは何も特別な場所ではない。あなたの日常―通勤通学路、学校や職場、楽しき我が家の中にスポットのように潜んでいる。目を閉じていま一度見つめてみるがいい。あなたには見えないか?死の野辺が。カタカタと嗤う髑髏の群れが。目に見えぬ地雷のごとく仕掛けられた霊たちの罠、カチリと頭の奥で音がした時はもう遅い。やつらの手の中に落ちている。そんな絶体絶命の罠から生還した人々の戦慄の恐怖譚。
  • 「忌」怖い話
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    怪に魅せられ、聞き集め、それを綴ること25年。伝説の実話怪談「超」怖い話の誕生から怪談とともに生きてきた著者が、いまだに恐れ慄く話がこの世にはある。たいていの話ならば似たような話を聞いたことがある、過去にはもっと怖い話があったとなりそうなものであるが、そうではないのだ。まだ、あった。怪談を山ほど知る著者が本気で怖いというのだから、我々がそれを聞いたら…。あなたに捧ぐ「未知の恐怖」!
  • 「超」怖い話 ひとり
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    恐怖の穴に頭から呑みこまれていく……誰も助けてくれない闇地獄。奈落の実話怪談! ガチ怖の鬼、直取材にこだわる久田樹生が血の滲む指で拾い集めた最新実話怪談集。マンションの集合ポストに入れられる謎の球体。入れられた家は…「けん玉の球」、父親と二人の息子、不思議なくらい顔が似ている一族には恐るべき因縁があった…「同じ」、隣家のベランダから聞こえるでんでん太鼓のような音。音は発砲スチロールの箱から聞こえるようなのだが…「トロ箱」ほか、ぞくりと寒気の走る恐怖実話28編を収録。生きるもひとり、死ぬもひとり。この恐怖は誰も代わってはくれない……。
  • 熊本の怖い話
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    1巻1,100円 (税込)
    熊本には、知られざる恐怖譚が埋まっている……県内から蒐集された怪談を厳選! 熊本に実在する、心霊スポットに纏わる怪談を一挙に紹介。
  • エデンの東へ、
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    1巻330円 (税込)
    鎌倉の大富豪の次男の山比幸は、母から長男の海飛幸と露骨に差別され育ったがエデンの園にいる暮らしだった。 父の文武は鎌倉の種馬と陰口され愛人と隠し子の存在に閉口した妻の澄子は別居して逗子に住んだ。 山比幸は元執事や乳母から情報を手繰って実の母の真相を知った。伯母の戸籍上の長男の寿志が、実は弟だったのは衝撃だった。 ボート転覆事故の際に、溺れかかった寿志を見殺しにしたことを伯母の園子の瞳に魅了され告白し、想い人の彩子から叱られてエデンの園から去っていった。
  • ぷちほらー ~第2回upppiぷちほらーコンテスト優秀作品集~
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    電子書籍投稿サイト〈upppi〉にて、2015年7月から開催された第2回ぷちほらーコンテスト。応募総数276作品の中から、受賞作品を集めた新時代のホラーアンソロジーがついに登場! 大賞作品 『恋患い』著:木下季花 佳作 『ミエナイ』著:ひせみ綾 『三十秒』著:國枝享 『繰り返すは夏の空』著:二月魚帆 審査員特別賞 『友達のなる木』著:木下季花 『まだぼらけ』著:るうね 『猫々、骨々』著:ナマケモノ 『墓』著:たまこ 『黒髪の彼女』著:三塚章
  • 恐怖実話 狂葬
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    痛みがある狂気、血が流れる怪異体験! 體に刻み込まれた恐怖譚! 生者と死者、本当に怖いのは? 日常を突き崩すサイコな事件と心霊譚! 夜釣りの帰り道、人を撥ねてしまったのだが…「じしゅ、しろ」、ネットで露悪的に私生活を晒す女の企み「生霊に殺されるから」、放課後の家庭科室で閉じ込められてしまった少女。その驚愕の理由「勘違い」、彼氏の自主映画の撮影のために一緒に訪れた廃病院、カメラ越しに彼の奇妙な告白が始まり…「偽病院」など、心霊と人間の闇を剥きだす怪気実話。どちらの闇も怖く底知れない。
  • 恐怖箱 死縁怪談
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    根の深い恐怖。血と地に染み付いた呪い。手に汗が…息がつまる実録怪談! 執念の取材で集めた禍々しき恐怖が満開。橘百花、待望の初単著! ある土地に建つ郵便局で起きた死の連鎖とその因縁を追いかけた連作「郵便局」、誰もが知る有名企業に掛けられた呪いと一族に纏わる奇怪な話「凶の家」、血の呪縛が空恐ろしい悲劇を招く「伯父の業」ほか、渾身の取材により集められた実話怪談25話。著者が「今回集めてきた話は最怖だと思います」と語るだけある禍々しさだ。前書きはない。後書きもない。一切の無駄を省き、純粋なる恐怖だけをギチギチに詰め込んでお届けする。胃に穴があきそうなこの重さ、ぜひ体感していただきたい。
  • 百万人の恐い話
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    様々な人々の恐怖体験談を集める「投稿型怪談ウェブサイト・百万人の恐い話」主宰の住倉カオスが、長年の心霊取材で目撃し、体験した怪異と、サイトから選りすぐった怪談を一冊にまとめた! カメラマンとして取材に訪れた樹海で垣間見た死の暗闇とは「彷徨う飢え」、住むと不幸に見舞われるという家にまつわる怪異「死に絶える」など、ふとした日常に忍びよる恐怖、これぞリアル怪談だ!
  • 添乗員MoMoの幽霊事件簿
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    1巻660円 (税込)
    ◎日本の旅に幽霊あり! 現役添乗員MoMoが語る、本当に出た幽霊話。夏休み前に知りたい出る場所が満載です。◎CONTENT・事件簿1幽霊が出る宿・東日本編 事件簿2幽霊が出る宿・西日本編 事件簿3幽霊に憑かれた旅 事件簿4性霊と過ごす大人の夜 事件簿5世にも不思議な物語
  • 古代からの霊言
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    エジプト古代文明やピラミッドの謎、神仏やパワースポットのミステリー、占い師としての経験や霊的体験を生かした作品4点を収録した合本版。 『エジプト&大ピラミッド~もう一つの眼~』~エジプト旅行と研究者の視点で、ピラミッドについてまとめた本。ヌビアのコーヒー占い体験も! 『クフ王出現』~ギザの大ピラミッドに関するミステリー歴史小説。冒険家ヴァイズは「王の間」の天井裏で世紀の大発見をもくろむが。 『スピリチュアルヒーラー・龍岡凪子以前』~平凡なOLがパワースポットツアーに参加したのをキッカケに見えない世界に足を踏み込んでゆく。 『闇の中の「眼」』~札幌の神社や公園を巡るスピリチュアル番組をきっかけに心霊体験に巻き込まれて。
  • 占い小説・密儀の杜
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    神仏やパワースポット、願掛け、怨念、占い師としての経験や霊的体験を生かした小説6作品を掲載した合本版。 『青い怨念』~事故で母を失った渉。占い師として開業し三番目に訪れた客は母親と同性同名の女社長だった。 『蒼い刻印』~津川飛龍は自身の占い教室に通う生徒のしおりにボディーピアスを施し自分好みのM女に変えてゆく。 『霊感グラビアアイドル☆サヤカ、霊媒女が三人寄れば』~3人で東京の寺や神社を巡った夜、夢の中に顔の無い僧侶や狐が。 『霊感グラビアアイドル☆サヤカの復縁神社』~ロケで復縁神社を訪ねた夜一緒にまわった先輩グラドルから復縁成功のメールが。 『霊感グラビアアイドル☆サヤカのちょっと怖いお泊まり会』~『怖い話』をするお泊まり女子会。宇宙人、幽霊、占い師、家と引越。 『霊感グラビアアイドル☆サヤカ』~撮影の為に南の島に向かうサヤカ。
  • 実話蒐録集 闇黒怪談
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    絶望することもできない最凶の恐怖が待っている! ワケも分からず呪われる実話。黒史郎の人気シリーズ最新作! 黒史郎が蒐集する、日常に穿った人知れぬ怪異の数々。幼い頃拾った十円玉に纏わる暗い思い出「笑う十円」、当たると評判の占いをふざけて試したその凄絶な報い「水鏡占い」、友人の能力を羨んだら起きた悲劇「バトンタッチ」、部屋に置かれていた奇妙なメッセージ「息子への手紙」など45編を収録。奇妙で歪んで怖ろしい──闇は濃い、底が見えぬほど。
  • 北海道の怖い話
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    夕張新炭鉱と父と僕と…(夕張市 清陵町) 1981年10月16日正午、夕張新炭鉱にて起きた大規模なガス爆発事故。「お父さん、さっき僕に会いに来たよ」その日の夜、太郎君とお兄ちゃんは不思議な体験をした。 里塚霊園からの死の電話…(札幌市清田区) 20数年ぶりでの同窓会の帰り、男女4人で車に乗った。「ここはな、電話ボックスで電話すると幽霊からコールバックされるってよ」市営霊園と火葬場が敷地内にある里塚霊園。行かなければよかったと今も後悔している。 雄別炭鉱跡の廃屋群に近付くな……(釧路市 御別区) 取材に行けば呪われる…いつしかそれが常識となったその最初の頃の話である。また魂が一つこの草原に消えた。 等、身の毛もよだつ北海道の怪談を37編も蒐集。
  • 実話怪談 奇譚百物語
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    暗闇なのにはっきり見えた… 確かに感じる不安と恐怖! この怨み、晴らさずには逝かれない…… 怪を引き寄せる著者の大人気シリーズ、最新恐怖譚! 新たな怪異の紡ぎ手が登場した! 「数年をかけて取材をしてきたなかから、底味のある怖い話を“私”というフィルターを通して採話」したという99話。 特攻隊員におまもりを渡したが…「おまもり」。駅前のロータリーに幽霊が出るという噂があった。 K君はある日奇妙な視線を感じる…「授業参観」など、淡々とした日常とそのページの隙間から覗く魔の刻――怒涛の百物語を存分にお楽しみいただきたい。
  • 「超」怖い話 酉
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    こっちへおいで…。 怪談の新たな夜明けに鳥が啼く! ぞくりを楽しむ大人の心霊怪奇譚! 今年も「超」怖い話とともに1年が幕を開ける。 おめでたい新年に本書を手に取られる読者の皆様はかなりの怪談ジャンキーとお見受けするが、その期待を裏切らぬ厳選の27話をお届けする。 常連の方はいつもよりやや少ない話数と感じられるかと思うが、その通り。 短いページ数では収まらぬ濃くも深い因縁譚がかなり集まってしまった。 酉といえば、夜明けを告げる鶏。長らく続いてきた「超」怖い話シリーズだが、この1冊まさしく新たな怪談の夜明けとなるに違いない。 いま、かつてない恐怖の扉が開く――。
  • 占い師が語る 葬祭&怪奇相談
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    1巻440円 (税込)
    会社に未練を残した幽霊、病室につながる霊界トンネル、神棚が知らせるあの世のメッセージ、行方不明の少女の怨念、オーブの意味、亡くなっても出勤してくる社員の正体、占い師の実体験と実際に聞いた心霊にまつわる短編集。 みえない世界からのメッセージをあなたにお届けします。
  • ベースメント
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    麻生綾香(22)は、就職活動中の女子大生。出版社を中心に受けるものの、夏休みになっても内定ゼロ。そんなときふいにライターになろうと思い立ち、友人から紹介してもらったライターの猪俣陽一(50)と会う。猪俣は、実話系の雑誌で怪しい対象ばかり取材している偏屈なライターだった。取材のためならば、犯罪スレスレの行為も行い、反社会的な人たちとも付き合う。綾香は戸惑いつつも、次第にその特異な世界に惹かれていく──。
  • 短篇小説集・秘密部屋の鍵
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    1巻330円 (税込)
    家族の問題とエロティックモダンホラー短篇小説集・五篇集録。 ばあちゃんが教えてくれた秘密部屋。願いが叶う赤いスケッチブック。息子のエロ本を見つけたら…。家族みんなが隠していた物。見知らぬ恋人の正体は…。 一・【秘密部屋の鍵】 二・【赤いスケッチブック】 三・【息子のエロ本】 四・【隠し物】 五・【見知らぬ恋人】
  • 呪・アニメ ―アニメ・スタジオの怪談―
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    198X年――下請け専門のアニメ・スタジオが乱立していた時代に映画の専門学校を卒業した省三は、人手不足に喘ぐアニメ業界に就職する。過酷な労働環境の中、会社に泊まり込みで作業をする省三が、仮眠中に心霊現象に遭遇してしまう。その後、省三の会社が制作したテレビ・アニメを観た視聴者から、不気味なクレームが放送局に届くのだが、それは......? 戦慄の業界ホラー小説!
  • 恐怖・呪い舟~実話怪異譚
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    あなたの隣にもきっといる――日常に潜む怪異や異形。沈みかけた船を救った船霊様。漁師の夢に現れた水死体の女。橋の欄干に佇む口と鼻がない真っ黒の童。オゾマシイ伝言が吹き込まれる曰くつき留守番電話。山奥でおしゃべりをする奇妙なカカシたち。道路を這いまわる髪の毛の妖怪・けうけげん。子どもの泣き真似をする不気味な日本人形……。全国各地で記録された不思議な現象、背筋の凍る恐怖譚の数々を厳選蒐集! 【文庫書き下ろし】
  • 鬼哭怪談
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    終わりのない不安とうなされる悪夢のような恐怖実話! 怪談魂あふれる葛西俊和の最新作。古アパートに住む男の元に「頼むから変わってくれ」という頼み声、いったい誰が何のため…「うめき声」、友人とバイク旅行中に立ち寄った店で出逢った地元の青年たち。その正体がわかったのは翌日…「おでん屋」など、日常のふとした瞬間に現れる黒い悪意、その禍々しい恐怖を炙りだす一冊。
  • 怪談四十九夜 鎮魂
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    暗闇から怪異と恐怖が増殖する! 人気怪談作家が語る、すぐ読める四十九話! 死者が彷徨う来世までの漆黒の狭間――怪談は尽きず、書き手たちは黒木あるじの元に再び集った。我妻俊樹、小田イ輔、真白圭、神薫、つくね乱蔵、小原猛、百目鬼野干、冨士玉女、吉澤有貴の10名が49話の怪異譚を披露する。
  • 恐怖箱 絶望怪談
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    逃げても逃げても追ってくる凶きモノ…凄絶な呪いと祟り。容赦なき袋小路怪談! 狙われたら最後、地獄の涯まで追いかけてくる呪いや祟り。それらは因果応報の場合もあれば、理由なき無差別テロの場合もある。ある日突然感じた不吉な影が、次第に濃く、近くなってくる。異変に気付き藻掻いてももはや手遅れで、今度は異変を異変とも感じられなくなってしまう…。〈奴ら〉に取り込まれ、一足先に魂を彼岸に連れていかれてしまうからだ。そして最後、すべてを奪われる。そんな強烈で理不尽な怪に巻き込まれてしまった人々がこの世にいる。本書はその絶望の記録でもある。心臓を殴られるような実話怪談全36話。救いはない、ただ恐怖とリアルが其処にある……。
  • 月の都市伝説
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    1巻574円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 月には異星人の基地がある! 月面で発見された未確認飛行物体や巨大構造物の正体とは? アポロ計画を通じて人類は異星文明と接触していた? 月面で頻発する地震や発光現象などは何を示すのか? 特異で奇妙な天体・月のミステリーに迫る。
  • 怪談五色 破戒
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    新たな五色の怪談絵巻が始動する。五人の書き手によって綴られる極上の実話怪談アンソロジーだ。 世界各地の実話怪談を綴り、新風を吹き込む丸山政也、人の狂気系恐怖譚を得意とするが今回はグッと怪談に寄せてきた渋川紀秀、奇妙で不思議、纏わりつく厭な恐怖を描く我妻俊樹、怪異に纏わる場所に引き寄せられて取り込まれる恐怖譚を川奈まり子、淡々と、日常を襲う怪異と見え隠れする悪意を炙りだす福澤徹三。 最凶な実話怪談が揃い踏み、どっぷりと五色に染まっていただきたい。
  • 実話コレクション 邪怪談
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    飲み屋で知り合ったのは両親が失踪したという男。彼が語った不思議な体験、そして…「十八年目の亀」、女子寮に一緒に住んでいた同期の娘の様子がおかしい。ある夜大きな音がしたらと思ったら…「迎えにこられる」、アパートの近所のおでん屋の主人と仲良くなり、彼のとんでもない身の上話を聞いたところ…「逃げられない」など、日常の中でふと踏み外した一歩のせいで、引き返せない暗闇の恐怖を目の当たりにする! 怪異を引き寄せる小田イ輔が放つ、ジワリと厭で邪な実話怪談集。
  • 恐怖箱 酔怪
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    実話怪談と言えば居酒屋、BARなどで「何か怖い話ない?」という一言から引き出されることが多いのはもはや常識である。夜の酒場には霊が集まりやすいのか、そこで働く人々から目撃談を聞けることも多い。 一方、酒そのものにまつわる怪談というのも実はかなりある。御神酒やお供え物の酒に絡んだ身の毛もよだつ恐怖譚をはじめ、ある地方の酒を使った奇怪な儀式まで、空恐ろしい話が続々と集まった。ビール、ワイン、日本酒に洋酒と、鮭の種類は数あるが、それと同じく怪異の味も匂いも様々である。酔いはいつか醒めるが、恐怖はいつまでも脳と心を震わせる。そんな強烈な怪に今夜、酔いしれてほしい。
  • 東北の怖い話
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    1巻1,122円 (税込)
    旅客機墜落現場、水子の洞窟、廃墟ホテル、滝不動、水音七ヶ宿ダム……。 精霊と怨霊、そして、封じられた霊魂。 実在する心霊スポットには、今も数多の霊が行きかい、そして、人を襲う!!
  • あやかし百物語
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    永遠の業火で呪われし九十九話! 読み終えた後は…知らない。 YouTuberせきぐちあいみも戦慄、怪談社百物語シリーズ第2弾! 「魔刻百物語」に続く、怪談社書記の伊計翼による百物語シリーズ最新作。 葬式帰りの母親に清めの塩をかけた時の怪異(第21話)、祖母が体験したお面に纏わる恐怖(第36話)、猫の轢死体が多い交差点で目撃した戦慄(第80話)など、全九十九話を収録。 そして、すべてを読み終わった、そのあとに続く新たな恐怖とは――。
  • 髑髏皇帝
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    1巻495円 (税込)
    後醍醐天皇vs足利尊氏を怨霊で読む歴史伝奇ホラー  魑魅魍魎がまだ跳梁跋扈していた南北朝時代。天皇親政を目論む後醍醐帝の側近には、密教僧文観が寄り添っていた。実力をつけ台頭する武士の声に励まされた足利尊氏は、新田義貞、楠木正成らとの戦に身を投じる。天皇を父とも思慕する尊氏ではあるが、天皇は密教の秘儀を通した怨霊との交わりにおぼれていく…。  モダン・ホラーの第一人者が描く、異色の歴史伝奇ホラー小説。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
  • 花神曼陀羅 妖花亭の女たち
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    1巻770円 (税込)
    永遠の美を保つ女たちと花の香り……幻想ホラーとエロスが充満した怪奇ミステリの名作  昭和三十三年春、売春防止法の施行を前に賑わう私娼の街、東京・玉の井で狂気の放火殺人が行なわれ、娼館“妖花亭”は中庭のけやきの大木を焦がす魔焔に包まれた…。三十年の月日を経て、死の床に就いた事件の終身犯は、獄中で育てた鉢植えを弁護士風野に託す。風野は、遺族の住む南洋の小島に向かうが、そこは巨樹ガジュマルが気根を張りめぐらし、不思議な能力を持つ巫女が統べる秘島であった。帰京した風野の前に死者の再生を暗示する出来事が続き、怪現象の源は、絞首刑者の精液により芽を吹くという伝奇の花アルラウネにまで遡る…。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
  • 妖髪
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    1巻770円 (税込)
    恐怖怪談! 死んだ娘の遺髪を埋め込んだ人形は夜になると…  人間とそっくりの動きや表情をする人形を製作する南雲昌平は、一束の髪の毛をさし出された。「娘の遺髪です。人形の頭髪に使って下さい」通り魔に殺された娘の動く姿を人形にして、娘の元婚約者に見せたいという、依頼人の言葉に戸惑いながらも、南雲はその製作を引き受けた。やがて、人形は完成し、ウエディングドレス姿で依頼者のもとへ。ところがその人形が…。(「妖髪」より)  モダン・ホラーの第一人者が贈る、珠玉の怪奇幻想短篇8本を収録。 *妖髪 *蟻塚 *墓船 *星軍 *伴走 *兄貴 *魔炎 *幻妻 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
  • 神奈川の怖い話
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    1巻1,100円 (税込)
    海で死んだ亡者たちの声、全身あざだらけで現れる廃病院の女、一度しか辿り着けない山奥の謎の洋館、行くと「ひっぱられる」洞窟……心霊うずまく、神奈川へようこそ。 砂のお墓(大磯町)/病院の女(伊勢原市)/山の洋館(南足柄市)/幼稚園の女の子(箱根町)/A寺の洞窟(箱根町)/お菓子屋さん(箱根町)/十国峠(箱根町)/サマータイムの家(箱根町)/帰ってくるCD(相模原市)/雨の中(小田原市)/リリちゃん(厚木市)/或るポメラニアン(横浜市)/ゲームセンター(海老名市)/武士の亡霊(鎌倉市)/石橋山(小田原市)/巡礼者(小田原市)/霊感バスガイド(横須賀市)/◯×◯号室の怪(川崎市)/目撃者を探しています(秦野市)/女子高生(座間市)/ギィーーー(座間市)/首なし女(藤沢市)/来なくていいよ(松田町)/お菊塚(平塚市)、等々。
  • 埼玉の怖い話
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    1巻1,100円 (税込)
    埼玉の恐怖にようこそ。深夜のダム湖に響き渡る、謎の女性の悲鳴……踏切で後ろから迫り来る黒い影……丘の上の建物三階から、こちらをじっと見つめる白衣の男……埼玉には、知られざる恐怖が埋まっている。
  • 百万人の恐い話 呪霊物件
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    大人気怪談サイト「百万人の恐い話」主宰者が、瑕疵物件をはじめ、心霊現象の現場から禁断のレポートをお届け! 大反響、シリーズ第2弾! リアル怪談ウェブサイト「百万人の恐い話」主宰者・住倉カオスが公開する、最新恐怖現場からの最恐レポート第2弾! 「霊が見える」というのはこういうことだ! そこにいるはずのない「自分」に出会ったらどうする? 家や部屋が記憶している禍々しい出来事とは? ――自らの体験を含め、ガチの取材と分析が、あなたの周りで怪しく渦巻く様々な恐怖を浮き彫りにする!
  • 奇々耳草紙 死怨
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    感じる人は憑り殺される… 幽明が怪異を産み落とす実話怪談集! 人気シリーズ最新作。頁を繰る手を止めてふと、周りを見渡すと、何かが変わってしまったような気がする……よじれた恐怖が纏わりついてくる! 金縛りの自分を見下ろす人たち、見知った顔があったので声をかけたら……「取り囲まれて」、陰惨な事件により弟を亡くした男の元に届いた奇妙な葉書「蛇長蛇男」など、日常に仕掛けられた黒くて奇妙な罠の数々、怒涛の61編を収録!
  • 恐怖箱 煉獄怪談
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    グサリ、じわじわ、二つの恐怖が襲ってくる! 恐怖箱の人気作家二人が刻むリアルな現代怪談! 現役看護師として見聞きした医療系怪談で鮮烈なデビューを飾り、その後も圧倒的な筆致で紡がれる昭和怪談など独特の恐怖世界を築いてきた雨宮淳司。 そして、怪談飽和時代に彗星のごとく現れ、新鮮かつ予測不能な恐怖を提示し実話怪談の可能性を広げた戸神重明。 全く異質な個性を持ちながら、ともに恐怖箱レーベルで圧倒的な人気を誇る二人が初のタッグを組んだ。 その結果は、恐怖+恐怖ではなく、恐怖×恐怖。空恐ろしいまでに深く闇を広げ、恐怖の粒子をばら撒いた。 この世のどん底で降りやまぬ恐怖のシャワーを浴びる悦楽、ぜひ味わっていただきたい
  • 肝盗村鬼譚
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    1巻495円 (税込)
    忌まわしい記憶の寒村……その地下にはおぞましい悪神が潜んでいる  肝盗村。北海道の片隅に位置する寒村でありながら、夜鷹山萬角寺という根本義真言宗唯一の寺院と、考古学界の七不思議といわれる謎の遺跡を有する秘境である。城南大の宗教学者・牧上文弥はこの萬角寺に生まれ育ったが、淫逸な父とこの地の風土風習を忌み嫌い、22年前に上京して以来、故郷の記憶を封印していた。だが、父危篤の知らせを受け、帰省を決めた途端、文弥の周囲には不可思議な出来事が…。  日本古来の恐怖を巧みな筆致で描き出し、さらにクトゥルー神話と密接なかかわりを持つ、本格ホラー長篇の名作。松本寛大による「電子書籍版のための『肝盗村鬼譚』解説」を特別収録。 ●朝松 健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
  • 完本 黒衣伝説
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    1巻770円 (税込)
    現実と虚構、その境目に蠢く「黒い者」とは?……本当の恐怖を体験したい人へ  伝奇ホラー作家、朝松健を襲った奇怪な災厄。失踪した編集者、那須蔵人の手記が、忌まわしい世界への扉を開く。突然目の前に現われ、不可解な警告を発する黒衣の男たち。その正体は? その目的は?  著者自らが封印した暗黒の書が、闇底からよみがえる。牧野修による解説「あるいは最後の封印」を収録。 ●朝松 健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
  • 背徳の召喚歌
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    1巻495円 (税込)
    妖しい禁断の香りに満ちた世界へ……六つの煌めく宝石に託して謳われた、媚毒をはらむ恐怖の物語  禁忌の愛に取り憑かれた兄と弟の地獄絵。誰をもその人外の官能の虜にする謎の少年の正体。血まみれ芝居の一座で繰り広げられる愛憎の惨劇。薄紫色に閉ざされた異次元の扉の向こうに足を踏み入れてしまった僕ら……。背徳の召喚歌に惹かれて魔術師の庭園に迷いこんだ、美しき生贄たちの六編の物語。  伝奇ホラーの第一人者が描く、異色の耽美ホラー小説がついに電子で復刊! ●朝松 健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
  • お橋婆さまの藁人形
    値引きあり
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    全てのお話は独立しておりますので、どこからでもお楽しみいただけます。 ・藤堂平助という男……新選組八番隊を率いたある男の物語 ・傷跡……上記『藤堂平助という男』の後日談 ・沖田総司の裏稼業……壬生浪士組と呼ばれていたころの、ある日の出来事 ・お橋婆さまの藁人形……呪いの藁人形、あなたは信じますか? ホラー短編。 ・迷惑な名刀……貧乏御家人の次男坊・英次郎とやくざの太一郎親分のコンビ、復活!

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  • 短篇小説集・幽霊同盟
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    1巻330円 (税込)
    俺とあいつが結んだ幽霊同盟。インコを探す貼り紙。ベッドの下の亡霊。地下室の冷凍庫の秘密。男の子がついてきた…。 幽霊とエロティックモダンホラー短篇小説集・五篇集録。 一・【幽霊同盟】 二・【黄色いインコ】 三・【ベッドの下のアタシ】 四・【地下室の冷凍庫】 五・【ついてくる男の子】
  • 占い師が語る 怪談&心霊相談
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    1巻440円 (税込)
    学校の幽霊、病室で入院患者がみたモノの正体、真夜中に動き出す位牌、寺に現れる透明な僧侶、リンの音の意味、自衛隊の妻が体験した奇妙な話、占い師が答える心霊相談集など。 みえない世界からのメッセージをあなたにお届けします。
  • 実話ホラー 黒い思ひ出
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    「怪談を集めているとき、『今思い返してみれば、あれは怖い思い出だったのかもしれない』。そういう枕詞で始まる怪談はアタリだ」……。日常的に出会う何かではない。記憶の底で普段は眠っている「あれ」。本当に怖いものは、いつも蓋をされているものだ。人気ホラー漫画家・洋介犬の実話怪談! 四十三個の「黒い思ひ出」を集めた奇譚の数々。
  • 本当は恐い! 日本むかし話 秘められた異聞録
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    「昔々あるところに――」 親しみ深い口上ではじまるむかり話には、秘められたもうひとつの顔がある。 原初の姿では、人生の教訓を伝える一方で、人間の禍々しい本性を語るものでもあったのだ。 その表現は、目を疑いたくなる描写に満ちたもの。 色欲、嫉妬、強欲といった卑しい心、猜疑、愛憎、そして狂気や殺意といった心の闇が至るところに散りばめられていた。 だが、親から子へ、子から孫へと語りつがれていくうちに、そうした残虐性や好色性は封印され、なじみやすい物語へとその姿を変えられてきたのである。 はたして、子どものころに聞いたむかし話の本来の姿は、いったいどんなものだったのか? 本書では、むかし話や民話をさまざまな角度から検証。 その裏側に秘められた“原点”を明らかにする。
  • 水底の顔
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    1巻770円 (税込)
    森が招く、沼が誘う……遠くなってしまった裏山や裏庭に“誰か”がいる!  父の一周忌が済んだ夏の盛りのある日、中学二年生の昭彦は、母とともに滝上市の父の旧家に越してきた。そして、その少年と出会った。夏だというのに枯れ草があたりを覆い、池の表面には薄く氷が張っていた。ポシャッという水音とともに少年は消えて…。(「水底の顔」より)  モダン・ホラーの第一人者が贈る、珠玉の怪奇幻想短篇10本を収録。 *水底の顔 *生首を蹴る男 *魔像を穿つ *蓋のない柩 *森に憩う *かけすと拳銃 *野ざらし *恐竜(ネッシー)に出会った朝 *ライヴ・スクリプト *猫が出てきた部屋 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
  • 死の谷の子供たち
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    1巻495円 (税込)
    死んだはずの息子がそこにいる! その子供は天使か悪魔か… 「似ている、似過ぎている…」その少年を見た瞬間、津坂洋一は衝撃に立ち竦んだ。横浜山手の閑静な高級住宅街。夏の終わりの光のなか、遊び戯れる子供の姿は、二年前海で遭難したまま行方不明になった息子にそっくりだった。妻のまさ江は息子の死を認めず、半ば狂いながら病床にある。死の前に、もう一度息子に会わせてやりたい…。津坂は旧友の南にそそのかされ、少年の誘拐を試みた。だが、少年に害意を抱いた南は不可解な死を遂げ、津坂の周囲にも次々と異常な出来事が…。日常に潜む恐怖と狂気を抉る異色のホラー・サスペンス。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
  • 死霊警官(ゾンビ・ポリス)
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    1巻495円 (税込)
    白バイに跨がったゾンビ警官が、日本刀を振りかぶり襲いかかる!  湾岸道路を走る暴走族の少年たちの前に、ある日、不気味な白バイ警官が現われた。日本刀を手に、次々と少年の首を刎ねる恐るべき警官。その顔は、ヘドロにおおわれたドクロだった…。仲間の復讐を果たそうと、少年たちのバイクが走り、東京湾は死闘の舞台と変わる! バイオレンス・ホラー小説の傑作。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
  • あたしのもの
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    あたしは、今、大好きなヒロシとミイナ、ショウジとケンイチと共に、車で温泉に向かっている。ヒロシは、あたしみたいなブスでノロマでバカな女なんて相手にしないとわかっていた。そんなヒロシにバカにされ暴力をふるわれても、あたしは彼と一緒にいられるだけでよかったんだ。旅館に着き、ヒロシの彼女のミイナに誘われて風呂に行くと、そこには不思議なおばあさんがいて…。不気味な旅館で、その晩あたしの目の前で起きた事件とは…。
  • 硝子の家
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    僕がまだ小学校に通っていた頃、下校途中に見つけた「硝子の家」。赤く衰弱した陽光に照り映えたその屋敷の入り口には『お入りください 入場無料』の看板が立てられていた。入るかどうか迷っていた僕は背中を何かに押され、気づけば鏡の林の中に紛れこみ、迷っていた。泣きながらやみくもに駆けまわって、もう二度と外へ出られないと思ったその時、気づけば出入り口に辿りついていた。そして、月日が流れ「硝子の家」のことを忘れかけていた僕は、再びあの家の前に立っていた…。
  • 死が二人を分つまで
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    心臓が止まったはずなのに、専業主婦・由利江には、はっきり意識があった。なぜか生きているのだ。だが、その代償は重く、人間の生命エネルギーを奪わないと生きられない体になっていた。他人を殺さねば、自分が死ぬ。彼女は殺すことを選択してしまう。それを知ったサラリーマンの夫・広造は銃を手に彼女を追うが……。殺しながら逃げる主婦とその夫とのスリリングな関係を描く傑作ホラー長編。
  • 身の毛もよだつ話を聞いてみないか?~心霊家族の日常的憂鬱~
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    某ホテルのエレベーターの張り紙に書かれていた、○○に出会った時は、このエレベーターを使わないでくださいの○○とは……。もし山でやまびこの声が大きくなり、近づいてくることがあったら--。そして、聞くもおぞましい黒いオーラの正体。自分以外、家族の全員が霊感体質だという著者が、家族から集めた心霊体験は、時に恐怖から全身の毛が総立ち、時には哀愁が漂う。しかし、共通するのは、決して幽霊たちの声に耳を傾けてはいけないこと。呪われたくなければ……。新鋭の語り部による怪談実話(書き下ろし)。
  • 幽霊詐欺師ミチヲ【全3冊 合本版】
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    借金を苦に自殺しようとしていたところ、カタリという謎の男に声をかけられた青年ミチヲ。 聞けば、ある仕事を引き受ければ、借金を肩代わりしてくれるという。 喜ぶミチヲだったが、その仕事とは、失意の果てに命を絶った女の幽霊を惚れさせ、財産を巻き上げることだった! かくして幽霊とのデートの日々が始まるが……。 弱気で優しいイケメン詐欺師ミチヲの運命は――。 ※本電子書籍は「幽霊詐欺師ミチヲ」「幽霊詐欺師ミチヲ2 招かざる紳士淑女たち」「幽霊詐欺師ミチヲ3 時計仕掛けのファンタスマゴリア」を1冊にまとめた合本版です。
  • 相模骨董店覚書
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    1巻550円 (税込)
    古都・鎌倉で探偵業を営む、相模寿三郎は、不本意ながら「裏の稼業」では、ちょっと名が通っていて…? 自称平凡な探偵相模と、その自称助手の骨董屋のバディ二人が活躍?する、ちょっと変わったホラーミステリーが御開帳!
  • 飯野文彦劇場 茶の魔
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    もうすぐ八月の声をきこうというある日、私のもとに、作家仲間のFから長文の手紙が送られてきた。性格的に問題があり、いつしか仲間内からも距離をおかれ、郷里に帰ったと風の噂に聞いたFからの手紙。そこにはアルコール依存症だったFが手に入れた「魔法のお茶」によって、酒を断つにいたった話、そしてそのお茶を飲むようになってFの目の前に現れた「あいつ」の話が…。
  • 飯野文彦劇場 揉みほぐされる脳
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    雨の蒸し暑いある日、売れない作家・井之妖彦は、自分の脳が誰かによって揉みほぐされていることに気づく。だから、すぐに感情的になり、ねちねちと細かいことにこだわり、優れた才能を見いだされず不遇のまま過ごしているのだ。すべてそれで納得がゆく。誰だ、誰が私の脳を!? 男の精神が壊れていく過程を、つぶさに、執拗に描ききった奇作。
  • 飯野文彦劇場 ないものの子
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    主人公の「私」が小説家である事を知り「実は私も小説を書いたことがあるの…」と自作をメールで送ってきた憧れの女性。その内容は、彼女の清楚な外観からは想像もつかない淫らで、破廉恥な官能小説。いやはや、作中話として全文が掲載されているこの小説がまた本格的で、思わず生唾を飲みこみたくなるような内容。地位も名声もある夫人が、銀座の公衆トイレで繰り返す痴態…。これだけでも読み応えがあるのだが、さらに本作は驚くべき結末へと進んでいく。官能小説と言うべきか、ホラー小説というべきは、はたまた…。
  • 蝕む女
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    接触不可。彼女は人を汚染する。 大学に通う城(きずき)あさぎの周囲には、常に熱い眼差しを向ける男子学生が絶えない。謎めいた言葉で彼らを翻弄するあさぎには、「彼女の周りではよく人が死ぬ」という噂がつきまとっていた。失恋で傷ついた希穂は奔放なあさぎに憧れ、やがて彼女の部屋に入り浸るようになる。 それが希穂を狂気の世界へと誘う入り口だとも知らずに――。
  • 奇譚カレンダー
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    1巻660円 (税込)
    元々人が暦を作ったのは、種を撒くのに都合がいい日、収穫するのにちょうどいい日……など、農作に便利なようにとの目的があった。 それが今では、次々と記念日を作っては商戦を繰り広げている。 不思議な事に、人が作った暦や記念日には、それに沿った出来事が生まれるもので。 これはただのでたらめ? それともどこかで起こった事? カレンダーの間にひっそりと潜む物語をあなたに。
  • 飯野文彦劇場 一人多い生徒
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    紆余曲折を経て、40歳で小学校の教員となった私。生徒数は8人と少ないが、可愛い子供ばかり。しかし、私はある日、生徒が一人増えている事に気づいた。しかも、その少年は私の記憶の中の懐かしくも切ない思いを呼び起こし…。子供の頃の純真で深い友情。それでいて大人になったら相手の存在すら忘れてしまっている残酷さ。それらが呼び起こすキュンと胸が締めつけられるような想いを、奇才・飯野文彦が見事に操り、私たちを不思議な世界へ誘う…。感動と切なさ、そして恐怖をともなう秀作です。
  • あやかしの國
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    日本には妖怪がいる。古くから深い森や山、人の力の及ばない自然や理解し難い現象を人々は畏怖し、妖怪の存在を信じてきた。時に恐ろしく、時にユーモラスに語られるそれらと共にこの地に暮らしてきたのである。 奈良時代に書かれた書物では妖怪という言葉は、人知を超えた怪奇現象そのものを表していた。その後、それらは姿形を持ち、長く生きた動物や古い道具が変化したものが加わってゆく。後者は九十九神とも呼ばれ自然崇拝、精霊崇拝といった日本人の精神や信仰の原点と重なるようにも思える。だからこそ日本人にとって妖怪は身近な存在であり続けているのだろう。 また今も妖怪を愛する多くの専門家たちがその姿を伝えている。古くは「鳥山石燕」(1712年~1788年)などが多くの妖怪画を残しているが、現代においては特に「水木しげる」の描く妖怪画が、誰もが知る妖怪の姿であろう。それ以外にも様々な小説、映像作品で妖怪は描かれ続けている。 そして、口伝で伝えられていた各地の伝承を消えてゆく前に、記録として残そうとしたのが民族学者「柳田國男」であった。本書では彼の記した「妖怪談義」に記された妖怪を中心に、江戸時代以降の古い文献や巨匠「水木しげる」によって記された妖怪たちを厳選して紹介していく。近年の映像作品におけるそれぞれの妖怪たちの活躍も紹介するので併せて楽しんでいただけたら嬉しい。
  • 現代版 妖怪絵巻・あやかし図録
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    本書は既刊「あやかしの國」の改訂版である。しかし「ただの改訂版では面白くない」と、大幅に追加要素を加えた。まずは全妖怪の「描き起こしのイラスト」を追加した。これが「あやかし図録」のタイトルのゆえんである。妖怪の数も新たに増やした上で、時に恐ろしく、時にユーモラスな妖怪達の姿を独自の解釈も加えて全てイラストで紹介している。 また、妖怪といえば「水木しげる」なしでは語れないと、各妖怪の「ゲゲゲの鬼太郎」における活躍も新たに紹介している。独自の解釈も含め様々な妖怪像を楽しんでいただけると嬉しい。 -------------------------------------------------------- 日本には妖怪がいる。古くから深い森や山、人の力の及ばない自然や理解し難い現象を人々は畏怖し、妖怪の存在を信じてきた。時に恐ろしく、時にユーモラスに語られるそれらと共にこの地に暮らしてきたのである。 奈良時代に書かれた書物では妖怪という言葉は、人知を超えた怪奇現象そのものを表していた。その後、それらは姿形を持ち、長く生きた動物や古い道具が変化したものが加わってゆく。後者は付喪神つくもがみとも呼ばれ自然崇拝、精霊崇拝といった日本人の精神や信仰の原点と重なるようにも思える。だからこそ日本人にとって妖怪は身近な存在であり続けているのだろう。 また今も妖怪を愛する多くの専門家たちがその姿を伝えている。古くは「鳥山石燕」(1712年~1788年)などが多くの妖怪画を残しているが、現代においては特に「水木しげる」の描く妖怪画が、誰もが知る妖怪の姿であろう。それ以外にも様々な小説、映像作品で妖怪は描かれ続けている。 そして、口伝で伝えられていた各地の伝承を消えてゆく前に、記録として残そうとしたのが民族学者「柳田國男」であった。 既刊「あやかしの國」では彼の記した「妖怪談義」に記された妖怪を中心に、江戸時代以降の古い文献や巨匠「水木しげる」によって記された妖怪たちを紹介している。本書ではそれらに新たに多くの妖怪を加えた。それぞれの妖怪たちの本来の伝承、イラスト、近年の映像作品での活躍、さらに「ゲゲゲの鬼太郎」での活躍と様々な角度から妖怪を知ることができる補強版となっている。
  • 短篇小説集・UFOガ殺シニクル、UFOガ殺シニクル
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    1巻330円 (税込)
    狂気とエロティックモダンホラー短篇小説集・五篇集録。 UFO写真を撮りたい兄弟。拷問蝋人形職人のこだわり。靴の穴が赤色の男。僕の頭に角がはえた。深夜のコインランドリーの顔。 一・【UFOガ殺シニクル、UFOガ殺シニクル】 二・【拷問蝋人形館】 三・【靴下が赤い理由】 四・【鬼】 五・【コインランドリー】
  • 怖すぎる実話怪談 異形の章
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    死んだはずの友人からかかってきた電話、事故現場に佇む不思議な男、こっくりさんが示した謎の文章、興味本位で訪れた心霊スポットでの怪異、怪談イベントで披露された不気味な市松人形……「逢魔が時」とは黄昏とも呼ばれる薄暗い時間帯、あの世とこの世の境界がゆらゆらと交わる場所──。日本最大の怪談メルマガを配信する恐怖サイト「逢魔が時物語」に寄せられた「ありえない」体験の数々。じわじわと恐怖が近づいてくる長編を含む52話を収録。
  • 怖すぎる実話怪談 冥府の章
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    「読んだら最後 もう恐怖の金縛り──稲川淳二」教室の天井に浮かび上がった少女の顔、深夜の住宅街に佇む老婆、夥しい数の古い人形が打ち捨てられた神社……「逢魔が時」とは黄昏とも呼ばれる薄暗い時間帯、あの世とこの世の境界がゆらゆらと交わる場所──。読者3万人を超える日本最大の怪談メルマガを配信する恐怖サイト「逢魔が時物語」の文庫化第2弾。今作では類型的なもの、都市伝説的なものなどを排除し、ここでしか読めない「5つ星」の恐怖話54編を収録。怪異が、ふたたびあなたを襲う!!
  • 飯野文彦劇場 インターホンに見える
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    周囲の喧噪に耐えきれず、発作的な怒りに身を任せて暴れ回る男。ついに暴れている最中に意識を喪い、病院に担ぎ込まれるに至って、医者に勧められ辺鄙な郊外の一軒家へ転地する。水商売に出かける女を見送った後は、何をするでもなくただ庭をながめる日々。その生活が一変したのは、古屋の中でそれだけが真新しいインターホンの存在に気づいたときだった。その小さなモニターの中に、男はいったい何を見出すのか!?
  • 妄目
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    1巻880円 (税込)
    第3回ノベラボグランプリ最優秀賞受賞作品! 戦慄のホラー小説が電子書籍になって登場! 成人式を迎えた彩は2年前に自殺した親友・静を忘れられないでいた。 「怖いと思うものが、黒く見える」 成人式後の同窓会でそう言っていた同級生が、ひとりまたひとりと不可解な死を遂げる。 彼らは皆、静の死に関わった者たちだった。 恐怖の果てに彩を待つ驚きの結末とは……。
  • 水に召喚ばれる
    値引きあり
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    ――ぴちょん、ぴちょん、ぴちょん。 水の滴る音が聞こえる。 雲一つない青空。照り付ける太陽。蝉の声。高校生活最後の夏休み中の葉月は、あまりの暑さに宿題を切り上げて映画館へと涼みに来ていた。学割を使うため、学生証を提示した葉月は『誕生日券』なるチケットをもらったのだが……

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  • ラスト・パラダイス
    値引きあり
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    雨の日に起こる不可解な死亡事故。とはいえ、それはまったく他人事。隆久と幸也は平凡な日常の中で起こっているその事件を口にはするが、ほとんど無関心だった。今日もバイトにいく幸也と、学校にいこうとする隆久。ところが幸也が顔面蒼白で帰ってくる。妙な大男に声をかけられたというのだが──二人の友情は互いを守ることができるのか?

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  • 飯野文彦劇場 残存性欲の女
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    「やさしいんですね。これから行っても良いですか?」「明日の晩も、来てもいい?」。毎晩、彼女はやってくる。汗にまみれ快楽に溺れ、わたしはもはや彼女なしではいられない。いかに浅ましかろうと、昼も夜も常に彼女のことを求め、胸は高鳴り肉体は火照る。しがない作家に初めて訪れた我が世の春。恋の、いや情欲の炎に激しく生命を燃やして、男はこの世ならぬ悦楽に浸りきる。夜ごとの美女の訪問は無上の愛か、異界の罠か。
  • 飯野文彦劇場 六本木にて
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    六本木の裏通りにひっそりとそびえ立つ洋館。奇怪な因縁の伝わるその幽霊屋敷に、暑気払い気分で出かけた作家一行。酒で恐怖を紛らせていた私は、二階の窓に不気味な少女の姿を見た。それが恐怖の始まりだった。瞼を閉じれば、その闇の中に浮かび上がる白い少女の姿。電話の向こうで、嗚咽を押し殺して囁く声…。酒が見せる幻覚か、それとも!? 恐怖に怯える私は、憧れの美人作家と手に手を取って、怪異と対峙すべく敢然と再び廃墟に立った!
  • 虹のマジカル・レッド(1) 白死面(ペールフェイス)と赤い魔女
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    1~3巻385~495円 (税込)
    恐怖の怪人、東京を襲う! 迫る凶刃に挑む、赤い魔女・虹子の活躍!  不況風吹きすさぶ東京で通り魔が横行、次々と善良な市民が通り魔の凶刃に襲われていった。長髪を振り乱し、顔をブルーのベースファウンデーションで塗りたくっているところから人々は白死面(ペールフェイス)と呼んで、恐れ戦いた。タロット占い師で魔女の稲村虹子は、弟子の鞍馬正浩とともにその正体を暴くため、解明に乗り出す。警視庁捜査一課の井並警部の協力も得て、ついに真相に肉迫するが…。  ホラーファンタジー、「虹のマジカル・レッド」シリーズ第1弾。 ●朝松 健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
  • 淫夢魔
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    1巻495円 (税込)
    淫夢魔に取り憑かれた人妻は、夫の精を絞り尽くすと、色情狂となって街へ飛び出した!  魔に憑かれた洋館に引っ越してきた夫婦が徐々にセックスに狂っていく。悪魔祓いのためその洋館を訪れた小倉雄高と百合子だが、すでに美貌の人妻は正気を失っていた。やがて女獣は夫の性器を食い千切り、窓を突き破って外に飛び出す。一般人を巻き込んでの大殺戮が開始された。辺り一面に撒き散らされた血糊や人肉からは湯気が立ち昇り…。  官能スプラッターホラーの傑作が「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 埋葬人形ウシャブティ
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    1巻495円 (税込)
    現代によみがえる古代エジプトの呪い! ホラーファンタジーの力作  秋の学園祭をひかえ、県立滝上高校演劇部の稽古は大詰めを迎えていた。だが、主役をつとめる朝生良平の心は重かった。相手役の女生徒、相原夏紀に近づこうとする不良番長の牛久保が、良平を脅して役を降ろそうとするのだ。さらに、夏紀への報われぬ想いが、良平の心に翳りを落としていた。牛久保に殴られ、みじめな思いをかみしめる良平が、大石魂神社の境内で死の誘惑に囚われた時、怪異は起こった。摩滅した古い狛犬から聞こえる声が、良平の心にある「憎悪」をひき受けようと申し出たのだ。声の主は、古代エジプトの残虐な神官・ラモキスの埋葬人形、ウシャブティだった。茫然とする良平を残して声が消えた翌日から、良平の周囲に異変が生じ始めた。やがて魔の手は夏紀にも及び、ついに惨劇の幕は開いた…。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
  • 死者の門(デス・ゲート)
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    1巻495円 (税込)
    遺品である一枚の写真に封じられた、亡き父の造り出した世界とは…? 異色の傑作ホラー・ファンタジー  冒険作家である父・汐見翔を飛行機事故で失って1年。汐見健司は高校のクラブで映画づくりに励み、母・映子も芸能界にカムバックして、汐見家は平静を取り戻していた。だが、小学生の妹・典子は父の死を認めようとしなかった。母とのいさかいがあった日、健司は典子が父の部屋で昏睡しているのを発見した。そして、健司だけが、写真の父の隣に典子の姿を見ることができた。父を慕うあまり、典子は死んだ父の世界に入りこんでしまったのだ。妹の命を助けるため、健司は亡き父の世界へと旅立った。冒険作家・汐見翔の世界……そこは、翔の造りだした様々な異形の戦士が、死の使者“青い竜”と戦う、“薄暮の世界(デイム・ワールド)”だった! ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
  • 短篇小説集・死人の接吻
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    1巻330円 (税込)
    死人に接吻したら…。勝手に動く左手。トマトのお姫様との暮らし。鞄を運ぶだけのバイト。泥人間が襲いに来る…。 ダークファンタジーなエロティックモダンホラー短篇小説集・五篇集録。 一・【死人の接吻】 二・【左の手】 三・【トマトの味】 四・【鞄】 五・【泥人間】
  • 飯野文彦劇場 栄子狂乱
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    内気で影の薄い、小柄で童顔の女はしかし、凄艶な色気で男の嗜虐心を刺激しながら、いつのまにか主導権を握って思うがままに自らを責めさせる、天性のマゾヒストだった。SM雑誌の編集者すら我を忘れるほどの、巧みで激しく妖艶な痴態。だが、とある田舎の廃屋で撮影をしたときから、何かが変わった。ふたりをさらなる深淵へと引きずり込んでいくのはいったい――?
  • 実話コレクション 忌怪談
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    怪異に魅入られた著者・小田イ輔が真摯な取材の末に紡ぎあげた恐怖の怪談集。 墓地で暴れ回る者がいると寄せられた苦情の真意「護りの役目」、墓の中に納められていた見知らぬ壺の怪「指壺」、学生時代のイジメの記憶がもたらす狂気「因果の行方」など、思わず引き込まれる、不気味で怖い37編収録。
  • 「超」怖い話 憑黄泉
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    怪異とは正体不明の恐怖である。それはちょうど地中にあって見えない不気味な植物の根のようなものだ。人には謎を明かしたいという本能がある。怪はどこから生えているのか、その根源を見たいと思ってしまうのだ。だが、明かされた謎に恐怖が消える場合もあれば、なおいっそう深みにはまる場合もある。ここに納められた13章の怪はどれも根深く、忌まわしい。闇からずるりと手繰り寄せるその先にあるもの……それは「見てはいけない何か」なのかもしれない。
  • 飯野文彦劇場 友人の妹と…
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    大学時代からの友人の義弟・佐川が失踪して一ヵ月。ある日、佐川の消息がわかったらしいという報告をうけた藤沢は、とても正気ではいられなかった。なぜなら、佐川は藤沢がその手で…。“鬼畜”という言葉がこれほどぴったりな作品があるだろうか? やがて非道ぶりを尽くした藤沢の耳に届いた怨嗟の声…。戦慄の結末までノンストップでお届けする奇作!! しかし、因果応報にしても酷すぎます…。
  • 「超」怖い話 怪福
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    それは神か仏か妖(あやかし)か……人はときに説明のつかぬ存在、現象に遭遇する。総じてそれを怪と呼ぶならば、「福をなす怪」と「禍をなす怪」とがある。夢のお告げで思わぬツキを得た、亡き人の霊に窮地を助けられたなど、羨ましいような不思議譚が確かに存在する一方で、怪との遭遇を切っ掛けに恐るべき凶事が次々と降りかかった例もある。祟り、神罰、なにがしかの禁忌に触れてしまった者たちが辿る戦慄の運命……。吉を3とすれば、凶は7。本書はその中でも両極端と言うべき強烈な実体験のみを厳選して収録した。奇跡としか思えぬような幸運から、最悪の惨事に見舞われ、転がるように不幸のどん底に突き落とされた陰鬱な事件まで、怪のもつ二つの側面をリアルに炙り出す。禍福あざなえる縄の如しというが、それは違う。吉の紐を引くか、凶の紐を引くか――怪との遭遇はそのどちらかでしかない。本書を紐とく時はくれぐれもご注意あれ……。 その怪、吉か凶か?怪がもたらす3割の幸運と7割の惨事。まさに戦慄、紙一重の実話怪談!
  • 生罪 ~名も呼ばれぬ妹へ~
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    1巻330円 (税込)
    でき結婚が決まった幸。恋人・直輝の実家に結婚の挨拶に行き、初めて直輝が一卵性の双子の兄であることを知った。そのとき急に昔からあるお腹のシコリが痛みだし…。 幸は初めて自分には産まれてくることができなかった双子の妹がおり、彼女が自分の体内に吸収されていることを知る。 結婚準備を進めていくうちに、どんどん幸の周りに奇妙な出来事が巻き起こり…。これは自分の分まで幸せになろうとしている姉を許せない、産まれてくることができなかった妹の復讐なのか…?
  • 「超」怖い話 鬼市
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    著書曰く、本書はありとあらゆる怪異を「雑煮のごとく放り込んだ」救いなき一冊である。目次には、それこそ市のように、極彩色の恐怖が尋常ならざるオーラを放ちながら犇いている。誰かに読まれることを希求し、熱く揺らめきながら並んでいる。そのどれもがおぞましく、ひとたび頁を繰ったならば、ただでは済まされぬ毒気を孕んでいる。それだのに、我々の指は止まらずに禁断の扉を押し開けてしまうのだ……。それが人間の業であり、すべての怪異の大本でもあるように思う。恋も恨みも一線を越えれば鬼となる。理性と良心はいともたやすく侵蝕され、暗い欲望に身を任せる悪鬼となってしまうのだ。実話怪談を読むこと――それは体験者の生涯に素手で触れるようなものだ。その業に、鬼に、触れる……どうか覚悟を持って読んでいただきたい。
  • 絹更月怪異録~摩楼館怪奇事件簿~
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    九段下の裏通りにひっそりと佇むレトロな喫茶店「摩楼館」。珈琲から菓子に至るまでこだわりの逸品が味わえるが、あいにく客はほとんどいない。店を切り盛りするのは謎の雇われ店主・如月翔太郎。彼の客を客とも思わぬ態度が流行らぬ原因であることはまず間違いない。唯一の常連客はフリーライターの一条明。主な仕事である実話怪談の取材に、人の少ないこの店を用いているのだ。厳つい傭兵のような容姿ながら心優しい一条と、シニカルなクールビューティー如月、正反対の二人に共通するのは「怪に魅入られてしまう性質」。今日も摩楼館では終わらぬ悪夢を抱えた体験者が、恐怖からの解放を願って告白にやってくる……。一見小説のような実話、怪を呼ぶカフェを舞台にした新感覚の実録怪奇譚、誕生!
  • 「超」怖い話 怪賊
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    悪意が生みだした呪い、“怪”としか呼びようのない何か。それらは容赦なく全てを破壊し、根こそぎ奪っていく。平穏な暮らし、愛しい家族、時には未来をもいたずらに傷つけ、笑いながらももぎ取ってゆく。なぜ自分が――それは体験者の中で気が遠くなるほど繰り返された問いだろう。嘆きと言ってもいい。果たしてあなたはその問いに答えを見出すことができるだろうか。本書を読み、震え、いま一度考えてみていただきたい――。ある家に伝わる壊れた面をめぐる話「シメン」、隣家とのトラブルに始まる恐るべき怪「隣禍」、震災後の町で起きた怪を真摯に取材した「東北より」ほか、土を噛み泥を飲み込むがごとき暗鬱な恐怖譚を収録!
  • 「超」怖い話 怪罰
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    些細な事で恨みを買い、とんでもない仕打ちを受けることがある。時には何の非もないのに、逆恨みから地獄に突き落とされることもある。生きている人間が相手ならまだいい(対処のしようもある)が、それが得体の知れない何かであったならば……?この世ならざるモノに因縁をつけられ、家族もろとも、時には数十年にわたって呪われ、執拗に攻撃され続ける人たちの恐怖体験を記録した中編「さる」「住まう人」「半生」の3本に、切れ味鋭い短編を挟んだ究極の実話怪談集。行間からも溢れだすその禍々しさ、果てのない恐怖の連続に、怪談ジャンキーならずとも奇妙な昂揚感にうち震えるだろう。怖ければ怖いほど、忌まわしければ忌まわしいほど、人は魅せられ惹かれてしまう――それが“他人事”であるうちは。
  • 「超」怖い話 怪罪
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    秘めた過去を、隠さねばならない真実を抱えた人たちがいる。彼らが遭遇した怪異の原因がその“閉じ込めたもの”にある場合、その体験談は誰にも語られぬまま、朽ちることもできずに胸底に仕舞われていく。多くは生々しい恐怖といまだ消せぬ未来への不安とともに…。実話怪談、またの名は聞き書き恐怖譚。誰かが体験した恐怖を聞き取り、書き残したもの。今回収録することができた話は、著者・久田樹生の人間性に負うところが大きい。けして秘密を暴くのではない、体験者自らが打ち明けてもいいという気持ちになるのは、彼らが抱え続けた痛みを共に背負う覚悟が久田にあることが分かるからだろう。固く閉ざされた心の禊を久田が解く時、恐怖は堰を切って溢れだす。そう、これは禁忌の解放なのだ。 秘められた過去、匿された因果、噴き出す怪とこの恐怖。禁忌の域に挑む聞き書き実話怪談!
  • 飯野文彦劇場 霊の笑い
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    小さな祠がある曲がり角に、今日も狂気を呼び起こす忌まわしい笑いが谺する。ボクと早智枝は幼い頃から、その笑い声に、そしてそれが生む狂気と死に魅せられてきた。「幽霊の笑い声よ。幽霊が相手を見て、こいつならって思ったときに笑うみたい」。やがて、狂気が爆発する現場を目の当たりにしたとき、ふたりの中でも何かが弾けた。他人の狂態を覗き見ながら、自分たちもまた繰り広げる痴態。歪んだ刺激の行き着く先には? 曲がり角には気をつけろ!
  • 飯野文彦劇場 夜の訪問者
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    「井之先生は、いらっしゃいますか。『怪奇無尽講』の続きを教えてください」――。独り執筆の進まぬ深夜、不気味な女が家の前に立つ。差し出された金に目が眩み、はるばる千葉からやってきたという言葉で情にもほだされ、家に上げた作家だったが、女の言動は次第に奇妙の度を増していく。そして電話が…。あの傑作『怪奇無尽講』に、こんな裏があったのか――もしれない!?
  • 飯野文彦劇場 ろくろ首
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    「お化けが恐いなんて、子供みたいだと思うでしょう。でもね、見ちゃったんですよ」「ろくろ首を、ですか?」「ええ、見てしまったんです。ああ、そのために……」――安居酒屋で偶然隣り合わせた男は、私が眺めていた妖怪画に血相を変えた。怪奇作家として、絶好のネタの気配を嗅ぎ取った私に、男が語った奇妙な体験談とは――?
  • 本当は恐い! 日本むかし話 禁断の教訓説話・分冊版【瓜子姫・しょうじょう寺の狸囃子・もうひとつの鶴の恩返し】
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    「昔々あるところに……」 人から人へ、親から子へと語りつがれた昔話や民話には、同じ話でも、語られる地域によって、いくつもバリエーションがある。さらに、その実態はわれわれの知る物語と大きく異なることもある。なぜならば、初期に語られた物語には、あまりにも残酷なもの、あまりにも淫猥なものがいくつもあるのだ。 そして、そうした場面は、伝えられるうちにカットされたり、変更されたりして、封印されてしまったのだ。なじみ深い日本の昔話が、本当はどんな話だったのか? 本書では、この国に伝わる有名な民話を検証し、その裏に隠されている生々しい実話を浮き彫りにしていく。 収録作品:瓜子姫・しょうじょう寺の狸囃子・もうひとつの鶴の恩返し
  • 本当は恐い! 日本むかし話 禁断の教訓説話・分冊版【雪女・酒呑童子・蛇婿】
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    「昔々あるところに……」 人から人へ、親から子へと語りつがれた昔話や民話には、同じ話でも、語られる地域によって、いくつもバリエーションがある。さらに、その実態はわれわれの知る物語と大きく異なることもある。なぜならば、初期に語られた物語には、あまりにも残酷なもの、あまりにも淫猥なものがいくつもあるのだ。 そして、そうした場面は、伝えられるうちにカットされたり、変更されたりして、封印されてしまったのだ。なじみ深い日本の昔話が、本当はどんな話だったのか? 本書では、この国に伝わる有名な民話を検証し、その裏に隠されている生々しい実話を浮き彫りにしていく。 収録作品:雪女・酒呑童子・蛇婿
  • 本当は恐い! 日本むかし話 禁断の教訓説話・分冊版【かちかち山・絵姿女房・ジンゲンダ様のヒヒ退治】
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    「昔々あるところに……」 人から人へ、親から子へと語りつがれた昔話や民話には、同じ話でも、語られる地域によって、いくつもバリエーションがある。さらに、その実態はわれわれの知る物語と大きく異なることもある。なぜならば、初期に語られた物語には、あまりにも残酷なもの、あまりにも淫猥なものがいくつもあるのだ。 そして、そうした場面は、伝えられるうちにカットされたり、変更されたりして、封印されてしまったのだ。なじみ深い日本の昔話が、本当はどんな話だったのか? 本書では、この国に伝わる有名な民話を検証し、その裏に隠されている生々しい実話を浮き彫りにしていく。 収録作品:かちかち山・絵姿女房・ジンゲンダ様のヒヒ退治
  • 本当は恐い! 日本むかし話 禁断の教訓説話・分冊版【浦島太郎・置いてけ堀・猿聟入】
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    「昔々あるところに……」 人から人へ、親から子へと語りつがれた昔話や民話には、同じ話でも、語られる地域によって、いくつもバリエーションがある。さらに、その実態はわれわれの知る物語と大きく異なることもある。なぜならば、初期に語られた物語には、あまりにも残酷なもの、あまりにも淫猥なものがいくつもあるのだ。 そして、そうした場面は、伝えられるうちにカットされたり、変更されたりして、封印されてしまったのだ。なじみ深い日本の昔話が、本当はどんな話だったのか? 本書では、この国に伝わる有名な民話を検証し、その裏に隠されている生々しい実話を浮き彫りにしていく。 収録作品:浦島太郎・置いてけ堀・猿聟入
  • 本当は恐い! 日本むかし話 禁断の教訓説話・分冊版【因幡の白ウサギ・初夢長者・河童の妙薬】
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    「昔々あるところに……」 人から人へ、親から子へと語りつがれた昔話や民話には、同じ話でも、語られる地域によって、いくつもバリエーションがある。さらに、その実態はわれわれの知る物語と大きく異なることもある。なぜならば、初期に語られた物語には、あまりにも残酷なもの、あまりにも淫猥なものがいくつもあるのだ。 そして、そうした場面は、伝えられるうちにカットされたり、変更されたりして、封印されてしまったのだ。なじみ深い日本の昔話が、本当はどんな話だったのか? 本書では、この国に伝わる有名な民話を検証し、その裏に隠されている生々しい実話を浮き彫りにしていく。 収録作品:因幡の白ウサギ・初夢長者・河童の妙薬
  • 本当は恐い! 日本むかし話 禁断の教訓説話・分冊版【わらしべ長者・三枚のお札・タニシ長者】
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    「昔々あるところに……」 人から人へ、親から子へと語りつがれた昔話や民話には、同じ話でも、語られる地域によって、いくつもバリエーションがある。さらに、その実態はわれわれの知る物語と大きく異なることもある。なぜならば、初期に語られた物語には、あまりにも残酷なもの、あまりにも淫猥なものがいくつもあるのだ。 そして、そうした場面は、伝えられるうちにカットされたり、変更されたりして、封印されてしまったのだ。なじみ深い日本の昔話が、本当はどんな話だったのか? 本書では、この国に伝わる有名な民話を検証し、その裏に隠されている生々しい実話を浮き彫りにしていく。 収録作品:わらしべ長者・三枚のお札・タニシ長者

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