あらすじ
天下が足利の手に渡り、南北朝の対立は一時の収束を迎える。だが、足利内部では権力闘争が熾烈を極め、業を煮やした師直が直義追放に向け強行策に打って出る!! 一方、天下から遠のいた時行は、ようやく自らの幸せと向き合い始める。そして、雫、亜也子、魅摩も動き出し正室争いは遂に完全決着へ――!?
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遂に観応の擾乱を迎えます。師冬、直冬の武、故家長の策、数々の伏線がここに集まっています。そして青年時行も妻を迎え、吹雪との因縁にどんな決着をつけるのか。
Posted by ブクログ
鎌倉幕府滅亡~南北朝時代の歴史+ファンタジー物語!
時は観応の擾乱。一方、時行には正室選びの試練。
そして関東での情勢で追い詰められた高師冬(吹雪)は、
甲斐・須沢城で時行たちと対峙することになる。
第188話~第196話収録。
・解説上手の若君・・・本郷和人による解説。
今回は、援軍依頼、土岐氏、観応の擾乱、
政略結婚、山内氏、関東での北畠親房の奮闘、
おしどり夫婦いろいろ、五重塔。
・SPECIAL THANKs・・・制作に関わる人々のエピソードもあり。
時行側と観応の擾乱が交互に語られる展開。
庶子・足利直冬も加わり、足利直義VS高師直の対立激化。
直義が夜叉の如きに顔が変貌してゆくのが怖い。
それ以上に尊氏の変顔もスゴイなぁ~。
さてさて、時行の正室問題は思わぬ展開に・・・なんと艶福!
そして南朝に降伏した直義に呼応するように、
上杉憲顕が挙兵し高師冬と対峙、追い詰めてゆく。
それに加わる逃若党。ついに時行VS吹雪の師弟対決が始まる。
戦闘シーンと吹雪の過去が凄まじいんだけど、
それ以上に逃若党の面々が、成長してカッコいい!
思えば1333年推定8歳の時行が1351年は26歳だもの~。