あらすじ
新世代たちの奮闘により亜白ミナを救い出したカフカは、対怪獣9号用に防衛隊式格闘術の技をさらに昇華。しかし、その格闘術を熟知した四ノ宮功を取り込んだ怪獣9号に通用するのか!? ――脅威と希望の、第十四巻!!
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夢を諦めてしまった人、夢を諦めきれない人へ、心をアツくする物語!!
怪獣発生率が世界屈指の日本。
怪獣を討伐するために組織された防衛隊は、憧れの的でした。
害獣専門清掃業として働く日比野カフカも、かつては防衛隊員を目指していたひとり。
ですが、厳しい現実を前にいつの日か夢を諦めてしまったのでした。
そんな時カフカの仕事先に新しく入ったバイト・市川レノもまた防衛隊員を目指していたのです。
夢を諦めてしまったカフカに対し冷たい言葉をかけるレノ。
しかしそんなカフカはめげずに、目の前の仕事を一生懸命に挑みます。
そんな男気あるカフカの姿を見て、レノは心を動かされ防衛隊の募集年齢が引き上げられカフカも受験資格がある事を教えてあげるのです。
そんな矢先に、怪獣に襲われる二人。
なんとか助かるものの、謎の生物によってカフカは怪獣となってしまったのです!!
怪獣を倒す防衛隊員を目指していたはずが、駆除される側になってしまったカフカ…。
このまま彼は防衛隊員になれるのでしょうか…!?
夢破れた男が新たな力を手に入れ、再度夢を掴もうとする。ある種王道の少年マンガ展開ですが、主人公が32歳のおじさんという所が斬新です。
若者だけが夢や希望、可能性に溢れているわけではないという部分が、新しい少年マンガの道を切り開いたと言えます。
何歳になっても夢を見ることは大切であると思わせてくれ、子供だけではなく大人も心を掴まれるのではないでしょうか。
「怪獣8号」と命名されたカフカの見た目は、かなりダークなフォルムになっています。
物語も怪獣によって町が破壊され犠牲が出たりと重い展開ですが、カフカのおちゃらけた性格のおかげで全体的にコミカルになっています。
悲しい物語や重い展開は読むのが辛い…という方でもスイスイ読めるのではないでしょうか。
怪獣と言えば「ゴジラ」や「ウルトラ怪獣」など、日本には怪獣文化が根付いていると言えます。
この物語はそんな怪獣大国日本の新たな怪獣マンガと言えるのではないでしょうか。
感情タグBEST3
THEバトル漫画!
いよいよ怪獣8号vs怪獣9号です。
カフカさんは本当に強くなっていて、さすが主人公!という感じでした。ただ、それを上回ってくるのが怪獣9号の不気味さというか狂っている感じというか。
ですが!今巻でようやくカフカさんとミナさんの約束が果たされて感無量でした。カフカさんの言葉もミナさんの言葉も重くて、でも大人には刺さりました。
8号、一人じゃないって
8号対9号も単純な単騎の対決ではなく、ミナとの連携や事前の特訓の成果、それ以外の多くの人々の想いが重なって、チーム戦のような様相を見せて熱い。
泥臭く頑固一徹で拳にのせたカフカの闘い。守るために全力な仲間たちとかね激アツ。
単行本まとめ読みはやっぱいい。続き待ってるー。
Posted by ブクログ
子どもの頃に思い描いていた未来とは程遠いけど、それでも、やっと日比野カフカがスタートラインに立った。そんな一冊でした。
終始胸が熱くなる展開。
手に汗握る9号との戦闘シーン。
14巻が今まで一番熱く、今までで一番面白い。
匿名
大激突!
怪獣8号と怪獣9号が大激突!
しかし、カフカくん隊式格闘術を、良くそんな短期間で習得出来たな…
とか突っ込むのは無粋か…
Posted by ブクログ
カフカとミナが共闘して怪獣9号と全面衝突する回で、戦闘シーンが多め。
希望と失望が交互に入り混じり、戦況が目まぐるしく変わっていく。
核にクリーンヒットしたが、勝ったか!?
丁度良い楽しさ!
暇な時間に読むには良い作品だなぁ〜(^^)とつくづく思う。次が待ちきれない!早く発売しろ!と熱くは私的にはならないけど、気長に待てますね!次回発売されるのが楽しみだな☆
Posted by ブクログ
1巻丸ごと9号との対決か…。なんて贅沢な仕様
おまけに9号と対峙するのはカフカとミナ。子供の頃から一緒に防衛隊員として戦う光景を夢見ていた2人が紆余曲折あった上でようやく並び立つ光景は感慨深い
普通ならそのような記念すべき状況を整えられたのならば相手を圧倒する程のシナジーを発揮出来ても良いだろうに、一切許さず終始カフカとミナを圧倒する9号は本当に厄介…
功の武技を使うだけに留まらず2号の能力まで使ってくる
まるで敵が2人居るかのような相手。だからこそカフカとミナは9号を倒す為に完璧な連携をした上で己の全力を超える必要があるわけだ
だからってカフカが8号の力を意図的に暴走させるとはなぁ…
以前に暴走した時は功を殺しかけた。人を守る事を最優先で考えるべき防衛隊員としては忌むべき力。けれどそれを使わなければ9号は勝てない相手とも言えるのか…
ラストはカフカだけでなくこれまで9号と戦った者達の思いが結集したような形に
これでようやく…と思えただけに次巻予告の不穏さで高揚感が雲散霧消しましたよ……
Posted by ブクログ
ついに共闘した幼馴染同時とか、見せどころはさすがにバッチリ。ただ、物語の性質上当たり前なんだけど、変化の乏しさがちょっとしんどく感じた部分も。