【感想・ネタバレ】夢かさね 着物始末暦(三)のレビュー

あらすじ

柳原の床店で、六助はいつものように古着を扱っていた。そこへ見るからに様子のおかしい男が、風呂敷を抱えてやって来た。経験上関わらないと決めた六助だったが、隣店の長吉がその男に話しかけてしまう。男は女ものの藍染めの袷を、いくらでもいいから引き取って欲しいというのだ。傷みもなく真新しい袷、そして落ち着きのない男の様子からして、何か後ろ暗い事情があるはずと睨んだ六助。袷の出所を問い詰めると、男は踵を返して駆けだした。残された袷の持ち主を探るべく六助は、着物始末屋・余一の元に向かったが――(「菊とうさぎ」より)。話題沸騰のシリーズ、待望の第三弾!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

着物の始末を通じて人間関係の汚れや
コワバリを整える職人余一
お糸の父親とも分かり合える糸口が見えた
桐屋のお玉と母親との確執も癒えた
お糸の幼馴染のおみつは、仕えるお玉との
生涯の誓いをより強固にした
少しだけ好きな余一との思いでもできた
お玉の思い込みがただの人間関係のもつれ
と思いきや、それぞれの身の上に係る深刻
で口外し辛い内容であり、それを奉公人の
おみつが承知するという構成が上手い
登場人物の無駄遣いが無いのは、職人余一
同様に始末が上手な作者さんだな(´・ω・`)

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2020年08月08日

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