あらすじ
聖創学院高等部で、シャワーを浴びていた一人の少女が消えた。
学校に伝わるある怪談そのままに。
一方、空目恭一ら、文芸部の面々はとある場所に向かっていた。
そこにいたのは精神に異常を来した空目の母親で、彼女を皆に紹介した後、空目は文芸部の面々にある宣言を行うのだった。
ついに、羽間にまつわる、おぞましきな秘密が明かされていく――。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第8弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
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Posted by ブクログ
グロさは控えめだけれど、不穏さは増し増しな8巻。
結局今回の事件で被害に遭う生徒の人数としては本当に少ない。
でも、文芸部内での不協和音は既にこの時点で響いている。
いや、もう少し前からか。
武巳が「そうじさま」と関わってから。
彼は今回もほぼ個別行動になり、ついには重傷を負ってしまうし。
タンク役な俊也も、恐怖を抱えたまま後戻りできない状態だし、こんな状況で果たして魔女の野望を打ち破れるのか。
電撃文庫版で最後まで読んではいるものの、不安で仕方がない。
書き下ろしは魔王様の食生活から発展して生贄へ着地する話。
どうしてこうなったと、少し唐突さは感じたけれども、興味深かったです。
そう、好き嫌いの話だった筈なのにね、どうしてそうなった。