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5.0待望の著作集成、本巻には近現代日本のオカルト思想の概略を実体験も交えてたどる論文とインタビュー、そして洗脳、虚偽記憶、陰謀論、UFOカルトに関する論文を収める。 第1部では、日本のオカルト史が著者の来歴とともに語られる。 第1章では、日本における「カルト的場(cultic milieu)」について、背景となる世界観と明治から1990年代までの歴史とを概説する。メタフィジカル思想は日本の霊的思想にアイディアを供給し続けたのであるが、日本の特徴は効果優先の発想にある。 第2章では、著者自身の歩みを、前半の「高校時代から大学院まで」と後半の「オカルト史の立場」に分けてインタビュー形式で回顧する。著者のオカルト史という視座と対象との距離感が窺える。 第2部には、カルト教団の洗脳と、虚偽記憶に関する論文を収める。 第3章では、カルト教団が行っているとされる「洗脳」なるものの虚妄性を暴く。 第4章では、宗教と心理学における洗脳とその類似概念が受けた評価について、前史である回心論から洗脳・マインドコントロール論、そして多重人格論とトラウマ論まで、アメリカとイギリスの事例を中心に概観する。 第5章では、悪魔教カルトという都市伝説の拡大と事件の推移、事件を生んだ社会的要因を紹介してその世俗性を指摘し、最後にUFOによる誘拐事例と比較することによって、その都市伝説誕生の仮説を述べる。 第3部には、陰謀論とUFOカルトに関する論文を収める。 第6章は、18世紀後半から19世紀にかけての欧米におけるイリュミナティ、ユダヤ・フリーメーソン陰謀論の略史である。 第7章では、西暦2000年を前にして教団による死傷事件が世界的に頻発したが、そのなかでも集団自死事件を起こしたUFOカルト〈ヘヴンズゲイト〉の教義を分析し、この運動が終末論やファンダメンタリズム、陰謀論などという現代アメリカの文化的要素と連動していることを示す。 第8章では、アメリカと日本の代表的なUFOコンタクティーを、オカルト史上に位置づける。 第9章では、UFO界から発生した陰謀論の奇妙な歴史と、日本への波及について考察する。 編者解説では、当事者中の当事者である横山茂雄がみずから筆を執り、複数の関係者からの証言も得て、在籍当時の「京都大学UFO超心理研究会」の〈カルト的場〉と、伝説の雑誌『ピラミッドの友』の歴史を描き切る。 新領域を開拓し続けた「宗教雑学王」による、「類似宗教」研究の集大成。
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5.0待望の著作集成、本巻には欧米の不可秤量流体概念、民間精神療法、知識人宗教とカルト的場に関する論文を収める。 第1部では、欧米の不可秤量流体概念の歴史と、その日本での受容を描く。 第1章では、デカルトの動物精気論とその周辺、18世紀の電磁気学と動物磁気説、そして19世紀アメリカのメスメリストを材料として、生気論的な電気概念の歴史と広がりを示す。 第2章では、流体説と総称されるメスメリストたちを物質と精神との関係を軸に検討し、心霊研究家マイヤーズの宇宙観との近親性について論じる。 第3章では、欧米のオカルト思想を概観し、それを意外なほどによく把握して期待をかけていた同時代の日本の、呼吸法という身体論とその背後にある思想の変化を追う。 第2部では、民間精神療法の諸相を俯瞰する。 第4章では、欧米で熱狂を巻き起こしたスピリチュアリズムがどのように日本に入ってブームを巻き起こし影響を与えていったかを、催眠術や療法家の動向を交えながら粗描する。 第5章では、原坦山の技法と思想を概観して後継者たちが心理療法化していった過程を確認し、彼らの自己観を比較考察する。 第6章では、民間精神療法史全体を見通すための作業として、代表的な治療家における「精神」「心霊」の意味合いを整理する。まずはジョン・ブーヴィー・ドッズの思想を紹介してから、日本的な一元論的宇宙観を代表する黒岩周六『天人論』を検討する。次に、療法が信から行へと展開する中での「精神」観の変容を追い、憑依的治療行為と区別される日本の精神療法に共通する特徴を論じる。 第7章では、精神療法の略史と技法をまとめ、大いなる存在と、それと人間とをつなぐ疑似物理的生命力や、施術者と患者との感応理論を検討し、最後に憑依から宇宙的関係性へと説明原理が変化した例を見て、精神療法思想を俯瞰する見通しをつける。 第3部では、民間精神療法史上もっとも影響力を持った田中守平の太霊道を取り上げる。 第8章では、太霊道主元・田中守平の生涯、太霊道の特徴である精神療法・宗教性・政治性、思想の根幹をなす「太霊」「霊子」を検討してから、太霊道思想の源泉を考察する。 第9章では、桑原俊郎の「精神」を源泉とする明治末までの初期精神療法の展開を辿り、次に太霊道の特異性を示すべく民間精神療法略史を述べてから、精神療法興隆の時代を作った太霊道と、太霊道後の精神療法の変容を端的に表し、かつ精神療法家の経済事情について詳しい資料を残した桑田欣児とを取り上げて、精神療法から療術というカテゴリーの変容を描く。 第4部では、宗教知識人とカルト的場がテーマである。 第10章では、大川周明とインドと西洋を結ぶ鍵となるリシャール夫妻に注目し、知識人宗教とカルト的場のあり様の一端を探る。 第11章では、大正期の大本教に焦点をあてて、王仁三郎の皇道主義的な神道思想、および飯森正芳や浅野和三郎などの宗教遍歴者たちを紹介することで、大本教の求道者を引き付けた側面を描き出す。 宗教学の〈余白〉を彩る、宗教学界のニッチ産業!
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5.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 おかげさまで創刊77周年 「2024年の言葉と世相を記録」する年鑑 言葉を知り、考えるための現代用語 ―目次― 【巻頭特集】 パリオリンピック・パラリンピック メダリスト 生島淳 【巻頭キーパーソン】 宮藤官九郎/河合優実/伊藤沙莉/imase/岡部たかし/アンジェリーナ1/3/ Creepy Nuts/立川晴の輔/ロバート秋山/吉田恵里香/カマラ・ハリス 【現代用語ジャーナル】 〇冤罪と死刑制度 深田卓/下平尾直 〇裏金事件~不正・不透明・不誠実な政治~ 上脇博之/五野井郁夫/土屋彰久 〇あらためて読む 日本国憲法 〇パレスチナとイスラエル おさらい講義 立山良司 【ニュースのおさらい】 「どうした」「そもそも」「どうなる」の3ステップニュース解説 〇刑務所改革 塩田祐子 〇排除ベンチ 五十嵐太郎 〇桐生市生活保護違法事件 小林美穂子 〇米兵犯罪の非公表 山本章子 〇解散命令と指定宗教法人 鈴木エイト 〇靖国神社と自衛隊・閣僚参拝 塚田穂高 〇「定額働かせ放題」報道 勝野正章 〇「永遠の化学物質」PFAS汚染 諸永裕司 〇小林製薬紅麹サプリ健康被害問題 吉川学 〇『SHOGUN 将軍』 大高宏雄 〇甲子園球場100周年 生島淳 〇蔦屋重三郎 車浮代 〇SLIMの月面着陸 寺薗淳也 〇神宮外苑再開発反対運動 五野井郁夫 ほか 【KEY NUMBER 数字で読む2024】 【やくみつる世相フラッシュ】 【2024トレンドカルチャー】 【新語・流行語大賞全記録】 【巻末:カタカナ語・外来語・欧文略語】
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4.1日本の右傾化が進んでいると言われて久しい。実際、ヘイトスピーチや改憲潮流、日本会議など、それを示す事例には事欠かない。ならば日本社会は、全般的に右傾化が進んでいるのか? 本書ではその全体像を明らかにすべく、ジャーナリストから研究者まで第一級の書き手が結集。「社会」「政治と市民」「国家と教育」「家族と女性」「言論と報道」「宗教」の六分野において、それぞれ実態を明らかにしていく。いま、もっとも包括的にして最良の「右傾化」研究の書である。 ※ 著者からの申し出により、本電子書籍版に「第6章 有権者の「右傾化」を検証する」は収録されていません。
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4.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 おかげさまで創刊76周年 「2023年の言葉と世相を記録」する年鑑雑誌 考える、ための現代用語 ―目次― 【巻頭グラビア】 差別の先のジェノサイド 写真・文=佐藤慧/安田菜津紀[認定NPO法人Dialogue for People] 【巻頭キーパーソン】 栗山英樹/ラーズ・ヌートバー/安住紳一郎/西加奈子/リナ・サワヤマ/市川沙央/板垣李光人/Vaundyほか 【特集】 歴史を今につなげ つながり、つたえる 【現代用語ジャーナル】 ○難民・移民へのまなざし ○LGBT理解増進法から読み解く、いま必要なこと ○SNSに流されない つながりとコミュニケーション変遷史 ○マイナンバー問題総点検 【ニュースのおさらい】 「どうした」「そもそも」「どうなる」の3ステップで、気になるニュースを理解する! 【KEY NUMBER 数字で読む2023】 【やくみつる世相フラッシュ】 【2023トレンドカルチャー】 【新語・流行語大賞全記録】 【巻末:カタカナ・外来語・略語】
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3.7好評ロングセラー、『「世界の神々」がよくわかる本』の第2弾!!キリスト教やイスラム教では、神は崇高で絶対無比な存在である。そのため人間と神をつなぐ存在が必要だった。そこで生まれたのが「天使」である。また「悪魔」も、もとは「天使」だったものが少なくない。神に逆らって、天界を追われた天使が姿を変え、「悪魔」となってしまったケースも結構あるのだ。本書はそうしたいきさつを踏まえつつ、西方世界・東方世界の存在する「天使」と「悪魔」200体について、その横顔を紹介したものである。「神に似た者」と称され、悪魔軍団を撃退する天使軍団のリーダーとして天界に君臨するミカエルや、もとは人間ながら神に導かれ天使となり、「天の書記」に任じられたメタトロン、神にもっとも近い地位にいた天使だったがゆえに、神に逆らって天界から追い出され、地獄の主となったルシファー、など、面白エピソード満載の本。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 おかげさまで創刊78周年 「2025年の言葉と世相を記録」する年鑑 言葉を知り、考えるための現代用語 【目次】 巻頭特集 【現代用語ジャーナル】 〇検証:令和の米騒動(谷口信和) 【巻頭キーパーソン】 アバンギャルディ/伊藤潤二/柚木麻子/吉田修一/吉沢亮/野呂佳代/角野隼斗/ 山田和樹/大森元貴/CUTIE STREET/FRUITS ZIPPER 【ニュースのおさらい】 「どうした」「そもそも」「どうなる」の3ステップニュース解説 ○JICAホームタウン事業 武内進一 ○国立劇場再整備計画 児玉竜一 ○悠仁親王成年式 河西秀哉 ○犯罪加害者家族支援 塩田祐子 ○旧統一教会 韓鶴子総裁の逮捕 鈴木エイト ○エンハンスト・ゲームズ 生島淳 ○ポピュリスト・マッチョイズムの台頭 水無田気流 ○公益通報者保護法 西尾隆 【KEYNUMBER 数字で読む2025】 【やくみつる世相フラッシュ】 【2025トレンドカルチャー】 【巻末:新語・流行語大賞全記録】 【巻末:カタカナ語・外来語・欧文略語】
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-神智学運動は、オカルティズムからニューエイジ、現代のスピリチュアリティへと続く霊的な思想の要所にありながら、宗教だけでなく、19世紀末から20世紀の政治や社会などに様々な影響を及ぼした。欧米で誕生した神智学は、どのようにアジアに広まり、受容され、それぞれの社会にインパクトを与えたのか。 創立者であるヘレナ・P・ブラヴァツキーの思想や活動を押さえながら、神智学協会の性格やその変容、ヨーロッパでの展開、植民地との関係を明らかにする。そして、南アジアのナショナリズムとの結節、近代中国での展開、日本仏教との関わりなど、アジアでの受容の実態を掘り起こす。 アジアの宗教にも影響を与え、東西にまたがる活動をおこなった神智学の越境性と分野横断的な営為、人的な交流を、近代の帝国主義、グローバリズム、メディアの発達なども踏まえて多角的に検証する。神智学運動をテーマにした日本初の論集。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 おかげさまで創刊75周年 「2022年の言葉と世相を記録」する年鑑雑誌 「考える」ための現代用語 ―目次― 【巻頭キーパーソン】 ・ゼレンスキー大統領/藤井風/羽生結弦/坂東彌十郎/反田恭平/桂二葉/斉加尚代ほか 【特集】 ・おもねらず生きる 分断社会の処方箋 【巻頭特集】 ・エリザベス女王とチャールズ新国王 ・2022年のキーパーソン*人物ファイル ・世界の国旗 【現代用語ジャーナル】 ・ロシアによるウクライナ侵攻とこれからの世界 ・岐路に立つ 政治と宗教 ・沖縄本土復帰50年とこれから 【ニュースのおさらい】 「どうした」「そもそも」「どうなる」の3ステップで、 気になるニュースを理解する! 【KEY NUMBER 数字で読む2022】 【やくみつるの世相フラッシュ】 【新語・流行語大賞全記録】 【カタカナ・外来語・略語】
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-大正時代には霊術・精神療法と呼ばれる治療法が流行し、最盛期の施術者は三万人ともいわれる。暗示、気合、お手当、霊動などによる奇跡的な治病だけなく、精神力の効果を示すための刃渡りのような見世物的危険術や、透視やテレパシー、念力のような心霊現象が彼らのレパートリーであったが、最終的には健康法、家庭療法、新宗教へと流れ込んで姿を消していった。 本書は、さまざまな領域に姿を現す民間精神療法の技法と思想の系譜をひも解き、歴史研究の基礎を構築することを目指す。 明治以降のグローバリズムの波を受けて流入したエネルギー概念や心身技法に、日本の伝統的宗教技法が混じりあって生み出された民間精神療法は、〈呪術の近代化〉という点で西洋の近代オカルティズムに相当し、〈催眠術の呪術化〉という点ではアメリカのニューソート運動と並行する。しかも、それらはグローバルオカルティズムという輪の中につながっていたのである。その全体像をさまざまな視点から横断的に描く、初の本格的論集。