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  • イブの約束【ハーレクイン・イマージュ版】
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    窮地に陥った父を救うため、私を愛してくれない人と、結婚する。 パーティでシャンパンを飲みすぎて前後不覚に陥った21歳のリリー。翌朝目覚めると、なんと見知らぬベッドの上にいた!バスルームでシャワーを浴びているのは、昨夜知り合った、精悍な顔だちをした年上男性パトリックだ。ああ、なんてことを!リリーは恥ずかしさから別れも告げず、あわてて自宅に逃げ帰った。そこで、はからずもパトリックの素性を知ることになる。彼は、リリーの父が経営する会社の取引銀行の頭取だった。あいにく父の会社は今、財政問題を抱えていて、彼に弱みを握られていた。その夜、彼女の家にパトリックが現れ、脅しまがいの驚くべき提案をした。「僕と結婚するんだ。さもないと、お父さんの会社は……」 ■大人気作家キャロル・モーティマーのクリスマス・ラブストーリー!父のために愛なきプロポーズを承諾するリリーですが、出逢ったあの夜は実は何もなかったとパトリックから聞き、悩む自分を見て面白がっていたような人を夫にするのかと、不安な気持ちになり……。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 過ちの代償【ハーレクイン文庫版】
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    レオニーは青白い顔で、再び現れた大富豪ホークを見つめた――。ホークがレオニーの妹と自分の息子が交際していることに反対し、手切れ金を払うと家まで乗り込んできたのは、9カ月前のこと。彼女の顔色が優れないのは、彼との望まぬ再会のせいだけでなく、先日の早産で体が弱っているから……。初めて会った日、一度だけ枕を交わしてしまったのだ。私たち姉妹を侮辱した彼と。この腕に抱いている小さな娘が彼の子とは、とても言えない。しかし、鋭いまなざしでこちらを見すえるホークの目は、赤ん坊が自分の血を引いていることを見抜いていた。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 氷炎の大富豪と無垢な乙女
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    百戦錬磨の彼に世慣れたふりをしてみても、“本当のわたし”を見透かされそうで……。 ある日、イーデンのもとにイギリスから来客があった。疎遠な祖父の友人で、世界的なメディア王のジェイソン・アールだ。祖父が唯一の孫娘である彼女に会いたがっていると告げに来たのだ。ジェイソンはハンサムを通り越して、息をのむほど魅力的だけれど、高慢で、威圧的で、かみそりのような灰色の冷たい目をしている。それに、かつて父と母を引き裂いた冷血な祖父に会うつもりはないわ!説得を試みるジェイソンに、イーデンは反発した。「わたしは、あなたと関わりたくはないわ」ジェイソンは彼女の体を見回して嘲りの笑みを浮かべると、痛烈に言い放った! 「ぼくは経験豊かな女性が好みだ。きみは失格だ」 ■結局、祖父を誤解していたことを知り、矢も盾もたまらずロンドンへ飛んだイーデン。けれども祖父は全財産を彼女に遺し、一足先に息を引き取っていました。イーデンはジェイソンの家に滞在することになりますが、あいかわらず二人の関係は一触即発で……。
  • 無敵恋愛S*girl 2024年7月号
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    【表紙イラスト】三浦ひらく 年上彼のあふれる色気に酔わされ、もっと欲しくなって…♪ 【巻頭で登場♪】 『溺れるほどの熱い恋 誠実オジサマに本気で求められたら…』/稲本いねこ 婚活疲れを癒やす、銭湯の店主との穏やかな時間! …のはずが突然のキスで急展開!? 【大ヒット作、ますます人気急上昇中!!!!】 『片恋結婚 ~連載編~』/おおひらしるす 新しい家族が増えてから、初めての甘い夜…♪ 優しく確かめるような愛撫で幸せがあふれて――… 【\新連載スタート/】 『執着幼なじみとぷっくり乳首 再会した激重彼の舐め愛から逃げられません』/成田アポロ 「すごくきれい…俺の手で赤く染まってく」 年上の幼なじみに、コンプレックスの××を甘くこねられて――!? 重い愛をカラダに教え込まれる、期限付き執着ラブ♪ 【and more...♪】 『おじさま上司と秘蜜の恋人関係』/桜咲和美 『イケオジ上司は紳士で野獣 声が枯れるほど抱きつぶされました』/グリコーゲン 『旦那様とシたいんです! オジサマ紳士の本性はとろ甘絶倫でした』/しがつうまれ 『蜜愛エッチは恋人レッスンの後で おじさま社長と片恋秘書の淫らな秘め事』/時雨ゆに 『おじさま部長の甘い手ほどき 片思いOLはぐずぐずに溶かされる』/高遠由子 『もっと見せて、欲しがって。 憧れのオジサマ上司は甘いオオカミ【前編】』/海野さち 『「愛される覚悟はできてるか?」 溺愛若頭に甘く抱かれる蜜々初夜』/まやま里奈 『僕じゃだめですか? かわいい後輩は一途で愛が重くて大きい』/志堂瑚桜 『マグロらしいので溺愛幼なじみと甘すぎエッチの練習、始めました。』/白枝せんべえ 『今夜、夫を抱く。 ガテン系九州男児との仲直りはSEXで!?』/重富結 <大人気連載執筆陣>田尾裸べっちー/めぐみけい
  • 聖なる夜に降る雪は…【ハーレクイン・ロマンス版】
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    クリスマスの魔法を信じてる──どんな罪もいつか必ず許されると。 疎遠になっていた家族とクリスマス休暇を過ごすため、メグはまだ幼い息子を乗せ、吹雪のなか車を走らせていた。あっと思った瞬間、誤って傍らの屋敷の壁に突っ込んでしまい、車は故障。やむなく一晩、屋敷の主ジェドの世話になることに。無愛想で気難しい彼になぜかメグは惹かれ、いけないと知りつつ熱いキスを交わしてしまう。翌朝、実家まで送ってくれた彼は、超人気作家だと正体を明かした上、メグとは親密な間柄のように振る舞った。急にどうしたの? 母と姉の刺すような視線が息子に向けられていることに気づいて、何かを察したのかしら。でも、ごめんなさい。息子の出生の秘密は言えないの……絶対に。 ■クリスマスの夜、ヒロインが何年も家族に隠し通してきた秘密を聞かされたヒーロー。彼の冷静な助言と温かな愛の力で、ヒロインは新たな一歩を踏み出します。読むほどに引き込まれる、技巧派キャロル・モーティマーの逸作をお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ひざまずいたプレイボーイ【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    誘惑は熱心に。別れは冷淡に。女泣かせのギリシア大富豪が、ついに……? インテリアデザイナーのエバに、大きな仕事が舞いこんだ。大企業の副社長マルコス・リオネデスの住むペントハウスの改装だ。噂によれば、彼は興味を抱いた女性を熱心に追いかけるけれど、いったんものにして冷めてしまうと、とたんに残酷になるという。それは単なる噂ではなく、エバの従妹がそんな仕打ちを受けたばかりだ。だからエバは顔合わせの約束を二度までキャンセルし、従妹に代わって、傲慢な大富豪にせめてもの仕返しをした。ところがあるパーティで、エバはマルコスの興味を引いてしまい、自己紹介された際、「エバ」とだけ名乗ってクールにあしらった。ほどなく正体がばれ、彼のオフィスに呼び出されるとは思いもせずに! ■HQプレゼンツ作家シリーズ別冊より、キャロル・モーティマーの2部作〈ギリシアからのプロポーズ〉2話目をお贈りします。冷酷なはずのプレイボーイが見せる予想外の素顔に、ヒロインのみならず読み手も魅了されること請け合いです! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 薔薇のベッドで愛して【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    花売り娘の切なる願いは、一蹴された―― ギリシア大富豪の熱いキスに封じられて。 世界的大企業リオネデス・エンタープライズの社長ドラコンに、ジェミニは強引に面会を求めた。必死の思いだった。 彼女の父が半年前に亡くなり、ロンドンの一等地にある大邸宅が、義母によってドラコンの会社に売り渡されようとしている。 大切な屋敷を取り戻すには、ドラコンと交渉するしかない。 なんとか会うことができた彼は、ブロンズ色の肌に黒い髪、長身でたくましいギリシア神話の神のようだった。 その圧倒的な存在感と魅力に、ジェミニは一瞬、言葉を失った。 ジェミニは心の中で抗った――再婚相手を探す義母の誘惑に平気で乗るような彼の魅力なんて認めない! 認めたくない。でも……。 ■故エリザベス女王にも認められた稀代のロマンス小説家C・モーティマーの2部作〈ギリシアからのプロポーズ〉の1話目をお贈りします。本作はプレイボーイ社長ドラコンがヒーローです! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ミスター・ウルフ【ハーレクイン・ロマンス版】
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    出会った瞬間、運命の人だとわかった。なのに、なぜ愛の存在を否定するの? ジャスティン・ド・ウルフとの出会いは衝撃的だった。パーティ会場で異彩を放つ、黒い眼帯をした長身の男性が銀色の瞳をきらめかせ、不敵な笑みを投げかけてくる。彼は決して愛など信じない危険な一匹狼だと言われているが、キャロラインは駆け落ち同然に彼と結婚した――いつか彼の心を溶かす日が来ると信じて。そして今日、キャロラインは最高のニュースを夫に伝えた。赤ちゃんができたの……。だがジャスティンの返事は、思いもよらないものだった。「その子は、僕の子ではないよ」 ■天才作家キャロル・モーティマーが描く、野性味溢れる“ダークヒーロー”。妻の前に現れた一人の男性の登場が、彼の氷のような心に変化をもたらし――? *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ボスは冷たいスペイン富豪
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    冷たいプレイボーイ富豪に恋したら、 悲しい結末が待っているだけなのに……。ローズが仕える敏腕でハンサムなボスは、 ハイテク企業を経営するスペイン富豪ラファだ。 ラファの妹の結婚式に花嫁付添人として参列したローズは、 式後のパーティで彼と一緒にダンスを踊り、否応なく惹かれる。 だが、ローズは弾む気持ちに歯止めをかけた。 故郷の実家には母亡き後、難しい病気で苦しむ父が残され、 治療のためにお金を送らなければならない。 職場での恋愛沙汰で失業するような事態は絶対に避けなければ。 ボスは誰も愛さず、結婚などしないと決めている男性なのだから。
  • ロスト・ラヴ【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    仕事を失い、子も奪われ、夫の愛も消えた。 私は“別人”になり、愛し愛される道を選んだ――事故で顔を激しく損傷したジャッキーが望んだのは、 顔を復元する手術ではなく、別人に生まれ変わること。 整形手術で新しい顔を手に入れた彼女は、過去の弱い自分を捨てた。 ブルック・アダムソン。それがいまの彼女の名前だ。 夫のレイフに奪われた息子との再会を果たすため、強くならないと! 大企業のトップで仕事人間の夫との結婚はつらい思い出ばかり。 何がいけなかったの? どこを間違えたのだろう? そこにあると思っていた愛は、最初からなかったのかもしれない……。 でも、どんなことをしてでも息子に会いたい。 たとえレイフにどう思われ、どれほど邪魔をされようとも。
  • 愛して、つながって、 高橋家の恋人たち【かきおろし漫画付】
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    これは、私たちだけの幸せな恋物語。 あさみの恋人はイケメン銀行マン・高橋剛士。 彼に釣り合う女になりたくて努力を重ねた結果…今では周囲にもてはやされる理想のカップルに! そして、イブの日にはとうとう待ちわびていたプロポーズが! 幸せいっぱい、のはずだったけど…!? イケメン揃いの高橋一家を中心とした甘いラブストーリーを綴る「ハッピーコネクトシリーズ」全4作品と描き下ろし漫画を収録!
  • 家政婦と禁断の恋【ハーレクイン・ロマンス版】
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    世界屈指の大富豪のそばで働く――それは、思いがけない運命の扉。 グレースは養母の治療費と妹の学費でかさんだ借金を返すため、億万長者セサール・ナバロの邸宅の住み込み家政婦となった。彼の秘書から、多忙の主人と顔を合わせることはないだろうと言われていたが、なんと初日から鉢合わせしてしまう。まあ……自宅でくつろぐ彼は、なんてセクシーなのかしら!頬が熱くなり、緊張からついおしゃべりになった彼女は、花も飾らぬ屋敷の殺風景さを指摘して、セサールに睨まれる。グレースはくびを覚悟したが、彼の言葉は意外なものだった。「ぼくの一族が主催するパーティに、一緒に来てくれ」 ■人気ベテラン作家のキャロル・モーティマー。苦労人ながらいつも明るく健気なヒロインのシンデレラストーリーをお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • お芝居はいや
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    私はただの恋人役なのに、心は、それをわかってくれない。 19歳のファラは父親が会社の金を使い込んだことを知り、父親の勤め先である新聞社のオーナーのもとへ駆け込んだ。「父は病気の母のためにやってしまったんです……お願いです、父が刑務所に行かずに済むのなら、私はなんでもします!」必死に訴えるファラを、若き敏腕経営者のジョエルは興味深そうにじっと見つめていたが、やがて口を開いた。「それなら、僕の恋人を演じてくれ」彼は淡々と説明した。新しい恋人ができたふりをして、今の恋人と別れたいんだ、と。そんなお芝居、私にできるの……? ファラは不安におののいた。 ■ハーレクイン黎明期から長きにわたり活躍を続ける作家キャロル・モーティマーの名作です! うら若きファラに課せられた“お芝居”の行方は……?
  • 過去からの誘惑者【ハーレクイン・ロマンス版】
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    熱いキスの合間に、 彼が知らないはずの名で呼ばれ……。ケータリングサービスを営むジェーンは、ある夜、 ずっと避けてきた男性、大富豪のガブリエルと会ってしまう。 ジェーンの元夫とガブリエルの元妻は不倫関係にあったのだが、 ふたりは3年前、共に交通事故で亡くなった。 ガブリエルがジェーンを捜していると聞き、怖くなった彼女は、 名前も髪の色も変え、過去を捨てて逃げたのだった。 ところがガブリエルはジェーンの正体に気づいていないらしく、 花束や食事の誘いで、情熱的に交際を迫ってくる。 拒まなければならないのに、ジェーンは彼に惹かれていき……。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 海賊王子とエメラルドの花嫁
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    夢も希望もあきらめたはずなのに、本当は、どこまでも純粋な愛に焦がれている。 元夫の暴力から逃れ、旅に出たサミアは、立ち寄った町で野性的なのに品格と威厳を感じるハンサムな男性と出会った。豪華ヨットのクルーらしいそのルカという魅力的な男性は所持金が底をついた彼女に仕事を紹介するとヨットに誘う。だが黒い帆と黒い船体を目にして、サミアは息をのんだ――彼は“海賊王子”の異名を取るマドレナ王国の王子ルカだった!しかも彼に王位を継ぐには花嫁が必要だと言って便宜結婚を持ちかけられる。出会ったばかりの住む世界のあまりにも違う男性がなぜ?だがすべてを失った彼女に、選択の余地はなかった。 ■元夫への恐怖心から結婚はこりごりなうえ、いずれ国王になる人物からの突然のプロポーズ。ためらうヒロインに、彼は元夫から守ると約束しますが……。ホットな作風で大人気、スーザン・スティーヴンスが綴る、ゴージャスなジェットコースター・ロマンス!
  • 少女が大人に変わるとき
    2.0
    かつて彼女はあまりに若く、早熟な禁断の果実だった。 冬のバルセロナで、パーティの企画を手掛けるステイシーは、兄の親友で、十代の頃片想いしていたルーカスと、5年ぶりに鉢合わせした。恐ろしくハンサムなIT業界の寵児、黒髪のスペイン人億万長者の彼にいまだに子供扱いされ、ステイシーは動揺する。もう今は生意気な女学生じゃないのに。イベントは大成功し、ルーカスにダンスに誘われた彼女は、セクシーなシルクのドレスに身を包み、願った。今夜こそ彼に純潔を捧げたい、と。そんな彼女を、なぜか頑なにルーカスは拒絶して……。 ■独特のエロティックな熱度で描く物語がファンの心をとらえて離さないスーザン・スティーヴンス。憧れの忘れえぬスペイン富豪と再会した無垢なヒロインが、ついに大人の階段をのぼりはじめる情熱のストーリーです。やがて妊娠に気づいた彼女の決断とは?
  • 氷のようなシャナ
    4.0
    なぜそれほどまでに私に執着するの?彼の謎めいた黒い瞳に宿る、冷笑のわけは……。 シャナはその夜、パーティ会場に足を踏み入れたとたん、ある男性の視線を感じた。また彼だわ。リック・ダルモント――浅黒い肌に黒い瞳、長めの黒髪。スペイン人の血を引く、セクシーなプレイボーイで有名な敏腕実業家だ。先日、甘くハスキーな声色で話しかけてきてからというもの、シャナへの執心を隠そうともせず、行く先々に現れる。マティーニのグラスを渡す刹那、彼はシャナの細い指に触れた。「これが君に触れる唯一の方法だから」シャナはびくりとした。そんな誘惑をはねつけた翌日、兄の会社が買収されたと知る――あろうことかリックに! 即座にシャナは退職願を出すが……。 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする、伝説の名作選。まるで獲物を前にした野獣のようなヒーローのペースに乗せられまいとするヒロインでしたが……。ヒーローの強引なアプローチシーンには、きっと顔を赤らめてしまうことでしょう。“年の差”“オフィス”の二大人気テーマも絡めた、C・モーティマーが綴る、極上“熱烈求愛もの”をご堪能ください。
  • 鷹の公爵とシンデレラ【ハーレクイン文庫版】
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    後見人の母娘に疎まれ、使用人同然の生活に耐えるジェーンは、幸せな結婚など望むべくもなく、未来に絶望していた。そんなある日、屋敷でパーティーが開かれることになった。現れたスタワーブリッジ公爵はこのうえなく優雅で、遠くから見つめるだけで、ジェーンの心は躍った。だが公爵がジェーンに興味を示したことで後見人の怒りを買い、屋敷を追われてしまう。困り果てた彼女は公爵を訪ねて請うた。「私をロンドン行きの馬車にお乗せください」あえなく拒まれ、ならばとジェーンは、ひそかに公爵の馬車の荷車に乗り込んだ! *本書は、ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 禁じられた口づけ【ハーレクイン・イマージュ版】
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    想いを寄せるボスに命じられて、私は髪をほどき、眼鏡を外した―― 上司のセクハラに遭い、会社を辞めるはめになったキットは、新たな会社に再就職し、社長マーカスの個人秘書を務めることになった。だが、前任秘書の話では、マーカスはとんでもないプレイボーイらしい。前職での苦い経験をふまえたキットは、ボスに目をつけられないよう、地味な服装とヘアスタイルに野暮な黒縁眼鏡の変装を思いつく。半年後、相変わらず“お堅い秘書”として仕事を続けていたある日、ボスの現在の恋人が現れたと思ったら、かんかんに怒って帰っていった。マーカスからその理由を聞いたキットは、唖然とする――今週末、恋人ではなく、君と一緒に過ごすことにした、ですって!?内心で彼に強く惹かれていることを、悟られてはいけないのに……。 ■大スター作家C・モーティマーのオフィス・ロマンスの傑作をお届けします。週末、マーカスの知人の屋敷を訪れることになりますが、彼に「先方は君を僕の恋人と思っているのだから、その格好をもう少しなんとかしてもらえないか」と言われて、キットは戸惑い……。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 海運王が求めた無垢
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    私はずっと踏みにじられるだけ。ありもしない彼の愛を求めたせいで。 億万長者のギリシアの海運王クリスにロンドンで再会したとき、キミーは体の震えを抑えられなかった。数カ月前、彼は結婚式当日に花婿に捨てられた私の前に現れた。そして巧みに傷心の私を誘惑し、バージンを奪って去っていった。今ならわかる。自分がクリスにもてあそばれただけだったのが。必死に連絡を取ろうとしたのに、彼は電話一本くれなかった。でも、かまわない。長年ほしかった新しい家族ができたから。キミーのおなかのふくらみを見ても、クリスは動じなかった。その氷の表情は、最初から彼女の妊娠を計画していたようで……。 ■恥知らずな婚約者からもらったダイヤモンドの婚約指輪を海に投げたら、ギリシア神話に出てくる神のごとく美しい男性が波間から現れた――。ドラマチックな出会いのシーンから物語に夢中になること必至のロマンスです! 作家の新境地をどうぞご堪能ください。
  • 青い果実
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    出会った瞬間、心奪われた――強さと冷たさを宿す、年上のあなたに。 リーと友人ギャビンは知り合って2カ月。彼の父親が所有する別荘に誘われ、リーはなんの心配も抱かず出かけていった。同じ18歳同士の気安さで。屋敷は息をのむほど美しかったが、しんと静まり返った室内には人の気配がしない……。アルコールを飲ませようとしてくるギャビンの執拗さにようやく危険を察知したものの、後の祭り――。とそのとき、低くハスキーな声が響いた。「床に転がって何をしてるんだ」黒いシルクシャツの胸元をはだけた、セクシーなその男性こそ、ギャビンの父ピアーズ。リーの心臓が突然、早鐘を打ち出した。 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする“伝説の名作選”。ロマンス作家協会のみならずエリザベス女王からもその功績を認められた名作家、キャロル・モーティマーの超年の差ロマンスをお届けします。
  • レディ・ローズ~爵位を買った男~ 1
    完結
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    19世紀末の英国。イングランド国境沿いに所領をもつローズ侯爵の双子の子女・アリシェラは、胸を患っている兄のミケルの代役として、ロンドンでの議会に男装して参加することになる。しかしその議会は公爵の跡取り娘の姫の婿探しの場所だった。アリシェラはその議場でアーセル伯爵と出会う。鉄鋼業で財をなし爵位を買った彼に興味をもたれたアリシェラは恋の波に飲まれることに…。
  • アンダルシアの公爵
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    独りぼっちの私に恋の味を教えたのは、悪魔のように美しい放蕩公爵。 父親の死後、実の母親に家を追い出されたセイディは、スペインの店でシェフとして腕を磨く日々を送っていた。ある日、彼女は店の上客のアレゴン公爵が事故に遭ったと聞き、心をこめて作った料理を病院へ届けてもらった。その後、セイディは公爵の望みだと言われて、彼の城を訪れた。実は公爵は、彼女の料理を一瞥するなり捨てていたのに。城で待っていたのは、放蕩者で知られる公爵の熱い誘惑だった。なぜ高貴な彼が、あくせく働くだけの平凡な私に目をとめたの?セイディはまだ知らなかった。自分が公爵の子を身ごもる運命を。 ■“スペインでいちばん結婚したい男性”と言われる公爵に、ヒロインは惹かれる心をとめられません。ただし放蕩者の評判どおり、ヒロインと一夜を過ごしたあと、彼は姿を消してしまいます。彼女は愕然とし、しょせん二人は住む世界が違うと店に戻りますが……。
  • 極上カレシの甘濡れ・プロポーズ
    3.0
    「返事は“はい”しか言わせない」 愛の言葉に溺れちゃう!? 胸きゅん度120%! あま~い求愛→結婚アンソロジー カバーイラスト:すがはらりゅう 収録作品:ヨシザワ『御曹司様と溺愛キス』“好ましい”の本当の意味は…? 御曹司様×メイドの格差LOVE。 月島綾『化粧美人と面食い男子 この恋、絶対失敗します!』ハイスペックなイケメンから突然の求婚!? でも私には知られたくない素顔が……!  一味ゆづる『元カレに、ご成婚未遂で脅されてます!?』結婚相談所で元彼と偶然の再会…からの超スピード婚約!? 芹澤ナエ『オオカミくんの強引プロポーズ』「大人になったら迎えにいく」夢見がち女子が初恋相手と運命の出会い。 松川祐里子『ハッピーコネクト ~理想のプロポーズ、だけど~』エリートでイケメンの溺愛彼。結婚相手として完ぺきなはずが……!? 駒田ハチ『再会の初恋トラップ』 ヒロインのモデルは私!? “黒歴史”になっていた彼と急接近して……。
  • 塔の上の花嫁【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    エロイーズは伯爵のもとに押しかけたことを後悔していた。彼女を見るやウォルトン伯爵が苛立ちもあらわに背を向けたから。伯爵が恋に落ち求婚したのは、美人の妹であって私ではない。しかも妹の駆け落ちで、いま彼の自尊心は傷つけられている――怯みながらも、しかし、エロイーズは力を振り絞って告げた。「私と結婚してください。あなたの評判を守るために」振り返った端整な顔に浮かぶ、虚をつかれたような表情を見て、いたたまれなくなって目を伏せた。そして心のなかで付け加えた。嫌な男と結婚させられそうになっている、私のためにも……。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • サファイアの王に望まれて
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    王の囲われ者になるとしても、あの夜、愛された証を守れるなら……。 カフェで出会った瞬間から、ルーシーはタージに惹かれた。まさか、ハンサムな彼がイギリス訪問中の異国の王とも知らず。絢爛豪華なヨットでのパーティへ招待され、彼女は夢のような一夜をタージと過ごしたが、朝がくる前にひそかに立ち去った。王だとわかった以上、彼の隣に庶民の自分の居場所はないからだ。しかし3カ月後、タージと思いがけない再会を果たしたとき、ルーシーは母とともに暴力的な継父に追われ、窮地に陥っていた。タージに助けてと言ってみる? もうほかに方法はない。私のおなかに宿っている、彼の赤ちゃんを守るには……。 ■ヒーローと再会したとき、ヒロインは昼間クリーニング店で働き、夜はレストランで働いて、生まれてくる子供のためにお金をためていました。妊娠を知ったヒーローはヒロインをそばに置きたがりますが、結婚するのは別の女性だと言われ、彼女は苦悩します。
  • 結婚コンプレックス【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    不実な夫が多額の負債という苦までジェシカに押しつけ、死んでいった。パートタイムの仕事を見つけ、せめて少しずつでもと返済を始めるが、生前に夫が会社のお金まで使い込んでいたことが新たにわかった。もはや手詰まりとなって、途方に暮れるジェシカの頭に、夫の上司だった魅力的な社長、マシュー・シンクレアの顔が浮かぶ。以前、初めて会ったとき、彼はジェシカが誰かも知らないまま、熱い瞳で彼女を見つめ、“僕のものになってほしい”と言った。あの日は戸惑いと恥ずかしさで逃げてしまったけれど……。ジェシカは心を決め、マシューのもとへ向かった。返済できないことの償いとして、わが身を差し出すために。 ■亡夫から女性問題で苦しめられ、今また金銭問題まで押しつけられてしまったジェシカ。愛された覚えのない結婚生活を振り返ると、今はもう誰とも関わりたくないけれど、魅惑の社長マシューに助けを乞うほかなく……。大スター作家キャロル・モーティマーの秀作。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 金の鳥かごの寵姫
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    海の向こうから、初恋の人は帰ってきた。彼女を王のベッドに横たえるために。 クリーニング店で働くミリーは、金色のシーツの洗濯を任された。その依頼は、ハリーファ王室所有の豪奢なヨットから来たという。15歳のとき、私はハリドというハリーファの王子に恋をした。せめてもう一度だけ、彼と会って話せたら。王族であるハリドが、私を覚えているとは思わないけれど……。だがシーツを届けた際、ミリーは現れた男性の姿に仰天する。ハリド! 今や王である彼が、なぜわざわざ平民の私の前へ?しかも大人になったミリーに、王は熱い視線で告げていた。“ここに来た以上、君は僕の愛人になる。これは運命だ”と。 ■おとぎばなしに出てくるような異国の王がある日、海を越えて迎えに来たら――。ヒロインは驚きと喜びの中で初恋の男性であるヒーローに身を捧げますが、王たる彼は自分で花嫁を選べない立場にありました。ドラマチックな展開と、愛の奇跡をご堪能ください!
  • 過ちの代償
    3.0
    レオニーは青白い顔で、大富豪ホーク・シンクレアの再訪に息をのんだ。ホークがレオニーの妹と自分の息子が交際していることに反対し、手切れ金を払うと言いに家まで乗り込んできたのは9カ月前のこと。彼女の顔色が優れないのは、傲慢な彼との望まぬ再会だけでなく、先日の早産で体が弱っているのが原因だった――そう、私は過ちを犯した。彼と初めて会ったあの日、たった一度だけ。私たち姉妹を侮辱した男と、枕を交わしてしまっただなんて……。この腕に抱いている小さな娘が彼の子とは、とても言えない。しかし、鋭いまなざしでこちらを見すえるホークの目は、赤ん坊が確かにシンクレア家の血を引いていることを見抜いていた! ■その年のベスト・ブックを厳選する企画より、言わずと知れたロマンス界の話巧者、キャロル・モーティマーの作品をお贈りします。1987年に発表された後、2007年に翻訳版が刊行され話題を呼びました。伝説のシークレットベビー&年の差ロマンスをご堪能あれ!
  • シンデレラの恋は儚く
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    おなかの子は大公の後継ぎ。でも、私はシンデレラにはなれない。 放蕩者の父が亡くなり、清掃人として働きづめだったキャリーは憧れのイタリアへ旅に出ることにした。アマルフィのホテルで出会ったゴージャスな男性、ルカに誘惑されるが、彼女は急に怖くなって拒んでしまう。やっぱり私には火遊びよりも額に汗して働くほうがお似合いね。ファブリツィオ公国のレモン農園で働き始めた彼女は偶然にもルカと再会し、ついに結ばれる──その正体も知らずに。彼が公国の大公だと聞かされたとき、キャリーは妊娠していた。身分違いの小娘が弄ばれただけ……この子は独りで育てるわ。 ■セクシーで情熱的な作風が人気のS・スティーヴンスが、シンデレラ・ロマンスを描きます。思いがけず大公の後継ぎを身ごもったヒロイン。身分が違いすぎる彼を、どうしても信じきれなくて……。
  • 今夜からは宿敵の愛人
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    冷酷な億万長者からの、容赦ない誘惑。憎むべき男性を愛した彼女の運命は……。 大富豪グレゴリオと会ってから、リアの転落人生は始まった。彼のせいで破産した父が失意の中で亡くなり、友達は離れていき、家も差し押さえられて、婚約者にまで別れを告げられた。明日からは、生活費を稼ぐために働かなければならない。だが勤務先のホテルにもグレゴリオが現れ、リアは愕然とする。私の身に起こったことは、すべて彼の計画どおりだったの?初めて会った夜、グレゴリオは私を一目見てほしくなったと言い、彼のものという印をつけるように、婚約中だった私にキスをした。グレゴリオは絶対にあきらめない気だ。私が彼の手に落ちるまで。 ■イギリスのエリザベス女王にも功績をたたえられるキャロル・モーティマーの力作をお届けします。出会った夜に、ヒロインがほしいと宣言した富豪ヒーロー。父の敵と憎む一方、彼女はその強引な誘惑を待ちこがれるようになり……。一気読み確実の一冊です!
  • 海運王と皿洗いの乙女
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    18歳で、親も住む家も失った。愛しい天使が私のすべてだった。 「あの裁判のあと、きみはどこへ消えたんだ?」蒸し暑い厨房で皿洗いをしていたリジーにデイモンは言った。まさかこんな食堂で、彼に見つかってしまうなんて。11年前、出会った瞬間に惹かれあい、一夜をともにした翌朝にリジーの父親を刑務所送りにしたデイモン・ギャヴロス――彼は今や“世界一魅力的な独身富豪”と騒がれる成功者だ。片やリジーは父亡きあと継母に家を追い出され、下働きをしながらあの夜の愛の証を必死に育てているのだった。娘を奪われることを恐れ、真実をひた隠す彼女だったが……。 ■異名にたがわず圧倒的な魅力を放つデイモンに、再び強く惹かれるリジー。彼の所有する島での夢のようなひとときも束の間、娘を隠されていたと知った彼は激怒して……。数奇な運命に弄ばれた乙女と孤高のギリシア富豪が織りなす、熱く切ないシンデレラロマンス。
  • 仮面の夫
    2.5
    5年前、ケリーはハンサムな実業家ジョーダンと、大恋愛の末、結婚した。しかし妊娠直後、夫と秘書の旅行計画を耳にし、ショックで流産して以来、家を出て父と暮らしてきた。ところが、その父が事故に遭い、記憶喪失に陥ってしまった。父の記憶にあるのは、ハネムーンから戻ったばかりの仲睦まじい二人の姿。ケリーは、知らせを受けて病院に駆けつけた夫とともに、医師のすすめで新婚夫婦を演じることになる。ジョーダンに自分の所有物とばかりに強引にキスされ、ケリーは動揺した。幸せだったあの頃の二人に戻るなんて、できるはずないわ。もう夫の愛を信じられないというのに……。 ■〈忘れえぬ愛の記憶〉と銘打ちお贈りする企画第3弾は、エリザベス女王からもその功績を認められた、イギリスの誇る大作家、C・モーティマー。5年間も音信不通にしていた夫との再会。彼の裏切りで愛は消えたと思い込んでいたヒロインでしたが……。
  • シチリア富豪とシンデレラ
    -
    抗いがたいラテンの情熱は、孤独な乙女に新たな命を授け……。 シチリアの大富豪ルカは、不慮の死を遂げた弟がジェニファーという天涯孤独の苦学生に莫大な信託財産をすべて遺したと聞き、耳を疑った。金目当ての小娘の策略にはまるものか――彼は一計を案じた。一方、そんなこととは知らないジェニファーはある日、アルバイト先のささやかなチャリティ・オークションで自分とのデート権を出品させられ、おどおどと舞台に上がった。イタリア系の男性が突然現れ、1万ドルを提示する。彼は誰なの?熱く危険な視線は、無垢なジェニファーの心を一瞬で射貫き……。 ■なにか事情があるのだろうと疑いながらも、古代ローマの剣闘士のごとくゴージャスで力強い彼に誘惑され、心を奪われていくジェニファー。ルカの本当の目的を知るのは、清らかな身を捧げ、子を宿したあとでした。人気作家が腕をふるった究極のシンデレラ物語!
  • 家政婦はシンデレラ
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    これは結婚という名の取り引き。彼の子を産めば、私の役目は終わる。 スペインの離島で、家政婦として働いていた孤児のロージーは、雇い主の遺言で島の半分の所有権を相続することになり、驚愕する。だがその遺言に彼女以上に驚き、不満をあらわにしたのは、島のもう半分を継いだ雇い主の甥で世界的なホテル王、ドン・シャヴィエル・デル・リオだった。しかも2年以内に後継ぎをもうけるという条件まで課された彼は、強引にリゾート開発を進めようとして、ロージーと激しく対立した。大好きなこの島と人々を守りたい──悩んだ末、ロージーは決めた。自らを犠牲にして差しだすのだ。彼の後継ぎを産む花嫁として。■思いがけず相続することになったスペインの離島を巡り、世界的ホテル王シャヴィエルと運命的に出会い、花嫁となる家政婦のロージー。ヒロインを思わず応援したくなるシンデレラ・ロマンスです。
  • ギリシア大富豪の略奪
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    父が遺した会社を救うため、彼女は非情な億万長者の罠に身を投じた。 リーザが亡き父から受け継いだ会社は破産の危機に瀕していた。立て直そうと奔走する彼女のもとに、ある日支援の申し出が届く。ティノ・ザゴラキス──世界的に有名なギリシア人大富豪だった。ところが彼の真の狙いは支援ではなく、会社の乗っ取りだとわかり、リーザは愕然とした。このままではすべてを彼に奪われてしまう。彼女は直談判するため、ティノが住むエーゲ海の島に向かうが、待ち構えていた彼はリーザに5日間の滞在を許すと、その間にあらゆる手を使って僕を説得してみればいいと挑発する。まるでリーザがその挑戦を拒めないと確信しているかのように。■健気な頑張り屋のヒロインが、父の会社を救うため、傲慢で冷酷なギリシア人大富豪の5日間限定の愛人に……!?
  • ロマンスよ永遠に
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    夫と離婚後、実の父にまで裏切られ、踏みつけにされたベスは傷心をいやすため、一人イタリアを訪れた。最初の訪問地ヴェローナでオペラを見ていたとき、幕間に後ろの席の男性に声をかけられた。黒髪にラテン系の顔立ち。マーカス・クレイヴンと名乗るゴージャスな億万長者の彼の誘いを、その日はうまくかわしたが、次の日、《ロミオとジュリエット》の舞台、キャピュレットの家で再会。さらに翌日の夜、ヴェネチアのホテルのレストランに彼が現れ、ベスは彼に惹かれながらも、度重なる偶然の出会いに不安を覚えた。そして部屋まで送ってきたマーカスに、強引にキスをされ……。■〈この愛は秘密〉と銘打ちお贈りする企画第1弾は、長年人気を誇るキャロル・モーティマーのドラマティック・ストーリー! 過去にトラウマをもつ不遇なヒロインが、ロマンティックなイタリアの街で大富豪と思いがけない恋におちますが……。
  • トスカーナの愛の証
    -
    どこへ逃げても彼を忘れられないの?心がない人とわかっているのに。 「金は廊下に置いてある」ローマでマルコと熱い一夜をともにした翌朝、彼から言われた言葉に、カサンドラは愕然とした。マルコはイタリアでも有数の大富豪だが、一方のカサンドラは、彼の別荘で働く、臨時雇いの庭師だ。住む世界が違うとわかっていたものの、その残酷な仕打ちに、カサンドラは小切手を受けとることなく、故国イギリスへ帰る。スーパーで働きだした彼女は、マルコを忘れるつもりでいた。体調を崩し、妊娠しているとわかるまでは。■貧しい日々からは想像もできない、夢のような一夜をマルコと過ごしたカサンドラ。やがて妊娠に気づき、マルコに知らせようとしますが、何度かけても彼が電話に出ることはありませんでした。ヒロインを待ち受ける意外な展開に、夢中になること請け合いです。
  • 黒猫
    -
    サビーナは19歳。父が決めた婚約者のニコラスは45歳。結婚式は2カ月後に迫っているというのに、なぜか心がざわつく。一人になって考えたくて、サビーナはスコットランドへ旅に出た。ネス湖の湖畔をサイクリングしていると、にわかに濃霧が広がり、気づけば彼女は森の中にさまよいこんでいた。ようやく山小屋を見つけて安堵するが、扉を叩いても反応はない。すると窓辺のカーテンが揺れ、小さなふたつの緑の目が光って、思わずサビーナは悲鳴をあげた。「サタンはお節介やきが嫌いでね」背後からの声に振り向くと、目も覚めるようなハンサムな男性が彼女を訝しげに見ていた。
  • 秘密を抱いたエメラルド
    2.0
    18歳で失った小さな愛の結晶。でも、なくしたのはそれだけではなかった。 「あの夜のことをまだ根に持っているのか?」思いがけないダンテの言葉に、カリーナはたじろいだ。彼は私の18歳の誕生日の夜を覚えていたんだわ……。10年前、カリーナはダンテに純潔を捧げた。彼は私のもの――そう信じたのに、彼女は冷たく部屋から追い出されてしまった。もう二度と会うこともないと思っていたのに、ダンテは今、厚かましくも平然と、カリーナにある仕事を頼みたいと言ってきた。彼は私が失ったものについて、何か知っているのだろうか?カリーナは妊娠して流産し、独りで耐えた年月を思い出していた。 ■熱い情熱をたぎらせるブラジル人大富豪がヒーロー。純潔を捧げた初恋の人との再会がヒロインの心に波紋を広げ……。
  • ペントハウスの無垢な愛人
    -
    あなたに求めるのは、慰めじゃない。大人の女性として、わたしを見て。 元モデルの母親が自殺し、チェルシーはマスコミに追われる。父親は娘を守るため、彼女をロンドンに送り出した。一家の古い友人である、弁護士のルーカスに託したのだ。「チェルシー! 本当にきみなのか?」19歳になった彼女に驚く彼の顔が、恥ずかしくて見られない。ルーカスは、幼いころからチェルシーにとって憧れの人だった。彼のペントハウスに身を寄せ、寝食をともにするようになるが、ルーカスはいつまでも彼女を子ども扱いしかしてくれない。わたしでは、あなたの恋人になれないの……? ■キャロル・モーティマーの“年の差ロマンス”をお贈りします。チェルシーの父親が彼女をルーカスに託したのは、彼が信頼する友人という以上の理由があって……。複数の恋模様が複雑に絡み合い、19歳のヒロインは大人の事情に翻弄されます。
  • メイドが夢見た9カ月
    -
    彼が欲しいのは私じゃない。おなかに宿る彼の後継ぎだけ。 これから親友の結婚披露宴がホテルで盛大に執り行われる。借り物のドレスに身を包んだエマは、不安と闘っていた。じつは彼女は妊娠していた。おなかの子の父親は、ブラジル随一のホテル王、ルーク・マルセロス──まさかこんな場所で彼と再会する羽目になるなんて!ルークとはロンドンで夢のような一夜を過ごしたが、愛人になるよう迫られ、エマは傷心のまま姿を消したのだった。でも、やっぱり黙ったままではいけないわ。はっきりと告げなければ。この子は私が一人で立派に育てると。 ■熱いラテンの血をたぎらすブラジル人富豪ヒーローと無垢なヒロインのロマンスです。
  • 十九歳の純潔
    4.0
    わたしを欲しいなら、はぐらかさないで。どうか、あなたの正体を明かして。 仕事でコーンウォールのホテルに滞在していたステイシーは、宿泊客の男からしつこく迫られて、困っていた。そんなとき、偶然エレベーターに乗り合わせた、ハンサムで謎めいた大富豪ジェイク・ウエストンに助けられ、ステイシーは生まれて初めて男性に激しく惹かれてしまう。翌朝早く、ビーチに散歩に出かけた二人は熱いキスを交わした。「きみとベッドをともにしたい」あからさまに口説かれるが、結婚するまで純潔でいたいステイシーの想いは揺れる。そんな折、彼女はジェイクについて、ある噂を耳にする……。 ■精力的に執筆を続ける人気作家キャロル・モーティマーが、1980年に書いた未邦訳作品をお届けします。19歳のうら若きヒロインが、20歳も年上のヒーローの手練手管に翻弄される問題作。年の差ロマンスがお好きな方に。
  • シンデレラの婚前契約
    -
    命の恩人からの求婚。それは、1年かぎりの契約花嫁。 親友の結婚式に出席したダニーは暴漢に襲われそうになり、すんでのところを富豪ティアゴに救われた。プレイボーイと噂される彼のたくましい一面を垣間見て、ダニーはティアゴに急速に惹かれ始め、その後すぐに求婚されたときには喜びで舞い上がった。だが、彼の話を聞くにつれ、ダニーの心は凍りつく。祖父の遺言で、1週間以内に結婚しなければ、莫大な遺産を相続できなくなる。花嫁には君が最適なんだ、と。紙切れ1枚の便宜結婚──そこに愛はひとかけらもないの?彼は続けた。「“妻”にはもちろん、ベッドをともにしてもらう」 ■ダニーは身持ちの悪い実母から金の無心をされる毎日に疲れていました。そんなとき、思いがけず富豪ティアゴに破格の結婚契約をもちかけられて……。
  • 愛にむせぶ白鳥 闇のダリウス、光のザンダー I
    -
    つらい過去の悲劇を乗り越えた私を視線だけで踏みにじるあの人は何者? 姉夫婦とともに高級レストランでディナーを楽しんでいたアンディは、店に入ってきたとびきりゴージャスな男性に目を奪われた。褐色の髪とトパーズ色の瞳、猛獣を思わせるしなやかな物腰。姉によれば、この店のオーナーで、大富豪のダリウスだという。4年前までバレエ一筋で世間知らずのアンディには知る由もなかった。するとダリウスが鋭い目を向けた。「君はバレリーナのミランダだな」それはもう過去のこと。転落事故によりバレリーナ生命は絶たれたのだ。あの事故には触れられたくない。どれだけの苦しみを味わったことか。だが、ダリウスは逃げ出すアンディをとらえ、無理やりダンスに誘った。かつて舞台で見た優美な白鳥をよみがえらせてみせると言わんばかりに。彼の強引な態度に反発を覚える一方で、アンディは甘い期待におののいた。 ■双子の富豪兄弟をヒーローに展開される、大人気作家C・モーティマーの2部作、開幕です! まるで光と闇のように対照的な容姿を持つ双子、ダリウスとザンダー。今作は闇を象徴する兄ダリウスと、はかなげに美しいヒロイン、アンディの物語。ご期待ください!
  • 苦い愛の芽ばえ
    -
    かつて憧れた美しい少年は、たくましい大人の男へと変貌していた。 “チコに何もかも奪われた。おまえの母さんまでも……”リジーは苦悩に満ちた父の言葉を思い出しながら、まさにそのチコが暮らす大邸宅へと向かっていた。今や彼は大規模な馬の調教施設を経営する億万長者だが、12年前はリジーの父の牧場で働いていた。彼が母を誘惑したなんてありえない。私はずっと信じている。でもあの日、彼は突然姿を消したのだ。さよならも言わずに。彼のもとで一流の調教技術を学ぶこと。そして真実を知ること。リジーは2つの目的を胸に秘め、チコと久しぶりの再会を果たした。それが身を焦がすほどの激しい愛の始まりになるとも知らずに。 ■セクシーで情熱的なブラジル人億万長者とのロマンスをお贈りします。幼い頃の淡い恋心が、12年のときを経て、熱い大人の愛へと昇華していくさまを、S・スティーヴンスがしっとりと描きます。
  • 私を月まで連れてって
    完結
    4.0
    人間にかなり近いアンドロイドの開発も進む、ちょっとだけ近未来。自宅を飛び出して一人暮らしを決行した沙由美。でも、アンドロイド開発の陰謀に巻き込まれて!!そんな沙由美を助けてくれたのは、手違いで入居したアパートの大家・月太さんと、超ステキな男ばかりの住人達で…。
  • 略奪
    -
    初めて愛を教えてくれた人から、突然、傲慢な略奪宣言をされて……。 元恋人から手ひどい裏切りをされたケイトは、傷心を癒やしに訪れた海辺のホテルでジャレドと出会った。危険な魅力を漂わせる彼の熱い誘惑に抗いきれず、めくるめく2日間を過ごした彼女は、人生で初めて愛の激しさを知った。でも、もう傷つきたくない。私には安全な恋が必要なの……。時が過ぎ、ジャレドとの思い出を胸の奥にしまいこんだケイトは今、仕事で出会った男性と清らかな関係のまま婚約したばかりだった。ところがある夜、突然の訪問者のノックに応えてドアを開けると、そこには、あの危険なほどセクシーな瞳のジャレドが立っていた。そして問答無用でケイトの唇を奪い、彼女を略奪してみせると告げた!■稀代のストーリーテラー、キャロル・モーティマーによる1984年の旧作を初邦訳でお贈りいたします。失恋で傷ついたケイトの乙女心は、情熱のままに愛し合うことを教えてくれた男性と、愛はなくとも安定した家庭を与えてくる男性の狭間で激しく揺れ動き……。
  • ふたつの結婚
    2.0
    ローラは花の社長秘書……とはいっても、入社後まだ三週間。社長室にコーヒーを運ぶだけでも不安におびえてしまう。ワンマン社長にどう対処していいのか、さっぱりわからないのだ。とまどいながらも奮闘を続けるローラは、ある日恋をした。精悍なマスクとセクシーな声の持ち主――ギデオン・メイトランド。しかし、彼の亡くなった妻が社長の娘だったと知り、心は複雑だ。
  • 嵐のように
    -
    世界的に著名なカメラマン、ジョエル・サザーランドはどんな女性も無関心でいられないほど魅力にあふれたすばらしい人。けれど、彼の秘書で同棲中の恋人リンジーには自分の過去や家族の話をいっさいしない秘密主義者だ。一緒に夜を過ごすようになって六カ月が過ぎたというのに。私は住みこみの愛人……? リンジーの不安は絶望へと変わる。
  • 古城に集う愛 魅惑の独身貴族 I
    -
    ダーシーはビジネスランチのケータリングに訪れた会社で、不手際からグラスを割って指にけがをした。居合わせた会社経営者のローガンに優しく気遣われ、思わずダーシーは彼にすがって泣き出した。私生活でショッキングなことが起こり、仕事中だというのに取り乱してしまったのだ。彼のシルクのシャツが私の涙で台なしに……。ダーシーは後悔の念に駆られ、後日、適当なシャツを見つくろってローガンに送り届けた。すると、いきなりローガンがダーシーの店に現れ、見知らぬ男に高価なシャツを贈るものではないと言い放つ。そのとき、ダーシーは彼が激怒する理由を知りもしなかった。
  • 母の彫像
    -
    この半年の間にキャリーは立て続けに不幸を体験した。母が病気で亡くなり、愛していたジェフも車の事故で奪われた。ある日、彼女は弁護士に呼び出され、意外な事実を知らされる。ジェフは名門スペンサー家の人間で、彼の莫大な遺産の受取人はキャリーだけだったのだ。キャリーは気の進まないままスペンサー家の屋敷を訪れたが…。クリスマスにこんな仕打ちを受けるなんて…ゆれる恋心を細やかに描く。
  • アラビアのジャスミン
    -
    触れ合ったその瞬間、二人は逃れられない鎖に捕らえられた。 ジャスミナは隣国の王との政略結婚を控えていた。国王である兄のため、恋をあきらめ、愛なき結婚を受け入れた。だがある日、砂漠で馬を走らせていた彼女は落馬し、幼なじみで初恋の相手ティール・スカヴァンガに助けられた。彼に触れられた瞬間、封印したはずの熱い想いが再燃する。ティールは彼女を抱きあげ、近くの村まで運ぼうとするが、ジャスミナにとって、それは極めて危険なことだった。この国では、夫でない男性と触れ合うことは禁止されているのだ。村の長は人々を集めると、信じられないことを発表した。二人はこの村で結婚しなければならない、と! ■『砂漠のダイヤモンド』『ダイヤモンドの純真』『侯爵とダイヤモンド』の関連作です。3姉妹の兄ティールが満を持して登場! 親友であるシャリフ王のため、身分を隠して砂漠の国に潜んでいた彼は、王の妹を助けるつもりが逆に彼女の立場を脅かしてしまい……。
  • 父の恋人
    -
    リーとギャヴィンは知り合って二カ月だ。リーは週末、彼の父親の別荘に誘われ、なんの心配も抱かず出かけていった。同じ十八歳どうしの気安さで。だが父親のほうは油断できない。ピアーズ・シンクレアというもと超一流のカーレーサーで、名うてのプレイボーイらしい。息をのむほど美しい別荘に着いたとき、そのピアーズが現れた。
  • 少女でも淑女でもなく
    4.0
    私の正体はまだ秘密のまま――手遅れにならないうちに明かさなければ。 ジェイク・マシューズ! 彼がテレビで人気のあの書評家?ジュリエットは皮肉な巡り合わせが信じられなかった。親友の家のディナーパーティで彼を紹介されたとたん、ジュリエットの胸には抑えきれない怒りが込みあげてきた。ペンネームを使って密かに書きあげ、自信をもって上梓した作品を、彼に“ロマンチックな駄作”と酷評されたばかりなのだから。ジェイクはジュリエットが作家だとは夢にも思わず、ひと目で彼女に興味を示し、翌日、デートに誘ってきた。私の正体を知ったら、この人はどうするのかしら?揺れ動くジュリエットの心は、ほとんど彼の魅力に傾いていた。 ■人気作家キャロル・モーティマーの1982年刊行、未邦訳旧作の登場です! ペンネームを使ってこっそり小説を書いているジュリエット。作家本人とヒロインが、なぜか重なって見えてきます。
  • 失われた真実
    -
    やっと見つけた! 彼女はローズマリー役にぴったりだ。映画監督のギデオンは次回作に起用する主演女優を探していた。制作会社のオーナーが主催したパーティでマディソンを紹介され、彼女こそイメージどおりの役者だと確信する。若く美しく人目を引く魅力的な女性、マディソン。会うたびに彼女に強く惹かれていく自分をギデオンは戒めた。彼がまだ七歳のころ、父親はある女優に恋をして家族を捨てた。それ以来、父を奪った相手を憎み、本気で女性を愛すまいと決めていたのだ。だが、マディソンを求める気持ちは、どうしても抑えることができなかった。それは皮肉な運命の波となり容赦なくギデオンをのみ込む結果に……。
  • 魅せられた都
    -
    シュザンヌが十六歳の頃、父は亡くなった。父は六年前に再婚した若きシレストに骨抜きにされ、一家の財産は彼女の贅沢のために、底をついていた。それから三年、質素に暮らすシュザンヌは、次の獲物を探すシレストに強引に誘われ、高級ホテルに宿を取る。そこで運命の出会いが待ち受けていた。
  • 一本の赤いばら
    -
    今夜はマギーにとって特別な夜になる。かつてマギーは人気のあるデュオの歌手だった。だが、三年前の交通事故で何もかも失ってしまった。歩くこと、歌うこと、そして共に歌っていた夫のアダムまで。さらには、身ごもっていた大切な子供までも……。その後マギーは必死にリハビリをし、歩けるようになった。ようやく歌手としてカムバックする日を迎えることができたのだ。その記念すべき第一歩が今夜のステージ。舞台に上がったマギーの胸に、歌うことの喜びが満ちあふれた。ところが、突然マギーは会場にアダムの存在を感じた。ひどい裏切りをしたあげく私を捨てておいて、今になってなぜ?またもや私を傷つけるつもりで現れたの?
  • 妻の隠された昼の顔
    3.7
    昼は他人のように振る舞い、 夜は恋人のように誘惑する。 インテリアデザイナーのレオニーは顧客の会社を訪れ、驚く。彼女を待っていたのは新しい社長のアダム──別居中の夫だった。彼のオフィスを改装してほしいという依頼だったが、どうやらレオニーの勤め先をつきとめた上で、何かの意図があって彼女を指名してきたらしい。8カ月ぶりの再会。アダムの傲慢さは消えて、優しさが溢れていた。完璧なディナーのあと、レオニーは彼からベッドに誘われ、甘い余韻に浸りながら朝を迎えた。私たちは離婚するはずでしょう。いったい、どういうつもり?いぶかる彼女に、アダムは驚くべき提案をもちかける。
  • 公爵とダイヤモンド
    -
    完璧な恋人の心に隠された深い傷。 それを癒やしてあげられるのは、私だけ。 リーラは幼いころに両親を飛行機事故で亡くして以来、社交的な二人の姉の陰に隠れて、地味で安全な道を歩んできた。それなのに、あの一夜を境に彼女の中で何かが変わってしまった。次姉エヴァの結婚式前夜のパーティーに向かう途中、リーラは転倒しそうになったところを一人の男性に助けられた。公爵の称号をもち、プレイボーイと噂されるラファ・レオンだ。なぜか不思議な親近感を覚えた二人は急速に惹かれあい、彼に導かれるまま、リーラは彼とベッドを共にした。妊娠に気づいた今、彼女は急に怖くなった。私はラファのことを何も知らない。彼が本当は何を求めているのかも。■博物館で働く地味なリーラ。公爵ラファと 一夜を共にして妊娠しますが、秘密を抱えた彼には告げられず……。
  • 天使は愛にひざまずく
    3.0
    妹と同じ相手を愛してしまったの? もし彼に知られたら、いい笑いものだわ。 イーヴァは亡妹の遺した双子の赤ん坊を連れ、パリを訪れていた。なけなしの貯金をはたいてまで来たのは、子供の父親に会うためだ。もはや肉体的にも経済的にも、ひとりでの子育ては限界にきていた。ところが妹から父親だと聞いていた画廊オーナーのミカエルは、妹と関係を持つどころか、会ったことすらないと言い張った。なんて傲慢で無責任な男なの! イーヴァは思わず彼の頬を叩いていた。それは普段の彼女ならありえないことだった。そうしなければ、もっととんでもないことをしそうで怖かったのだ。女性なら誰でも惹かれずにいられないほど、彼がすてきだったから。妹とベッドをともにした男性に惹かれるなんて、不道徳すぎるから。■天使の名をもつゴージャス3兄弟の長兄ミカエルのロマンスをお届けします。つねにクールで感情を見せないミカエルのもとに、ある日突然、思いがけない訪問客が……。
  • 囚われの宝石
    3.7
    彼にとって私は一夜だけの恋人。 私にとっては一生に一度の恋。 ニーナの頭の中に、これまでにないほど警報が鳴り響いている。ラファエル・ディアンジェロ──こんな男性に会ったのは初めて。ニューヨークの〈アークエンジェル〉で近々催される宝石展で、ニーナは陳列棚のデザインを任されることになった。オーナーのラファエルをひと目見るなり、彼女は激しく惹かれるが、自分の背後にいる屈強な男たちを振り返りため息をついた。ニーナの父親の命を受けたボディガードに24時間監視される生活。ある秘密を抱え、“籠の鳥”になってもう何年になるだろう。だがラファエルは怯みもせず、堂々と彼女をデートに誘ってきたのだ。プレイボーイが救いの天使に見えるなんて。ニーナの心が甘く疼いた。■完全無欠のディアンジェロ3兄弟の恋模様をお楽しみください。次男ラファエルが出会ったのは謎めいた女性ニーナ。彼女には悲しい秘密があって……。
  • 裏切り者に薔薇を
    4.0
    5年前のキス──あれは刻印だった。 私が、ずっと彼のものだったという。 ブリンは意を決して〈アークエンジェル〉に足を踏み入れた。画家になる夢を叶えるためには、もうほかの選択肢はない。たとえこのロンドン随一の画廊のオーナーが、天使の名をもつ、悪魔のように非情な男だったとしても。ガブリエル・ディアンジェロ──彼は5年前、18歳のブリンの唇を奪い、彼女の父を死へ導いたのだ。ブリンがどれほど彼に焦がれ、憎んできたか、ガブリエルは知るよしもない。きっと私の顔さえ忘れているはずよ。だが、それはブリンの誤算だった。彼の瞳に射すくめられた瞬間、まるで18歳のあの日に戻ったかのように彼女の唇が疼きだし……。■ガブリエル、ラファエル、ミカエル──大天使の名を持つ、ゴージャスな3兄弟。ロンドンで画廊を経営する彼らのロマンスをお届けします。人気作家C・モーティマーの魅力炸裂の最新作!
  • 罠におちたウエイトレス
    5.0
    「君が服従するまで決して解放などしない」 射抜くようなまなざしで、彼は告げた。 シアは室内の喧噪をよそに、ニューヨークの夜景をぼんやり眺めていた。俳優の友人の招待で来て4日。パーティにばかり出ているが、セレブ同士の集まりに、話し相手など見つかるはずもない。ウエイトレスをしながら大学に通うシアは打ちのめされていた。「眺めを楽しんでいるのか」不意に聞こえた声にシアは振り返った。月明かりに、たくましい長身の男性の姿が浮かびあがる。端整な顔立ちを間近にしたとたん、シアはその強烈な魅力に圧倒された。大富豪ルシアン・スティール。今夜のパーティの主賓だった。いきなり彼にここを出ないかと誘われ、思わず逃げ出したシア。だがすぐに思い知らされる。彼は欲しいものがあれば、ただ奪うのだと。
  • 胸ノ振子
    完結
    -
    事故で両親を亡くしたななえを引き取ってくれた遠縁のおじ恋士郎。彼との結婚を夢見るななえだが、不思議なことに彼は10年経っても変わらず青年姿のまま。時折ひどく切ない表情をするのは、何か関係があるの? その胸の痛み、私が解いてあげたいの――!! 時を旅した果てにようやくたどり着く、感動の郷愁ラブロマンス。
  • ダイヤモンドの純真
    -
    きみは棘だらけの薔薇―― 傲慢な伯爵は、わたしをそう呼んだ。 エヴァは、しっかり者の姉とおとなしい妹の間で、いつしか、“勝ち気な次女”の役割を演じることに慣れていた。本当は、女らしいと言われてみたいし、恋だってしたい。でも町の男たちはいつだって、美しい姉や妹に惹かれるのだ。ところが、姉の結婚式で出会った新郎の親友、ローマン・キスヴァーダだけは、彼女に興味を引かれた様子だった。エヴァの気性など取るに足らない傲慢さを兼ね備えた、世にもハンサムなこのイタリア伯爵は、エヴァにとってもまた、癪にさわるが何故か気になる、初めて出会うタイプの男性だった。手練手管に長けた彼の誘惑に、エヴァは抗いながらも堕ちていき……。■『砂漠のダイヤモンド』で情熱的に結ばれた長女ブリットとシーク・シャリフ。今作はスカヴァンガ姉妹の次女エヴァのロマンスをお贈りします。スーザン・スティーヴンスの描く濃密な愛の世界に、心ゆくまで溺れ、翻弄されてみませんか?
  • 仮面の下の純潔
    3.0
    妹を亡くして10カ月、テンプラーは姪のケリを引き取って育ててきたが、一人ではもう面倒を見きれず、住む部屋からも立ち退きを迫られていた。テンプラーは妹が残した手紙から、ケリの父親らしい相手を探しあて、すがる思いでアレックスというその男性に手紙を書いて送った。だが、やってきたのはアレックスの兄のレオンで、弟はすでに亡くなったと知らされる。さらにレオンはケリを見てアレックスとテンプラーの娘だと思い込み、弟の唯一の子供を育てるために、彼女と結婚するとまで言いだした。もし拒否するなら、ケリだけ引き取ると脅しめいた言葉さえ口にして。こんな敵意に満ちた冷たい男性に、幼い姪を託せるはずがない……。テンプラーは自分が母親でないことを隠し、結婚に応じるしかなかった

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  • 砂漠のダイヤモンド
    5.0
    両親の死後、鉱山経営というむずかしい家業を引き継いだ3姉妹。責任感の強い長女のブリットは、新たに発見されたダイヤモンドの鉱脈を開発したいと望むが、資金に窮していた。そこへカレシという砂漠の国のシークが協力者として名乗りをあげる。ブリットはさっそく、シークの代理人アミールとの面会に臨むが、エキゾティックな彼の甘く巧みな誘惑に絡めとられ、あろうことか商談の机上で身を捧げてしまう。そして彼こそがシーク・シャリフ本人であることが判明したとき、ブリットは言い知れぬ不安と絶望に駆られた。私はだまされていたんだわ! 彼の本当の狙いは何……?

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  • 純潔を捧げた夜
    4.0
    ベスは、自分が2歳のときに誘拐された大富豪の娘という事実を受け入れられずにいた。複雑な人生ではあったけれど、それなりに幸せに過ごしてこられた。なのに過去の誘拐事件の発覚によって、環境が激変してしまった。実の家族たちは、ようやく見つけた娘を守ろうと過敏になり、ボディガードをつけることにしたのだ。ベスにとっては大迷惑な話だった。普通に暮らしているだけの私に、そんな大げさなものが必要であるはずがないのに。ところが、ラファエルと名乗るボディガードをひと目見た瞬間、ベスは息をのんだ。ハンサムすぎるしセクシーすぎる!こんな男性が常に近くにいたら、別の意味でもっと危険じゃないかしら?

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  • 復讐は大胆に
    3.5
    夜明けのモナコで二台の車が衝突し、若い男女が命を落とした。男はロンドンで出版業を営むロビンの兄、女は世界屈指の有名実業家チェーザレの妹だった。妹の早すぎる死を悼んで事故の調査に乗り出したチェーザレは、ギャンブルで破産したロビンの兄が自ら死を選び、彼の妹はその犠牲になったと結論づける。恨みはロビンに向けられ、チェーザレは彼女にうってつけの復讐計画を練り上げた。何も知らないロビンはチェーザレの突然の訪問を受け、震えおののく。この人は危険だわ! 彼を目にするなり、直感がそう告げた。

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  • 十八歳の別れ
    3.0
    ヘイゼルは3年ぶりの帰郷を前に、苦い過去を思い返していた。レイフ・サヴェッジ――コーンウォールの古い館に住む大地主。ヘイゼルが10歳のとき父が亡くなり、彼女はその館に引き取られた。恋を夢見る年頃になって、ヘイゼルはレイフをヒーローに見立てた。18歳の誕生日の夜、自らレイフに身を捧げ、ふたりは夢のような一夜を過ごした。なのに翌朝、彼は態度を一変させたのだ。以来、ヘイゼルはアメリカに渡り、彼を避けて生きてきた。いまになって、後見人であるレイフから帰国を命じられるなんて。あのときと同じ、彼の本心は見えないまま……いいえ、おとなの女性として、今度こそ彼と向き合えるときが来たんだわ。

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  • イタリア貴族の籠の鳥
    -
    伯爵ドミトリの個人秘書を務める弟が、伯爵の妹と駆け落ちをした。そうとも知らず弟とクリスマスを過ごそうとローマへやってきたリリーは、怒り狂うドミトリの罠にかかり、まんまと伯爵邸に閉じこめられてしまう。彼は秘書が金目当てで妹をたぶらかしたと信じこんでいて、姉であるリリーにも蔑みのまなざしを向けてきた。さらには、弟がなんらかの連絡をしてくるまでは解放しないという。でも、監禁されていると使用人に訴えれば、彼は言い訳できないはずよ!するとドミトリが片方の眉をつり上げて言い放った。「使用人には休暇をとらせている。だから、君と僕のほかは誰もいない」その瞬間、自分がすでに伯爵の籠の鳥であることを、リリーは悟った。■稀代のストーリーテラー、キャロル・モーティマーの最新作です!唯一の肉親である双子の弟と休暇を過ごすつもりだった高校教師のリリーを待っていたのは、とんでもなく傲慢で魅力的なイタリア人貴族でした。初めて会った男女が二人きりで迎える聖夜とは?

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  • 家政婦と禁断の恋
    4.0
    グレースは養母の治療費と妹の学費でかさんだ借金を返すため、億万長者セサール・ナバロの英国の邸宅の住み込み家政婦となった。彼の秘書からは、多忙の主人とはめったに会わないと聞いている。だが初日、いきなり彼と対面して彼女は息が止まりそうになった。雑誌で見る彼と違い、くつろいだ様子の彼はなんてセクシーなの!緊張からつい多弁になり、グレースは屋敷の警備の厳しさや花も飾らぬ殺風景さを指摘して、かえって彼の興味をかき立てた。そうとも知らず、首を覚悟していたグレースは翌日、セサールから呼び出され、思いがけない言葉を聞いた。ナバロ家の本宅で行うパーティーに、私を連れていくですって?■最近はヒストリカルでも人気を博すC・モーティマー。『伯爵の悪戯なラプソディ』も大好評をいただきました。HQロマンスの最新刊は、苦労人ながらいつも明るくけなげなヒロインのシンデレラストーリー。

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  • 飼い慣らせない恋心
    -
    キーリーは海辺の町セルチャーチに伯父夫婦と暮らしていた。ある10月の夕刻、誰もいない海で泳いでいた彼女は、浜辺に上がったところでミステリアスな男性に声をかけられる。町ではまず見ないほどハンサムな彼は、取材に訪れた記者だと言い、強く惹かれずにはいられないものを感じたキーリーは、警戒しながらも、誘われるまま激しいキスを交わした。これが運命の出会い、そして本物の恋なのかしら……。実は彼が町出身の有名な億万長者ロッド・バートレットで、正体を偽った帰郷の目的が、キーリーが姉と慕う従姉との悲劇的な過去の清算であることなど、まだ知りもせず。■圧倒的な人気を誇るキャロル・モーティマー。彼女の1984年に書かれた作品をお贈りします。作者が得意とする、心の内に熱い情熱を秘めた、陰のあるヒーローの魅力をたっぷりとご堪能ください。
  • 氷と炎
    4.3
    姉夫婦の乗る飛行機が墜落――そのニュースにモーガンは茫然とした。姉は出産のため、ロンドンからロサンゼルスに帰る途中だった。そして生存者はいない模様という報道が、さらなる追い打ちをかけた。だが悲しみに暮れる間もなく、モーガンは思わぬ人物の訪問を受ける。アレックス・ハモンド。姉の夫の兄で、一族の企業を経営する男性。姉の結婚式で会っただけなのに、強く印象に残っている。モーガンはとっさに姉夫婦の安否について彼を問いつめた。アレックスはきっぱりと否定した。だが子供が生きていると告げる。墜落のあと、姉は息をひきとる前に息子を産んでいたというのだ!モーガンとアレックスを後見人に定め、2人に幼い命を託して……。■『ロスト・ラヴ』で、2012年下半期のベスト作品コンテストの第1位に輝いたC・モーティマー。彼女の初期の未邦訳作品をお届けします。息づまる言葉のやりとりと巧みな心理描写で読ませる、人気作家のロマンスの世界をご堪能ください。
  • 薔薇のベッドで愛して ギリシアからのプロポーズ I
    4.0
    世界的大企業リオネデス・エンタープライズの社長ドラコンに、ジェミニは強引に面会を求めた。必死の思いだった。彼女の父が半年前に亡くなり、ロンドンの一等地にある大邸宅が、義母のアンジェラによってドラコンの会社に売られようとしている。歴史ある屋敷を取り戻すには、社長である彼と交渉するしかない。なんとか会うことができたドラコンは、ブロンズ色の肌に黒い髪、長身でたくましいギリシア神話の神のような男性だった。圧倒的な彼の存在感と魅力に、ジェミニは一瞬、言葉を失った。だが、彼女はドラコンの魅力など認めたくもなかった。なぜなら彼は、再婚相手を捜す義母の誘惑に平気で乗るような男だから!■世界的な企業を共同経営する、従兄弟同士のドラコンとマルコス。プレイボーイのドラコンと生真面目なマルコスが、恋とビジネスに挑む、C・モーティマーの2部作〈ギリシアからのプロポーズ〉をお贈りします。
  • 永遠のアナスタシア
    -
    招かれざる客ジャクソン・ワイルダーが訪ねてくる。スタジーは祖父の屋敷の窓辺に立って待ち受けていた。2年前他界した祖母の生涯を描く映画を制作したいというジャクソンに、スタジーは初めから敵意と反感を抱いていた。かつて祖父とともに波乱の人生を送った祖母について、興味本位に事実をねじ曲げられそうだったからだ。祖母との思い出を汚されて、祖父が心を痛めるのも見たくない。なのに、なぜか祖父はすんなり同意してしまった。それも、彼女が一緒に題材調査に協力するとまで約束して。これから1週間、ジャクソンと行う共同作業に彼女の苦々しさは募った。■ハーレクイン・ロマンスの初期のころから執筆を開始し、今なお読者の熱い支持を得るC・モーティマー。
  • 完璧なクリスマス
    -
    マックが予想したとおり、その男性の部屋は殺風景だった。もうすぐクリスマスなのに、季節の飾り付けさえない。とてもくつろげない気分で、部屋の主の存在感にただ圧倒されてしまう。彼は建設会社のオーナーで、名前はジョナス。再開発の予定地に立つ、マックの家の立ち退き交渉にやってきたときに知り合った。だが、画家をしているマックにとって、祖父から譲り受けた、アトリエも兼ねる愛着ある家からの引っ越しなど、ありえない話だった。わたしによけいな手だしはしないで、そっとしておいて。そう伝えるつもりで彼の自宅まで押しかけてきたはずなのに、マックは徐々に増していく奇妙な緊張感に、来たことを後悔し始めていた。■デビュー以来、170作以上の作品を書き続け、不動の人気を誇るC・モーティマー。彼女が心をこめて描く、愛を信じないヒーローに訪れたクリスマスの奇跡の物語を、どうぞお楽しみください。
  • 胸さわぎ天動説【ジュディーコミックス版】 1
    完結
    -
    女子高生・華子(はなこ)がひと目ボレしたのは、祖父のボロアパートに越してきた天動竜太郎(てんどうりゅうたろう)。便利屋『パラダイス』を営む彼は、野鳥と美女を愛するノー天気青年だ。ある日、失踪したアイドルの身代わり依頼を断った竜太郎だけど、そのせいで華子がヤクザに監禁されてしまい…。お酒を飲めば天下無敵、秘密だらけの竜太郎の本当の姿とは? そして、彼を狙う暗殺者・エメラルドの正体は? 美しき男たちが華麗に舞う小林博美初期の異色アクション、完全版で登場!
  • ロスト・ラヴ
    4.0
    交通事故で顔に激しい損傷を受けたジャッキーが望んだのは顔面を復元する手術ではなく、別人に生まれ変わること。整形手術で新しい顔を手に入れた彼女は過去の弱い自分を捨てた。ブルック・アダムソン。それがいまの彼女の名前だ。夫に奪われた息子との再会を果たすためには強くならなければ!大企業のトップで仕事人間の夫レイフとの結婚はつらい思い出ばかり。何がいけなかったの?どこを間違えたのだろう?そこにあると思っていた愛は最初からなかったのかもしれない。でも、どんなことをしてでも息子に会いたい。たとえレイフにどう思われ、どれほど邪魔をされようとも。■ハーレクイン・ロマンスのベテラン作家キャロル・モーティマーが描く、運命的な再会と愛の再生の物語です。はらはらする展開も存分にお楽しみください。
  • すれ違う恋心
    3.0
    かつて深く愛したイーサン。ミアは今も心を乱される彼が憎かった。9年前、イーサンの母親が校長を務める寄宿学校に入ったとき、内気なミアの話し相手になってくれたのは、6歳違いの彼だった。4年後、ミアは彼とデートし、ベッドまでともにするようになった。イーサンはその間に彼女の父親の会社に入り、着々と支配を強めていた。ミアの母の自殺と、彼女の父と自分の母親の再婚を待っていたように。イーサンが私に近づいたのは、父の会社を乗っ取るため。そして母の死は、父とイーサンの母親の情事を知ったから……。そんな仕打ちに耐えられず、ミアは彼らの前から姿を消した。なのにイーサンは5年もかけて彼女を捜しあて、父のもとに帰れと言う。ミアは目の前に彼を舞い戻らせた残酷な運命をのろった。■デビュー以来、150作以上の作品を書き、不動の人気を誇るC・モーティマー。すれ違う恋人たちの心情を確かな筆致で紡ぎ出す、正統派のロマンスをどうぞお楽しみください。
  • 踏みにじられた初恋
    -
    広大な土地と館と城からなる地所、ヒーバーズ・ギル。館の使用人の娘だったブロンテにとって、そこは第二の我が家だ。当主が亡くなり、その甥であるヒースが相続したとき、ブロンテは不動産管理人として名乗りをあげた。今はロンドンで成功した幼なじみのヒースを呼び戻したかったからだ。一方、13年ぶりにブロンテと再会したヒースは困惑していた。かつて札付きの不良だった自分にとって、彼女は闇を照らす光だった。驚くべきことに、その輝きは今も変わっていなかったのだ。ブロンテに近づくな。ヒースは自分に命じた。無垢な彼女を傷つけるな。だが、二人の手が触れ合った瞬間、ヒースは自分の敗北を予感した。
  • さよならは言わないで 恋という名の奇跡
    3.0
    大学院生のシエンナは、モンタナ州の渓谷で夏至を観察していた。そこはかつてジェシー・ブラックウルフという男のものだったという。だが彼の記録はほとんどなく、数少ない記録を調べるうち、シエンナはこの謎めいた男性にいつか夢中になっていた。渓谷にやってきた本当の理由は、彼のことを少しでも知りたいからだ。いったいどんな男性だったのかしら? しばらくそんな物思いにふけり、はっと気づくと、驚いたことに上半身裸の男に抱きかかえられていた。精悍な顔に厳しい表情を浮かべた、なんてセクシーな人なのだろう。しかしふと我に返り、彼の名を尋ねたシエンナは言葉を失った。ジェシー・ブラックウルフ? もう亡くなったはずの彼がなぜここに?■今月から、時空を超えてめぐり合った恋人たちの運命的な恋を描くミニシリーズ『恋という名の奇跡』が始まります。現代の男性にはないジェシーの傲慢さと逞しさにどんどん惹かれながらも、別れを覚悟するヒロインの切ないラブストーリーです。
  • 罪深き純潔
    3.5
    弁護士のジョーイは義兄が経営する会社で、1カ月のあいだ個人秘書として働くことになった。上司となるのはギデオン・セントクレア――以前、彼女が手がける案件に有無を言わさず介入してきて、まるで自分の仕事かのようにさっさと解決してしまった傲慢な男。だしぬかれたのは今でも腹立たしいけれど、理知的でセクシーな魅力を意識せずにはいられなかった。そして初日、彼がジョーイと同僚弁護士のあらぬ恋の噂に触れたとき、彼女はむきになって否定しながら詰めよった。するとギデオンは横柄に見下ろしながら、冷徹な言葉を吐いた。「はっきり言っておくが、ぼくは君の恋愛にはまったく興味がない」■華麗なる公爵家3兄弟の物語もいよいよ最終話。セントクレア一族最後の独身貴族である次男ギデオンが、才気煥発なジョーイをどのように手なずけるのか、あるいは手なずけられるのか。ロマンスの話巧者C・モーティマーが綴る、愛憎入り乱れるラブストーリー!
  • 黒い瞳の公爵
    3.3
    祖母にひどい仕打ちをしたルーカン・セントクレアに近づき、評判どおりの非情な男か、この目で確かめたい。その一心で、レクシーは身元を隠してルーカンの個人秘書になった。だが初日から出張についてくるよう命じられ、窮地に立たされる。行き先がセントクレア家の公爵邸だったからだ。そこは祖母のシャンと先代公爵が愛をはぐくんだ場所であり、周辺にはレクシーを知る者もたくさんいた。もし、わたしがシャンの孫娘だとルーカンに知られたら大変だわ。両親の離婚はシャンのせいだと信じる彼の怒りに怯えながらも、命令に背くすべを知らないレクシーは、くだんの地へと向かった。
  • 愛を知らない恋人 愛に戸惑う娘たち I
    3.5
    トスカーナの田舎で伯母と暮らしていた二十歳のミアは、一週間前に、自分の父親がイギリスの大富豪オスカー・バルフォアだと知らされた。オスカーには三度の結婚で七人の娘がいる。愛人の子ミアは八人目だ。彼女は初めて父親に会うため、広い私道を屋敷に向かって歩いていた。ところが猛スピードで走ってきた車に危うく轢かれそうになる。運転していた魅力的な男性は一方的にミアを非難し、その場を去った。それから三カ月後、新しい生活になじめないミアのために、オスカーは生活全般の教育係としてある男性に娘を託すことにした。男性に会ったミアは呆然とする。わたしを轢き殺そうとした人だわ!冷笑を浮かべる彼ニコスは、ギリシアの億万長者だというが……。■おかげさまでハーレクイン・ロマンスは2600号を迎えることができました。記念作品はベテラン作家のミシェル・リード。バルフォア家の娘たちの物語は今月から八カ月連続刊行いたします。
  • 砂漠の後見人
    4.0
    亡き両親の足跡をたどるためザッダラ王国をおとずれたザラは、高貴な風格の男性が砂漠の川で沐浴しているのを目にした。息をのむほど美しい姿に見とれて思わず写真におさめると、気づいた従者にとらえられ、豪華なテントへ連れていかれてしまう。そこで先ほどの貴人とふたりきりになり一抹の不安を感じるが、意外にも彼はザラを客人として迎え、3夜にわたりもてなすと告げた。アラブ人らしい豊かな黒髪と力強く官能的な瞳に魅せられ、彼女は生まれてはじめての熱い夜を思いうかべて胸を高鳴らせた。ほどなくして、想像したとおりの至福の時に包まれた――彼がザラの純潔に気づいて急に態度を翻し、その場を去るまでは。
  • 情熱を戒めて
    3.0
    理学療法士のステファニーはさる大富豪に見こまれ、大けがを負った弟を住みこみで世話してほしいと頼まれる。さっそく療養先を訪ねた彼女は、相手の顔を見て言葉を失った。世界が称賛する超一流俳優、ジョーダン・シンプソンだったのだ!セクシーな彼はステファニーの秘めやかな夢にも何度となく登場した。憧れの気持ちは押し隠して、仕事に徹さなければだめよ。ところが、絶望に心がすさむジョーダンは彼女を追い返そうとする。「家政婦などいらない! さっさと出ていってくれ!」罵りにもめげないステファニーを見て、彼はさらなる傲慢な態度に出た。まじめな彼女を怖じ気づかせるため、戯れの誘惑を開始したのだ――■9月刊HQヒストリカル・スペシャル『鷹の公爵とシンデレラ』にはじまる、セントクレア一族を描いた4部作シリーズの関連作を、今月からHQロマンスより3カ月連続でお贈りします。華やかなる公爵家の末裔3兄弟がくりひろげる波瀾万丈のラブストーリーです。
  • 砂塵に散った恋
    3.0
    「君は自分の行動がわかっているのか? 僕が当局に通報すれば……」アントーニアは人を蔑むような口調で言う男性をにらみつけた。重要な目的のため、中東の王国シネバルに船で向かったが、海賊に襲われ、嵐の海に飛び込んで豪華なヨットにたどりついた。中に忍び込み、パンを手にしたところを船の持ち主に見つかったのだ。あとひと息でシネバルなのに、ここでつかまるわけにはいかない。この威厳に満ちた態度の男性は、本当に私を警察に突き出すつもり?だが意外なことに、アントーニアが怪我をしていると知ると、男性は手当をしてくれ、船にそのまま滞在することも許してくれた。二人は徐々に打ち解け、ある夜とうとう愛を交わす――互いに憎み合うべき運命の相手だとは想像もせずに。■ドラマチックなストーリーが得意なスーザン・スティーヴンスが、冷たいシークとの恋のゆくえを描きます。ハーレクイン・ディザイアの「シークと籠の小鳥」の関連作です。
  • 炎のゆれるままに
    3.0
    その恋はジョアンナがしかけた恋だった。五年前の十七歳の夏……。夏休みに出かけたカナダのスキー場で出会った男性、ジョシュア。美しいシュプールを描きながら難しいスロープを滑りおりてくる彼をひと目見た瞬間、もう恋に落ちていた。初恋は時として、わがままでむこうみず。だから無理やり、その恋を成就させようとしたのかもしれない。ジョアンナは若い情熱をジョシュアに押しつけたのだから。結果、ジョアンナは身ごもり、二人は結婚した。こうして、愛が育つ前に結婚した二人は今、愛の試練に苦しめられている……。
  • シークと籠の小鳥
    -
    ルーシーは、内気だけれど腕のいいシェフとして、高級スキーリゾートのロッジを切り盛りしていた。今日は男性ばかりのお金持ちのご一行が到着予定だが、名簿に一人、匿名の人物がいる。しかもボディガードつきだ。よほど高い地位にある人なのね……要求が高すぎなければいいけれど。一抹の不安を感じながらも、ルーシーはディナーの用意に勤しんだ。その夜。あろうことか、ルーシーは大失態を演じた。一人の客と目を合わせた瞬間、料理を床にぶちまけてしまったのだ!黒髪に浅黒い肌の男性が、王のごとき威厳をたたえた目で睨んでいる。ああ、彼が匿名の人物だ。わたしはきっとくびにされてしまう……。■なんとか汚名返上しようと必死のルーシーを見つめ、謎の客は何か別のことを考えているようです。熱くセクシーなロマンスで人気のスーザン・スティーヴンスが描く、砂漠のシンデレラストーリーです。
  • 出会いは真夜中に
    -
    研究者のエリザベスは、ある壮麗な屋敷の主に頼まれ、泊まり込みで膨大な蔵書の目録作りをしていた。だが主が突然の心臓発作で亡くなり、途方に暮れていたある夜、静まりかえった屋敷に見知らぬ男が侵入してきて驚愕する。最近、この近所に出没しているという空き巣狙いかしら?だとしても、黒い服にがっしりした身を包み、危険な雰囲気を漂わせた、なんてセクシーな男性なのだろう。しばらく見とれていたエリザベスははっと我に返り、男に襲いかかったがあっけなく取り押さえられてしまう。そのまま気を失い、目を覚ましたとき男が介抱してくれたことを知り、彼の正体を聞いて再び気を失いそうになった。■大人気のキャロル・モーティマーが思いがけない出会いから始まるラブストーリーをお届けします。実はお互いに秘密を持つ二人の行く末はどうなるのでしょうか?
  • 嘘と秘密とスキャンダル 華麗なる兄弟たち II
    -
    新人レポーターのタイラーに、大きなチャンスがめぐってきた。ハリウッドの人気スター、ザック・プリンスに一週間密着し、独占インタビューする機会を与えられたのだ!ザックは、タイラーが少女時代から憧れてきた俳優だ。しかし実際に会ってみると、彼は世間で言われているような、陽気で愛想のいい人物ではなかった。現実のザックはひどく無礼で、傲慢で、非協力的。壁にぶちあたってばかりのタイラーだが、なにより困惑させられるのは、ザックの圧倒的な男らしさだった。その魅力に惑わされず、仕事をまっとうするにはどうしたら……。
  • 潮風のいざない
    -
    ミランダは過去を忘れるために故郷イギリスを出てギリシアの小さな島カルモスにやってきた。国際的バイオリニストとしての第一歩を踏みだした矢先、交通事故で演奏家生命を断たれ、マスコミに騒がれた。誰にも注目されず、たった一人で再出発したい――それが彼女の望みだった。ところが島を訪れて間もなく、運命は急転する。巨大企業〈サヴァキス・シッピング〉社を牛耳るセオ・サヴァキスが情熱的なアプローチをかけてきたのだ。セオの本当の思惑も知らず、ミランダは彼に惹かれていくが……。
  • 永遠のジンクス 華麗なる兄弟たち I
    -
    映画会社のオーナーであり、元俳優。映画監督に転身し成功――かくも華麗な経歴の持ち主ニック・プリンスが苦戦を強いられていた。ある小説の映画化を切望しているにもかかわらず、作者が世間から身を隠しているため、交渉に臨むことも叶わない。苦心の末に、ようやく作者と関わりのあるらしい人物をつきとめた。しかしジンクスという名の、その謎の美女は手ごわくて、ニックの数々の試みにも拒絶が返ってくるばかりなのだ。そう、ジンクスは固く心に決めていた。ニックがいくら魅力を駆使して迫ってこようと何ひとつ明かさない。小説には家族の悲しい秘密が隠されているのだから。★映画監督、俳優、脚本家として活躍するプリンス家三兄弟を描くキャロル・モーティマーの〈華麗なる兄弟たち〉がスタートします。★
  • 過ちと呼ばないで
    2.5
    学校を卒業したばかりのベラは友人に誘われ、F1レーサーにして名門ダンティ家の跡継ぎ――ガブリエル・ダンティがロンドン郊外の自宅で開くパーティに出た。化粧室を探して広い屋敷をさまよっていたとき、ベラは間違って入った書斎でガブリエルとでくわす。女性ならだれもが二人きりになりたいと願うゴージャスな男性に誘いをかけられ、ベラは彼とベッドをともにしてしまった。そのあとガブリエルから二度と連絡がないとは思いもせずに。五年後、従兄の結婚式でサンフランシスコに飛んだベラは、ガブリエルと信じられない再会を果たすが……。
  • 誘惑はゴージャスに
    4.0
    ケイティは陰鬱な面持ちで飛行機に乗り込んだ。行き先はローマ。皮肉にも、彼女の音楽人生の一部になるはずだった街だ。火事のせいで美声を失い、オペラ歌手になる夢も諦めざるをえず駆け出しの事務弁護士として生計を立てているものの、ケイティは恋愛にも人生にも絶望していた。面会相手のリーゴ・ルッジェーロは、プレイボーイの大物実業家。電話の様子では、依頼人である義兄と確執があるらしい。だが現れたリーゴを見た瞬間、ケイティの体は熱くなった。日に焼けた彼の姿は写真よりずっと華やかでセクシーだった。多忙を理由に、リーゴはケイティに秘書役を頼み……。
  • 眠れぬ夜はボスと
    3.0
    父親と婚約者を同時に事故で亡くしたアンディは、残された負債の返済のため、辣腕実業家ライナスの秘書として働くことになった。決まった恋人をつくらず、次から次へと女性を替えて独身貴族を謳歌するボスを横目に見ながら、なぜかアンディは彼を嫌いになれずにいた。哀しみのどん底でうちひしがれていた彼女に真っ先に救いの手を差し伸べ、励ましてくれたのはライナスだったから。あるとき、出張でスコットランドを訪れたアンディは猛吹雪に遭い、小さなパブの一室で、ボスと二晩を共に過ごさねばならなくなった。私は耐えられるかしら? 吹雪以上に強烈なライナスの誘惑に……。 
  • ベネチアの夜に包まれて
    -
    ダニーは金色の仮面とドレスをまとい、親友が開いたベネチア式の仮面舞踏会にやってきた。互いに正体を明かさずに楽しめる幻想的な夜だが、親友の兄ニコロの相手だけは絶対に避けなくては。ベネチアの名家の長で銀行家のニコロは尊大で自信に満ち、初めて会ったときから、ダニーに冷淡だった。だから彼が私に声をかけるなんてありえないはずだけど。「シャンパンでもどうかな?」ダニーが振り向くと、海賊姿の男性が立っていた。その情熱的なまなざしに、ダニーはつい警戒するのも忘れ……。◆ハーレクイン・ロマンスの人気作家キャロル・モーティマーが仮面舞踏会の夜の、甘くてせつない愛のひとときを描きます。愛に臆病なヒロインの心に隠された深い傷とは……?
  • 聖なる夜に降る雪は・・・
    -
    数年ぶりに家族が顔を合わせることになった。複雑な思いをかかえて、吹雪のなか車を走らせていたメグは、あっと思った瞬間、誤って傍らの家の外壁に突っ込んでしまう。やむなく彼女は、一晩その家の主人ジェドの世話になった。彼はハンサムな外見に似合わず、世捨て人を連想させる男性だったが、翌朝、メグを実家まで送り届けてくれた。ジェドの顔を見るや父親が彼の素性を見抜き、家族は目を丸くした。彼が世界中に知られた作家のジェロード・コールだったなんて。おまけに彼は、メグと親しい間柄であるかのように振る舞っている。どういうつもり?事態はどんどんメグの手に負えない方向へ――。

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