【感想・ネタバレ】史記 武帝紀(六)のレビュー

あらすじ

前漢の中国。武帝・劉徹の下、匈奴との激しい戦いが繰り返され、無謀とも思える戦の末に力尽き降伏した李陵は、軍人として匈奴で生きることを誓う。一方、匈奴で囚われの身となり北の地に流された蘇武は、狼とともに極寒を生き抜き、自らの生きる理由を問うのだった。彼らの故国では、忍び寄る老いへの不安を募らせる劉徹の姿を、司馬遷が冷徹に記す。そして、匈奴の最精鋭兵を指揮する頭屠が漢軍を追い込むなか、李陵と蘇武は、宿星が導きし再会を果たす。北方版『史記』、佳境の第六巻。(解説・末國善己)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

第六巻。

北の地で、李陵と蘇武が再会します。長安にいたときは李陵に若干コンプレックスを抱いていた感じの蘇武でしたが、今は人間を上下に見たり、ジャッジしたりするような事がすっかり無くなり、突き抜けた感があります。
逆に李陵の方は匈奴での自分の立場など、悩む事も多そうで、“人間界”に生きている大変さを感じます。
終盤で彼らが、自作の舟で北海に漕ぎ出す場面が好きです。

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2017年05月20日

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