【感想・ネタバレ】史記 武帝紀(七)のレビュー

あらすじ

前漢の中国。老いを自覚する武帝・劉徹は、漠然とした不安を抱いていた。宮中に蔓延る巫蠱の噂。その嫌疑をかけられた皇太子は、謀反の末、自死を遂げる。国内の混乱をよそに、匈奴との最後の戦いが迫っていた。敗北を続ける将軍・李広利は、その命を賭け、敵将の首を執拗に狙う。一方、匈奴に降り右校王となった李陵は、故国への想いを断ち切るかのように最後の戦に向かう。亡き父の遺志を継ぎ、『太史公書』を書き上げる司馬遷。そして極寒の地に生きる蘇武は、友と永遠の絆を紡ぐ――。北方版『史記 武帝紀』、感涙の完結。(巻末エッセイ・小松弘明)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

第七巻。ついに完結。

何だか登場人物達の“思い”が、しみじみと伝わってくるような巻でした。
色々あったけれど、皆がそれぞれの思いを噛みしめて生きていくのだな・・という感じ。
ラストの、-別れだな、李陵ー。ー別れだ、蘇武ー。と、目だけで思いを伝え合う場面は、こみ上げてくるものがありました。

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2017年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人が作り出すものに頼りすぎて、自ら愉しむことがない 懸命に不老不死に手をのばそうとしても、確実に老いてきた。そして肉体が、やがて死ぬ、と劉徹に自覚させたのだ 死ねばどうなるのか。それも考え、答えはすぐ出た。いなくなる。それだけのことだ 生きることは、煩わしいぞ。それに較べて、死ぬのはたやすいことだ

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2014年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

非常に、面白い。巻末の解説に書かれているように上に立つものの苦悩と言うか孤独感が充分に伝わって来たし、其れを後世に書き残した司馬遷も凄い。悠久の歴史を誇る中国ではあるが遥か昔より様々な人物が現れては、名を馳せ、無名の士となり草の垣根に隠れているような気がしてならないのである。文章は、日本語であるが、中国の本も面白い。中国語にも明るくなりたいと一瞬だけ思った、でも英語の方が好きである。

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2014年04月30日

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