あらすじ
【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】9号が作り出した5体の識別クラス怪獣が東方師団エリアに集結。防衛隊の主力を抹殺するため設計された識別怪獣に、苦戦を強いられる各隊長。その脅威は、東雲小隊長にも…。一方カフカは、戦いの前キコルと一つの約束を交わす。それは…!? ――己の信念を貫く、第十一巻!!
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夢を諦めてしまった人、夢を諦めきれない人へ、心をアツくする物語!!
怪獣発生率が世界屈指の日本。
怪獣を討伐するために組織された防衛隊は、憧れの的でした。
害獣専門清掃業として働く日比野カフカも、かつては防衛隊員を目指していたひとり。
ですが、厳しい現実を前にいつの日か夢を諦めてしまったのでした。
そんな時カフカの仕事先に新しく入ったバイト・市川レノもまた防衛隊員を目指していたのです。
夢を諦めてしまったカフカに対し冷たい言葉をかけるレノ。
しかしそんなカフカはめげずに、目の前の仕事を一生懸命に挑みます。
そんな男気あるカフカの姿を見て、レノは心を動かされ防衛隊の募集年齢が引き上げられカフカも受験資格がある事を教えてあげるのです。
そんな矢先に、怪獣に襲われる二人。
なんとか助かるものの、謎の生物によってカフカは怪獣となってしまったのです!!
怪獣を倒す防衛隊員を目指していたはずが、駆除される側になってしまったカフカ…。
このまま彼は防衛隊員になれるのでしょうか…!?
夢破れた男が新たな力を手に入れ、再度夢を掴もうとする。ある種王道の少年マンガ展開ですが、主人公が32歳のおじさんという所が斬新です。
若者だけが夢や希望、可能性に溢れているわけではないという部分が、新しい少年マンガの道を切り開いたと言えます。
何歳になっても夢を見ることは大切であると思わせてくれ、子供だけではなく大人も心を掴まれるのではないでしょうか。
「怪獣8号」と命名されたカフカの見た目は、かなりダークなフォルムになっています。
物語も怪獣によって町が破壊され犠牲が出たりと重い展開ですが、カフカのおちゃらけた性格のおかげで全体的にコミカルになっています。
悲しい物語や重い展開は読むのが辛い…という方でもスイスイ読めるのではないでしょうか。
怪獣と言えば「ゴジラ」や「ウルトラ怪獣」など、日本には怪獣文化が根付いていると言えます。
この物語はそんな怪獣大国日本の新たな怪獣マンガと言えるのではないでしょうか。
感情タグBEST3
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匿名
希望
全巻では絶望感があったけど、今回は人類にも希望が。いつも勢いがあって、あっという間に読み終わってしまいます。怪獣と戦ってるけど、実は自分との戦いってところがしびれる。
拡大しきった戦場で窮地の隊員達。
引かない覚悟と、己の限界を超えていく闘志。
アツいねぇ。
反撃の狼煙はさすがの主人公から。
ジャンプとか週刊はこういう胸熱バトルに回数割けるとこが浪漫でつい読んじゃう。
Posted by ブクログ
第82~89話
この巻はキコルと鳴海隊長、終盤ちょこっと保科副隊長の話。
キコルと対峙した怪獣15号、ただお父さん(9号)に愛されたかっただけだったんだね。9号はキコルの生い立ちに合わせてそう言う風にキャラを作ったのか?
このあたりちょっと謎だけど、今回わかってきたのは、怪獣たちは討伐隊の主要人物のデータをとって、知った上で戦えば勝てると踏んでいるようやね。人間は戦いの中でも成長するということが計算外なのかも。
キコルもトラウマをはねのけたし、鳴海隊長もパワーアップしたし、保科副隊長は10号との漫才コンビから一歩踏み出せそうな気配。人間側の勝機があるとすればここかな。
熱い展開が待ってそうやね♪
ジャンプラのアプリのコメントではいろいろ言われてますが、この作品は通しでじっくり読んだらいいところがわかると思います。読むなら単行本で♪