あらすじ
神隠し――それは突如として人を消し去る恐るべき怪異。
学園には関わった者を消し去る少女の噂が広がっていた。
魔王陛下と呼ばれる高校生、空目恭一は自らこの少女に関わり、姿を消してしまう。
空目に対して恋心、憧れ、殺意――様々な思いを抱えた者達が彼を取り戻すため動き出す。
複雑に絡み合う彼らに待ち受けるおぞましき結末とは?
そして、自ら神隠しに巻き込まれた空目の真の目的とは?
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作が装いを新たに登場。
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Posted by ブクログ
中学生の頃にハマって読んでいたシリーズ。
旧版をどうにか揃えたまま放置していたら、新装版が出版!ということで、旧版と新装版を読み比べる。やはり懐かしさを感じる。
話の流れに変わりはないが、ネット環境や表現の仕方、色、登場人物の雰囲気が少しだけ変わっている。登場人物の雰囲気が変化するとは思っていなかったが、これもありと思える。
授業が週6日制のままになっていたことには驚き。今の学生が読んで不思議に思うかもしれない。
携帯を持っていないという設定も、現代人は驚くかもしれないが、こういう人がいてもいいと思う。
変わらず厨二病心をそそられる作品。
Posted by ブクログ
異界の匂いを思い出すと同時に、電撃文庫で読んでいたあの当時の空気も思い出した。
物語はこうやって易々と年月の隔たりを飛び越えて、当時の感覚をこうも鮮明に蘇らせてくれるのかと。
登場人物たちのその後のことも分かった上で改めて読む一作目は色々な意味で感慨深かった。
そう言えば一作目は魔王陛下は囚われのお姫様状態であまり出番がなかったなと懐かしく思い出しつつの読書。
存在感ありありの人が存在感皆無になるという。
あやめちゃんの能力のせいでもあるけれど。
メインキャラたちの背景が本当に色々濃いから、一作目からかなりの情報量である。
また神隠しに対してのアプローチの仕方が異なるから、多方向から攻めていき、最後に合流するのもまた面白い。
まだ血生臭さは少なめ。
今後はどんどんえげつない話にもなってくるから、できることならメディアワークス文庫でも追いかけていきたい。
売り上げ次第だが一応一巻予定とのことだが、覆ってくれることを願う。